著者
田中 めぐみ
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.169-176, 2010 (Released:2014-10-07)
参考文献数
13

環境配慮型ファッションにおいて先行する米国の動向と欧米事例,環境配慮型ファッションの概要をまとめた。エコファッションの起源ともされる1960-70年代のヒッピーファッション,90年代の米アパレル・小売企業の環境・社会問題への目覚め,そして2000年代半ばに入りこれまでのエコファッションのイメージを覆すセンスの良い環境配慮型ファッションが登場し,さらに環境のみならず社会問題までを含んだサステナブルファッションが価格の高低問わずファッション業界全体に浸透するまで,時系列で米国サステナブルファッションの歴史と動向を追った。また,サステナブルファッションが抱える課題と日本のファッション業界が今後進むべき道を簡単に記した。
著者
田中 真也 木村 成伴 海老原 義彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.327, pp.81-86, 2009-12-03
被引用文献数
1

VoIP (Voice over IP)の通話のセッション管理を行う SIP (Session Initiation Protocol)では,いくつかのプロキシサーバを中継してメッセージが送られる.各々のプロキシサーバではメッセージの解析・編集などに処理時間がかかるため,メッセージは平文で送られるのが一般的だが,メッセージの盗み見によるセッションの不正切断などの問題が生じる恐れがある.この問題を改善するため,本論文では,SIPセッション確立時に,SUBSCRIBEメッセージを使用する方式を提案する.本提案では,同メッセージの応答の一部のみを暗号化する事で,プロキシサーバの負荷の増加を抑制している.提案方式のプロトタイプシステムを用いた実験結果から本方式の有効性を示す.
著者
後藤 洋三 池田 浩敬 市古 太郎 小川 雄二郎 北浦 勝 佐藤 誠一 鈴木 光 田中 努 仲村 成貴 三上 卓 村上 ひとみ 柳原 純夫 山本 一敏
出版者
JAPAN ASSOCIATION FOR EARTHQUAKE ENGINEERING
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.5_97-5_117, 2015

東日本大震災の津波避難の実態を分析するため、研究者、技術者の有志が任意参加の連携組織「東日本大震災津波避難合同調査団」を結成し、重複調査を避け調査モラルを向上させるべく連絡を取り合って調査を実施した。本報告はこの調査団発足の経緯を述べたうえで調査団の中核として活動した山田町・石巻市担当チームの調査方法とその実施状況、ならびに住民の避難に関わる背景的事象の調査結果を述べる。収集した被災者の避難データの特性については別途に取り纏め報告する。山田町・石巻市担当チームの調査に対する被災住民の苦情は聞かれず、むしろ信頼関係のもとで避難の実態解明に役立つ情報を多数得ることが出来た。著者等は山田町・石巻市担当チームの調査データとその調査経験が活用されることを期待して本報告を取りまとめている。
著者
田中 泰彦
出版者
一般社団法人 ターボ機械協会
雑誌
ターボ機械 (ISSN:03858839)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.250-261, 1997-05-10 (Released:2011-07-11)
参考文献数
48
著者
田中 博晃 山西 博之
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.39-48, 2004-03-30

英語学習動機に関する研究は膨大だが,いまだ英語学習動機がどのようなものか十分に捉えきれていない。特に英語学習動機の全体像は見えても,(1)それが織りなす複雑なダイナミズムが今ひとつ明確ではなく,また(2)研究の成果が現実の教育現場と乖離してしまっている。そこで本論では,ある中学校1年生の少女の「語り」から,ある授業活動における学習者の動機づけだけではなく,家庭環境や学校外での学習なども内包したありのままの姿の動機づけを,生々しい形でリアルに描きだす試みを行なうことを目的とする。その結果,(1)教師に誉めてもらいたいのに,それを妨げる学級の雰囲気から生じる,満たされない欲求,(2)授業レベルは簡単すぎて面白くないが,その一方で良い成績を収めることよって得られる教師からのフィードバックを失いたくないという葛藤,(3)英語学習の社会的必要性を認識している一方,個人的な学習理由が見出せない矛盾,という英語学習動機の実態を浮き彫りにした。
著者
沼 晃介 田中 克明 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.49, 2008 (Released:2009-07-31)

本研究は市民の表現活動を持続的に豊かにすることを目指す.表現の液状化と結晶化のサイクルモデルを示し,これをまわすことが市民の表現の成長につながると考え,表現候補の自動生成とインタラクションに基づき循環を促進する手法を提案,実装する.
著者
田中 日佐夫
出版者
三彩社
雑誌
三彩
巻号頁・発行日
no.141, 1961-08
著者
田中 宣廣
出版者
日本語学会
雑誌
國語學 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.44-59, 2003-10-01

