著者
平藤 雅之 世一 秀雄 三木 悠吾 木浦 卓治 深津 時広 田中 慶 松本 恵子 星 典宏 根角 博久 澁谷 幸憲 伊藤 淳士 二宮 正士 Adinarayana J. Sudharsan D. 斉藤 保典 小林 一樹 鈴木 剛伸
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.60-70, 2013
被引用文献数
3

フィールドサーバは,野外における情報収集,灌水等の制御,センサ等新デバイスの実験を行うためのセンサネットワーク用プラットフォームである.そのためには多機能かつ十分な拡張性を備えると同時に,機械作業や栽培ステージに応じて手軽に移設でき作業者等の安全性にも配慮したオールインワン化及びワンユニット化が必要とされる.また,半導体技術の進歩やCPU等LSIの世代交代にあわせてハードウェア及びファームウェアの更新と機能向上を迅速に行う必要がある.ところが,大量生産ができない段階では低コスト化と高機能化を両立させることは困難であり,しかもそのような初期段階においては低コストで高機能な試用機がないとアプリケーション開発ができず市場が拡大しないというジレンマがある.これらの問題を解決するための制作手法としてオープンソース・ハードウェアを用いる方法を考案し,オープンソースのフィールドサーバ(Open-FS)を開発した.さらに,Open-FSを用いて測定したデータを低コストに収集・閲覧・共有するための方法として,既存のクラウドサービス(Twitter等)とHTML5で記述した閲覧用ソフトウェアからなる"センサクラウド・システム"を提案し,試作及びインドと日本における長期現地実験によってその有効性を評価した.<br>
著者
田中 幹大 根本 啓次
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.21, pp.13-18, 1995-03-22
被引用文献数
2

We have developed a VR skiing system to train skiing amusingly and effectively. The system consists of a skiing training machine, 90 inch screen, a projector and 3 PCs. A skier rides on the skiing training machine which is fitted with 9 weigh/angle sensors, and enjoys skiing on a "virtual slope". Using measured data by these sensors, developed system simulates the skier's motion on the virtual slope. The simulation is based on dynamics model of real skiing. Acoording to the simulated skier's motion, CG images and sounds of the virtual slope are generated. Therefore he can experience realistic skiing. In addition, some skiers can ski on same virtual slope at the same time and enjoy a dual slalom, because the systems can connected to each other through network.
著者
前田 真治 山北 秀香 佐々木 麗 田中 裕美子 後出 秀聡 木村 広 井上 市郎
出版者
The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.187-194, 1998-08-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

慢性関節リウマチ (RA) 患者を対象に組織循環改善作用と新陳代謝亢進による疼痛の軽減を目的に90%以上になる高濃度炭酸ガス浴装置を用い効果を調べた。<br>気体としての炭酸ガス浴は更衣動作の障害されているRA患者にとって, 衣服のまま入浴できる画期的な入浴法である。血圧・脈拍の大きな変化なく, 循環機能の影響の少ない入浴法と考えられた。表面皮膚温も前値に比べ入浴後期に1℃以上の上昇がみられ, 局所の血液循環の改善が示唆され, 老廃物・疼痛物質などの除去・新陳代謝改善の効果が期待できると考えられた。ADL得点 (平均67→75/96), Visual Analogue Pain Scale (5.3→2.7/10), Face Scale (9.4→5.4/20), AIMS変法 (身体的要素28.5→30.1, 社会的25.2→27.3, 精神的26.2→29.9/36) と入浴前に比べ有意に改善しており, 高濃度炭酸ガス浴がRA患者のADL・QOLの改善に効果があると思われた。
著者
田中 宏 高井 利之 三浦 梓
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.429-432, 2000-12-12
被引用文献数
1

BTM (Belt Type Transit System by Magnet) has timing belts at whose surface permanent magnet devices are fitted. It uses magnetic attraction-force to steel beam for driving force. As this force is more powerful than adhesion force between wheel and rail, it is possible that BTM runs at steep slope like 30 degrees. This paper describes design policy and experiment results of BTM, concerning structure of belt, method of driving, brake system and automatic operation.
著者
五十嵐 康人 大河内 博 北 和之 石塚 正秀 吉田 尚弘 三上 正男 里村 雄彦 川島 洋人 田中 泰宙 関山 剛 眞木 貴史 山田 桂太 財前 祐二 足立 光司 中井 泉 山田 豊 宇谷 啓介 西口 講平 阿部 善也 三上 正男 羽田野 祐子 緒方 裕子 吉川 知里 青山 智夫 豊田 栄 服部 祥平 村上 茂樹 梶野 瑞王 新村 信雄 渡邊 明 長田 直之 谷田貝 亜紀代 牧 輝弥 佐藤 志彦
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2012-06-28

