著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-108, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝珉が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
岡本 隆之
出版者
社団法人 日本分光学会
雑誌
分光研究 (ISSN:00387002)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.225-237, 2005-08-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
78
被引用文献数
1 2

Several topics on nano-plasmonics are reviewed including hot site engineering, plasmonic crystals, plasmonic waveguides, plasmonic lithography, a perfect lens with a metal slab, and plasmonics in long-wavelength region.
著者
平野 弘道 岡本 隆 服部 幸司
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.157, pp.382-411, 1990
被引用文献数
2

後期白亜紀の北太平洋には, デスモセラス亜科のアンモナイト類が繁栄した。北西太平洋の白亜紀前弧海盆堆積物の一代表とされる蝦夷累層群からは, このデスモセラス亜科のものが多数産出する。これらのうち, 産出頻度の高いセノマニアン期のD. japonicum, D. ezoanum, チューロニアン期のT. subcostatusについて, 主として大夕張および小平地方のサンプルを用いて, 相対成長解析を主たる方法として, 各種の形態進化および各種間の関係を考察した。すなわち, D. japonicumとD. ezoanumは, 各々生存期間を通じて形態の有意の変化はない。T. subcostatusは, D. japonicumと一二の形質を除いて差はなく, 後者から進化したものと考えられる。また, T. subcostatusもその生存期間を通じて形態に有意の変化は無いが, チューロニアン期中頃までに種分化しT. matsumotoi, n. sp.を生じた。D. japonicum, T. subcostatus, T. matsumotoiの進化系統を通じて, 縫合線の長さの螺環断面積に対する相対成長は, 漸次加速されているが, 種分化のつど成体のサイズが減少し, 生息域の東方限界が西方の陸よりに移動した。また, これらの種の分化や絶滅は, 海退・海進や海洋無酸素事変とタイミングが一致することから, このような海洋環境との関係についても論じた。
著者
岡本 隆一 渡辺 守
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.522-527, 2016 (Released:2016-12-31)
参考文献数
36
被引用文献数
3 9

腸上皮は個体の内外を分け隔てる物理的な境界として存在するだけでなく,腸内細菌等が存在する体外の環境と免疫担当細胞等が存在する体内の環境を仲立ちし,機能的に調和を保つ重要な役割を担っている.このような腸上皮が炎症性疾患の発症・病態の形成に果たす役割の重要性が臨床・病態研究の両面において注目されている.例えば粘液を産生する機能を有する腸上皮細胞である杯細胞は潰瘍性大腸炎において「消失」することが知られているが,同細胞が粘液産生機能だけでなく多彩な免疫調節機能を有し,疾患の発症・進展を規定する重要な機能を内在していることが明らかとなっている.更に小腸に局在する腸上皮細胞であるパネート細胞は抗菌活性を有するペプチドを産生する機能が知られているが,複数のクローン病疾患感受性遺伝子により同細胞の機能・細胞死が制御されている可能性が示されている.従ってクローン病における「パネート細胞機能異常」は特定の病型において疾患発症・再燃の要因の一つとなっているものと考えられている.本稿では腸上皮の機能と炎症性腸疾患の病態に関する近年の知見について,概説したい.
著者
岡本 隆
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.56-60_2, 2006-05-15 (Released:2010-04-30)
参考文献数
3
著者
岡本 隆 園田 雅江 曽我 亘由 深堀 秀史 垰 康介
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.195-198, 2019-12-25 (Released:2019-12-23)

