著者
桑原 直巳 黒住 眞 川村 信三 夏秋 英房 川本 隆史 根占 献一 高祖 敏明 ウセレル アントニ 島村 絵里子
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

イエズス会の修道会としての特質は国家の枠を超える国際的視点にある。また、その人文主義的な教育、就中修辞学教育の伝統は、直面する社会的現実に対して柔軟に対応する体質をもたらしている。本研究の結果、こうしたイエズス会の特徴が多様な文化と対話する基本姿勢をもたらしていることが明らかになった。第二バチカン公会議以降の今日、イエズス会を中心とするカトリック系人文主義教育は、社会正義の強調という方向を打ち出している。この方向は、グローバル化が進展しつつあり、移民の増加、地球レベルでの経済格差の拡大といった問題に直面している現代社会に対して様々な示唆を与えることが明らかになった。
著者
桑原,徹
出版者
土質工学会
雑誌
土質工学会論文報告集
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, 1979-06-15

この報告は, 濃尾平野の地盤沈下の近況と解析を主体にして述べている。すなわち, 濃尾平野の地盤構造, 地盤沈下の経年変化と現況, 地下水位の経年変化, 深層土質調査結果, 深層の横方向載荷試験結果, 地盤沈下量の解析と将来予測, 地盤沈下と温泉との関係について述べている。地下水の状況については, 多くの単層取水井の水位資料を用いて, 過去の地下水位と水位低下速度を推定し, 平面分布を示している。深層土質については, 飛鳥観測井設置時に得た不かく乱サンプルにより, 物理特性及び力学特性を明らかにしている。また, 横方向載荷試験により, 深度と地盤の変形係数との関係も明らかにしている。地盤沈下の解析では, シフマンの定率漸増荷重の場合の圧密式を用い, 地下水位の低下傾向を実測値に基づき仮定し, 地盤沈下経過を計算しており, 実測値と良く一致した結果を得ている。
著者
桑原 俊介
出版者
国士舘大学哲学会
雑誌
国士舘哲学 (ISSN:13432389)
巻号頁・発行日
vol.18, 2014-03
著者
桑原 克典 新田 貴士 Kuwahara Katsunori Nitta Takashi
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-29, 2005-03-31

三重大学の新田と名古屋大学の岡田によって汎関数空間上のFourier変換が定式化されたが、そこでの汎関数はƒ:{a:R→R}→Cというものを考えていた。一方、本論文ではdomainが測度空間(M, <special>μ0</special>)の場合、すなわちƒ:{a:M→R}→Cの場合を考えた。そして汎関数空間上のFourier変換を行うために、新田・岡田の理論にしたがって2回の拡大を用いるが、新田・岡田の2回の拡大がどんな*Nの無限大数よりも大きいような<special>☆(*N)</special>の無限大数の存在を保証するために、特殊なフィルターを用いていたのに対し、ここでは自然数全体の集合上のフレシェ・フィルターを含む超フィルターを用いる一般的な2回の拡大で議論を行った。そしてその結果、新田・岡田の場合と同様の結果が得られた。また、本論文は3つの章から構成されており、第1章では超準解析の議論に必要な事を簡単に述べ、第2章では超準解析の応用として知られているローブ測度空間とルベーグ測度空間の対応について、結果のみ述べる。そして最後の第3章では、本論文の題名にもなっている一般の汎関数空間上のFourier変換、但しdomainが測度空間の場合について述べる。
著者
桑原雅彦
雑誌
農環研成果情報
巻号頁・発行日
vol.19, pp.2-3, 2003
被引用文献数
2
著者
桑原 希尽 江崎 和博
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2014-IS-129, no.2, pp.1-5, 2014-09-03