岩手県宮古市方言のアクセントは,柴田1955で「のぼりアクセント核」体系とされて以来注目されてきたが,不明な点が多かった。この方言のアクセントの全体像を詳細な調査により明らかにした。音声レベルでは,(A)1基本アクセント節内でアクセント節例によっては2箇所が高まる重起伏調・(B)語によっては声の上昇位置が定まっている・(C )上昇した音節からは少しずつ下降する調子がある(後続語によっては下降しない)・(D)有声音無声化が音調に影響がある・(E)特殊音との関係で音調を担う単位は音節,の5特徴が認められた。音韻論的解釈の結果,アクセント体系は東京式アクセントの「さがりめ」体系とは異なる「のぼり核」体系であることが明確になった。また,同一語の単独1語文と付属語接続時の各実現音調で高い部分が異なる,以前"山が動く"と表現された現象や,基本アクセント節の音調が「起伏」でも「無核」であることなどに合理的説明が得られた。
著者
田中 幸悦 高野 賢大朗 梶谷 誠 金森 哉吏
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.634, pp.2398-2404, 1999-06-25

The authors have proposed a marking robot which draws specific marks at designated positions on a ceiling board at construction siteS. After that, a new function was added to the robot. It is necessary to be work which draws a reference straight-line to a ceiling board in building construction sites. This report proposes about the method which makes this task do for a mobile robot. The system is composed of the standard laser, the prototype of Straight-line Drawing Unit (SLD Unit) which has a function of tracking the laser beam and a function of drawing, and the mobile robot. The robot loads the SLD Unit and moves toward the standard laser. In order to catch the standard laser beam, the robot changes its trajectory. The robot controls its two drive wheels in a way that allows each wheel to move independently, so it can trace a straight line. Based on the experiments, the robot could the task of drawing the amplitude of the straight line with an accuracy of plus or minus 1 mm when drawing a 10 m line. This paper mainly describes the SLD Unit and the wheel control, and presents the experimental results of marking by the robot.
著者
田中 幸悦 梶谷 誠 金森 哉吏 阿部 靖則
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.69, no.679, pp.676-682, 2003-03-25
被引用文献数
2

We are developing positioning systems for mobile robots working at construction sites. In earlier work, we investigated the use of pillars as reference points at construction sites for a position recognition system, and reported on the performance of a prototype system. To further increase the flexibility of the robot system, we have developed a new self-position measurement system for the mobile marking robot. This new system is aimed at expansion of the work area of the marking robot. The system is composed of a prototype of a laserpointer robot and a marking robot with laser-spot detectors. The marking robot uses a point of laser light projected onto it by the laser-pointer robot, placed at a reference point, to determine its position. This report outlines the method for the self-position measurements and describes the performance of the system in a field test.
著者
井口 望 鈴木 奈津子 田中 章浩
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第13回大会
巻号頁・発行日
pp.82, 2015 (Released:2015-10-21)

本研究では心理学的にどのような警告音が人々の適切な判断や行動を促進するのかを検証するために、音によって知覚される緊急性を操作し、難しい認知課題の遂行に与える影響を明らかにする実験を行った。実験では「音刺激によって同じ刺激に対する反応を切り替える」という場面を想定し、ストループ様サイモン課題を用いた。課題遂行中に提示される音刺激(緊急性高/低)を合図に課題の難易度(難/易)を切り替えるように教示した。その結果、緊急性が高い音の呈示後3試行において、課題の難度が高いとき、反応時間及びエラー率が増加した。このことから、音の緊急性知覚の処理と課題遂行に必要な注意資源が共有されている可能性を指摘することができた。緊急性の高い音の近く処理に多くの資源を消費されてしまうと、難しい課題遂行に必要な注意資源が枯渇し、課題遂行に干渉すると考えらえる。
著者
田中 博晃
出版者
大学英語教育学会
雑誌
大学英語教育学会紀要 (ISSN:02858673)
巻号頁・発行日
no.50, pp.63-80, 2010

The current study aims to enhance students' intrinsic motivation in different achievement levels (TOEIC 420 level, 550 level, and 690 level). In more detail, the purposes of this study are as follows: (1) to enhance intrinsic motivation to listening activity of three groups; (2) to enhance intrinsic motivation to speaking activity of three groups; (3) to enhance intrinsic classroom motivation of three groups. This study further explores facilitating factors of intrinsic motivation. Thus, this article also aims (4) to examine which psychological need (the need for autonomy, competence or relatedness) plays the most significant role in students' motivational development. 138 university students who were enrolled in a first-year English language course participated in this study. The intervention was given to them for fifteen weeks. The questionnaires were administered three times (at the beginning, in the middle and at the end of the intervention). The data were collected in both qualitative and quantitative way and the results were discussed with educational implications.