著者
若松 養亮
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.209-218, 2001-06-30
被引用文献数
1

大学生における進路未決定のうち, 一般学生に見られる決定の困難さのメカニズムを解明するために, 教員養成学部において質問紙調査を実施した。分析の対象は3年生233名である。「もう迷わない」と決めた進路の選択肢があるか否かで操作的に決定・未決定を定義づけたところ, 決定者が84名, 未決定者が149名であった。その両群間によって, 未決定者は(A)自分の抱える問題が何なのかを理解できていないのではないか, および(B)意思決定のための行動に結びつきにくい困難さを抱えているであろうという2つの仮説を検討した。その結果, 仮説Aは支持されたが, 仮説Bは支持されなかった。そこで「快適さ」の指標を加えて分析対象者を限定したところ, 未決定者が情報や答が得られにくい問題に悩まされているという結果が見出され, 仮説Bが支持された。さらに未決定者のうち, indecisive傾向の強い者は拡散的に新たな進路の選択肢を求めるという結果が見出され, それは仮説Bを支持するものであった。最後に, 未決定者に対して有効と思われる処遇と, 今後の研究に向けての考察を行った。
著者
武若 聡
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(B)2009-2011
著者
若林 誠一郎
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2008-2011
著者
若月 泰孝
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2010-2011
著者
小西 戎毅 若澤 秀幸 青山 仁子 中村 元弘 山下 春吉
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.456-461, 1986-10-05
被引用文献数
8

堆肥腐熟度の検定のための新しい方法として,花粉管生長テストが使用しうるかどうかを,種子発芽試験,幼植物試験との比較から検討した。家畜ふん木質混合堆肥,バーク堆肥,スラッジ堆肥などの10種類を用い,またそれぞれ堆積期間,ロットの異なる合計113点の堆肥を供試した。堆肥に2倍量の水を加え,1昼夜常温で浸し,抽出し,その液を被検液とした。花粉はチャの花粉を用い,蔗糖8%,ホウ素17ppmを含むpH5.5の基準寒天培地で培養した。花粉管生長テストには2つの方法を用い,また幼植物試験ではコマツナを用い,同様2つの方法を用いた。ウェル法:ペトリ皿の基準観点培地の周囲に等間隔で直径5mmの6つの搾せつ穴(ウェル)をあけ,それに接して中心に向かって直線状(18mm)に花粉を置床した。ついで,被検液をその穴に注入し,20時間培養した。そして,未発芽,不完全生長帯の長さを測定し,完・不完全阻害とした。 培地法:基準寒天培地の作製時に被検液を直接加え,ウェル法同様花粉を6条置床し,培養した。そして,花粉管長を測定した。発芽試験:被検液を10mlペトリ皿のろ紙上に添加し,種子を播種し,4〜5日後その種子根長を測定した。幼植物実験:堆肥を土壌重量の1/2量施用し,全層混合した。そして,種子を播種し,1カ月後採取,乾物重を測定した。これらの4つの方法での測定値間での相関,分布状況,意味を検討した。その結果,花粉管生長テストの2方法は堆肥の腐熟度に対し感度よく応答し,その測定値は2つの幼植物試験による値よりも大変精度がよかった。作物の安全性を中心に,感度と精度から,次の順序で優れると結論した。培地法>ウェル法>発芽試験>幼植物試験 この花粉管生長テストは素材や性質の異なるほとんどの堆肥に適用でき,堆肥に含まれる肥料成分の効果を除外でき,また種子の貯蔵養分による影響の少ない方法である。さらに,堆肥の施用量との関連で検定でき,20時間で検定できる簡易,迅速な方法であり,また花粉の冷凍保存で年中いつでもできる長所を有する。
著者
若杉 忠男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.85, pp.7-12, 1995-09-08
被引用文献数
2

