著者
保 聖子 杉田 毅 鶴田 和弘 福田 裕 木村 郁夫
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.454-460, 2012 (Released:2012-06-15)
参考文献数
26
被引用文献数
2 7

蓄養サバ流通品を調査した結果,氷蔵 9 h 後でも筋肉の ATP 濃度は高く維持され高品質を示した。そこで,まき網で漁獲されたゴマサバを短期蓄養した場合の品質に与える影響を検討するため,漁獲ストレスの影響とその回復について検証した。生け簀で 20 分間の強制運動をさせた後,72 h 蓄養し,体内代謝変化を測定した。強制運動により血漿コルチゾル濃度や筋肉乳酸濃度は上昇するが,蓄養により低下し,肝臓グリコーゲン濃度も回復した。一方,筋肉 ATP 濃度は,強制運動直後でも高い値を示し,蓄養による変化は認められなかった。
著者
野口 義紘 林 勇汰 吉田 阿希 杉田 郁人 江崎 宏樹 齊藤 康介 臼井 一将 加藤 未紗 舘 知也 寺町 ひとみ
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.277-283, 2017-02-28 (Released:2017-03-17)
参考文献数
20

Objective: Elderly patients commonly experience adverse drug events (ADEs) owing to their poor drug metabolizing and excretion ability, and these often cause multiple organ dysfunction syndrome.  Therefore, it is important that we identify the adverse drug events early on during prognosis.  We searched for oral medicines that might exacerbate the prognosis of ADEs in elderly patients.Methods: The objects under analysis were oral medicines that were registered in the Japanese Adverse Drug Event Report database (JADER).  The associations between the elderly/non-elderly patients and exacerbation risk/non-exacerbation risk were analyzed by risk ratios (RR).  The signal detection of exacerbation risk was defined as 95% confidence interval of lower limit of risk ratio>1 and χ2≥4.Results: The oral medicines that might markedly exacerbate the prognosis of ADEs in the elderly patients in comparison with the ADEs of young patients included 84 items, of which 63 have not been described as potentially inappropriate medicines in all guidelines for medical treatment of the elderly patients.Conclusion: In this study, while we could not search for oral medicines having a high risk of ADEs, we were able to search for oral medicines that might exacerbate the prognosis of ADEs in elderly patients.  This result could contribute to the proper use of medicines in the elderly patients.
著者
杉田 賢治 福原 知宏 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

利用者のWebページ閲覧時の行動分析を目的としたWebブラウザ操作ログ 収集ツールを提案する.Web上で情報検索や情報推薦を行う際,利用者が Webページ内でどの箇所に注目していたか,どのようにページを閲覧したかを 把握できれば,より適切な検索や推薦が可能となる. 本研究ではWebブラウザの拡張機能を利用し,利用者の各種ブラウザ操作ログを 収集し管理するツールを提案する.
著者
杉田 文
出版者
日本水文科学会
雑誌
日本水文科学会誌 (ISSN:13429612)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.155-160, 2014-08-31 (Released:2014-11-08)
参考文献数
14
被引用文献数
2

地下水中の硝酸性窒素濃度が平面的に大きくばらつく要因について,流域内が主に農業地域で構成されている場合を想定して整理した。主な要因として,①土地利用分布,農地における作物種や肥培管理の違い,降水と施肥のタイミングの違いなどによる溶脱量の平面的なばらつき,②地下水の流線ごとに異なる,帯水層中に散在する小さな脱窒スポット内における脱窒の影響,③広範囲の濃度のばらつきが狭い流出域に収束する流れ場構造と小さい分散,④地下水が地表や井戸内へ流出する際に通過する堆積物や井戸壁における局所的な脱窒,などが挙げられた。ほかの一般水質成分にくらべ,窒素は,地中における反応場の不均質性が大きく,また,小さい反応場によりその濃度が大きく変化するという特徴をもつ。このほか,小規模な点源や不連続な流路が存在する場合には,濃度分布のばらつきは,さらに大きくなると考えられる。地中における窒素の挙動を明らかにするためにも,今後,これらの要因の影響を定量的に評価する必要がある。
著者
杉浦 靖夫 木原 正光 杉田 昭夫
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.565-569, 1960 (Released:2008-02-29)
参考文献数
6

We set forth already on the ecology of Pinnotheres sinensis found in Tapes japonica. As similar observations were made on the same item of Pinnotheres gordoni found in the same clam, the result is given in the present paper. Pinnotheres gordoni is tolerant for host. It was found in such many bivalves at Kisarazu as Tapes japonica, Mytilus edulis, Ostrea (Crassostrea) gigas, Meretrix lusoria, Mactra veneriformis, Chlamys nipponensis and Umbonium (Suchium) moniliferum(gastropod). The rate of clams with the crab shows some extent of seasonal variation as being it is very low during the season from August to November, in which the water temperature runs from 16°C to 29°C, but is considerably high during the period from December to July in which the water temperature ranging between 10°C and 26°C (Table 1, Fig. 1). It seems to be that Pinnotheres gordoni is somewhat related ecologically to Pinnotheres sinensis, because of these crabs are apt to live in the same host (Table 2). The host, Tapes japonica, suffers a certain amount of harm by the crab in guestion. The rate (W×l00/SW; W=total weight of flesh of the clam; SW=shell weight of it) is 49.8±12.1% in normal clam, but 41.6±12.6% in symbionts.
著者
岸川 倫子 大橋 淳司 後藤 悦子 石澤 充 杉田 勇 浜 一広
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.760-760, 2003

