著者
小川 徹 阿部 和久 紅露 一寛
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.54A, pp.114-123, 2008 (Released:2008-08-01)

The paper attempts to enhance the VOF-basedfinite element method for snow deformation problem by taking into account the deposition process. The variation of snow shape due to the deposition is modeled by involving the supply from snowfall in the advection equation of the VOF function. The snowfall process is described by simplified advection and diffusion models. The developed method is verified through a comparison with a semianalytical solution for a one-dimensional deposition problem. Besides, the simulation of Nakamura's experiment for snowpack with an embedded beam is achieved. Based on these analyses the significance of snow deposition process and deformation hardening in the mechanical behavior is discussed.
著者
栗山 平 小川 稔
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.49-54, 2002-12

九州大学における附属図書館と情報基盤センターとの連携は,双方の組織の一部を触合したことと,両組織が一統協力して電子図書館機能の強化を図ると共に,情報リテラシー教育等を進めていること,附属図書館の研究開発の整備を図っていることなどに特徴がある。本稿は,これまでの経緯を述べると共に,情報サロン,貴重資料の電子化,イメージデータによる図書目録カード検索システム,マルチメディア掲示板,キャンパスインフォメーションシステム,電子的情報の収集・検索システム,ICタグによる図書館管理システム,情報リテラシー教育などの個々の実施状況について具体的に紹介する。更に,九州芸術工科大学との統合,新キャンパスの移転統合が予定される中での今後の在り方について述べる。
著者
小川 慎一
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.964-981, 2006-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
35
被引用文献数
2
著者
小川 誠司
巻号頁・発行日
pp.1-98, 2011-01-27
著者
小川 康一 吉浦 紀晃
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.23, pp.1-6, 2014-02-20

災害時には,人々のネットワーク利用の殺到によって,災害地への重要な通信が優先的にネットワークに転送されにくくなる問題点がある.本論文では,災害地の通信を優先するといった,災害時のネットワークの対応策について提案する.対応策の具体的な方法は,ネットワークを流れるパケット内の IP アドレス情報から災害地の通信であると判断できた場合には,その通信に 「災害 ID」 を付与することである.ネットワーク機器はこの災害 ID を確認し,災害 ID が付いている場合には優先的に配送を行う.また,災害地からの通信,または災害地への通信を優先制御するために,通信が災害地からのものであるかを把握する必要がある.そのためには,IP アドレスと位置情報の対応関係の把握が必要となる.この対応関係の把握のためにデータベースを利用する.この対応策を具体的に実現する方法の 1 つとして OpenFlow を用いる.
著者
小川 正 藤田 昌彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.642-651, 1997-02-25

ステップ-ランプ状に位置が移動する光スポット刺激を呈示し, 被験者が視標に向かって行ったサッカードの終了時刻に合わせて視標のランプ速度をステップ状に増加 (減少) させた. このような試行を繰り返すと, パシュート速度が適応的に増加 (減少) した. 視標のランプ速度が同じでも, パシュード開始速度は視標のステップ幅に応じて選択的に増大または減少させることが同時にできた (視標ステップ幅依存性). また, パシュート適応によるパシュート速度の変化は適応前の値に一定量のバイアスが重畳するようなものでなく, 視標速度に対するパシュート速度の比 (パシュートゲイン) を更新するようなものであった. 適応前後で運動視標に対するキャッチアップサッカードの振幅に変化がなかったことから, パシュート適応はサッカード系と独立な部位で生じていることが示唆された.
著者
清水 史子 伊藤 ひとみ 佐藤 文香 小川 睦美
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.782, pp.75-79, 2005-12-01

米飯中のRSがヒトの栄養に及ぼす影響について検討する第一歩として,5種類の炊飯器を用いて米飯中のRS量の比較を行った。米飯のRSはパンのそれよりも高い値を示した。米飯中のRS量は炊飯器の加熱,加圧特性によって影響を受け,変化することが明らかとなった。IH式炊飯器のように高温を維持できるもの,釜肌からの加熱だけではなく,炊き上がった米飯表面にも高温スチームによる加温ができるもの,さらに加圧の場合には1.6気圧よりも1.2気圧のものでRS量が小さかった。これらの条件はまた,24時間冷蔵保存した場合にもRS量の変化が小さかった。以上のことから,炊飯器の加熱,加圧特性の違いによって,米飯中のRS量に差が生じることが明らかとなった。
著者
小川 巌
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2-3, pp.63-75, 1977-11-30 (Released:2007-09-28)
参考文献数
47
被引用文献数
1 2

