著者
田中 康仁
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.57-58, 1996-09-04
被引用文献数
2

機械翻訳の基礎的知識(Basic Knowledge)としては単語、複合語、専門用語、概念、概念と概念の関係、慣用表現等が考えられる。個々に研究を進めなければならないが、私の考えでは複合語と慣用表現の対訳付データの大量の収集と研究、体系化がなかなか進んでいないと考える。これは機械翻訳の応用分野がある特殊な分野に限られているためで、広くて一般的な分野に移れば、この分野は重要な問題になると考えている。数量としても数万から数十万の慣用表現データが必要である。また高級な知識とは:「水は摂氏℃0度で凍る」とか「アメリカは原爆を日本の広島と長崎に落とした。」「その結果、数十万の人々を殺した。」というようなものである。高級な知識、又は基礎的な知識の中間に位置するようなものも考えてゆかねばならない。例えば諺等がそれである。
著者
田中 均 高橋 努 田代 正之 加登住 誠 本多 栄喜 一瀬 めぐみ
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要. 自然科学 (ISSN:04546148)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.7-17, 2008-12-19

The Miyaji Formation typically exposed along the coast of the Futami area, Kumamoto Prefecture, is characterized by sandy facies in the lower part and muddy facies in the upper. Abundant shallow marine bivalves are usually developed in the several horizons of the lower part. Among the identified species, Pterotrigonia (Pterotrigonia) pocilliformis, Goshoraia minor, Anthonya monobenses are the most diagnostic. From the bivalves faunal aspects and lithological character, the formation is comparable to that of the Lower Hibihana Formation of the Monobegawa Group in Shikokku. Detailed geologic survey has led to the discovery of the Miyaji Formation except for the type locality. The distribution of the Miyaji Formation offers the key to an understanding of the structural movements in this region. The Miyaji Formation is cut by several NW-SE faults. Judging from the field evidence, these faults can be determined to be associated with the geological structure of the Amakusa Islands
著者
石原 寛治 田中 肖吾 橋場 亮弥 大畑 和則 上西 崇弘 山本 隆嗣
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.1223-1226, 2013-11-30 (Released:2014-02-05)
参考文献数
13

要旨:症例は30代の男性。3日前,左下腹部鼠径靭帯頭側を圧挫し出張先で近医受診,腹部所見・腹部X線検査で異常なく自宅安静となったが腹痛と発熱が増強し当院受診した。循環動態は安定し左下腹部の鈍的外傷痕も軽微であったが,腸蠕動音減弱と腹部全体の筋性防御を認めた。腹部単純X線・CT検査で両横隔膜下・S状結腸間膜側に遊離ガス像を認め下部消化管穿孔を疑い緊急開腹手術施行した。糞便による汚染はほとんどなく肉眼的にS状結腸間膜側の穿孔は1cm程度であったが,挫滅穿孔部を含めS状結腸部分切除し一期的端々吻合した。切除標本の検索で穿孔は間膜側半周におよんでいた。腹部鈍的外傷が軽微で受傷早期に消化管穿孔の所見がなくとも,腸間膜側損傷の場合は遅れて所見が出ることがあり,経時的腹部所見の観察が必要である。
著者
田中 宏和
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.143-229, 2009-11-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
加藤 孝久 崔 〓豪 田浦 裕生 田中 健太郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

ナノスケールの有機分子膜はナノインプリント、MEMS,磁気ディスクドライブなどのマイクロ・ナノシステムにおいて、摩擦摩耗特性、耐食性、離型性などを改善するために用いられている.有機分子保護膜を用いてマイクロ・ナノシステムを長寿命化するためには、有機分子と固体表面とで強い吸着性が必要である.有機分子と固体表面との吸着特性は、固体表面における吸着サイトの面密度に依存しており、固体表面の制御が重要因子である。一方、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は、高硬度、低摩擦、耐摩耗性、耐薬品性を有する材料であり、磁気ディスクドライブの保護膜、工具や金型の表面処理等に実用化されている。本研究では、固体保護膜としてDLC膜上に有機分子を高密度かつ強く吸着させることで、高耐久性ナノスケール保護膜システムを開発することを目標にする。固体表面は以下の二つの観点で制御した。ひとつは、表面改質から潤滑膜固定まで連続したナノ表面処理システムを開発することでDLC表面を清潔に保った状態で有機分子を固定する方法である。真空中一環プロセスでDLC膜の作成と有機分子の吸着を行うことで、空気中の有機汚染物により、DLC表面の吸着サイトがターミネートされることがなくなり、より_0多くの分子がDLC表面に吸着できる。もうひとつは、DLC膜の組成を制御することでDLC膜表面上における吸着サイトの面密度を上げる方法である。DLC膜は作成時、炭化水素ガスを原料として用いるが、原料ガス中に窒素、シリコンなどを含むガスを混合することで様々な組成を有するDLC膜の作成が可能である。DLC膜中に種々の元素を添加することで、その表面組成も変化し、吸着サイトの面密度を制御することが可能になる。本研究では、表面改質から潤滑膜固定まで連続したナノ表面処理システムを開発することで潤滑分子の高い吸着性を実現した。また、様々な組成を有するDLC膜の表面に有機分子を吸着させることで、DLC膜の組成の違いによる潤滑分子の吸着特性を明らかにした。
著者
田中 志帆
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.207-216, 1997-12-12

