著者
白戸 仁博 佐々木 整 竹谷 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.619-626, 2000-06-25
被引用文献数
15

病弱児童生徒などの学習機会や学習情報の提供, 学校間連携による多様な選択科目の導入や単位の取得の支援, 生涯教育への利用など, 様々な分野での遠隔教育の必要性は非常に高く, これまでに様々な遠隔教育システムが提案, 実用化されている.しかし, これら既存の遠隔教育システムには, 設備や運用面などで様々な問題点が指摘されている.本論文では, 遠隔学習の新たな可能性の一つとして遠隔教育にバーチャルリアリティ技術を用いたバーチャルスクールの提案を行う.また, これまでに開発したバーチャルスクールのプロトタイプをもとにバーチャルスクールによる遠隔教育の可能性を考察する.更に, プロトタイプシステムを用いて行った, 実験授業について報告する.
著者
佐々木 整 竹谷 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.81, no.11, pp.1564-1574, 1998-11-25
被引用文献数
1

対象を要素の集合, その順序関係を技で表現したマルチレベルグラフ(階層構造グラフ)は認知マップをはじめ, 多くの構造表現として活用されている.一般にグラフは同じ構造でもその描画法が異なると, 人間のとらえ方や理解のしかたも変化する.本論文では, 筆者が提案した2要素官の重要度の概念を応用した要素の重要度の概念をもとに, 構造的な関連性を考慮したマルチレベルグラフの図解的表示法であるIllustrative Mapping法の提案を行う.また, 従来手法との比較評価を, 被験者による理解のしやすさの定性的評価とグラフ描画の見やすさの定量的尺度に基づいた評価の両面から行い, 提案手法の有効性と実用性を示す.
著者
竹田 敏一 山本 孝夫 山本 敏久 代谷 誠治 北田 孝典 宇埜 正美
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

初年度の作業では、MA核種と金属燃料希釈材を併用した超長寿命炉心の概念を検討し、その核的な成立性が高いことを示した。また、MOX燃料ナトリウム冷却炉心と金属燃料鉛冷却炉心の、燃料形態・冷却材の違う炉心において、燃料にMAを添加して炉心計算・燃焼計算を実行し、MAの核変換率について中性子スペクトルの違いを用いて検討した。また、核変換の内訳を直接核分裂率と間接核分裂率、捕獲反応による核変換の3つの因子を用いて比較した。2年目の作業では、半理論的燃焼方程式によるMA核種の燃焼特性への影響を評価する方法を確立し、超長寿命炉心に適用した場合の最適初期装荷量について検討を行った。結論として、1)Np-237は、高中性子束においては、燃焼による出力変動に悪影響を与える。よって、低中性子束の領域で照射することが望ましい、2)ブランケットにNp-237を大量(57%,残りU-238)に装荷することによって、Puビルドアップによる出力上昇を緩和できる可能性がある、などの知見が明らかになった。最終年度では、KUCAのB架台において、金属燃料の希釈材候補である、Nb, Cr, W, Pbの各核種についてサンプル反応度の測定を実施した。いずれの核種も、適切な量を炉心中央部に装荷することにより、ペリオド法によって精度よくサンプル反応度の測定を行うことができた。この種の実験においては、サンプルの出し入れに伴う反応度のずれが大きな問題となるが、5回にわたる再現実験の結果、最初の1回を除いて再現性は非常によいことがわかった。
著者
香西 克之 鈴木 淳司 内川 喜盛 木本 茂成 田村 康夫 中島 一郎 小野 俊朗 有田 憲司 新谷 誠康 福本 敏 海原 康孝 林 文子 土屋 友幸
出版者
日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.517-523, 2008-12-25
被引用文献数
3

