著者
本田 彰子 正野 逸子 炭谷 靖子 荒木 晴美 赤沼 智子 栗本 一美 菊池 和子 王 麗華 上野 まり 平山 香代子 土平 俊子 川上 理子 藤本 奈緒子 安岡 しずか
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、訪問看護師の継続学習と在宅看護学実習における連携融合教育-学習プログラムを開発し、訪問看護事業所と看護基礎教育機関とのユニフィケーションを推進することを目的に実施した。前半では、連携融合教育-学習プログラムに向けて、訪問看護事業所管理者、在宅看護学担当教員に対する学習支援の実態とニーズの質問紙調査、ヒアリング調査を実施した。後半は、連携融合教育-学習プログラムのモデルにつながる研究交流集会、ワークショップを企画実施した。
著者
佐藤 由紀子 山﨑 智子 内堀 真弓 大木 正隆 本田 彰子
出版者
一般社団法人 日本がん看護学会
雑誌
日本がん看護学会誌 (ISSN:09146423)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.5-13, 2011 (Released:2016-12-27)
参考文献数
20
被引用文献数
3

要 旨本研究の目的は,神経膠腫の外科的治療後に高次脳機能障害を有した患者の生活の再編成の体験構造を明らかにすることである.初発の神経膠腫の手術後,外来通院中で,みずからの経験を語れる計10名の患者を対象に個別面接調査を行った.生活の再編成を構造的にとらえるため,現象学的アプローチの方法論を基に,A Giorgiの記述的現象学的方法を参考にし分析した.分析の結果,16の構成要素が得られ,さらに「高次脳機能障害の受け止めと対応」といった視点で4テーマが明らかとなった.生活の再編成の構造は,〈高次脳機能障害を伴う行為により生じた異和感〉を意識し,〈障害を目の当たりにした感情の揺さぶられ〉をともないながら現状を受け止め,さらに,自分なりの〈障害を持っても生きられる術の探究〉により新たな生活のしかたを見出し,これから先のことを現実的に考えだすことによって〈垣間見える将来〉に至るということであった.神経膠腫の患者は,退院後,特に他者との交流において異和感を感じるが,高次脳機能障害を有したことで,その異和感をすぐに疾患や障害と関連づけて思考することに時間を要し,そのために生活の再編成に難渋するという特徴があった.また,常に再発の不安もいだいており,障害と併せて将来を不確かにしていた.患者が社会の中で孤立せず,主体性ある人生を送るためには,看護師が患者の社会的な人間関係へ一歩踏み込んで人々に理解と支援を働きかける必要がある.
著者
古庄 真喜 梅崎 祐二 石田 宏一 本田 彰
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.1209-1212, 1988-07-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
16
被引用文献数
10 13

Changes in the levels of ATP-related compounds and lactic acid in the muscle of live prawn Penaeus japonicus kept in the sawdust at 15C° were investigated to find an index suitable for evalua-tion of parwn activity during the transportation in the sawdust. The concentration of ATP in the muscle markedly decreased after storage of 48h, resulting in a rapid increase in the AMP level. The level of lactic acid in the muscle also gradually increased during storage in the sawdust. The ratio of ATP to the ATP-related compounds (the total nu-cleotides) in the muscle which colsely related with the survival rate of prawn was found to be sui-table as a criterion to evaluate the activity of prawn during transportation in the sawdust. The levels of the ATP-related compounds in the muscle of prawn kept in the sawdust recovered to their original levels within 1h after they were returned to the sea.
著者
内堀 真弓 浅野 美知恵 山崎 智子 本田 彰子
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、糖尿病足病変ハイリスク患者が自分らしく健康的な生活を維持することを目指した合併症重症化予防のためのセルフモニタリング機能を促進する看護支援プログラム考案を目的としたものである。まず、セルフモニタリングを促進する要素を抽出するため、糖尿病足病変ハイリスク患者を対象に、セルフモニタリングの実際を調査した。さらにフットケア外来に専従する看護師を対象に、フットケア外来での実施状況や支援内容についての全国調査を実施した。これらの結果からセルフモニタリング機能促進の主要要素を抽出し、看護支援プログラムを考案し、フットケア外来に通院中の糖尿病患者に本プログラムに基づく支援を実施した。
著者
本田 彰子 牛久保 美津子 Honda Akiko 牛久保 美津子 ウシクボ ミツコ Ushikubo Mitsuko
出版者
千葉大学看護学部
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
no.26, pp.39-43, 2004-03

