著者
小林 敦 長谷川 朗 福田 美穂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.89-99, 2017-05-01 (Released:2017-05-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

デジタルコンテンツにおける著作権保護の仕組みの一つとして,電子透かしがある。静止画の著作権保護では,放送局,新聞社,雑誌社の他,製造業などでも導入されている。一方,映像の著作権保護では,特定の事業者間のコンテンツ利用契約の順守を目的に導入されたケースはあるが,不特定の個人が動画投稿サイトに不正アップロードするのを抑止する目的では,処理時間と計算機パワーの問題に加えて,DRM(Digital Rights Management)との競合などもあり,導入は進んでいない。しかしながら今後は,DRMを補完する形で不正行為者を特定する用途や,STB(Set Top Box)などエッジ装置での電子透かし埋め込みの可能性もあり,引き続き適用先の開拓を進めてゆく。
著者
小林 敦子 田中 堅一郎
出版者
The Japanese Association of Administrative Science
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.185-199, 2012 (Released:2013-08-27)
参考文献数
20
被引用文献数
1 2

The purpose of this study was to examine the influence on the mental health of female workers in Japanese organizations in terms of two dimensions of gender harassment (i.e., omission and commission) toward women committed by men, as well as by other women. A questionnaire was administered to a sample of 200 Japanese working women. It revealed the following: (a) Female workers who desire to get promoted perceived discomfort in experiencing omission and commission. (b) The frequency of experiencing omission and perceiving discomfort of commission had negative effects on their mental health through OPD. (c) The frequency of experiencing omission had a direct negative impact on their mental health. (d) The perceived discomfort of commission had a direct positive impact on their mental health.
著者
松本 光太郎 小林 敦子 梅村 坦 大野 旭 松本 ますみ 高橋 健太郎
出版者
東京経済大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

平成19年度科学研究費補助金研究成果報告書は、3年間の調査研究の成果と、本プロジェクトの最終年度に開催された国際シンポジウム「移動する中国ムスリム-ヒトと知識と経済を結ぶネットワーク」の報告内容を整理し、作成したものである。その際、本科研プロジェクトの課題として提示した三つのテーマを軸としている。その三つのテーマとは次のとおりである。一つ目に、中国ムスリムの越境移住の実態について調査を行うことである。中国ムスリムは中国国内における人口流動のみならず、迫害や留学、労働移民、宗教指導者の動きやメッカ巡礼などによって、国境を越えて移住し、コミュニティを形成している。移住や定着にともなって、社会構造や文化にどのような変化が生じたのかという点が、本報告書で解明しようと試みた一つ目の軸である。二つ目に、中国ムスリムの国内外における移住に付随して、イスラーム的宗教知識と商業的ネットワークの構築過程を探ることが目的であった。本報告書では、宗教指導者や宗教学生のモスク間の移動や、イスラーム宗教知識の国境を越えた流動などが分析を二つ目の軸として分析している。三つ目に、中国ムスリムの移住や、移住にともなうイスラーム宗教知識の流動などにともなって生じる、宗教復興を調査分析することであった。イスラーム復興をキーワードとする論考も、本報告書に収録されている。これら三つの軸を中心に提出された研究成果を、中国西北、西南華南、新疆、中国域外という地域軸に基づいて整理しなおし、報告書として提出した。
著者
中川 裕美 稲葉 美穂 後藤 祐充 笹舘 夏来 三宅 敏恵 小林 敦子 鈴木 貴博 下澤 達雄
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.654-660, 2021-10-25 (Released:2021-10-25)
参考文献数
16

