著者
阿子島 功 坂井 正人 渡邊 洋一 本多 薫 坂井 正人 渡邊 洋一 本多 薫 PAZOS Miguel OLAECHEA Mario
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ペルー中南部海岸沙漠のナスカ台地とその周辺の地上絵は、B.C.1~A.D.8世紀頃のナスカ期の文化遺産であり、1994年に世界遺産に指定されたが、詳細な測量図が作成されているのは動植物図像が集中しているナスカ台地の一部のみであり、ナスカ台地全域にわたる地上絵の分布の全体像については必ずしも明らかではなかった。地上絵の成り立ちの解明や今後の保全計画の基礎となる資料を整備する目的で、高精度人工衛星画像解析や現地調査によって分布図作成を行い、自然地理学、考古学、認知心理学などの観点から考察した。ナスカ台地全域の地上絵の分布図が作成されたことにより、自然地形との関係や、地上絵が制作された文化的背景、また現在進行している地上絵の破壊状況などを明らかにすることができる。
著者
關 雄二 井口 欣也 坂井 正人 鵜澤 和宏 米田 穣 長岡 朋人
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、南米のアンデス文明における権力生成過程を、祭祀遺跡(ペルー国北高地パコパンパ遺跡)の発掘と出土品の分析を通して追究した。当該遺跡の利用は、I期(B.C.1200-B.C.800)とII期(B.C.800-B.C.500)に細分され、I期においては、社会的不平等性は見あたらず、構成員の自主的な参加に基づく祭祀活動(神殿建設・更新)が認められたのに対して、II期には金属生産とその分配を基盤にした権力者が登場したことが判明した。
著者
坂部 茂俊 笠井 篤信 仲田 智之 坂井 正孝 西山 敦 説田 守道 保田 憲基 角田 裕
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.73-78, 2006

心室細動出現前後,ピルジカイニド負荷でcoved型の顕著なST上昇を示さないBrugada症候群の1例を報告する.<BR>【症例】39歳,男性.〈主訴〉痙攣.〈家族歴〉特記事項なし.〈既往歴〉(1)小児SLEのため20歳までプレドニゾロン内服(2)健診で心電図上完全右脚ブロックを指摘.〈現病歴〉2004年3月19日午前3時頃,就寝中に痙攣,失禁が蹴現した.約5分間で消失したが朝までに同様の症状が数回あり,1病院に搬送された.到着時には意識清明であったが心電図モニター装着後心房細動から心室細動へ移行し,痙攣が出現したため除細動を行った.停止直後の心電図で右脚ブロックを認めたが前胸部誘導はV2でわずかなsaddle-back型のST上昇を認めるのみであった.〈来院後経過〉心電図洞調律,64回/分,軸正,完全右脚ブロック,V<SUB>2</SUB>で0.15mVのST上昇,QT延長なし.心臓電気生理学的検査(EPS)ではAH,HV時問正常.右室心尖部からの2連刺激で5連の非持続性心室頻拍が誘発された.ピルジカイニド負荷で著明なST上昇は認められなかった.
著者
橋本 哲夫 坂上 修栄 小嶋 素志 坂井 正
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.219-225, 1991
被引用文献数
6

照射直後にみられる岩石薄片からの蛍光あるいはアフターグロー (リン光) の新観察法を通常のカラーフィルムを用いて開発した。γ線照射した岩石薄片を暗袋の中でカラーフィルムに直接押し当てて2-5分間露出したところ, 得られた写真は薄片中の鉱物組成に依存した驚くほど色彩豊かなものであった。また, アフターグロー画像 (AGCI) の強度は, 全吸収線量よりむしろ線量率に依存していた。熱変性による色調の変化のみならず, 個々の鉱物においてさえ, さまざまな発光強度の変化が観察された。繰り返しAGCI観察の結果からは, 壊変挙動が定性的に観察できた。ここで提案した簡便なAGCI技法は, さまざまな鉱物学的な研究のみならず, 他の固体物質の固有の物性に関した情報にも適用可能であろう。
著者
坂井 正人
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 = The Quaternary research (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.231-237, 2012-08-01
参考文献数
24
被引用文献数
1

