著者
渡辺 偉夫
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.293-313, 1969-02-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
30
被引用文献数
2

Table of tsunamis which occurred in and near Japan was prepared. The table consists of two parts. One part (Table 1) is the table of tsunamis caused by earthquakes, vocanic eruptions and landslides which occurred in and near Japan. Another one (Table 2) is the table of tsunamis which occurred in the Pacific Ocean and additionally invaded Japan and its vicinity.1) Table 1.The contents of the table are:a) Sequential numberb) Date in the Christian and Japanese Calendar (Time in Japanese Standard Time)c) Location of tsunami source or epicentral region together with longitude, latitude and depth of hypocenterd) Magnitude of earthquakee) Grade magnitude of tsunami by Dr. A. IMAMURA and Dr. K. IIDAf) Description of earthquake and tsunami.Magnitude of earthquake, and longitude, latitude and depth of hypocenter were taken from the “Rika-nenpyo (1968)”, the “Catalogue of major earthquakes which occurred in and near Japan, supplementary volume No. 1 (1958), No. 2 (1966) and No. 3 (1968)” and the “Zisin-geppo (1968)”.2) Table 2.The contents of the table are:a), c) and f) The same content as the Table 1b) Date in the Christian Calendar (Time in Greenwich Mean Time)e) Grade magnitude of tsunami occurred in the Pacific Ocean and invaded Japan and its vicinity.Magnitude of earthquake, and longitude, latitude and depth of hypocenter were taken from the “Seismicity of the Earth and Related phenomena (1954)” and the report of the U. S. Coast and Geodetic Survey.
著者
渡辺 泰 広川 文彦
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.1969, no.9, pp.36-41, 1969-12-25 (Released:2009-12-17)
参考文献数
8

北海道の畑作雑草10種を対象に, 種子の休眠の程度とこれらの越冬条件に対する反応を調査した。(1) イヌタデ, シロザ, オオイヌタデ, タニソバは休眠が深く, 半年地中越冬すると覚醒したが, 5℃室内越冬によっても後の2種は相当覚めた。アキノエノコログサ, ツユクサ, ヒメイヌビエも休眠が深いが, これらの種子は5℃室内越冬によって休眠が覚めた。ナギナタコウジュは採種直後の種子で休眠を示した。地中越冬よりも5℃室内越冬の発芽率が高かった。ハコベは8~9月採種種子は休眠が浅く, 地中越冬で二次休眠に入り, 翌春変温下で覚醒した。11月採種種子は休眠がかなり深く, 低温湿潤処理しても覚めなかった。アキメヒシバは休眠が最も深く, 各種の処理でも覚めなかった。(2) 冬期間戸外の大気中で後熟したものはアキノエノコログサ, オオイヌタデ, ナギナタコウジュ, ヒメイヌビエであった。(3) 0~1℃の湿潤濾紙上で休眠が覚めた種類とその所要期間は, オオイヌタデとシロザが1か月, イヌタデが2か月, ナギナタコウジュが4か月, タニソバが6か月であった。その他の種類は6か月の処理期間中全く休眠が覚めなかった。
著者
渡辺 匡一
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.19-27, 2001-01-10 (Released:2017-08-01)

保元の乱の敗将、源為朝が琉球国に渡り、子息舜天(尊敦)が琉球王国の人王の初めとなる物語(為朝渡琉譚)は、島津氏の琉球侵略、明治政府による「琉球処分」に至るまで、大きな影響を与えてきた。本稿では、中世後期から近世前期を中心に、日本・琉球王国それぞれが提示する為朝渡琉譚を検討し、両国間の王統、歴史認識の差異を見いだしていく。琉球王国の異質性をこともなげに同化し、領土化していく日本のあり方は、「地域の時代」を標榜する現代においても、看過できない問題を投げかけているように思われる。
著者
木田 光広 長谷川 力也 松本 高明 三島 孝仁 金子 亨 徳永 周子 山内 浩史 奥脇 興介 宮澤 志朗 岩井 知久 竹澤 三代子 菊地 秀彦 渡辺 摩也 今泉 弘 小泉 和三郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.112, no.3, pp.456-463, 2015-03-05 (Released:2015-03-05)
参考文献数
26
被引用文献数
1

