著者
鈴木 政伸 ケビン ジュッド 合原 一幸 小谷 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.1177-1184, 1993-08-25
被引用文献数
14

本論文では,動径基底関数(Radial Basis Function:RBF)ネットワークによるRBI(Radial BasisInterpolation)法を用いて非線形写像を近似する問題を考察する.はじめに近似誤差のみを評価関数とした従来のstandard-RBI法を改良するために,近似誤差に新たに関数の滑らかさの項を加えた評価関数を用いるsmoothing-RBI法を提案する.次にカオスダイナミクスを有するロジスティック写像を例にして,smoothing-RBI法による非線形写像の近似および決定論的カオス時系列データの予測を行い,smooting-RBI法がstandard-RBI法と比較して優れていることを示す.
著者
西田 宗幹 門脇 明仁 本村 清二 尾崎 文彦 大西 竜哉 貝谷 誠久 窓場 勝之 坂口 綾 森本 麻紗子 植松 光俊
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, 2005-04-20

【はじめに】従来の全国学会で実施されていたワークショップは、講師の方々がテーマに沿って検討会を実施するのを参加者が聴くというタイプのものであり、実質はパネルディスカッション的なものであった。本来、ワークッショプは「研究集会:参加者が専門家の助言を得ながら問題解決のために行う共同研究講習会」である。平成16年11月7,8日、奈良県において開催された第39回日本理学療法士協会全国研修会における参加型ワークショップは、受講者が従来のような受け身的なものではなく、取り上げたテーマに対し能動的に関わりを持ち充実した研修を行うことを目的とした。その受講者アンケート調査結果より若干の知見を得たので報告する。<BR>【ワークショップ概要】今回のテーマは「歩行自立度判定」(参加者49名)、「高齢者の車いすの作製」(44名)、「装具作製はいつ行うか?」(50名)で、研修会後すぐに実際の臨床の場面で役立つと考えられるものとした。実施時間は3時間。進行内容はメイン講師によるワークショップの説明と討議内容の説明、テーブル講師の指示課題およびモデル症例・事例提示のもと各班で検討、討議後各班より発表、最後にメイン講師による総括という流れであった。ワークショップ後、参加者にアンケートを実施した。<BR>【結果】アンケート回収率は84.5%(n=126)、参加者の平均経験年数3.12年。「参加して良かったか」では「はい」が100%、「また参加したいか」では「はい」が80.2%、「いいえ」が0.8%で、「はい」と答えた方の80.2%が「勉強になった」、29.4%が「おもしろかった」と答えられた。また「今後の業務に役立つ」が98.4%、「役に立たない」が0.8%、「希望したテーマに参加できた」89.7%、「参加できなかった」8.7%であった。実施時間は「短い」36.5%、「丁度いい」56.3%、「長い」5.6%であった。あと感想として「仕事に生かせる」、「色々な方の意見が聞けて良かった」、「見方が変わった」、「もっとディスカッションをしたかった」等が聞かれた。3テーマとも、参加者の多くはワークショップ終了後も15~30分以上もの熱いディスカッションを続けていた。<BR>【考察】今回のアンケート結果より全員が参加して良かった、約9割の方がまた参加したい、約8割の方が勉強になった、ほとんどの方が今後の業務に役立つと答えられていることより若い参加者の多くは本当に現場で役に立つ研修会を望んでいると考えられた。このことより、講演やパネルディスカッションのような受動的な研修会も必要だが、参加者自らが考え、討議などを実施する能動的な研修会のあり方が臨床上では重要であり、若い参加者のニーズを把握していく必要があることを示唆した。
著者
入谷 誠
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.501-505, 1998-11-30
著者
隣谷 正範 大谷 誠英 川上 ゆかり 牧田 和美 丸山 博美 黒江 美幸 美谷島 いく子
出版者
松本短期大学 紀要委員会
雑誌
松本短期大学研究紀要 (ISSN:09107746)
巻号頁・発行日
no.25, pp.13-21, 2016-03

This study focused on the awareness of guardians during participation in childcare and classroom visits at childcare centers. Through extraction and analysis of data on awareness, the characteristics of each activity were identified. Study 1 used a questionnaire prepared from the results of a pilot study to investigate if the guardian's awareness was affected by the child's gender, age, or presence/absence of siblings. Study 2 focused on awareness during participation in childcare at X kindergarten and classroom visits at Z kindergarten. Based on the characteristics identified from free descriptions, etc., the nature of awareness obtained from those activities was summarized.Study 1 indicated that both gender and the presence/absence of siblings influenced the awareness of guardians. Study 2 employed the KH Coder research method and key words were identified from the original descriptions. It showed that the awareness of guardians was highly comparable during both activities and a certain level of homogeneity was identified.
著者
倉田 さつき 金谷 誠久 水内 秀次 永禮 旬
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.121-125, 1993-02-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
3