筆者は,先にプロトコルを表現する状態遷移図からパスの長さ別の個数を要素とするベクトルを作成し,これで試験項目の件数を推定できることを示したが,その方法を発展させて,試験スイートの充足率を評価する方法を提案する.まず,試験項目の[フォールト発見能力]と[必要度]をパスを使って定義する.ついで,試験項目はパスの長さの短いものから偏りなく作成されるという前提のもとに試験項目の必要度充足率を表す疑似カバレジを定義する.これによってOSI適合性試験のトランスポート試験スイートの評価を行い,それが合格最低点をクリアしていることを示し,この疑似カバレレジが試験の質の評価として使用できることを示す.The author prrsented a paper how to estimates the number of test cases by using a vector, the elements of which are the numbers of paths arranged in order of lengths of paths. Here, using the above vecter, a method to estimate the necessity rate of test suites is proposed. Firstly, [faults detectability] and [necessity of test case] are defined. Next, the functions for calculating necessity rate are defined. And by this functions the quality of Transport Layer test suites is estimated. It is shown that these test suites clear the lowest successful point of testing.
著者
田中 俊靖 佐野 晃正 松村 健二 和田 秀彦 松崎 圭一 若林 寛爾 金馬 慶明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.248, pp.31-36, 2006-09-08
被引用文献数
1

従来のDVD用ピックアップ並の大きさで、2層BDへ2倍速記録再生の実現と、BD/DVD/CDの全互換記録再生を達成した。2つの対物レンズをタンジェンシャル方向に配置しており、BD用の対物レンズはスピンドルモータの中心を通るシーク中心線を外れているが、1ビームトラッキング方式を改良して安定なトラッキングエラー検出を達成した。BD光学系の小型化と高光利用効率を両立するため、ビームシェーパを用いた。ビームシェーパは光源の発光点との相対位置ずれに非常に敏感であるが、新構造により安定保持も確立した。
著者
若原 俊彦 薗 都雄 中辻 裕一 清水 隆雄 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.626-634, 2002-07-01

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて,キャンパスネットワークを構成するため,早稲田キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである.この60GHzの周波数帯は2000年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり,これを用いて100Mbit/s高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上及び屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い,多芯ケーブルを用いる方が経済的であり,また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
若原 俊彦 松本 充司 薗 郁雄 中辻 裕一 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.43, pp.7-12, 2001-05-08

本論文は, 60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成するため、キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、これを用いて100Mbps高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上および屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い、多芯ケーブルを用いるほうが経済的であり、また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
高橋 琢理 高原 健爾 足立 孝仁 小田部 貴子 若松 秀俊
出版者
科学・技術研究会
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.133-138, 2012 (Released:2013-01-11)
参考文献数
10

本研究の目的は、社会的に大きな課題となっている大学生の基礎的学力低下に対する支援の指針として、基礎数学科目の学習状況から学生の理解の様子を推測し、その結果に基づいて支援を実施しようとするものである。福岡工業大学電気工学科で開講された2つの数学基礎科目で、学習自己点検を実施し、受講生に各自の学習について振り返らせて、その改善点に気づかせ、継続的な学習を促す取り組みを行ってきた。また、知識の定着度を確認するために、講義ごとの内容について小テストを実施した。ここでは、小テストの得点および期末試験の得点との相関と、一週間の学習時間と期末試験の得点の相関について検討した。その結果、小テスト得点と期末試験得点には有意な相関が見られたが、学習時間と期末試験の得点には明確な相関は示されなかった。一方で、多くの学生に、図形的な理解力が不足傾向であることがわかり、学習量が少ないだけでなく学習方法にも問題があることがわかった。
著者
渡邊 学 チェン アイリス 森 美香子 上野 絵美 中村 好孝 薮本 恵美子 阿部 佳澄 椿 真理 今村 清美 関森 悦子 西澤 理絵 若栗 浩幸 中川 貴之 望月 学 西村 亮平 佐々木 伸雄 鈴木 穣 菅野 純夫
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-6, 2012-04-10 (Released:2013-01-25)
参考文献数
15

イヌ舌組織における遺伝子発現、味覚受容体の構造の検討を行うため、遺伝子発現頻度解析および味覚受容体の構造解析を行った。正常イヌ舌組織よりRNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いてシークエンスを行った。シークエンスタグをイヌゲノムへのマッピングを行い各遺伝子の発現頻度を解析した。味覚受容体にマップされたシークエンスタグをもとに味覚受容体TAS2R40遺伝子およびアミノ酸配列を解析した。RNA-seq解析の結果、984,903シークエンスタグを得た。これらを用いてイヌゲノム上へのマッピングを行った。同定された遺伝子の中で、S100 calcium binding protein A8がもっとも高い発現を示した。また、骨格筋系遺伝子、心筋系遺伝子や解毒系遺伝子群の発現が認められた。味覚受容体をコードする遺伝子構造解析を行ったところ、TAS2R40、TRPV1、PKD1は既存の遺伝子構造よりも5' 端側にマップされるタグが認められ、これまでの遺伝子配列情報よりも完全長に近い遺伝子構造が推測された。また、TAS2R40遺伝子がコードするアミノ酸配列の相同性はヒトと76%マウスと62%であった。
著者
竹中 要一 若尾 岳志
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.193-212, 2012-09-30 (Released:2012-12-26)
参考文献数
24
被引用文献数
2 6

