著者
湯田 拓史 山本 真司 坂元 厳
出版者
宮崎大学教育学研究科教職大学院
雑誌
宮崎大学教職大学院年報 (ISSN:24362328)
巻号頁・発行日
no.1, pp.29-37, 2021-06-30

本稿は、宮崎大学大学院教育学研究科(教職大学院)が教職員支援機構(通称NITS。以降「NITS」と略記)の連携事業として2017(平成29)年度から2020(令和3)年度まで4回実施した「NITS Café」の実践報告である。宮崎大学教職大学院での「NITS Café」は、教職大学院の院生や教育学部の学生を中心にしつつ、宮崎県教育委員会事務局、宮崎県教育研修センター、宮崎県内の教職員、地域連携事業関係者とディスカッションを通じて教育に関する話題を検討してきた。 「NITS Café」自体は、教員の資質向上について幅広く交流出来る機会を提供する事をねらいとしているが、さらに宮崎大学教職大学院では宮崎県独自の取組を広める要素を加味した。宮崎大学教職大学院の「NITS Café」で設定したテーマは、初年次のみ「キャリアアップ」をテーマ設定したが、2 年次以降は「教員の働き方改革」を主テーマにして、副テーマには地域連携事業や学校現場での実践を取り込めるように設定した。 「NITS Café」を4 年間実践した効果は、宮崎県教育委員会教職員課と宮崎県教育研修センターとの連携強化である。事業申請前の相談、採択後の準備過程、実施当日の協働関係を蓄積することで、教職大学院と教育委員会とがお互いが持つリソースや情報を共有することができた。さらに、コロナ感染症予防対策下として、Web 配信を実施したことである。
著者
西野 泰代 氏家 達夫 二宮 克美 五十嵐 敦 井上 裕光 山本 ちか
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.17-24, 2009 (Released:2012-02-14)
参考文献数
34
被引用文献数
9 5

This study investigated the trajectories and related factors of deviant behavior among students during their three years of junior high school. Data was analyzed from 344 students who completed a questionnaire survey every September. Nineteen categories of deviant behavior were examined, such as smoking, drinking alcohol, bullying, truancy, violence, and stealing. We determined behavioral trajectories from mild deviant behaviors to more serious ones. The data showed that more than half of the children who engaged in serious deviant behaviors in the third year followed a trajectory from mild deviant behaviors. The three factors of “deviant peers”, “attachment to parents” and “achievement” were related to the trajectory into more serious deviant behaviors.
著者
山本 憲明 加藤 良枝
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.133-137, 1996-02-15

外傷性の眼窩先端症候群の1例を報告した。症例は59歳の男性で,2mの高さから転落して顔面を打撲し,2日後眼科に紹介された。初診時の左視力は光覚弁で,瞳孔は散大,眼瞼は下垂し眼球運動は全方向に高度に制限されていた。CT検査により蝶形骨大翼の単独骨折が判明した。受傷2日後から,副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)のパルス療法を開始し,4日後に前頭開頭視神経管開放術が行われた。術後,左角膜の知覚低下および顔面の知覚異常が確認され眼窩先端症候群と診断された。1年後,視力は0.6に改善し,角膜の知覚低下は消失し顔面の知覚異常もほぼ消失。眼球運動も正常近くまで改善し,良好な予後を示した。
著者
水谷 光 藤井 倫太郎 内田 恵 明智 龍男 山本 英一郎 松岡 豊
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.657-669, 2021-07-01

今月は,手術室でどう麻酔するかではなく,外来での術前診察について考えてみたい。麻酔科診療における術前診察の重要性は,改めて述べるまでもない。身体面だけではなく,精神的もしくは心理的な困難をもつ患者も少なからずいる。そもそも,手術前の患者は誰もが不安を抱えている。われわれ麻酔科医の言動次第で患者の不安をさらに膨らませてしまうかもしれないし,うまく対応すれば患者の不安を和らげることだってできるかもしれない。今日の術前診察にこのような患者が来たら,読者はどのように診察を進めるだろうか? 一緒に考えていただきたい。
著者
山本太郎著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2011
著者
山本 春樹
出版者
天理大学学術研究委員会
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.99-113, 2014-02