近年,大学におけるキャリア教育の重要性が高まり,インターンシップをカリキュラムに取り入れることは一般的になっている.大学および企業の多くは,インターンシップによって学生が社会人基礎力を身につけることを期待している.また学生の社会人基礎力の自己評価が向上することも期待されている。本研究では,短期のインターンシップに焦点を当て,大学生の社会人基礎力の自己評価の変化を検証する.
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-108, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝珉が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
ペルトネン 純子 鳥田(宗吾) 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-113, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝〓が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する「蘭陵王置物」(明治23年制作)と「太平楽置物」(明治32年制作)の制作技法を彫金、鍛金、鋳金の分野から総合的に研究するため平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において調査した。本稿は、「蘭陵王置物」「太平楽置物」の制作背景の研究と各作品の技法に関する詳細な研究を行い、明治期の優れた金属工芸作品の制作背景と高度な金属工芸技術の解明を目的としている。
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 三船 温尚 大熊 敏之 岡本 隆志
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.150-159, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝〓が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
角田 亘 安保 雅博 清水 正人 笹沼 仁一 岡本 隆嗣 原 寛美 木村 知行 武居 光雄
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.274-280, 2013-07-25 (Released:2013-07-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2

要旨:【目的】健側大脳への低頻度反復性経頭蓋磁気刺激(以下,RTMS)と集中的作業療法(以下,OT)は,いずれも脳卒中後上肢麻痺に対する有効な治療的介入である.本研究では,これら2つの介入の併用療法の安全性と有用性を検討した.【方法】全国8つの施設に入院し本併用療法を施行された上肢麻痺を呈する脳卒中患者1,008人を対象とした.各対象は15日間の入院下で,20分間の低頻度RTMSと120分間の集中的OTからなる併用療法を計22セッション施行された.【結果】全患者が有害事象をみることなく本併用療法を完遂した.治療によりFugl-Meyer Assessment点数,Wolf Motor Function Testの課題遂行平均時間,Functional Ability Scale点数が有意に改善した.【結論】我々が考案した併用療法は安全であり,脳卒中後の上肢麻痺を改善する可能性が示唆された.
著者
須藤 浩孝 伴 和敏 西脇 健二 河本 裕司 森 淳英 迫 和博 岡本 隆太 稲毛 亮太 川北 裕司 松岡 智生 今井 匡弘 北野 修二
出版者
一般社団法人日本PDA製薬学会
雑誌
日本PDA学術誌 GMPとバリデーション (ISSN:13444891)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-10, 2012 (Released:2012-06-29)
参考文献数
8

無菌製剤製造に用いる陽圧型アイソレータにて,高生理活性物質を扱う場合,堅牢な封じ込めを行うハード面と同時に漏れを確実に捉えるソフト面(運用)が重要である。そこで,微粒子可視化装置を用い,陽圧型アイソレータ内でラクトースを噴霧した際にどのような飛散挙動を示すのか,また,実際に粉体をリークさせた際に周囲にどのように飛散して行くのかを確認した。これによりアイソレータの何処から漏れるリスクが高いのか評価することが出来,且つ実際の製造作業において,どの位置にどの程度サンプラーを設置しリークの有無を管理するが良いかをシステマチックなリスクマネージメントが可能となった。
著者
岡本 隆
出版者
日本古生物学会
雑誌
日本古生物学會報告・紀事 新編 (ISSN:00310204)
巻号頁・発行日
no.154, pp.117-139, 1989-06-30
被引用文献数
1

Nipponitesおよび近縁種Eubostrychoceras japonicumについて, 層序学的な形態変化をできる限り詳細に検討したところ, 各々の系統では, 時代と共に少しずつ, しかしながら段階的に殼表面の彫刻が変わっていくことが明らかになった。一方, Nipponitesの系統で最も原始的な形態型の殼彫刻やその他の形質は, 同時代のEubostrychocerasのそれと, ほとんど区別できない。両者は, 殼の三次元的構造が全く異なっており, これらの中間的形態も知られていないが, 前者は後者から派生したことが強く示唆される。本研究で示されたデータは, 先に筆者によって理論形態学的に帰結された, "Nipponitesは, Eubostrychocerasから全く突然に(中間型なしに)生じた"という仮説を, 比較形態学的および層序学的側面から支持するものである。