採取したペリットからモズの食性を明らかにする目的で,静岡県磐田市を中心に1972年3月,4月および同年10月から翌年4月までの8カ月間(1972年11月は未採集)調査を行なった。合計151個のペリット中には1,470個体分の食餌が含まれていた。明らかになった結果は次の通りである。1.ペリットの大きさは,長さの平均が18.3mm(10~30mm),太さの平均が9.1mm(7~11mm)であった。2.全体では8目38科57属の昆虫をはじめ,クモ,ワラジムシ,ムカデなどの無脊椎動物および鳥,ネズミ,カエルなどのほか,マサキとネズミモチの種子も含まれていた。3.昆虫では鞘翅目がもっとも多く575%を占めた。とりわけゴミムン類の割合が高く(40.8%),非繁殖期よりも繁殖期の方が高率を示す傾向がうかがえた。次いでホシカメムン科(フタモンホンカメムン),スズメバチ科(フタモンアンナガバチ,クロスズメバチなど)が比較的多く含まれていたが,その他はわずかずつであった。植物の種子は10月に最高に達した(48.2%)ものの,その他の月では皆無かごく少数に過ぎなかった。4.秋から春にかけての季節変化は,種または科ごとに特徴がみられた。スズメバチ科の各種,ケラ,ハムシ,トノサマバッタなどは春に向って次第に減少したのに対し,ゴミムシ科,ワラジムシなどは逆に増加した。5.ペリット分析によるモズの食性が,胃内容分析,ハヤニエの記録およびオオモズなどの食性と異なっている点,ならびにゴミムシ類の比率がきわめて高いことを,モズに特徴的な採餌生態との関連から考察した。
著者
小川 巌
出版者
日本鳥学会
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.63-75, 1977
被引用文献数
2

採取したペリットからモズの食性を明らかにする目的で,静岡県磐田市を中心に1972年3月,4月および同年10月から翌年4月までの8カ月間(1972年11月は未採集)調査を行なった。合計151個のペリット中には1,470個体分の食餌が含まれていた。明らかになった結果は次の通りである。<br>1.ペリットの大きさは,長さの平均が18.3mm(10~30mm),太さの平均が9.1mm(7~11mm)であった。<br>2.全体では8目38科57属の昆虫をはじめ,クモ,ワラジムシ,ムカデなどの無脊椎動物および鳥,ネズミ,カエルなどのほか,マサキとネズミモチの種子も含まれていた。<br>3.昆虫では鞘翅目がもっとも多く575%を占めた。とりわけゴミムン類の割合が高く(40.8%),非繁殖期よりも繁殖期の方が高率を示す傾向がうかがえた。次いでホシカメムン科(フタモンホンカメムン),スズメバチ科(フタモンアンナガバチ,クロスズメバチなど)が比較的多く含まれていたが,その他はわずかずつであった。植物の種子は10月に最高に達した(48.2%)ものの,その他の月では皆無かごく少数に過ぎなかった。<br>4.秋から春にかけての季節変化は,種または科ごとに特徴がみられた。スズメバチ科の各種,ケラ,ハムシ,トノサマバッタなどは春に向って次第に減少したのに対し,ゴミムシ科,ワラジムシなどは逆に増加した。<br>5.ペリット分析によるモズの食性が,胃内容分析,ハヤニエの記録およびオオモズなどの食性と異なっている点,ならびにゴミムシ類の比率がきわめて高いことを,モズに特徴的な採餌生態との関連から考察した。
著者
小川 巌
出版者
日本鳥学会
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.p63-75, 1977-11
著者
赤池 正巳 奥泉 良一 田辺 好幸 小川 建 西尾 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27
被引用文献数
1