本邦における小児歯科学教育の現状を調査するために,全国29歯科大学・大学歯学部の小児歯科学担当講座(分野)に対してアンケート調査を行った.アンケートは小児歯科学授業(講義),基礎実習,臨床実習の3項目について行った.アンケートの結果から以下の実態が確認された.授業では,ほとんどの大学で小児歯科,あるいは成長,発達などの小児歯科学と関連のあるシラバスの科目名称を有していたが,小児歯科学単独のシラバスを持たない大学もあった.授業時問は平均55時間程度であったが,最も少ない大学と多い大学では6倍の差があった.基礎実習は平均35時間行われていたが,国公立大学の平均に比べ私立大学は有意に多かった.臨床実習実施期間は平均11.9か月で大学間の差は少なかったが,実施時期は国公立大学に比べ私立大学が約6か月程度早期に行われていた.また,臨床実習での学生の参加形態や評価方法などは大学問で大きな差があった.<BR>以上のことから,小児歯科学の教育は各歯科大学・大学歯学部で大きな差があることが確認された.特に授業時間や実習時間は私立大学が多い傾向にあった.また臨床実習の実習期問は大学問で大きな差はないが,開始時期は私立大学が国公立大学に比べ有意に早いことが示された.
著者
加治 志織 大橋 政司 三谷 誠司 高梨 弘毅 巨海 玄道
出版者
九州大学理学部極低温実験室
雑誌
九州大学極低温実験室だより (ISSN:13460161)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19-24, 2003-06

Co-Al-0グラニュラー薄膜は、Co粒子がAl酸化物絶縁相にナノスケールで分散した構造をもつ金属-非金属グラニュラー物質でトンネル型磁気抵抗効果(Tunnel Magnetoresistance:TMR)を示す典型的物質である。今回我々は低温・高圧下でこの物質の電気抵抗の測定を行い、その特徴ある温度依存性の圧力変化及びTMRの加圧による増大を測定した。これらの結果について概観し、その背後に横たわる物理的な機構を考察する。Co-Al-O granuler films consist of nanometer-sized Co granules embedded in an Al-oxide matrix, which are typical examples exhibiting tunnel magnetroresistance(TMR). We have measured the electrical resistance of this granular film under high pressure and magnetic field. It is found that the temperature dependence of resistivity is affected strongly and TMR is enhanced by applying pressure. We suggested that the higher order tunneling model is able to explain the experimental results.
著者
水谷 誠 梅沢 英彦 倉益 茂実
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.463-467, 1977
被引用文献数
1 1

1. ピーナツPHAはPNP系およびF1(PNP系×PNN系)のふ卵7日目からふ化後8週齢までのすべての発育段階のウズラ赤血球を凝集した.PNN系ではふ卵7-9日目までの赤血球は全例陽性であったが,ふ卵10日目より陰性個体が出現しはじめ,ふ化後1週齢において全例陰性となった.2. "Pn"凝集原の"有"形質が"無"形質に対して優性であり,この常染色体上に存在する単一遺伝子の遺伝子記号を"Pn"と定めた.3. ピーナツPHAに対する凝集性をニワトリ,シチメンチョウ,アヒル,ガチョウ,デンショバトの各赤血球について調査した結果,ニワトリ,シチメンチョウ,アヒルにおいては赤血球凝集性に関して陽性個体と陰性個体が存在し,ガチョウ,デンショバトにおいては全例陰性で個体間差はみられなかった.また,ウズラ("Pn"凝集原),ニワトリおよびアヒルのピーナッPHAに対する各凝集原は吸収試験の結果同一であった.
著者
水谷 誠
出版者
創価大学
雑誌
創価大学人文論集 (ISSN:09153365)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.41-52, 2002-03
著者
水谷 誠
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.146-129, 1985-06-20
著者
灘岡 和夫 鹿熊 信一郎 中谷 誠治 茅根 創 宮澤 泰正 波利井 佐紀 秋道 智彌
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