重症心身障害児者(以下重心)病棟において一括して施行するハブラシの洗浄消毒方法について検討した. 入院患者歯磨き後のハブラシを水道水流水, 0.5%グルタルアルデヒド, 0.1%次亜塩素酸ナトリウム, 85℃高温乾燥機, 70℃流水でそれぞれ洗浄, 消毒し, 好気性菌について残存菌数を比較した. また種々の細菌をハブラシに付着させ, 同様の洗浄, 消毒後の残存生菌数を比較した. さらにハブラシに残存した細菌群をより短時間で除菌する目的で, 電子レンジによるマイクロ波照射を湿潤状態, 乾燥状態の歯磨き後のハブラシに対して行い, 残存菌数の測定を行った. ハブラシに付着した細菌の除菌についてはグルタルアルデヒドと70℃の流水がそれぞれ充分な除菌効果が得られたが, 前者は毒性が残留するため, 湯を用いての洗浄が重心病棟で日常行いうる有効な方法と考えられた. 電子レンジでは, ハブラシの湿潤, 乾燥にかわからず, 5分の照射で充分な殺菌効果が認められた.
著者
田中 康司 原口 弘志 藤井 秀明 泥谷 誠 岩爪 道昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

Web上の膨大な情報の中から有益な情報をいかに高速かつ高効率に抽出するかが重要である.現在,数十億Webページの収集を目標にシステム開発を行なっているが,数十億ページ規模のリンク解析には超多次元の行列演算が可能な大規模な計算機基盤と膨大な計算時間が必要であり,演算の高速化は最も重要な課題である.本発表では,大規模なリンク解析の高速化手法を検討するとともに計算機基盤構築について報告する.
著者
水谷 誠 茅野 和夫 梅沢 英彦 倉益 茂実
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.59-61, 1974 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11
被引用文献数
9

1.白色の羽毛でおおわれ目・耳の周囲, 頭・背・尾部ならびに副翼部 (副翼羽, 覆翼羽) に散在的に野性型羽毛をもつ羽装―panda―は遺伝形質である。2.その形質は常染色体上の劣性遺伝子によって発現すると思われる。
著者
細谷 誠
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2014-04-25

(1)PENDRED症候群特異的iPS細胞の樹立:PENDRED症候群患者3症例から採血を行い疾患特異的iPS細胞を樹立した(2)内耳PENDRIN陽性細胞の誘導法の確立:これまでに内耳PENDRIN陽性細胞の誘導方法は知られていなかった。今回、新規誘導法を樹立し、iPS細胞から内耳前駆細胞マーカー陽性細胞を経て内耳細胞特異的マーカーおよびPENDRED症候群の原因遺伝子であるPENDRINの発現を示す内耳PENDRIN陽性細胞の誘導法を確立した。誘導法の効率化も行いほぼ100%の細胞でPENDRINを発現する高効率誘導法の確立にも成功した。(3)疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞と、正常コントロールラインから誘導した内耳PENDRIN陽性細胞の細胞生物学的特性の比較:疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞と正常コントロールラインから誘導した内耳PENDRIN陽性細胞の細胞生物学的特性の比較を行い、ストレス脆弱性を疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞では示すことを発見した。(4)疾患iPS細胞におけるゲノム編集技術を用いた遺伝子変異修復:疾患iPS細胞に対してTALENを用いてゲノム編集(遺伝子修復)を行い、H723R homo 変異ラインにおいて、1アリルのみ正常化したラインおよび2アリルとも正常化されたラインの樹立に成功した。前述の疾患細胞由来の内耳細胞にのみみられるストレス脆弱性は遺伝子修復により軽減されることを確認した。(5)疾患iPS細胞から誘導した内耳PENDRIN陽性細胞におけるストレス脆弱性をターゲットとした薬剤スクリーニング系の構築とそれを利用した既存薬スクリーニングの実施:疾患細胞由来の内耳細胞にのみみられるストレス脆弱性を評価対象とし、既存薬スクリーニングを行いストレス脆弱性を軽減する薬剤の同定に成功。
著者
廣瀬 智博 上 芳啓 清水 龍人 薮谷 誠 森本 喜隆
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.80, no.10, pp.944-949, 2014-10-05 (Released:2014-10-05)
参考文献数
20
被引用文献数
2 4

