著者
西村 正秀 岩月 拓 神崎 宣次 小山 虎 渡辺 一弘
出版者
Japanese Association for the Contemporary and Applied Philosophy (JACAP)
雑誌
Contemporary and Applied Philosophy (ISSN:18834329)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1001-1041, 2009-11-12

This essay surveys some issues in the applied philosophy in the English speaking world. In September 2008, Japanese Association for the Contemporary and Applied Philosophy (JACAP) was established. An issue of this association is how to characterize applied philosophy. In the existing journals such as Journal of Applied Philosophy (JAP) and International Journal of Applied Philosophy (IJAP), the term "applied philosophy" has been used as another name of applied ethics. JACAP, however, wants to mean something more general than mere applied ethics by this term. The aim of this essay is to provide a preliminary work for this new "applied philosophy," by surveying what issues the existing "applied philosophy" in the English speaking world has handled so far. This essay consists of two parts. The first part picks up four topics of applied ethics that have recently appeared as special issues in JAP. To be concrete, these topics are "workfare," "disenfranchising felons," "moralism" and "the ethics of war." This survey gives us a sense of what issues are currently discussed in the existing journal of applied philosophy. The second part surveys a couple of issues that can be seen as different from those of mere applied ethics. The surveyed issues are "the philosophy of economics," "philosophical counseling," "deception in social science research," and "social epistemology and information science." They are taken not only from JAP but also from other resources such as Social Epistemology. Some of these issues—for instance, philosophical counseling and social epistemology and information science—are suggestive in that they show several ways for developing applied philosophy that is not restricted within the field of moral and political philosophy
著者
清水 祥一 木方 洋二 塚越 規弘 杉山 達夫 横山 昭 赤沢 堯 S.C Huber 片岡 順 西村 正暘
出版者
名古屋大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1987

別紙(様式5)に記している様に、3年間にわたる共同研究実施期間中、名古屋大学農学部(NU)からはノースカロライナ州立大学(NCSU)に計11名の研究者がおもいた。一方NCSUからNUに12名が来訪した。これらはいづれも比較的短期間の滞在による研究交流ではあったが、主題にかかげたバイオテクノロジー領域における両大学研究者間の科学的知見の交換に益すること大きく、将来にわたる共同研究実施計画に関して有用かつ重要な成果をもたらした。就中NCSUの研究者、Drs.Parks,Thompson,Huber,Petters,Theilの来学の意義は大きい。これがもとになって、NUの若手研究者、及び大学院学生が渡米することとなった。また、NCSUの関連研究者訪問の道も開かれた。たとえば、NUからは三木清史(大学院学生)がDr.Petters研究室に赴いて6ケ月研究した。近く木全洋子(大学院学生)はTheil教授のもとでPh.Dを取得するため渡米する計画である。また、佐々木卓治はNCSUの招へいプログラムによって10ケ月間Food Technology学科においてSwaisgood教授と共同研究を行った。Biochemistry学科のHead,Dr.Paul AgrisがNUにおいて行ったDNA,RNAの生物物理学に関するセミナーもはなはだ高度のものであった。これ等すべてが両大学の研究者に益するところはまことに大きいものであった。直接本研究計画に名を連ねたものに加えてNCSUのJapan Center長、Mr.John Sylvesterは第2年次NUの非常勤講師として来学し、大学院学生に対して特別講義を行った。それは日米の学術交流プログラム、特にNCSU-NUの学術提携の現状並びに将来を展望するものであり示唆に富むものであった。本共同研究が実施される契機になったのは、NCSUのS.Huber教授が外国人客員教授としてNUに6ケ月滞在し、赤沢、杉山等とともに行った共同研究と、また大学院学生に対する指導である。それ等の具体的成果として、別紙に示す様な論文が発表されている。
著者
西村 正治 後藤 知伸 松岡 裕和
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
環境工学総合シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2003, no.13, pp.91-94, 2003-06-24

