著者
宮森 勇作 川村 秀憲
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2016-ICS-184, no.5, pp.1-2, 2016-07-29

人物姿勢推定の研究では,多層の畳み込みニューラルネットワークを用いることで最高水準の姿勢推定を実現している.畳み込みニューラルネットワークの学習には,ラベル付けされた膨大な数のデータセットが必要である.しかし,現実世界で膨大な数のシチュエーションの人物画像を用意するのは難しい.より多くのシチュエーションの人物画像と姿勢情報を同時に自動生成する仕組みを作り,生成されたデータセットを教師データとして機械学習を行うことでより正確な人物姿勢推定が可能であると考えられる.本研究では,学習に十分な数のデータセットを用意するために,3DCG を用いて人物画像と姿勢情報を自動生成した.生成したデータセットを教師データとして深層学習を行った.また,現実の人物画像に則した姿勢推定モデルとなるか否かを検証する前段階として 3DCG の人物姿勢の推定を行い,精度検証を行った.
著者
井手 淳二 山鹿 眞紀夫 北村 歳男 田上 学 前田 智 高木 克公 森澤 佳三
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.311-314, 1997-06-25 (Released:2012-11-20)
参考文献数
7

(Purpose)We Studied the diagnosis and surgical management of suprascapular nerve entrapment neuropathy in athletes.(Materials and methods)Eighteen patients with infraspinatus muscle atrophy were studied. Fourteen were men and 4 women. Their mean age was 27 (range 14 to 40) years. The diagnosis was confirmed by physical and electromyographic examinations. As an ancillary test, MRIs of the shoulder joint were obtained. Those patients with rotator cuff tear were excluded from this study.(Results)Electromyographic examinations showed an abnormality in 8 patients. Two of them had isolated paralysis of the infraspinatus muscle. We operated on 4 patients with suprascapular nerve entrapment. We performed a release of the superior scapular transverse ligament on 2 patients with paralysis of the supraspinatus and infraspinatus muscles, a shaving of the spinoglenoid notch on a patient with isolated paralysis of the infraspinatus muscle and removed the ganglion cyst in 1. All the patients had good results, however, they needed 1 or 2 years to recover from paralysis.(Conclusion)Early diagnosis and treatment are important for the management of suprascapular nerve entrapment neuropathy in athletes.
著者
高峰 啓 飯田 哲郎 大隈 一裕 何森 健
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.37-42, 2016

アルロース(プシコース)は,脂肪蓄積抑制作用を持つことが報告されており,現代社会において問題視される肥満を予防・改善する甘味料として期待されている.本技術開発は,Lobry de Bruyn-Alberda van Ekensteinの転位反応として知られるアルカリ異性化反応を利用したアルロース等の希少糖を含むシロップの製造方法を確立した.この方法によって得られた希少糖含有シロップの糖組成を定量分析によって明らかにし,生理活性試験を行った.ラットでの8週間摂取試験では,内臓脂肪蓄積抑制が確認された.さらに,軽度肥満(BMI25以上30未満)を含む健常成人34名を対象にした12週間長期摂取試験を行った結果,ヒトにおける体脂肪低減効果が明らかとなった.現在,α-グルコシダーゼ阻害作用や食後血糖上昇抑制作用に関して,鋭意研究を進めている.本製品は,砂糖や異性化糖等と同様に甘味料として使用することが可能であり,2012年の販売開始から現在までに800以上の食品に採用されている.
著者
鹿内 健志 大城 梨実 官 森林 赤地 徹
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.142-154, 2017

<p>機械による効率的な農作業を進めるためには,圃場毎の作業実態に応じて作業機を最適な方法で利用する計画を策定する必要がある.最適な作業計画のためには,作業機の作業面積,作業内容および作業時間などの作業履歴を記録し,データを詳細に分析し,その結果から最適な作業方法を明らかにする必要がある.サトウキビ機械収穫作業において収穫機と搬出機の両方に市販の安価なGPSを取り付け,両者の軌跡を分析することで,数パーセントの誤差で,収穫機と搬出機の作業実態を分析することができた.有効作業効率は小型収穫機は0.29(一方向刈)および0.37(往復刈),中型収穫機では0.27(一方向刈)および0.38(往復刈)であった.圃場作業量および有効作業量は中型収穫機は小型収穫機のほぼ二倍であった.収穫機と搬出機の相互の挙動を解析することで,作業の非効率な部分を明らかにし,効率の改善の可能性を示すことができた.そのことにより,小型収穫機については搬出機との連携作業を最適化することで,現在より能率向上できる可能性があることがわかった.また,降雨量と機械稼働の関係から小型収穫機は中型収穫機より稼働率が6%程度高い可能性があることがわかった.</p>
著者
森 香中
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.19-22, 1951 (Released:2008-03-10)
参考文献数
8