本研究の目的は,医療施設に就職した看護師の臨床現場で1年聞の体験の内容から,職場適応の実際を表し,新人看護職者が仕事を継続することに影響する要因を明らかにすることである.卒後1年を経過した8名の看護師に対して,臨床現場での困った事,その時の対処,助けとなったもの等に関する内容の面接調査を行い,質的帰納的方法で分析した.人とのかかわりや他者の存在に閥する6サブカテゴリーは『安寧・励ましである患者の存在』『看護の責任を果たし,尊重すべき患者の存在』『困難の元となる先輩看護師の存在』『育て導く先輩看護師の存在』『分かち合う同期看護師の存在』『安らぎを与えてくれる家族の存在』であった.職場適応の方法に関する4サブカテゴリーは『必死・耐える・やり過ごす対処』『人間関係や組織構造を読み取る対処』『納得・気付き・見習う対処』『離職選択へ向かう対処』であった.新人看護職者の仕事継続に影響する要因としては,看護の役割を自覚させる患者の存在,看護実践能力の未熟さを自覚させ,それを実務レベルで支援する先輩看護師の存在,情緒的安定を与える同僚看護師や家族の存在がある.また,新人看護師はできないと思いつつも必死に耐え,かつやり過ごす対処をとるが,それだけでなく,人間関係や組織の構造を的確に捉え,職場適応におけるあるべき姿を先輩看護師に見出し,自分自身を変える対処をとることにより離職選択をせず看護の職務継続の意識を持つようになると考える.
著者
柳井 晴夫 亀井 智子 中山 和弘 松谷 美和子 岩本 幹子 佐伯 圭一郎 副島 和彦 中野 正孝 中山 洋子 西田 みゆき 藤本 栄子 安ヶ平 伸枝 井上 智子 麻原 きよみ 井部 俊子 及川 郁子 大久保 暢子 小口 江美子 片岡 弥恵子 萱間 真美 鶴若 麻理 林 直子 廣瀬 清人 森 明子 奥 裕美 外崎 明子 伊藤 圭 荘島 宏二郎 植田 喜久子 太田 喜久子 中村 洋一 菅田 勝也 島津 明人 金城 芳秀 小林 康江 小山 眞理子 鶴田 恵子 佐藤 千史 志自岐 康子 鈴木 美和 高木 廣文 西川 浩昭 西山 悦子 野嶋 佐由美 水野 敏子 山本 武志 大熊 恵子 留目 宏美 石井 秀宗 大久保 智也 加納 尚美 工藤 真由美 佐々木 幾美 本田 彰子 隆 朋也 中村 知靖 吉田 千史 西出 りつ子 宮武 陽子 西崎 祐史 山野 泰彦 牛山 杏子 小泉 麗 大西 淳子 松本 文奈 鶴見 紘子
出版者
聖路加看護大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

近年、看護系大学の急増と医療の高度化に伴い、卒業までに取得すべき看護実践能力の評価の重要性が増加している。その一環として、臨地実習に入る直前の段階までに看護学生が取得すべき知識・能力を正しく評価しておくことは看護実習の適正化のための急務の課題である。このような状況に鑑み、申請者は、2008~2010年に科学研究費補助金を受け、看護系大学の学生が臨地実習以前に必要とされる知識・能力の有無を検証することを目的として、看護学18領域から約1500の多肢選択式形式の設問を作成し、730名の学生に紙筆形式のモニター試験、および、220名の学生に対するコンピュータ試験(CBT:Computer Based Testing)を実施し、その結果を比較し、全国看護系大学共用のコンピュータ試験の有用性を確認した。