ソフトウェア開発プロジェクトの成功率は低く,その多くがプロジェクト崩れとなり失敗に終わっている.一般的に,成功率は約 30%と言われており,いかに失敗プロジェクトが多いかということが分かる.そこで,プロジェクトの計画段階で,プロジェクトの失敗するリスクを推定することができれば,計画段階でリスク対策を織り込むことによりプロジェクトの成功率を改善できる可能性がある.本研究では,まず第一歩として,プロジェクトにおけるリスクマネジメントの研究に関する動向を調査した.本論文では,その調査結果について報告する.
著者
金谷 春之 湯川 英機 伊藤 善太郎 加川 瑞夫 神野 哲夫 桑原 武夫 水上 公宏
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科研究会講演集 (ISSN:03878031)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.265-273, 1978

In regard to hypertnsive intracerebral hemorrhage, different neurological gradings for clinical evaluation of the patient and different classifications for hematoma location on computed tomography have been used up to the present. To compare one clinical data to others, however, a standard neurological grading and a classification are required. For this reason, the authors tried to make a standard neurological grading and a classification on computed tomography based on 410 patients who had been treated in 6 different neurosurgical facilities in Japan.<BR>In the course of this study, it was found that the factors such as patient's age, level of consciousness, abnormal size and reaction to light of the pupils, and decerebrate or decorticate rigidity are directly influential to operative results. As to evaluation of the postoperative patient, the activities of daily living (ADL) was described as follows: full work, minimal disability and vegetative state.
著者
桑原 健太郎
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.115-118, 2012 (Released:2014-12-25)
参考文献数
5

わが国の成人頭痛患者数は約3,000万人で片頭痛は840万人 (15歳以上の8.4%) とされる. わが国の小児の大規模調査は少なく, 疫学的実態は不明な点が多い. 2007年に東京都文京区で8,937人 (小学生6,773人, 中学生2,164人), 2009年に東京都荒川区で10,799人 (小学生7,809人, 中学生2,990人) に頭痛疫学調査を施行した. 有病率は片頭痛は文京区で小学生7.9%, 中学生13.2%, 荒川区で小学生7.5%, 中学生17.2%, 緊張型頭痛は文京区で小学生8.4%, 中学生10.4%, 荒川区で小学生3.7%, 中学生7.0%であった. 片頭痛の生活支障度は緊張型頭痛に比べ高く, 年間欠席日数も多かった.
著者
桑原 希世子 八尾 昭 山北 聡
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.391-404, 1998-09-25
参考文献数
34
被引用文献数
5

1 0 0 0 OA 精神霊動

著者
桑原俊郎 著
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1910
著者
桑原 寛明 國枝 義敏
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.4_39-4_45, 2019-10-25 (Released:2019-12-25)

本論文では,情報流解析における制約付き機密度パラメータを提案する.機密度パラメータを用いることで,各データの具体的な機密度を指定することなくクラスや関数を定義することができる.しかし,機密度パラメータに対して具体的な機密度をどのように割り当てても非干渉性を満たすことが要求される.制約付き機密度パラメータはこの強い制約を緩和する.本論文では,手続き型言語を対象として制約付き機密度パラメータに対応した情報流解析のための型システムを定義し,簡単な適用例を示す.
著者
田中 伸治 藤原 直生 桑原 雅夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.67_I_617-67_I_624, 2011 (Released:2012-12-28)
参考文献数
10

近年歩行環境への関心の高まりに伴い,歩行者の経路選択モデルや流動シミュレーション等が活発に研究されているが,これらに大きな影響を与える経路選択肢集合を生成する手法は十分に確立していない.本研究では携帯電話端末からのGPSデータを利用して,歩行者の経路選択肢となるリンク集合を推定することを試みた.この手法は,追跡調査やアンケート調査では取得が難しい行動実績データを大量かつ継続的に得られるという利点がある.まず使用するデータの特性を考慮したマップマッチングを行い,それに基づき経路選択に利用されたリンク集合を,経路長と,接続性指標であるインテグレーション値を用いて推定する手法を提案した.その結果,後者を用いることで経路選択リンク集合をより精度よく推定できることが明らかとなった.