【はじめに】回復期リハビリテーション病棟(以下回復期リハ病棟)の利点にADL能力の向上や生活全体の活発化などが挙げられる。当院においては2003年4月の開設に向けて2002年10月より仮施行してきた。その中で患者の「しているADL」と「できるADL」の差に着目し、11月時点での実態をアンケート調査し検討を行ったので報告する。【対象と方法】当院回復期リハ病棟に関わる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士(以下リハスタッフ)、看護師、介護員、ソーシャルワーカー、医師、看護助手(以下病棟スタッフ)の計34人を対象に質問紙による選択法と自由回答にてアンケート調査した。内容は(1)「しているADL」と「できるADL」について4項目(2)病棟における他職種、患者との関わりについて1項目(3)情報交換、記録について3項目である。【結果】回収率97%(1)a)「できるADL」を把握している:いる62% いない25% 又、どのように把握したか:カルテ79% カンファレンス(以下カンファ)75% リハスタッフから聴取66% b)「しているADL」を把握している:いる78% いない9% 又、どのように把握したか:カルテ81% カンファ81% 看護師、介護員から聴取90% c)「できるADL」と「しているADL」の差が縮まったと思うか:思う84% 思わない6% d)c)の理由は何か:「できるADL」と「しているADL」を把握できた11件 カンファで全職種が統一した目標を持った9件 リハスタッフの病棟での関わりが増えた4件(2)e)介助方法の指導:リハスタッフ回答-している88% していない0% 病棟スタッフ回答-受けた80% 受けていない4%(3)f)カンファにて他職種との問題の共有:十分90% 不十分0% g)カンファにて今後の方針は:明確96% 不明確0% h)カルテにて今後の方針は:明確50% 不明確25%【考察】「できるADL」と「しているADL」の差が縮まったと8割のスタッフが感じていた。理由として「できるADL」と「しているADL」の把握が出来るようになったからという意見が多かった。把握方法は様々なものがあるが、カルテにて今後の方針は十分と言う意見が5割であるのに対し、カンファでは問題の共有化、今後の方針が明確になったと9割の回答がありカンファの有効性が示された。又、介助方法の指導を受けた病棟スタッフ、指導したリハスタッフが共に8割以上を占めた。これよりリハスタッフの病棟生活への介入が示され「できるADL」と「しているADL」の差を縮めるための行動がとられていることが示唆された。よって、リハスタッフが積極的に病棟生活に介入する事で「できるADL」を病棟スタッフが普段の生活の中での「しているADL」の向上に繋げられたと考えた。今後はADL自立度、在院日数、自宅復帰率に与える影響等を評価・検討していく必要性を感じた。
著者
勝田 優 小阪 直史 村田 龍宣 舩越 真理 井上 敬之 山下 美智子 杉田 直哉 勝井 靖 澤田 真嗣 大野 聖子 清水 恒広 藤田 直久
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.354-361, 2015 (Released:2015-12-05)
参考文献数
22
被引用文献数
2

病棟での輸液調製では,調製時の汚染防止により注意を払う必要がある.病棟での輸液調製の現状把握のため,空気清浄度,調製環境,輸液メニューについて血液内科と外科病棟を対象に多施設間調査を実施した.空気清浄度調査は,5施設9部署にて実施し,パーティクルカウンターとエアーサンプラーを用いて浮遊粒子数と浮遊菌の同定・コロニー数を測定した.環境と輸液メニューの調査は,9施設13部署を対象に,調製現場の確認と10日間の注射処方箋(7,201処方)を集計した.空気清浄度は,0.5 μm以上の粒子数が,最も多い部署で3,091×103,少ない部署で393×103個/m3であった.浮遊菌は,黄色ブドウ球菌は3部署のみの検出であったが,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌,Micrococcus属,Corynebacterium属やBacillus属は全部署より検出された.調製台は,9部署で空調吹き出し口の直下にあり,10部署でスタッフの動線上に設置されていた.混合のあった4,903処方のうち,3時間以上の点滴が31%を占めた.病棟での輸液調製マニュアルを整備していたのは,9施設中3施設のみであった.調査から,輸液調製台エリアの空気清浄度は低く,3時間を超える点滴が3割以上を占めるなど,細菌汚染が生じるリスクが高い可能性が示唆された.輸液汚染リスク軽減のため,日本版の病棟での輸液調製ガイドラインの策定が望まれる.
著者
杉田 洋子 田中 美智 高橋 裕子 佐藤 由紀子 山田 寛
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.421-427, 2001-05-15
被引用文献数
3

In our experiment we asked 201 female college/junior-college students as subjects to judge body silhouettes that consisted of all possible pairs of ten female junior-college students' photographs. We analyzed the data of the pair-wised comparisons in terms of multidimensional scaling and found that the preference of body silhouettes had two dimensions. A multiple regression analysis was also applied to examine the relationship between the somatometric measures of body silhouettes and the two dimensions of preference. As a result, it was found that female college/junior-college students had a tendency to attach importance to the side of the body when they judged silhouettes and they were likely to prefer a body silhouette having a narrow-angled thinner abdomen, and a thicker bust and hips.

2 0 0 0 OA 養生七不可

著者
杉田玄白 著
出版者
単純生活社
巻号頁・発行日
1938
著者
杉田 いづみ
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.48-57, 2002-08
被引用文献数
1

地域圏大学を称する三重大学の学術情報基盤を担う三重大学は、これまで館種を超えた図書館ネットワークサービスなど、いくつかの先進的な地域貢献事業を実施してきた。本稿では、これらの事業を一旦総括し、独立法人化をにらんで進行中の「大学改革」と、今後ますます推進されるであろう「社会インフラの情報化」の観点から、今後のサービスのあり方について展望した。