地方自治体が制定する条例(規則も含め,以下例規という)は,章節/条項号という階層を有する,基本的に構造化された文書である.各自治体はそれぞれ別個に各議会等でこの例規を制定するため,複数の自治体が同一の事柄に関する規定(例えば「淫行処罰規定」など)を有している事が多い.この同一の事柄に関する規定の自治体間における異同を明らかにするための比較は,法学教育や法学研究,地方自治体法務,企業法務において実施されている.実務における法の比較では,対応する条項を対とし,それらの条文を左右または上下に並べた条文対応表の作成が主体となっている.これまで条文対応表は手作業で作成されてきたが,対象とする例規の条数や文字数が多い場合の表作成には 3 時間以上も必要としていた.そのため計算機による条文対応表の作成支援が強く求められているが,本件に関する研究はこれまでに行われていない.そこで我々の研究は,条文対応表を計算機で自動作成することによる条文対応表の作成支援を目的とする.この目的を達成するため,我々は条文対応表を,各条をノードとする二部グラフとしてモデル化し,このモデルに基づき条文対応表を自動作成するために有効な手法の検討を行った.二文書間の類似度を定義する多くの研究がこれまでに報告されている.これらの類似度比較手法より本研究ではベクトル空間モデル,最長共通部分列,及び文字列アライメント(編集コスト可変のレーベンシュタイン距離)に基づく 96 個の類似尺度の性能を比較した.評価には愛媛県の 11 の条例とそれに対応する香川県の 11 の条例を用い,法学者が作成した条文対応表に基づき正解率を求めた.その結果,名詞,副詞,形容詞,動詞,連体詞を対象としたベクトル空間モデルに基づく類似尺度の正解率が 85% と最も高かった.また,文字列アライメントに基づく類似尺度の正解率は最高で 81%,最長共通部分列は最高で 75% であった.本研究は条文対応表の作成支援であるため,推定された対応関係の信頼度,あるいは尤もらしさを提示する事が望ましい.そこで各比較手法で最も正解率の高かったパラメータを用いた合計 3 つの類似尺度に対して受信者操作特性曲線による評価を行ったが,曲線下面積がいずれも狭くて信頼度の尺度として適さない.そこで,推定された対応関係の類似度を二番目に高い類似度を持つ対応関係の値で割る事による正規化を行ったところ,最長共通部分列の曲線下面積が 0.80 と最も高く,ベクトル空間モデルの面積は 0.79 と良好であった.以上の評価結果より,条文対応表の作成支援では条見出しに対して最長共通部分文字列を,条文に対してベクトル空間モデルをそれぞれ適用した類似尺度を併用する事が,そして得られた条文対応関係の信頼度を評価する尺度としては二番目に高い類似度で割った値を用いるとよい事を明らかにした.
著者
若月 基 米澤 哲夫 高橋 秀明 武富 義和
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.50-55, 2002 (Released:2003-06-17)
参考文献数
1
被引用文献数
1

Exploration for natural methane hydrate was carried out in the Nankai-Trough offshore Japan at a water depth of 945 m over an 88-day period, from November 1999 to February 2000. This was a national project led by the Ministry of International Trade and Industry (MITI) to seek a new energy source. It was organized by Japan National Oil Corporation (JNOC) in collaboration with Japan Petroleum Exploration Co., Ltd. as the drilling operator. The Nankai-Trough wells were drilled with a deepwater semisubmersible rig. The location was selected where BSR (Bottom Simulating Reflector) is the clearest on the seismic section. Six wells were drilled through the BSR horizon and the hydrate rich formation was confirmed between 1135 m to 1213 m BMSL (below mean sea level) by LWD data, core samples and electric logging data.
著者
坂崎 俊介 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.395, pp.1-6, 2005-11-07