血中カリウム(potassium; K)値は腎機能などによって変動するが,体内での変動とは別に,検体の溶血や採血時のクレンチングなどの条件によって偽高値を示すことがある。今回,これらに問題はなく一過性に高K血症をきたした症例を経験した。この症例ではカリウムを多く含む食事の影響が推測されたため,その検証を行ったので報告する。同意が得られたボランティア12名を対象に,患者から聞き取りを行った内容と同様の食事を摂取させ,食前,食後1時間,2時間で血清Kと尿K,尿クレアチニン(creatinine; CRE)を測定した。個人別の変動では,12名のうち2名において血清K値が食後1時間で0.7 mmol/L上昇,食後2時間の尿K/CREが60 mmol/g·CRE上昇した。また,血清K値は食前の値に対して食後1時間**,2時間*で有意に上昇し,尿K/CREは2時間**で有意に上昇した(*p < 0.05, **p < 0.01)。12名のうち5名で血清K値が0.3 mmol/L以上上昇しており,この群では食後1時間の尿Kの排泄量が少なく食後2時間で大きく増加していることより,K排泄が遷延していると考えられた。今回の検討で,健常者においても短時間で食後の血清K値の上昇を認めたことから,臨床像と乖離のある高K血症においては採血手技や検体の取り扱いの確認だけでなく,食事内容や食後の時間経過の聞き取りも重要であると考えられた。
著者
小原 智永 山﨑 一史 鈴木 啓介 廣野 文隆 小林 敦郎 甲賀 英敏 岡部 敏幸
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】静岡県高校野球メディカルサポート(以下:MS)は,静岡県高校野球連盟の要請を受け昨年の第95回全国高等学校野球選手権静岡大会(以下:夏季大会)にて11年が経過した。静岡県のMSは,県士会の公益事業として組織的に活動が可能となっているため,1回戦から決勝までの県内全10球場にて試合前・中に関わる処置や試合後のcooling downを行っている。近年では,熱中症に対する処置(観客も含む)や啓蒙活動において力を入れており,その一つに球場内で暑熱環境の指標として運動時の熱中症の予防措置に用いられるWet-bulb Globe Temperature湿球黒球温度(以下:WBGT)を測定し,場内の注意喚起を促している。夏季大会のWBGTと熱中症罹患との危険性の関連を明らかにすることは,大会での熱中症予防・パフォーマンス低下回避の一助となると考えられる。そこで,本研究の目的は球場内のWBGTなどの暑熱環境と熱中症罹患の特徴を明らかにすることとし,分析・検討を行った。【方法】平成25年7月13日から同年7月29日の暑熱環境を計測するために乾球温・湿球温・黒球温・WBGTを熱中症指標計(京都電子工業製WBGT-203A)を用いて測定した。県内全10球場のうち4球場(西部・東部地区の各1球場と中部地区2球場)にて,各試合前・試合中(5回終了時)と全ての試合終了後にグランド中央で計測を行った。分析は,観客を含めた熱中症有りの計測群(以下:有群)と熱中症無しの計測群(以下:無群)に分け乾球温・湿球温・黒球温・WBGTの差を独立したt検定を用いて求めた。また,熱中症罹患についてはROC曲線を用いWBGTのカットオフ値を算出した。有意水準は危険率5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】大会役員,責任教師,審判,選手に対してWBGTの測定について説明し,同意を得た。今回の報告にあたっては,個人情報の保護,倫理的配慮に十分注意し集計を行った。【結果】全計測回数は150回であり,その内有群は24回(観客を含む)であった。1回戦で17回,2回戦で1回,3回戦で2回,4回戦で1回,準々決勝で2回,準決勝で1回であった。選手の罹患件数は,1回戦で9人,2回戦で0人,3回戦で2人,4回戦で1人の計12人であった。また,ポジション別では投手3人,捕手1人,1塁手2人,3塁手1人,遊撃手3人,中堅手1人,補欠1人であった。重症度別では,筋痙攣などのI度が8人,頭痛や倦怠感などのII度が4人,意識消失などのIII度が0人であった。各測定項目の平均値は,乾球温30.9±2.0℃,湿球温62.9±8.5℃,黒球温35.8±3.9℃,WBGT28.3±1.4℃であった。無群の平均値は,乾球温27.9±2.75℃,湿球温70.4±10.4℃,黒球温32.9±4.2℃,WBGT26.4±2.0℃であり,有群と無群との比較では乾球温,黒球温,WBGTが有意に高く,湿度は有意に低かった(p<0.05)。またWBGTは,曲線下面積0.77(漸次有意確率p<0.05),カットオフ値27.35℃であった(感度83.6%,1-特異度39.7%)。【考察】日本体育協会運動指針(以下:運動指針)では,WBGTの27.35℃は「警戒レベル」である。中井らによるとWBGT28℃以上になると熱中症罹患が増加するとしている。今回の静岡県の夏季大会におけるWBGTのカットオフ値が指針や先行研究よりも低値であったことは,野球が全身を覆う着衣での競技であり熱放散しにくい着衣環境であるため,通常より熱中症罹患率が高いと考えられる。そのため,野球では運動指針を一段階下げて注意喚起を促す必要があると考えられる。一方で,夏季大会においてWBGTが31℃の「運動は原則中止」の段階に至ったとしても,中止になることはない。熱中症罹患時は,1回戦に最も多く認めておりMSによる1回戦からの介入や熱中症予防の啓蒙活動は,有意義な活動と考えられる。重症度別では,III度の救急搬送を必要とする重度の選手を出さなかったことも,MSによる活動が浸透し予防または早急に対応が出来たこともうかがえる。選手の熱中症罹患の傾向を見ると,最も運動頻度が高い投手だけでなく,様々なポジションで熱中症罹患が生じることが考えられる。今回の結果は,観客を含めた球場全体の熱中症罹患件数での検討であったため,この結果を,来年度から球場全体への注意喚起を具体的な数値とリスクや対応を示し,観客を含めた熱中症予防に活かしていく必要がある。さらに今後,一昨年から開始した高校へMSが指導に出向くMS訪問事業においても,統一した適切な熱中症予防の指導を行い,熱中症予防における啓蒙活動の実施が重要な課題である。今回選手のみのデーター数が少なかったため,今後もデーターを蓄積し,選手のみのWBGTカットオフ値を求めて熱中症予防に活かしていきたいと考える。【理学療法学研究としての意義】熱中症予防における啓蒙活動の発信により,障害予防・パフォーマンス低下を未然に防ぐことが期待される。
著者
小林 敦子 田中 堅一郎
出版者
日本応用心理学会
雑誌
応用心理学研究 (ISSN:03874605)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.33-44, 2020-07-31 (Released:2020-10-31)
参考文献数
30