初期の放射性Cs放出には従来想定されていた水溶性サブミクロン粒子に加え,直径数μmの不溶性粗大球状粒子が存在することを初めて明らかにした。典型的な里山では再飛散由来のCs濃度は,都市部での結果と異なり,夏季に上昇し,冬季には低かった。夏季のCs担体は大部分が生物由来であることを初めて見出した。放射性Csの再飛散簡略スキームを開発し,領域エアロゾル輸送モデルを用いて森林生態系からの生物学的粒子による再飛散,ならびに事故サイトから継続する一次漏えいも含め,フラックス定量化-収支解析を行った。その結果、他のプロセス同様、再飛散は、地表に沈着したCsの減少や移動にほとんど寄与しないことがわかった。
著者
田中 大海 城戸 翔大 長田 智和 谷口 祐治
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.38, pp.1-4, 2017-02-24

琉球大学工学部情報工学科では,システム管理チームと呼ばれる有志の学生が,教員の指導の下で教育情報システムの設計 ・ 構築を行い,運用している.現在運用しているシステムは平成 27 年 10 月に初期構築されたものである.本システムは運用開始から 1 年が経過し,システム管理チームはさまざまなトラブル対応や運用の改善を行ってきた.本発表では,本学科における学生による教育情報システムの運用管理に関する取り組みを報告する.
著者
宮田 昌悟 田中 基嗣
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.684-689, 2014-09-15 (Released:2014-09-20)
参考文献数
39
被引用文献数
1
著者
伊藤 詩乃 田中 佑岳 狩野 芳伸 榊原 康文
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.F-AI30Ge_1-10, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)
参考文献数
22

31 巻6 号AI30-G(2016 年)の論文において、本文引用箇所がすべて[?]として公開されているため、正しい情報を次ページより掲載します.
著者
井浦 陽一郎 田中 琢真 中村 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.480, pp.37-42, 2013-03-06

人は自らの楽しみ・興味や達成感などに基づき行動する.先行研究はこのような行動を内発的動機づけと呼んで,様々な条件や環境が内発的動機づけに影響を与えることを明らかにした.本研究では被験者が目標を自身で決める「自己決定条件」と他者から決められる「他者決定条件」に分け,さらにそれらそれぞれを褒められる条件と既される条件に分け,4条件とした.これらに目標設定をしない条件を加えた5つの条件で内発的動機付けの変化を調べる実験を行った.ストップウォッチ課題を繰り返し行ったあとの待ち時間に自らその課題に何回取り組んだかを指標とし,内発的動機づけを定量的に測定した.その結果,自己決定一褒め条件は他の条件とは待ち時間の課題の取り組み方が有意に異なり,継続して自発的に課題に取り組むことが分かった.
著者
村尾 忠廣 増井 誠生 長嶋 洋一 田中 能 三輪 眞弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.98, no.96, 1998-10-17

パフォーマンスアートとしてのコンピュータミュージックの意義をとらえる切り口として、「人」と「場」という概念をとりあげる。演奏者や聴衆といった立場を異にする人々が、その時かぎりの表現で「場」であるステージに集うことで、その「場」での演奏がいかに「アート」としての意味をもつことになるか、さらに、その一瞬に表現される「アート」に作曲者はいかに介在できるか?以上のような問題意識から、本研究会では、パフォーマンスを意識した音楽作品を手がけるアーティスト3名によるパネルディスカッションを行う。
著者
田中 敏嗣 若林 芳樹
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.154-167, 1985-10
被引用文献数
2