We, human being, hear 'twitter of birds', 'stream sound' etc. as comfortable sound. On the other hand, we hear 'sound scratching window', 'sound scrubbing styrene foam' etc. as uncomfortable noise. What is the difference between them? In this paper, the uncomfortable rates of 16 daily hearing sounds were evaluated at first, using method of paired comparison. Then, those sounds were analyzed by the human auditory model and wavelet analysis in order to find out causes of discomfort. Such characteristics of comfort and discomfort were found out that the former has calm rising up and down and the later has steep rising up and down, and that the former has sinusoidal vibratos in high frequency region and the later has irregular ones. But the auditory indexes which can evaluate the noisiness of machines were proved hardly to have correlation with uncomfortable rate.
著者
安東 宏徳 服部 淳彦 西村 正太郎
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究の目的は,単一LH細胞を用いてLHの合成と放出のバランスをとる分子メカニズムを明らかにすることである。まず始めに,溶血プラークアッセイ法を用いてサクラマスの下垂体初代培養細胞から単一LH細胞を同定すると共に,LH放出活性の定量系を確立した。また,単一LH細胞のLH合成活性を測定するため,LHβサブユニットのmRNA定量系をリアルタイムPCR法を用いて確立した。最小検出感度は約100コピーであり,単一細胞中のLHβサブユニットmRNAの定量には十分の感度を持っていた。また,遺伝子の転写活性を測定する系として,ヘテロ核RNAを検出するリアルタイムPCR系を検討した。単一細胞のヘテロ核RNAの測定には最小検出感度に近いレベルでの精度のよい測定が必要であることが分かり,より精度よく安定して測定できるようにさらなる条件検討を行うことが必要である。サクラマスを非産卵期と産卵期前に採集し,単一LH細胞の合成と放出の解析系を用いて性成熟段階の異なる魚におけるバランス制御系の機能の違いを調べた。溶血プラークアッセイによって同定されたLH細胞の数は,非産卵期の魚は産卵期前の魚に比べて少なく,放出活性が低かった。また,リアルタイムPCR法によって測定したLHβサブユニットのmRNAも非産卵期では低かった。しかし,GnRHに対する反応性を調べると,非産卵期ではGnRH投与により放出と合成の活性が上昇したが,産卵期前では放出は高まったが合成は変化しなかった。産卵期前ではLHβサブユニット遺伝子の発現調節に関わる細胞内シグナル伝達系のGnRH応答性が変化することが示唆された。次に,ディファレンシャルディスプレイ法の一つであるGeneFishing法を用いて,両時期のLH細胞の間で発現量の異なる遺伝子の探索を行ったが,これまでのところ候補遺伝子は得られていない。使用した任意プライマーの数が少ないためと考えられる。
著者
西村 正史
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.100-104, 1973-03-25
被引用文献数
4

1971,1972の両年, マツノマダラカミキリ成虫の行動の日周性を中心に連続観察したが, その結果はつぎのとおりである。1.後食, 交尾, 飛翔, 産卵, 歩行活動は照度が0である夜8時から明け方4時もしくは5時までに集中しており, 明らかに夜間活動型の昆虫である。ただし, 後食活動は昼間にもかなり観察された。2.羽化脱出後の経過日数に伴って, 歩行, 交尾活動および後食, 歩行活動している雌雄の割合が変化するが, 後食活動に関してはあまり変化しない。3.活動に影響を与える要因のうち, 温度は最も重要な要因の一つである。
著者
松田 伯彦 時田 光人 西村 正司 宮野 祥雄
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.101-110, 1975-12-26

教育実習を初めて体験する大学3年次生を用いて,ロールプレイングによる実演が実際の授業過程に及ぼす効果を,統制群法により実験的に検討することを第1の目的とした。さらに,ロールプレイングが,教職への態度・意識の変容および教育実習への動機づけの変容におよぼす影響についてみることを第2の目的とした。結果は次のとうりである。1.ロールプレイング群の内省から,この群では教育実習や教職に対して,強い印象・感動があったことがうかがえた。2.授業技術についてみると,両群とも,最初の授業から最後の授業へ望ましい方向に変化しているが,ロールプレイング群でよりそれが著るしい。特にロールプレイング群では"児童が理解しやすい話し方"をするように変化した。3.授業過程の印象は,両群とも好ましい方向への変化がみられたが,ロールプレイング群でよりそれが著るしかった。4.教職に対する態度では,ロールプレイング群は「教職が精神的満足の得られる仕事だ」 と大きく賛成に変化し,さらに教職に対し"あたたかい"イメージの方向に変化した。5.教育実習への動機づけの変化をみると,ロールプレイング群は積極的・意欲的になった。最後に,実践的研究の問題点にふれ,ロールプレイングの有効性について考察し,さらに教生の指導方法について述べた。