画像検索は, ユーザの目的とする画像を画像情報自身または関連するメタデータを用いて検索し求めるものである.しかし, 近年のハードディスクの大容量化とPCの低価格化によって今までよりも多くの画像が蓄積されつつあり, 膨大な画像情報の中から目的の画像情報を抽出することが難しくなってきた.そこで, この画像検索を効率よく行うためのさまざまな研究がなされている.その一例として個人が画像を選択する際の傾向を画像内から色情報として取り出し, その情報を使って絞込みを行う事で検索時の効率化を図るという手法がある.本報告では, 洋服のデザイナが新しい洋服をデザインする時に, 画像を選ぶ場合の個人的な趣向を画像の中の色情報から抽出し検索して利用することにより, デザイナやその洋服を実際に着用するユーザの好みにあった洋服のコーディネートをアシストすることを狙いとし, 画像の中よりユーザの好みにあたる情報の抽出方法とその利用方法について述べる.
著者
若林 高明 大内 東
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.109-110, 1990-09-04

ファジィISMにおける推移的結合とは「共通な推移的ファジィ二項関係を有する二つの多階層サブシステムを一つのシステムに結合する手続き」である.この問題は二つのサブシステムを推移的ファジィ行列AなBで表わし,結合したシステムをMで表わすと,ファジィ可到達行列(正方,反射的かつ推移的ファジイ行列)[numerical formula]求める問題となる.ここで,AとBは既知のファジィ可到達行列であり,次数をそれぞれsとtとする.XとYは未知の行列であり,XとYをMがファジィ可到達行列となるように区間[0,1]内の値で埋めることがファジィISMにおける推移的結合の目的である.推移的結合は元来,システム構造化技法のISMにおける具象化過程の第二フェーズの一般化であるが,以下の状況において重要である.構造化の対象となるシステムの構成要素が多く一度に全要素を対象として構造化を行うのが困難,或いは幾つかの専門の異なるグループがそれぞれ自分の関係する要素集合について構造化を行う,等の理由でシステム構成要素を部分集合に分割して部分構造化を行い,結果をまとめる場合である,通常の(二値行列を用いた)ISMにおける推移的結合の理論は,Warfield,大内らによって提案されているが,本論文ではファジィISMにおける推移的結合の理論について考察する.
著者
木俣 孝一 若間俊旭 岡田 至弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.3, pp.49-54, 2008-01-17

本研究では、複数対象の手と顔の位置関係を重回帰分析によってモデル化する手法を提案する。これにより、Mean ShiftやCAMSHIFTを用いた追跡アルゴリズムの課題である類似した色の対象の重なりや一時的な遮蔽による追跡失敗を回復・修正できることを示す。また、手のジェスチャを用いたインタフェースの例として、手の動きに合わせて表示された画像の操作が可能なバーチャルウォールへ実装について述べる。This paper describes the way that the position of the hand and the face is modeled by Multiple Regression Analysis. Mean Shift Algorithm and CAMSHIFT Algorithm can't track the object that occluded by the other objects. But, this way modify tracking point that loses sight of the object. In addition, we implemented the Virtual Wall as a example of interface. It operates a image by user's gestures.
著者
若林 剛 高橋 弘太 岩倉 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.322, pp.29-34, 2002-09-13
被引用文献数
8

近年,独立成分分析を利用したブラインド音源分離が研究され,よい成果を納めている.過去のこれらの研究では,マイクロホン数2〜8個程度の小〜中規模アレイを用いるものがほとんどであり1マイクロホン数が100を超える大規模マイクロホンアレイへの適用は,まだあまり試みられていなかった.そこで本研究では,大規模マイクロホンアレイを前提とし,独立成分分析による信号分離を行った.本報告では2つの問題について取り上げる.第一に,音源数に対してマイクロホンの数が多い場合に,1つの信号が複数の独立成分に分離されるという問題である.マイクロホンアレイの大規模化ではこの問題がさらに顕著に現れる.この問題に対して,小〜中規模アレイと同様の手法が適用できるか検討した.第二の問題は,周波数領域でICAによる分離を行うと,分離信号が周波数間で入れ替わりが起きる,置換問題である.以上2つの問題を橡証するために,大規模化が容易なマイクロホンアレイシステムを作成し実環境の音声による分離宰験を行ったので,その結果についても報告する.