This article presents a conceptual frame work for chronic eating disorders. In recent years, the pathological study of eating disorders mainly emphasized on female developmental identity. Especially, disturbance of body image perception and personality development have been focused on, which related to the ego function and the fear of maturity, although 'fear of being fat'complex is thought of one of the symptoms and body image may not be a unique factor to appearing in the eating disorder. Thus, instead of these concepts, the importance of the familial pathology and family system is beginning to receive attention now. In this study, after reviewed presentation of some theory, Iwill discuss related concepts, family systems and family dynamics. And finally, the point of view from the parentーchild (daughter) relationship, Iwill describe about the parental psychopathology model and the internalized parental conflict model.
著者
田中 一広 栗原 茂久 岡村 吉彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.151-157, 2005-01-01
被引用文献数
3

2002年12月14日にH-IIAロケット4号機によって打ち上げられた環境観測技術衛星みどりII(ADEOS-II)に搭載されているグローバル・イメージャ(GLI)は,走査幅1600kmを36チャネルの可視域がら中間熱赤外域の波長で観測する光学センサである.2003年10月25日にADEOS-IIは太陽電池パドルからの発生電力の低下により運用を終了したが,それまでの間,GLIは予定していたグローバル観測を連続して実施した.本論文では,GLIの軌道上の特性評価結果について述べる.
著者
佐藤 肇展 田中 佑季 永松 正博
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.41-48, 2011-06-30
参考文献数
3

カメラ動画像を用いて移動物体を追跡するには,様々な雑音や遮蔽に対して安定に対象の位置を推定することが必要となる.この追跡に対して,対象の動きの非線形性が高くても,実装が容易で高い追跡性能を示す粒子フィルタが近年良く用いられる.しかしながら,追跡対象が複数である場合,各粒子にすべての物体の情報を持たせると各粒子が持つ情報の次元が高くなり多数の粒子が必要になる.従って,大きい計算パワーを要することになる.本論文では,複数の移動物体が複雑で高速ではあるが複数の定型的な移動パターンを繰り返すような場合に対して,モーションサンプルと窓と呼ばれるものを用いることにより,少ない粒子数でより正確な追跡が可能となる手法を提案する.モーションサンプルとは,前述のような複数移動物体の典型的な移動パターンのことであり,粒子フィルタの予測フェーズにモーションサンプル群を用いることにより,より正確な予測を可能にする.このことにより,各粒子の持つ情報の次元が高くなっても少ない粒子数で追跡が可能になる.また,窓とはモーションサンプルを記述する際に各対象物体の位置をその窓の中での相対座標で記述するものである.このことによりカメラのパン・チルト・ズームが行われても,それに対応した窓の位置を推定することにより,モーションサンプルを用いた予測が可能となる.窓の位置の情報も各粒子に持たせることにより,その推定も粒子フィルタで行うことが可能である.提案手法の有効性を,ジャグリングされている5つの同色同形のボールの追跡により確認した.
著者
田中 美里
出版者
同志社大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012