胆嚢腺筋症は,1960年にJutrasによりRASの増殖とそれにともなう胆嚢壁の肥厚を引きおこす病態として報告され,武藤らにより胆嚢壁1 cm以内にRASが5個以上存在し,壁が3 mm以上に肥厚したものと定義された.病変の広がりにより胆嚢全体に瀰漫性に存在するびまん型(G型)diffuse type,胆嚢頸部や体部あるいは両方にまたがり輪状に存在し,胆嚢を2つに分節する分節型(S型)segmental type,胆嚢底部に限局的に存在する底部型(F型)fundal typeの3つに分類される.画像診断では胆嚢癌との鑑別が重要で,胆嚢腺筋症は胆嚢壁の肥厚と,拡張したRASが診断の決め手であり,簡便な腹部超音波検査でスクリーニングされ,診断能の高い検査は超音波内視鏡(EUS)とMRIである.胆嚢腺筋症は,40~60歳代の男性に多く診断される.胆嚢癌との関係は疑われているがコンセンサスは得られていない現状では,定期的な経過観察が必要と思われる.
著者
島津 善美 藤原 正雄 渡辺 正澄 太田 雄一郎
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.327-333, 2009-10-20
参考文献数
34
被引用文献数
2

清酒に含まれる有機酸の主要3成分(乳酸,コハク酸,リンゴ酸)および少量成分(クエン酸,酢酸)に着目して,飲用温度を変えて酸味の強さ(強度)および呈味質について,専門パネリストによる官能評価を行った。有機酸単独の評価は,20℃に比較して乳酸が37℃でコハク酸が50℃で,極めて有意に酸味を強く感ずることが認められた。さらに乳酸,コハク酸の呈味は,37℃,43℃において,ソフトでまろやかに感じられた。リンゴ酸は,10℃で爽快ですっきりしている呈味質が確認された。有機酸主要3成分混合の評価は,43℃での酸味が,極めて有意に強く感じられ,かつ呈味がしっかりとして調和が良いことが明らかになった。有機酸主要3成分+ブドウ糖+アルコール系の評価は,43℃での酸味が極めて有意に強く感じられ,さらに呈味がまろやかとなり,バランスが良かった。
著者
渡辺 周
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.18-35, 2020-03-20 (Released:2020-08-13)
参考文献数
44

本稿では,撤退の意思決定に外部取締役が与える影響がその属性によって異なる可能性を検討する.具体的には,外部取締役の負の影響を観察した渡辺(2017)について,この負の影響はどのような取締役によるものなのか,逆に正の影響をもたらす取締役はいないのかを明らかにする.分析の結果は,ボード・クオリティの研究にもとづき,独立性と専門知識に注目して解釈を行い,両側面とも低い取締役が負の影響をもたらすことを議論する.
著者
渡辺 義愛
出版者
上智大学
雑誌
ソフィア (ISSN:04896432)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.91-96, 1971-05
著者
山田 秀秋 谷田 巖 渡辺 信 南條 楠土 今 孝悦
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.43-45, 2021
被引用文献数
1

<p> 石垣島名蔵湾北部および西表島船浦の潮間帯砂泥域において,コアマモおよび他の海草類の被度を調べるとともに,平均潮位からの水深を測定した。干潮時に,ドローンによる空撮も実施した。両海域ともに,ラグーン状の窪地もしくはその周辺にコアマモ群落が広く認められ,コアマモの被度は水深50 cm前後で最も高かった。コアマモの分布面積はいずれも10 ha以上に及び,琉球列島で最大規模の群落とみられた。沖縄ではコアマモ群落の多くが著しく衰退しているが,船浦では,比較的長期間大規模群落が維持されていると考えられた。</p>