日本近現代史は戦争の歴史ともいえるが,この戦争の歴史にどう向き合うべきかという問題をめぐって,いまだに決着のつかない議論が続いている。本稿は,戦争の歴史に向きあうためにはどのような点に留意しなければならないのかという問題を考えようとするものである。加藤陽子氏の著作を素材として取り上げるが,加藤氏の論述の眼目は戦争を正当化した論理を明らかにすることである。そこでまず,加藤氏が抽出するそれぞれの戦争を正当化した論理を整理して理解する。次に,その正当化の論理を加藤氏がどのように評価しているのかを明らかにする。最後にその加藤氏の評価について考えるという順で論述を進めたい。
著者
今野 裕太 中浴 静香 吉田 映子 藤原 泰之 山本 千夏 安池 修之 鍜冶 利幸
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.42, pp.P-71, 2015

【背景・目的】有機-無機ハイブリッド分子は合成試薬として広く利用されてきたが,生命科学への貢献は皆無に等しい。当研究室では,有機ビスマス化合物(PMTABiおよびDAPBi)の強い細胞毒性がそのアンチモン置換体(PMTASおよびDAPSb)では消失することを見出した。また, これらの化合物に感受性低下を示す有機ビスマス化合物感受性低下細胞(RPB-1γ,RPB-2,RPB-3およびRDB-1細胞)を樹立した。本研究の目的は,有機ビスマス化合物の毒性発現機構の解明を目指し,有機ビスマス化合物の感受性と細胞内金属蓄積量の関係を明らかにすることである。<br>【方法】チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO-GT細胞)および有機ビスマス化合物感受性低下細胞に,<br>PMTABi,PMTAS,DAPBi,DAPSbを曝露し,形態学的観察を行うとともに,それぞれの化合物の細胞内蓄積量をICP-MSで測定し,Bi量またはSb量で評価した。<br>【結果・考察】PMTABiの蓄積量は,CHO-GT細胞に比べ,20 µMまでは全ての耐性細胞において高かったが,50 µMではRPB-1γ,RPB-2およびRPB-3細胞への蓄積量はCHO-GTよりも低くなった。DAPBiの蓄積量は,CHO-GT細胞に比べ,50 µMまでRPB-3およびRDB-1細胞において高かった。しかしながら,RDB-1細胞へのDAPBiの蓄積量は50 µMまで濃度依存的であったが,RPB-3細胞では50 µMで減少した。RPB-2細胞には有機ビスマス化合物が蓄積しなかった。PMTABiを曝露して獲得したRPB-1γ,RPB-2およびRPB-3細胞がDAPBiに対しても耐性を示すことが確認された。アンチモン置換体は全ての細胞種において細胞内に蓄積せず,形態学的観察による細胞毒性も確認されなかった。以上より,有機ビスマス化合物の細胞毒性は,その細胞内蓄積量だけでなく,細胞種と有機ビスマス化合物の濃度によって異なるメカニズムが存在することが示唆される。
著者
田中 康雄 遠藤 剛 山本 良一 岡邨 直人 関根 裕之 大野 健太 山本 智章
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P1458-C3P1458, 2009