高周波能動回路の効率の改善において、アイドラのリアクティブ処理が重要である。アイドラリアクティブ処理の方法の一つとして、負荷を解放/短絡にすることがある。しかし、従来の大信号解析では、負荷のインビーダンスが有限な数値であるため、各調波ごとの負荷の解放/短絡の表現が難しかった。本報告では、ハーモニックバランス法を用いた解析において、各調波ごとの負荷の解放/短絡を、仮想的な電圧源を負荷と直列に挿入することで表現し、その効果の検討を行う。これは、文献[1]の方法を応用し、数値解を求めたものである。これらの解析の表現法をまとめたものを表1に示す。
著者
小川 拓貴 松本 和幸 任 福継
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.2, pp.1-6, 2010-01-21
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究では,Webサービス"えもにゅ"の投稿文をコーパスとして用い, 単語1-gramを素性としたSVMによるつぶやきや一言を対象とした感情推定手法を提案する."えもにゅ"とは一言メモに感情マークを付加して投稿できるWebサービスで, この投稿文をコーパスとして用いることで書き手の感情をコーパスに直接反映でき, また感情タグ付け作業を削減できる. 単語1-gramを素性とした理由としては, つぶやきや一言のような短文において書き手が感情表現する際に単語や記号の言語的意味を用いて感情を表現することが多いと考えられる事,1文あたりに含まれる素性の数が少ないつぶやきや一言から十分な素性の出現頻度を得るためには素性数を抑えることで1素性あたりの出現頻度を上げる必要がある事が挙げられる. 評価実験として, 単語1-gramを素性とした場合と単語2-gramを素性とした場合で比較をしたところ, F値を評価基準とすると単語1-gramを素性とした場合の方が全ての感情において高い値を示した.This paper proposes a SVM-based emotion estimation method from a short message or a word by using word 1-gram as feature and use contribution of "Emonyu" as a corpus. "Emonyu" is a web service to which users contribute a short message or a word with a emotion mark.Therefore, the corpus using"Emonyu"contribution enables reflect writer's emotion directly,and reduce work of adding emotion tags to sentences of corpus. We use word 1-gram as feature is,in short sentences like a short message or a word including a few features,a writer generally express emotion using a linguistic meaning of a word or a mark and it is necessary to reduce a number of kinds of feature to get exact appear frequency of features. The result of experiments show that the F-measure of proposed method is higher than the F-measure of method using word 2-gram as a feature in all emotions.
著者
小川 健
巻号頁・発行日
2009

筑波大学博士 (医学) 学位論文・平成21年3月25日授与 (甲第5090号)
著者
繁富利恵 大塚玲 小川 貴英 今井 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.153-160, 2002-07-18
参考文献数
8

現在、情報の電子化が進んでいることは周知の事実である。こういった電子情報は、非電子情報に比べ、情報の収集、検索や統合などが容易となるため、蓄積情報に対する配慮がより重要となっている。こういった中、貸し出しサービス(図書館、レンタルビデオ、借金など)は情報の電子化が非常に進んでいるサービスの一つである。また、貸し出しサービスにおける情報は、個人の趣味指向だけではなく、生活レベルさえも推測できるような情報を含んでいる。つまり、貸し出しサービスの情報の管理者は貸し出し情報を手にいれることができるだけでなく、各個人の個人的な情報を手にいれることもできる。また、情報が全て電子化されているため一度上記の情報がユーザの意図に反して貸出機関から流出してしまうと、電子情報の持つ特徴により、サービス利用者に関連する他の情報との統合が進む可能性が高く、このような電子化された情報が持つプライバシ問題は大きい。こういった問題を解決するため、"匿名貸し出し"を提案する。この"匿名貸し出し"は、貸し出しの際には匿名で貸し出し、返却期限を過ぎても未返却だった場合にはその匿名性を破るようなシステムである。この論文では、貸し出し機関が匿名で貸していた場合でもユーザ一人当たりの権利の数を制限するようなことができ、(つまり図書館であれば何冊貸しているかを制限できること)しかも、ユーザのプライバシは保たれるような新しいシステムを提案し、耐タンパーデバイスおよびオフライン電子マネー方式を利用してこれを実現した。Recently, paper based transactions are being replaced by digitized transactions in rapid pace. These kind of digitized data is useful compared to paper based data in sense of the flexibility of the data. Loan Service, (for example, Library, Rental video, debt etc.,) is among the services that makes use of sophisticated digitized transactions. Loan services handle a lot of personal information, which enables the administrators of the information, the analysis of personal hobby and tastes, or even living levels. This leans to a large privacy problem. We examined ways to aviod this privacy problem. One solution is to use "An Anonymous Loan" that the user can be anonymous while borrowing and returning, but the anonymity is unveiled on the due data without return. In this paper, we will suggest a new virsion "An Anonymous Loan System" that the loan party is allowed to control the number of rithts transact by one user, using tamper resistance device and electronic cash sheme for off-line payment.
著者
小川 祐樹 山本 仁志 宮田 加久子 池田 謙一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションは世論形成においてどのような影響を持ちうるであろうか。本研究は、政治的争点である原発の賛否問題を取り上げ、Twitter上で得られる個人の発言とそこから得られる様々なネットワーク指標に加え、社会調査で得られる個人の意見、知識、価値観などの心理的態度のデータとを結びつけた分析によってTwitterによる世論の形成過程を明らかにする。