We examined experiences of violence between couples and their attitudes regarding such violent experiences by using data of married men and women. We first examined the correlation between experiences of being abused and indulging in physical and psychological abuse from the perspective of violent interactions between couples. Results of chi-square analysis indicated a partial interaction; such that men and women indulge in similar types of acts that they have suffered. However, men indulge in acts of violence even without suffering similar acts. Then, attitudes regarding domestic violence (ADV) were considered a factor in determining violence and the correlation between violent attitudes and physical and psychological abusive behaviors were examined. Results of discriminant analysis indicated that abusive behaviors were positively related to several ADV items in men, whereas abusive behaviors were not related to ADV in women.
著者
河野 隆志 小林 敦郎 八木下 克博 漢人 潤一 廣野 文隆 甲賀 英敏 岡部 敏幸
出版者
東海北陸理学療法学術大会
雑誌
東海北陸理学療法学術大会誌
巻号頁・発行日
vol.27, pp.49, 2011

【目的】静岡県メディカルサポート(以下MS)は、静岡県高校野球連盟(以下静岡県高野連)の要請を受け平成14年より活動を実施している。主たる活動内容として、全国高校野球選手権静岡大会(以下静岡大会)での試合前・中・後における選手へのテーピング等の応急処置、試合後の投手へのクーリングダウン、選手や審判員に対しての熱中症予防を目的としたドリンク作製や啓発活動等を実施している。また、一昨年度より、投手の障害予防を目的とした投手検診をクーリングダウンと併用し実施している。そこで本研究の目的は、投手検診より、静岡県における投手の現状を把握し、今後意義のあるクーリングダウンの質的向上へとつなげていくことである。特に今回は、障害発生に関与するとされている投球数や投球後における肩関節内旋角度(2nd)、問診による既往歴の有無等を調査し、投手における現状を検討したので報告する。【方法】対象は、静岡大会において初登板し、終了後または途中交代の投手で投手検診を行なった97名(3年生74名、2年生20名、1年生3名)とした。投手検診実施にあたり、静岡県高野連に加盟している全118校に対し、第92回静岡大会責任教師・監督会議においてMS代表より投手検診の趣旨を説明、その後静岡大会での各試合前のトスの際にも再度MSスタッフより趣旨を説明し、同意が得られたチームの投手に限り投手検診を実施した。投手検診の内容は、肩関節内外旋角度(2nd)の測定、問診にて一日の平均投球数(以下平均投球数)や一週間での投球日数(以下投球日数)、クーリングダウン実施の有無、疼痛や故障による既往歴や医療機関への受診歴等の調査を実施した。投球数に関しては、公式記録を参照し記録した。肩関節内外旋角度の測定方法は、15分程度の投球側肘・肩関節へのアイシング終了後、仰臥位にて投球側、非投球側の順に実施した。測定機器はレベルゴニオメーターを使用し、各可動域とも90°を最大値と設定し、5°毎での測定を行なうよう統一した。検討項目として、各項目での測定結果や問診結果の集計、投球後における投球側と非投球側との角度差(以下角度差)を抽出し、各々と既往歴の有無での関係性を検討した。統計学的処理として、投球数と肩関節内旋角度、角度差にはt検定、平均投球数(50球未満、50~80球未満、80~100球未満、100~150球未満、150球以上の5群に分類)と投球日数(3日未満、3~4日、5~6日、7日の4群に分類)、クーリングダウンの有無には、マン・ホイットニの検定を実施し、それぞれの有意水準は危険率5%未満とした。【結果】投球数は98±34球であり、肩関節内旋角度は52.3±14.2°、角度差は8.5±12.1°であった。既往歴に関しては有りが60名(61.9%)無しが37名(38.1%)であった。既往歴有りの投手の部位別では、肩関節(46.7%)、肘関節(43.3%)、腰部(20%)の順に多かった。