著者
渡辺 裕貴
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.74-78, 2013 (Released:2013-07-16)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

てんかん患者の数は小児よりも成人の方が数倍多いが、日本では成人を診療するてんかん専門医が少ないために、小児科医が子供だけでなく成人患者の一部をも診療している。今後はてんかんを専門とする神経内科医が増加して成人てんかんの診療の大きな部分を担うようになると予想されるが、精神症状を有するてんかん患者の治療では、精神科医と神経内科医との連携が必要である。 日本社会の高齢化に伴い高齢者てんかんが増加している。高齢者のてんかんは症状や治療法が若年者のそれとは幾つかの点で異なる。高齢者のてんかん発作は認知症と誤診されやすいのでそのことに留意が必要である。 精神症状を呈するてんかん患者では抗てんかん薬と抗精神病薬を併用することが多い。これらの薬剤は薬理作用や血中濃度で相互に影響を及ぼしあうので、併用時にはそれらの相互の影響について考慮する必要がある。
著者
渡辺 裕子
巻号頁・発行日
2019-06

2016~2018年度科学研究費助成事業 基盤研究(C) 研究成果報告書課題番号 : 16K04177研究者代表者 : 渡辺 裕子
著者
渡辺 裕
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.p24-35, 1985-12
著者
石井 大祐 渡辺 裕
雑誌
研究報告 オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2012-AVM-76, no.1, pp.1-5, 2012-02-16

近年画像特徴量を用いた画像認識技術の発展は顕著である.これまで画像認識では,主に自然画像を対象とした特徴抽出,記述および解析が行われてきた.一方,電子書籍および電子コンテンツの領域では,電子化されたマンガが一般的になりつつある.電子コンテンツの利便性を高める上で,マンガにおける内容理解技術は重要である.本稿ではマンガを対象としたキャラクターの検出手法について検討し,HOG 特徴量および SVM を利用したキャラクターが存在箇所の検出を試みた.結果としてキャラクターの瞳部分を学習に使用した際に顔全体の画像を学習に使用した場合と比較して,誤検出を抑えつつキャラクターの顔位置が検出されることを確認した.
著者
井上 勉 渡辺 裕輔 野平 由香 新井 鐘大 佐藤 貴彦 菊田 知宏 小林 和裕 池田 直史 鈴木 洋通
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.12, pp.3049-3051, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

56歳,女性,腹膜透析患者,3年前よりうつ病あり塩酸トラゾドンを使用していた.徐々に増悪した嘔気,嘔吐,水様下痢を主訴に救急外来を受診,血圧202/86mmHg,ミオクローヌスも認めたが原因は不明であった.入院後,経口薬剤を中止してから血圧は次第に下降し,消化器症状も改善した.頭部および胸腹部CT,上部消化管内視鏡で器質的疾患は否定された.これら臨床経過から塩酸トラゾドンによるセロトニン症候群の可能性が示唆された.
著者
粟屋 牧子 加藤 修一 狩野 契 渡辺 裕輔 岡田 浩一 鋤柄 稔
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.343-348, 2019 (Released:2019-06-28)
参考文献数
18

がんだけではなく非がん疾患も含めた終末期の血液透析患者において, 呼吸困難は頻度が高く苦痛が大きい症状である. 呼吸困難の緩和のためにオピオイドが用いられることがあるが, 透析患者では代謝物の蓄積による副作用の懸念から, 使用成績についての報告が少ない. 今回われわれは, 呼吸困難を訴えたがんおよび非がん疾患終末期の血液透析患者7症例に対して, 呼吸困難の緩和を目的にオキシコドンを経口あるいは持続皮下注射で投与した. 開始時の平均投与量は注射換算で3.8mg/日, 平均最大投与量は19.7mg/日であった. Support Team Assessment Schedule日本語版における評価で, オキシコドン投与により呼吸困難の有意な改善を認めた. 呼吸抑制など有害事象の発現はなく安全に使用可能であった. 少量から漸増して投与することで, オキシコドンは血液透析患者にも比較的安全に使用することが可能であり, 呼吸困難の緩和に有効な治療選択肢の一つになり得る.
著者
白石 麻衣佳 池田 真琴 渡辺 裕介 中畑 晶博 海老子 淳 須田 守彦
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.197, 2011