本研究では、数値化や記述が困難な人間の感性情報を、人間とコンピュータとの対話を通して明らかにし、意思決定やデザイン設計に応用することを研究目的とする。E-co㎜erceなどに見られる従来の情報推薦はアクセス履歴などに基づくコンテンツ同士の関連度から呈示を行うものである。これに対し、本研究では個人ごとに、そして対象問題ごとに異なる感性モデルから共通するモデル、普遍的なコンセプトと言えるメタモデルを抽出し、応用した新しい推薦技術の確立を目指していることに意義が存在する。これらのモデル抽出を可能とする手法として、対話型遺伝的アルゴリズムに着目している。ユーザの評価と最適化計算を繰り返すことで、ユーザの感性モデルを特徴空間中の景観(ランドスケープ)の形状によって表現する。この対話型遺伝的アルゴリズムを用い、感性のメタモデルを抽出するために、以下の問題を解決していく必要がある。(A)複雑な感性モデルの推定、(B)ユーザの評価の揺らぎの検討、(C)メタモデルの抽出技術の検討である。課題(A)については採用第一年度に、多峰性の感性モデルにおいて複数の最適化を求めるアルゴリズムを開発した。採用第二年度目である本年度は、課題(B)について取り組んだ。対話型最適化手法では、ユーザの主観的な評価値を用いてランドスケープの探索を進めるため、ユーザの評価に揺らぎが生じるとその感性モデルを正しく抽出できなくなる。そこで、ユーザの評価の揺らぎについて検証し、さらにより正確な評価値を得るための一手法として脳活動情報に着目した。ユーザの解候補を評価するときの脳活動を計測し、感性的な評価値との関係を定量化することで、脳活動情報による評価値の算出や補正を行うことを試みた。本研究ではこのためにMRI装置を用いた生体情報の取得と利用について数回の被験者実験を行っている。さらに年度の後半には非常に精度の高いMRI装置を借用し、大規模な被験者実験を行ってユーザの脳活動と嗜好との関連性について調査を進めた。これらの研究の成果については適切な機会に研究発表を行い、外部に公開している。
著者
田中 功 綿打 敏司 長尾 雅則 柿澤 浩太 山田 瑞紀 ALI Md Mozahar 丸山 恵李佳
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、In等の稀少金属を用いない透明導電体や高効率電子放出材料の開発を目指して、遷移金属元素や希土類金属元素をドープしたアルミン酸カルシウムC12A7の高品質バルク単結晶を育成し、その育成結晶をエレクトライド化して元素ドーピング効果を調べた。その結果、固液界面形状を制御して溶媒移動浮遊帯域溶融法(TSFZ法)で結晶育成を行うことによりC12A7バルク単結晶中のドーパント濃度を制御することができた。さらに、希土類金属元素の置換はわずかな固溶量でもC12A7エレクトライドの電気伝導率の向上に効果的であることを明らかにした。
著者
舘 知也 加藤 未紗 大澤 友裕 甲田 明英 福田 聖啓 田中 和秀 青山 智 安田 昌宏 水井 貴詞 後藤 千寿 寺町 ひとみ
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.11, pp.1223-1233, 2013 (Released:2013-11-01)
参考文献数
19
被引用文献数
3 5

Since April 2011, a dosage adjustment program has been implemented at Gifu Municipal Hospital. In this program, upon receiving a prescription for renally eliminated drugs, pharmacists verify patients' serum creatinine concentrations by using a computerized medical record system to evaluate the patient's kidney function and suggest the appropriate dosage to doctors, if necessary. In our study, we used questionnaires that were administered to pharmacists and doctors at the hospital to investigate their respective working times and the cost of the program, in order to comprehensively analyze the clinical resource costs of the hospital and evaluate the economic burden of the program for levofloxacin. In addition, we studied the pharmacists' and doctors' attitudes toward the program and the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The questionnaire comprised items such as time required for the program; attitude toward the program, including satisfaction; and attitude toward the circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction. The pharmacists' and doctors' working times and cost of the program were obtained from the questionnaire responses. For cost estimation, we used data from this study as well as those of our previous study that suggested that the levofloxacin program was economically beneficial. Furthermore, their attitudes toward the program and circumstances of prescriptions for patients with renal dysfunction were clarified. Regarding the pharmacists' tasks and interventions, we need to not only investigate attitudes toward them but also perform a cost analysis by the method of the economic evaluation of the medical techniques used in our study.
著者
若鳥 陸夫 田中 道夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.424-425, 1997-09-24

著者らは, 仕事であるCALSの電子文書の研究[4]の一部として, 自分らの活動状況及びその成果をWWW[5]で広報する役割りをもっている。しかし, 文面だけにせよSGML文書[1][2]にせよ、WWWによって提示するためにISO-HTML[3]変換をし, 必要箇所に投錨(anchor)して、案内などの参照を迫加する必要があり、労力を要する。そこで、HTML変換に若干の発見的な経験則(heuristic rules)を加えて、手作業の支援を行なえるような模型を作成実験し、自動化率を向上したので報告する。