投球数、肩関節内旋角度、角度差、投球日数、クーリングダウンの有無と既往歴の有無に関しては有意差が認められなかった。しかし、既往歴と平均投球数において、既往歴有りと無しの投手間で有意差が認められた。【考察】静岡大会における投手の現状として、61.9%の投手に既往歴や最近の故障等が認められた。そのなかでの投手の特徴として、一日における投球数が既往歴無しの投手と比べ有意に多いことが判明した。その反面、障害発生に関与するとされている肩関節内旋角度や角度差等において有意差は認められなかった。このような結果となった要因として、学童、少年野球時より受傷し、障害や疼痛が残存したまま現在に至る投手が多いことが予測される。また、部位別では肩、肘関節に次いで腰部の既往の訴えもみられており、投球動作における一連の流れや障害部位による代償等の影響も一要因として考えられる。肩関節内旋角度や角度差に関しては、MS活動における投手へのクーリングダウン時の肩甲骨周囲筋への必須ストレッチとしての実施やセルフエクササイズでの肩関節内外旋筋に対する個別指導による投手への認識が関与しているのではないかと考えられる。本研究より、静岡県における高校野球投手の現状として、肩・肘関節に留まるのではなく体幹や股関節等全身に着目しての実施が必要となるとともに、幼少期からのメディカルチェックも重要となることが示唆される。【まとめ】MSの主たる活動目的として、選手の障害予防や自己管理能力の向上を図ること、教育場面の一環等が挙げられる。今年度より、県内3校を対象とした巡回事業も実施しており、投手検診等のメディカルチェックを実践し、その結果を分析し問題点に対し対策を講じることで、選手が怪我や故障なく高校野球を継続できる環境づくりや障害予防に対する認識の啓発活動を行なっていきたい。
著者
小林 敦子 松本 ますみ 武 宇林 蔡 国英 馬 平 王 建新
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

(1) 中国の少数民族地域である寧夏回族自治区においては、回族の女性教員の増加に伴い、女児・女子青年の教育レベルが向上している。(2) 日本のNGOの教育支援によって養成された回族女性教員は、結婚・出産後も小中学校教員として働き、地域における女性のエンパワーメントの上で貢献している。(3) 民族の特性を生かした女子アラビア語学校の卒業者である回族女子青年は、経済発展の著しい広州や義烏で通訳として活躍している。家庭の経済的困窮等の事情から、普通高校への進学を断念した回族女子青年にとって、アラビア語学校はセイフティネットとなっている。
著者
小林 敦友
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6063号)
著者
松本 ますみ 小林 敦子 小林 元裕 権 寧俊 花井 みわ 砂井 紫里 清水 由里子
出版者
敬和学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

中国の朝鮮族と回族を抽出し、民族教育の経験と民族アイデンティティの相関性について歴史社会学的研究調査を行った。その結果、1)両民族とも民族教育経験者が民族の矜持が強いこと、2)同民族内のネットワークに依拠し、漢語と民族語を駆使し対外通商業務、出国、留学、出稼ぎを行うという共通点があることが分かった。両民族はグローバル化の波にのった「成功した」民族であり、その鍵は民族教育にあることが分かった。
著者
内藤 真樹 小林 敦友 志築 文太郎 田中 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.11, pp.37-43, 2008-01-31
被引用文献数
4

我々は、円筒側面を操作面に利用した円筒型マルチタッチインタフェースを提案する。このインタフェースでは操作空間が円柱座標系となるため、操作面は2次元ではあるが、その曲面の奥行きを使用することで3次元に対する操作が可能である。さらに、マルチタッチであることを利用し、両手を使ってオブジェクトの操作やカメラの操作を自然に行うことが出来る。We introduce cylindrical multi-touch interface which utilizes the cylinder wall as controlling surface. Even though the controlling surface is still two dimensional surface, since the control area of the interface is a cylindrical polar coordinates, the use of the depth along the surface enables users to interact to three dimensional space. Moreover, the nature of multi-touch interface enables users to rmanipulate objects and camera with both left and right hand.