【目的】<BR> 当院における全人工膝関節形成術(以下TKA)術後のリハビリは、従来、術翌日より歩行訓練を開始し、自立した杖歩行が可能となるのは術後約1週間前後、入院期間は約2週間であった。今回、積極的に歩行能力の向上を目的としてリハビリを施行した症例に対して、自立した杖歩行に要した期間を調査した。<BR>【方法】<BR> 対象は2011年4月1日以降にTKA施行した6例6膝(女性6膝)、平均年齢74.1歳(67歳~81歳)である。関節アプローチは全例medial parapatellar approachで、固定方法は全例大腿骨側、脛骨側共にセメントを使用した。対象症例に対して、自立した杖歩行までにかかった日数、術前歩行レベル、術前筋力を調査した。筋力は膝伸展筋力をμ-Tas(ANIMA製)を用いて計測した。なお対象者には、ヘルシンキ宣言に基づき説明と同意を得た。<BR>【結果】<BR> 術前歩行レベルは1例のみT字杖歩行で、その他は独歩であった。自立した杖歩行までの平均日数は約4日で、最短2日、最長6日であった。術側筋力は平均15.2±5.2kg、健側の筋力は平均22.4±6.0kgであった。早期に自立した杖歩行となった症例は、術前筋力が高い傾向にあった。<BR>【考察】<BR> 当院では、従来術後2週間で自宅退院が可能となるように術後のリハビリを取り組んでいた。従来の術後プロトコールでは、術翌日より歩行器歩行を開始し、自立した杖歩行までは術後1週間程度を要していた。しかし、症例によっては早期に歩行レベルの向上が図れるものも少なからず存在しており、また、海外におけるTKAの入院期間が日帰りから約1週間であることをふまえて 、今回積極的に歩行レベルの向上を目的として術後リハビリを行った。今回の結果より、自立した杖歩行まで平均4日と従来行ってきたプロトコールよりも早期に歩行能力の向上を得ることができた。また、術前にT字杖を使用していた症例も術後3日にて自立した杖歩行となった。このことから、歩行に関して自立した杖歩行を自宅への退院の指標とした場合、早期に自宅退院可能だと考えられる。また、杖歩行が早期に自立となった症例は術前筋力が高い傾向にあったことから、術前からの筋力訓練は術後の歩行能力改善に有効と考えられる。<BR>【まとめ】<BR> 今回、術後リハビリにおいて積極的に歩行レベルの向上を図った結果、術後平均4日で自立した杖歩行が獲得できた。自立した杖歩行を自宅への退院の指標とすると、術後4日で退院が可能であると思われる。今後は症例数を増やし、年齢や筋力、可動域等をふまえて詳細に術後歩行能力に関与する因子を検討していきたい。
著者
柴田 一樹 渡口 ひかり 渡辺 裕之 武藤 衣純 松崎 さおり 植田 憲
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.65, pp.400-401, 2018

千葉県木更津市にて、潜在化している地域資源を地域住民に提示することで、地方における新たな観光のあり方を創出する。具体的には、空き店舗の活用や地域住民に対するミニツアーを通して潜在化した地域資源を提示することで、今まで当たり前のように感じていたものこそが特別であり、観光資源となりうることを認識してもらう。
著者
谷口 豪 村田 佳子 渡辺 雅子 渡辺 裕貴 白戸 あゆみ
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 = Journal of the Japan Epilepsy Society (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.35-42, 2012-06-30
参考文献数
18

高齢発症のてんかんの原因は脳血管障害、腫瘍、認知症などの変性疾患が多いが、扁桃体腫大との関連を示唆する報告も最近見られている。<br> 今回我々は高齢発症の扁桃体腫大を伴った部分てんかんの患者を経験したので報告する。<br> 症例は64歳時から夜間の睡眠中に「突然激しく動き回る発作」が見られるようになり、その頃から健忘症状および嗅覚の低下などの症状があった。他院で認知症あるいは睡眠時無呼吸症候群と診断・加療されたが症状は軽快せず、当院でビデオ脳波を含む精査の結果、高齢発症の部分てんかんという診断に至った。carbamazepine開始後、発作は消失し健忘症状や嗅覚障害の改善を認めている。本症例では右側扁桃体腫大を認めており、過去のキンドリングラットを用いた実験や症例報告をもとに考察した結果、扁桃体が何らかのキンドリング刺激を受けて興奮が前部帯状回に広がり激しい運動発作を示したと考察した。<br>
著者
柳澤 秀彰 山下 拓朗 渡辺 裕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.199-204, 2019
被引用文献数
2

<p>電子コミックの市場規模が拡大する中で,漫画画像の内容を理解してメタデータを生成する技術の需要が高まっている.特に登場キャラクタはストーリーを理解する上で重要な要素の一つである.キャラクタの認識にはキャラクタごとの特徴を学習した機械学習が用いられるが,複数の作品についてデータセットを作成する作業には膨大なコストがかかる.したがって,データセットを効率的に構築するために教師なし学習によってキャラクタ画像を分類する技術が必要となる.しかし,キャラクタ顔画像は一般画像よりも類似度の表現が困難であるほか,多数のノイズデータが存在することから従来の画像クラスタリングを適用できない.本論文では,CNNの出力をDBSCANでクラスタリングすることによって類似度の高い画像のみを抽出する手法を提案する.実験結果より,提案手法が複数の主要キャラクタをクラスタとして抽出可能であることを確認した.</p>
著者
尾崎 庄一郎 渡辺 裕 星子 知範 水野 晴雄 石川 勝敏 森 春樹
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.733-738, 1984-02-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
16
被引用文献数
20 24