【はじめに】昨年報告した平成19年度の少年野球検診の結果より、成長期投球肘障害の要因として少年野球選手の身体機能面だけでなく、指導方法や大会運営など選手を取り巻く環境の問題が考えられた.今回、投手に絞ったメディカルチェックを行なうと共に、指導者に対するアンケート調査と大会中の各試合における投球数の調査を実施した.その結果から障害予防活動の課題・展望について報告する.<BR><BR>【方法】対象は学童新人野球大会に参加した51チーム中検診を希望した39チームの投手74名(5年生63名、4年生10名、3年生1名)である.大会会場にて医師、PTによる直接検診として四肢の理学所見および肘関節の超音波診断を行った.異常ありの投手に医療機関の受診をすすめた.検診後に問診票を配布し、身長、体重、野球開始時期、投球側、練習時間、疼痛の有無、ポジション、痛みがある時の対応などについて調査した.また指導者に対してアンケートを配布し、野球経験、指導経験、練習時間、検診の必要性、投球制限、日本臨床スポーツ医学会の提言の認知などについて調査し、大会期間中の投手の投球数報告を義務化した.<BR><BR>【結果】直接検診で異常ありの投手は74名中23名(31.1%)でこのうち12名(52.2%)が医療機関を受診し、そのうち11名に内側型野球肘が確認された.問診票は74名中59名(79.7%)から回答があり、身体に疼痛を訴えている選手は35人(59.3%)で、その中で医療機関を受診しているのは2名(5.7%)であった.複数回答による疼痛部位は、肘25名、肩13名、踵7名などであった.また指導者のアンケートでは20名(51.3%)から回答があり、年齢42.9±6.8歳、指導経験7.1±6.5年で日本臨床スポーツ医学会の提言を知らない指導者は15名(75%)であった.今回から採用されたコールドゲームを含めた大会全102試合での投球数は平均73.5球であったが、コールドゲームを除いた65試合の平均投球数は94.0球で投手交代の無かった試合での一人あたりの投球数は平均87.8球であった.<BR><BR>【考察】少年野球検診の目的は障害の早期発見であるが、投手を中心に直接検診を実施し、11名(13.9%)の内側型野球肘を発見することが出来た.一方問診票の結果から、痛みを有している選手が35名で、そのうち医療機関へ受診しているケースは2名と極端に少なく、成長期投球障害が進行した状態で始めて医療機関を受診する可能性があるため、早期から障害予防に取り組む必要性がある.今回の投球数カウントではコールドゲームを除いた一人投手試合では平均87.8球と日本臨床スポーツ医学会の提言における50球という制限をはるかに越えている.今後大会準備委員会への医療側からの参加、投球制限などの特別ルールの提案など障害を予防するために現場と医療側との連携が求められる.
著者
中 庸行 山本 /和人 磯野 吉正 田中 武司 寺山 暢之
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.66, no.644, pp.698-705, 2000-04-25
参考文献数
17
被引用文献数
2 5

This paper describes the evaluation of adhesion strength between the amorphous Silicon carbide (a-SiC) thin film, Diamond-Like Carbon (DLC)/a-SiC laminated thin film and materials used for the cutting tool. The a-SiC and DLC/a-SiC thin films were deposited on the tungsten carbide steel substrate:K10 and on the high speed steel substrate;SKH51 by Plasma-Enhanced CVD method of the hot cathode PIG discharge type. Scratch tests were carried out for examining the critical fracture load of the films. Finite Element Method (FEM) analyses were also performed to clarify the stress distribution at the interface between the films and substrates. The stress intensity factors K<SUB>I</SUB> and K<SUB>II</SUB>and the fracture toughness K<SUB>C</SUB> were calculated from results of scratch tests and FEM analyses. The K<SUB>I</SUB>, K<SUB>II</SUB>and K<SUB>C</SUB> of a-SiC and DLC/a-SiC thin films deposited on the K10 substrate were larger than those of the thin films deposited on the SKH51 substrate. The K<SUB>I</SUB>, K<SUB>II</SUB> and K<SUB>C</SUB> of both of the films were directly proportional to the density of a-SiC thin films. In turning experiments, the delamination area of DLC/a-SiC thin films deposited on the cutting tool of K10 is closely related to the K<SUB>C</SUB> obtained from the scratch tests and FEM analyses.
著者
山本秀煌著
出版者
藤原鉤次郎
巻号頁・発行日
1933
著者
山本秀煌著
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1930
著者
山本秀煌編輯
出版者
横浜共立学園
巻号頁・発行日
2002

1 0 0 0 聖書辭典

著者
ヘボン博士 山本秀煌共編
出版者
聚芳閣
巻号頁・発行日
1926

1 0 0 0 西教史談

著者
山本秀煌著
出版者
洛陽堂
巻号頁・発行日
1919
著者
山本秀煌著
出版者
イデア書院
巻号頁・発行日
1924