The machining of lens array mold for optics is attracting attention for fabricating camera lens modules. The profiles of axisymmetric aspheric lenses ranging from 1 to 5 mm in diameter are regularly arranged on lens array molds, allowing multiple optical lenses to be molded simultaneously. An ultra-precision machine tool for machining the lens array mold that has high-speed motion and high-accuracy positioning is needed. To solve this problem, we developed an ultra-precision 5-axis machine tool. In this paper, this machine tool was evaluated by high speed machining of the lens array mold. A surface roughness of within 2 nm and a form accuracy of within 0.1μm have been achieved using the shaper machining. The performance of the machine tool and the evaluation results for the machined mold are reported herein.
著者
河村 祐一郎 金谷 誠一郎 小原 和弘 長久 吉雄 砂川 理三郎 松下 貴和 五味 隆 和田 康雄 大歳 雅洋
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.9, pp.2620-2627, 2009 (Released:2010-02-05)
参考文献数
12

当科では,低侵襲性と機能温存を期待して,早期胃癌に対し,腹腔鏡下自律神経温存D1+β郭清術を行ってきた.本稿では,特にその迷走神経腹腔枝温存の手技と臨床評価について報告する.2001年5月から2008年6月までに当院で施行した腹腔鏡下幽門側胃切除術(デルタ吻合によるB-I再建)150例のうち追跡調査可能であった129例(温存群:84例,非温存群:45例)の患者アンケートおよび内視鏡検査により評価した.結果,非温存群では,便の性状が軟便傾向となる率が高く(20.5%対44.4%),胃内容こみ上げも有意差を認めた(17.9%対33.3%).内視鏡検査所見では,胆汁逆流が非温存群で有意に高い結果(44.1%対62.2%)となった.今回の検討では,両群間で郭清程度,病期といった背景が異なるものの,迷走神経腹腔枝の温存によって,下痢,逆流症状といった,術後後遺症が軽減される可能性があると考えている.
著者
木谷 誠一 西川 洋文 柳沢 雄太 和田 萌
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

平成22年国民健康栄養調査によれば若者の脂肪エルギー比率は、20代の年代に多く、とくに飽和脂肪酸の摂取量が増加している。疫学的あるいは臨床的に脂質と健康の関連が報告されているが、本研究は細胞レベルで、特にトランス脂肪酸は炎症惹起作用を、魚油は,それに対して炎症抑制作用をもつことを、明らかにした。アラキドン酸や飽和脂肪酸も炎症惹起作用を持っていた。細胞レベルの知見で、栄養保健と予防医学にひとつのエビデンスを提供した。
著者
最上谷 誠
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.243-250, 2014

リコーイメージング株式会社では,他社特許の評価を技術者と知財担当者が協力して行うのに効率的な特許評価システムの構築を行い,運用することになった。これは,特許調査ツールを利用することにより,管理も含めて互いの進捗状況が見えるシステムである。本稿では,システムの概要と運用面での注意点について報告する。併せて本システムの重要項目の1つである,独自キーワード付与からパテントマップへの応用など,データ活用事例についても報告する。
著者
最上谷 誠
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.243-250, 2014

リコーイメージング株式会社では,他社特許の評価を技術者と知財担当者が協力して行うのに効率的な特許評価システムの構築を行い,運用することになった。これは,特許調査ツールを利用することにより,管理も含めて互いの進捗状況が見えるシステムである。本稿では,システムの概要と運用面での注意点について報告する。併せて本システムの重要項目の1つである,独自キーワード付与からパテントマップへの応用など,データ活用事例についても報告する。
著者
飛田 和輝 大平 貴之 梶谷 誠 金森 哉吏 明 愛国
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.96-100, 2001-01-05 (Released:2009-04-10)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

In this paper, a new kind of rotary encoder based on magneto-optical storage method is proposed. By using this method, a rotary encoder with small size, high accuracy and high response can be realized. MO encoder is more advantageous than a magnetic scale and optical encoder according to its high response and its high accuracy, respectively. High accuracy can be achieved by rerecording, therefore the error is corrected. Following issues are described: (1) A device for record, playback and evaluation of accuracy of MO encoder has been developed. (2) A necessary condition for record and playback for MO encoder was experimentally derived. (3) The MO encoder made for trial purposes was recorded by 2250 pulses per revolution directly from the referential encoder, as a result, accuracy of 2.5" and reproducibility of 0.079" were achieved.
著者
飛田 和輝 大平 貴之 梶谷 誠 金森 哉吏 明 愛国
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.1976-1980, 2001-12-05 (Released:2009-04-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

The feasibility for fabricating a magneto-optical rotary encoder (MO encoder) has been shown in our previous paper. In this paper, an error corrected recording method to improve accuracy of the MO encoder is described. The recording method utilizes one feature of MO encoder, that is, ability for re-recording. First, an initial recording is made directly from referential encoder to MO encoder and angular errors of the MO encoder are measured. According to the errors, correcting values for canceling the errors are calculated based on Fourier components analysis. Finally, the MO encoder is re-recorded by the correcting values after erasing the initial recording. As the result of experiments, an accuracy of 1.3" for 2250 pulse/rev. and 1.7"for9000 pulse/rev. was achieved by using the error corrected recording method.