This paper examines the properties of cognitive space through employing median instead of mean as a measure of central tendency for the data of cognitive distance and direction. The data used in this study were collected through the questionnaires concerning the cognitive distances and directions, estimated by 212 students of Hiroshirma University, from the front gate of the university to the nine places selected within the city. In that survey, cognitive distances and directions were obtained through the 'statement in words method' and the 'sketch map method', respectively. The results obtained are as follows: 1. The proposition that intra-urban cognitive distance is generally overestimated is not supported when median is employed, while it is supported in case of mean. 2. In Hiroshima city where the built-up area is divided by six river channels, the overestimation of cognitive distance increase with the number of bridges in the route. 3. The cognitive directions deviate 10 or 20 degrees counterclockwise from the true directions, due to the clockwise deviations of river channels running across the city from the north-south line. 4. There are significant relationships between the cognitive distance and subject-centered factors, such as sex, the attitude toward space, duration of residence, although no significant relationships are detected between the cognitive direction and such factors. 5. In the spatial configuration of sampled places constructed from the cognitive distances and directions, the relative locations of places coincide with the objective ones, though variation is appeared between the groupes of respondents classified by similarity of cognition. It is thus clarified that mean is not suitable measure of central tendency for the skewed data concerning cognitive distance and direction. And that, deviations of cognitive directions from the true ones suggest that simplification of spatial information affects the process of spatial cognition.
著者
福田 友美子 田中 美郷
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.17-26, 1986-12-29
被引用文献数
2

6〜11歳の聴覚障害児40名(平均聴力レベル50〜130dB)を対象にして、文のイントネーションと単語のアクセントを検査材料に用いて、発話の音声サンプルを録音した。それらの基本周波数を観測し、疑問文と平叙文の分末の音程の変化の差や単語のアクセント型による前後の音節の音程の変化の差を分析した。一方、各検査項目についての発話の品質を、聴覚的に判定して、正しい発話と誤った発話とそれらの中間の発話に分類した。そして、これらの音響的分析の結果に基づいて、標準的な発話の場合の音声の性質を参照して、正しい発話の領域を設定すると、聴覚的判定の結果と良く対応した。従って、このような音響的分析の結果から、文のイントネーションや単語のアクセントの品質を客観的に評価できることが示されたことになる。さらに、このような評価方法より得られた結果と対象児の聴力レベルの特性との関係を調べたところ、発話の声の高さの調節は低い周波数域の聴力レベルと密接に関連しており、250Hzと500Hzでの聴力レベルで境界を設定することによって、高さの調節能力を予測できることが示された。
著者
関川 千尋 田中 利絵
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大學紀要. B, 自然科学 (ISSN:00236101)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.51-68, 1995-03

The objectivc of this study was to clarify how bicycles should be used in urban areas. For this purpose,illegal bicycle parking was observed near 82 stations in the south Kyoto area and found to occur frequently. Surveys were handed out to bicycle users at three representative stations (Kintetsu Mukaijima Station,Keihan Demachi Yanagi Station and Keihan Rokujizo Station). Of 1720 questionnaires handed out, 246 were returned,for a response rate of 14.3%. Based on the results of the survey,a solution to the problem as well as guidelines for bicycle use were examined. As a result,(1) near the 82 train stations in the south Kyoto area,60,308 bicycles were observed and 28.8% of the total (17,358) were parked illegally. (2) Bicycle users who were surveyed felt that illegal parking of bicycles is inexcusable in other people,but allowable if they themselves were the ones who were doing it. (3) Solutions to the illegal bicycle parking problem,such as improvement of ethics through education and fines,establishment of a comprehensive rational management policy,including such measures as total regulation of bicycles used inside the city,and a rental system,were considered.この研究では,都市における適切な自転車利用のあり方を探ることを目的としている。目的達成のため,現在南京都地区(82駅)周辺に頻発している迷惑駐輪の実情を把握すると共に,典型的な3駅(近鉄向島駅,京阪出町柳駅,京阪六地蔵駅)の自転車利用者へのアンケート調査を通して,その解消方向・および適切な自転車利用のあり方を検討した。調査票配布数1720票,回収数246票,回収率14.3%であった。その結果,(1)南京都地区の82駅周辺で,60,308台の駐輪が観察され,その28.8%(17,358台)が迷惑駐輪であった。(2)調査対象の自転車利用者は,迷惑駐輪を「他人には許さないが自分の行動規範の中では許す」という駐輪意識を持っていた。(3)この迷惑駐輪をなくす方向として、「教育や罰金によりモラルの向上を図る」,「都市で利用できる自転車の総量規制をし, レンタル制等を含む合理的な管理体制を確立する」などの方向が考察された。