マウスを用いてビタミンLの生殖生理的作用の追究を主眼としそ実験し次の如き結果を得た。(1) マウスでは50日間程度のL欠乏に対しては経産未経産を通じて著しい泌乳障害を起すとは考えられない。(2) 幼若マウスに対してLの経口投与は,♀♂共に体及び生殖器官発育には大した効果がみられないが乳腺組織の発育を促進するものと認められる。(3) 未性成熟♀マウスにAnthranilic Acid即ちL1とProlanとを適量混合皮下注射するとProlanの性腺刺戟効果を増大し,L1の乳腺組織発育促進効果をも増加さす,即ちProlanとビダミンL1との間には相互的協同作用が存在する。
著者
石原 由貴 森 光洋 室田 ゆう 小鷹 研理
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.380-382, 2017-09-09

Newportらは、現実の指が引っ張られるのと同時に、指が伸びる映像を見せることによって、指が伸縮する感覚が得られることを報告している。本研究では、この方法論を腕の伸縮感覚誘発に適用した新たなインタラクション「Stretcharm」を提案する。具体的には、二人の人間が一本のポールを引っ張り合うことに伴う自重変化を、一人称視点において呈示されるCGの腕の長さと関連づけることにより、これを実現する。
著者
大森,正子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, 2002-06-01

本研究では、色彩刺激が、心理と生理に及ぼす効果について明らかにすることを目的とした。色相・明度・彩度と面積の違う合計60試料を作成し、光色刺激による、自律・中枢神経活動を評価するための指標として、心拍変動と脳波の測定行った。心理評価として、SD法による因子分析を行った。実験の結果、以下のような知見が得られた。・開眼状態であっても、α波含有量が後頭部位において顕著に喚起されていた。・小さい面積条件では、光色刺激のCuv^★が、高値になるほど、心理評価の「活動性因子」を高め、α波含有量を抑制することが示喚された。・大きい面積条件では、光色刺激のHuv°が、高値になると後頭部位において、α波含有量を喚起することが示喚された。・感情や情操に関わりのある、前頭部位において、純色、低彩度の光色刺激で、色相のG-P系で、α波成分に1/fゆらぎがみられた。副交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、大きい面積条件では、純色赤(5R5/14)・青紫(5PB4/12)、小さい面積条件では、純色黄赤(5YR7/14)・高明度青(5B8/5)であった。生体が安静状態であり、快適に感じているということが、示喚される。・交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、生体がよい意味で興奮状態であり、快適に感じているということが示喚された。

1 0 0 0 革細工入門

著者
森下雅代著
出版者
美術出版社
巻号頁・発行日
2005
著者
石崎 泰男 森田 考美 岡村 裕子 小池 一馬 宮本 亜里沙 及川 輝樹
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.185-206, 2014-09-30 (Released:2017-03-20)

Nantai volcano (2,486m a.s.l.), a near-conical stratovolcano with a summit crater ~1km wide, is located along the volcanic front of NE Japan. To date, the eruptive history and characteristics of this volcano have been poorly studied, except for an explosive eruption that occurred at ~17 cal. ka BP (Stage 2 eruption). In this paper, we present the results of investigation of the stratigraphy of recent proximal eruption products, the tephrostratigraphy of the northeastern foot of the volcano, and new radiocarbon ages. The results show that at least six eruptions of Nantai volcano have occurred after Stage 2 eruption, and we refer to these as Stage 3 eruptions. We identify four tephra layers and one pyroclastic flow deposit in the soil sections above the Stage 2 pumice flow deposit, at the northeastern foot of the volcano. These are classified in the ascending order as: (1) Nantai-Bentengawara Tephra 4 (Nt-Bt4), (2) Bentengawara Pyroclastic Flow Deposit, (3) Nt-Bt3, (4) Nt-Bt2, and (5) Nt-Bt1. The Nt-Bt2 is phreatic fallout with no juvenile material; the other tephra layers are phreatomagmatic fallouts containing juvenile pyroclasts together with ash aggregates. Six Stage 3 eruption products are identified within and around the summit crater: (1) a blocky lava flow (Osawa Lava) exposed on the northern crater wall, (2) a partly dissected scoria cone and (3) a poorly-preserved tuff ring (and its resedimented deposits) on the steep crater floor, (4) a subaqueous lava and associated lava fragments sandwiched by lacustrine deposits, (5) a tuff breccia containing hydrothermally-altered lava block and clayey matrix, and (6) a stratigraphically uppermost phreatomagmatic tephra (Nantai-Yudonoyama Tephra). All the proximal eruption products, except for the subaqueous lava, can be correlated with the tephra layers and the pyroclastic flow deposit on the northeastern foot based on stratigraphic positions, lithologies, and geochemical affinities. Our study reveals that five tephra-forming eruptions (ca. 14, 12, 8, 7.5, and 7 cal. ka BP) and one non-explosive subaqueous eruption (between 12 and 8 cal. ka BP) occurred during Stage 3, from a discrete eruption center inside the summit crater. Moreover, the tephra-forming eruptions were diverse in style, with strombolian (12 cal. ka BP), phreatomagmatic (14, 8, and 7 cal. ka BP), and phreatic (7.5 cal. ka BP) eruptions. Eruption style was determined primarily by vent position and spatiotemporal variations in local hydrological factors (e.g., the presence or absence of a crater lake, wet lacustrine deposits, and streams).