The toxicity and tumor affinity of 5-fluorouracil (1) have been modified by the introduction of acyloxyalkyl group (s) at the 1-, 3- or 1, 3-position (s) of 1. 1-Acyloxyalkyl-5-fluorouracil (3), 3-acyloxyalkyl-5-fluorouracil (4) and 1, 3-bis (acyloxyalkyl)-5-fluorouracil (5) were obtained by three methods : i) the reaction of α-chloroalkyl carboxylate (2) with 1, ii) the reaction of alkylidene diacylate with 2, 4-bis (trimethylsilyloxy)-5-fluoropyrimidine, iii) partial hydrolysis of 5. Compounds 3, 4 and 5 showed antitumor activity.
著者
鶴田 崇 渡辺 裕介 湯朝 友基 張 敬範 江本 玄 緑川 孝二
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第32回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.201, 2010 (Released:2011-01-15)

【はじめに】 当院における投球障害肘に対する理学評価は、肘関節・下肢・体幹も含めた全身は勿論のこと、肩関節の評価として原の11項目も利用している。原の11項目における肩甲上腕関節の柔軟性を評価するCombined Abduction Test(以下CAT)・Horizontal Flexion Test(以下HFT)は、肩甲骨を徒手的に固定して上肢を外転や水平屈曲させ、その角度を計測する方法で左右差を調べるが、陽性と陰性を判断する角度基準が明確でない。そこで今回、投球障害肘に対するCAT・HFTの初回の陽性角度と陰性に改善した角度を計測し比較検討した。【対象】 野球部に所属し、投球障害肘を持つ男性30例、全例投球側。平均年齢は12,7±1,7歳(10~17歳)。なお、対象者には本研究の目的を十分に説明し同意を得た。【方法】 投球禁止・投球開始・試合復帰時期、初回の陽性時の角度と陰性に改善した時のCAT・HFTをそれぞれゴニオメーターで計測し比較した。陽性と陰性の判断基準は原に準じ、CATにおいては上腕部が側頭に近づくと正常で、近づかなければ異常、HFTは手指が反対側の床に着くと正常、床に着かない場合は異常と判断した。また、投球禁止~投球開始までの期間、投球開始~試合復帰までの期間を計測した。【結果】 投球禁止宣告時の平均CATは103,5°±6,3(29/30例陽性)、HFTは88,7°±3,0(30/30例陽性)。投球開始許可時の平均CATは129.5°±1,3(1/30例陽性)、HFTは106,5°±5,6(10/30例陽性)。試合復帰許可時の平均CATは128,3°±3,1(2/30例陽性)、HFTは105,3°±6,2(11/30例陽性)。初診時のCAT陽性平均角度は103,3±6,3、陰性改善時は130°±0。初診時のHFT陽性平均角度は89.5°±1,8、陰性改善時は110,5°±0,9。 投球禁止~投球開始までの平均期間は28,2±10,7日、投球開始~試合復帰までの平均期間は54,9±20,4日。【考察】 投球障害肘を評価する上で、肘関節よりも中枢部である肩関節・体幹を評価することは必須である。それ故に、投球障害肘を治療する際、原の11項目に含まれているCAT・HFTは肩甲上腕関節の柔軟性を的確に診る上で非常に重要である。しかし、患者の理解力や治療における目標設定が曖昧であり、双方とも陽性・陰性の判断角度が明確ではない。 今回の研究によって、目標角度がCATはおおよそ130°、HFTはおおよそ110°と明確になることで、具体的な数値として表現されれば、患者と治療側の間で問題点や治療選択が共有でき、自己認識が高まると思われる。
著者
石井大祐 山崎太一 渡辺裕
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.53-54, 2013-03-06

近年,マンガは,日本国内ばかりでなく,海外からの評価も高いコンテンツである.また,電子書籍市場におけるマンガの占める割合も大変大きい.その一方で,マンガ画像の解析技術については,未だ発展途上である.マンガは,通常の写真等と異なる画像特徴を持ち,また,作家によりその描かれ方が異なるため,一般的な画像特徴量を用いた解析では有用な情報を取り出す事が困難である.マンガにおいて,キャラクターはストーリーを構成する上で非常に重要な役割を担う.今回,我々は,マンガキャラクターの顔が入力された場合に,そのキャラクターの識別を行う手法について検討を行う.