ナスカの地上絵が,何のために制作されたのかという疑問に対して,説得力のある答えは得られていない.しかし,豊作を祈願するために制作されたという説が最も有力である.本研究では,地上絵の考古学的研究に対する将来の布石として,ペルー南部海岸ナスカ台地付近の農民たちが,気象現象に関する独自の認識や知識を持っていることを明らかにする.今回の調査によって,以下の4つの認識・知識を持っていることが明らかになった.(1)ナスカ台地周辺で農耕に利用している水は,ペルー南部高地に降る雨に由来する.(2)ペルー南部高地に雨が降るのは,「海の霧」が海岸から山に移動して,「山の霧」とぶつかった結果である.(3)雨期にもかかわらずペルー南部高地に雨が降らないのは,「海の霧」が山に移動しなかったからである.(4)海水を壷に入れて,海岸から山地まで持っていけば,山に雨を降らせることができる.
著者
坂井 正宏 永井 伸治 河野 明廣 後藤 俊夫 古橋 秀夫 内田 悦行 佐々木 亘 米谷 保幸 河仲 準二 窪寺 昌一 加来 昌典 田中 鋭斗 島田 秀寛 和仁 郁雄 遠藤 雅守 武田 修三郎 南里 憲三 藤岡 知夫 河野 貴則 杉本 大地 川上 政孝 長友 昭二 梅原 圭一 砂子 克彦 登倉 香子 中澤 幹裕 福田 祥吾 草場 光博 綱脇 恵章 大東 延久 藤田 雅之 今崎 一夫 三間 囹興 大久保 宏一 古河 祐之 中井 貞雄 山中 千代衛 奥田 喜彦 太田 篤宏 直川 和宏 清地 正人 田中 秀宏 Roy Prabir Kumar 文 雅可 佐野 栄作 中尾 直也 沓掛 太郎 衣笠 雅則 山口 滋 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 上東 直也 山中 正宣 和田 一津 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 佐藤 俊一 高島 洋一 中山 通雄 湯浅 広士 津野 克彦 滝沢 実 小西 泰司 畠山 重雄 沈 徳元 劉 安平 植田 憲一 桐山 博光 西田 幹司 日浦 規光 市位 友一 松井 宏記 田中 広樹 井澤 靖和 山中 龍彦 久保 宇市 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 菅 博文 沖野 一則 今井 浩文 米田 仁紀 上田 暁俊 門馬 進 斎藤 徳人 赤川 和幸 浦田 佳治 和田 智之 田代 英夫 Droz Corinne 古宇 田光 桑野 泰彦 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 渡辺 昌良 占部 伸二 小林 準司 西岡 一 武井 信達
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.27-55,60, 1998
著者
坂井 正郎
出版者
社団法人全国大学体育連合
雑誌
体育・スポーツ・レクリエーション (ISSN:03858464)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.38-43, 1978-03-01

今年度の派遣団は大学教員6名、県保健体育課長3名、府市立体育館勤務2名、県教委2名、市町村教委7名の総勢20名で30日間の日程をもって、スウェーデン、西ドイツ、スイス、ポーランド、フランス、イギリスの6ヶ国の主として社会体育の事情を視察してきた。連合から推せんを受け派遣団に加わったが、その故か、団長という役割まで負ってしまい、いささか負担を感じながら出発したが、さすが体育の指導者達の集まりで、何の心配事も起らず、一同元気いっぱい予定通りの視察を終えて帰国した。
著者
關 雄二 井口 欣也 坂井 正人 鵜澤 和宏 米田 穣 清水 正明 長岡 朋人
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本プロジェクトでは、アンデス文明初期にあたる形成期(前3000年~紀元前後)に焦点を絞り、ペルー北高地に位置するパコパンパ祭祀遺跡を調査し、遺構、出土遺物の分析を考古学のみならず理化学を含む分野横断的体制の下で進め、経済面以上に、イデオロギー面基盤を持つ社会的リーダーが紀元前800年頃に出現したことをつきとめた。またその権力形成過程や基盤に地域的多様性が認められることが判明した。この成果はアンデス以外の世界の古代文明においても適用できる可能性があり、その点で唯物史観に依存してきた文明研究に新たな視座を与えることができたと考えられる。
著者
吉田 哲雄 青山 憲太郎 坂井 正 弓削田 毅
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.205-213, 1969-03-01

香港地区におけるUHFテレビジョン放送設備につき, その設備概要ならびに, これに採用されたNew PAL方式規格(CCIR Standard system I)につき説明した.