1)新たな人工衛星リモートセンシング画像解析法に基づいて統合沿岸環境モニタリングシステムを一般化・汎用化するとともに,フィリピン,フィジー,サモア,沖縄における沿岸環境モニタリングを行った.そして,画像データのそろっている沖縄・石西礁湖及びその周辺陸域を対象とした過去約20年間の衛星画像(LANDSAT-TM)の解析を通して,石西礁湖内のサンゴ礁生態環境(特に海底被覆状態)の変遷と,それに対応した周辺陸域における土地利用や植生被覆状態の変遷を明らかにした.さらに,この陸域情報に基づいて,各流域からの赤土流入負荷の変遷を定量的に評価し,その結果を上記の沿岸生態環境の変遷に関する解析結果を照らし合わせることにより,周辺流域圏の土地利用形態等のあり方から見た沿岸-陸域統合型の資源管理策について検討した.2)流域からの環境負荷の定量的評価に基づいた陸域-沿岸統合型資源管理フレームの展開のために,フィジー,サモア,フィリピンにおいて,赤土流入量負荷や沿岸水質の長期モニタリング体制を構築し,従来にない長期連続データを得た.3)観光開発による生活雑排水流入などによって水質悪化と沿岸生態系劣化が著しいフィリピン・ミンドロ島北端に位置するプエルトガレラ沿岸域を対象として,同水域における物理・水質・生物環境調査や地元コミュニティーについての社会的調査を地元自治体,NGO,フィリピン大学等との共同で実施し,関連する数値シミュレーション等も併せて行うことにより,同水域における物理・水質・生物環境の特徴や水質劣化構造の実態を明らかにするとともに,「人間-沿岸生態」共存系の観点から,有効かつ持続的な環境保全策の立案にむけての検討を行った.4)サンゴ食害生物であるオニヒトデを対象として,有効な遺伝子マーカーを開発することによって集団遺伝学的な解析を行うとともに,広域的な海水流動・幼生輸送計算モデルによって幼生の広域輸送パターンを解析することによって,広域的な沿岸生態系の相互依存ネットワークの内容を調べた.この成果は重点的海洋保護区の設定に関して合理的・科学的な根拠を与えるための基礎情報となる.
著者
新名 庸生 佐藤 雅彦 馬谷 誠二 八杉 昌宏 湯淺 太一
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.3, no.5, pp.31-31, 2010-12-10

プログラミング言語Zには簡潔で厳密なセマンティックが与えられており,将来的にはZで記述したプログラムついてもその数学的,論理的性質を素直に記述,証明できる言語になることを目指している.今回はZのコア言語となるpure Zと,Javaで書かれたLisp処理系JAKLDを基にしたpure Zの実装を紹介する.JAKLDは携帯電話でも動くコンパクトさと改造しやすさからpure Zの実装に適している.今回のpure Zの実装は今後の拡張に備え,コンパクトさと改造のしやすさを引き継いだ実装になっている.The programming language Z is given a simple and strict semantics, and we expect we will be able to easily describe mathematical and logical properties of programs written in Z in the future. In this search, we introduce a core language of Z called pure Z and its implementation based on JAKLD, a Lisp system written in Java. JAKLD is suitable for the purpose because it is so compact that some versions of it runs on mobile phones and designed so that it will be easy to add, delete, and modify its functionalities. Our implementation of pure Z keeps the compactness and easiness for the next extension.
著者
八杉 昌宏 馬谷 誠二 鎌田十三郎 田畑 悠介 伊藤 智一 小宮 常康 湯淺 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.1-13, 2001-11-15
被引用文献数
4

MIMD 型並列計算機における効率の良い並列処理のための,メソッドの実行時置換と構造化されたスレッドによる並列処理を特徴とするオブジェクト指向並列言語OPA を開発している.本論文では,その共有メモリ型並列計算機用のコード生成手法について述べる.コンパイル時には,オブジェクトへのメモリアクセスやコンテキストスイッチ時のメモリアクセスを削減するための解析を行う.また実装方式としては,プロセッサ間通信とスレッドスケジューリングにはlock-free バッファ管理方式,スレッド内スケジューリングには関数フレーム二重表現方式と値ベースサスペンドチェック方式,同期処理には重み付きカウント方式などを用いている.値ベースのチェックにより,1 呼び出しあたり1 分岐命令追加程度のオーバヘッドで高速なコンテキストスイッチを可能とした.We are developing an object-oriented parallel language OPA for effcient parallel processing on MIMD computers,which features dynamic method replacement and structured parallel processing using multiple threads.In this paper,the code generation techniques for shared-memory parallel computers are presented.The compiler performs analyses to reduce the memory access to objects and the memory access on context switches.The implementation techniques include a lock-free buffering method for inter-processor communication and thread scheduling,a double function-frame representation method and a value-based suspension check method for intra-thread scheduling,and an weighted counting method for synchronization.The value-based check enables fast context switches with small overhead for an additional branch instruction per call.
著者
竹田 敏一 代谷 誠治 北田 孝典 山本 敏久 山根 義宏 三澤 毅
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

1)ミクロ炉物理を考慮した過渡解析の理論および計算コードの開発を行った。理論としては、燃料集合体内のピンセル構造などの非均質性を厳密に取り扱えること、さらに実効断面積作成にその厳密性が陽に反映されることを考慮して中性子流結合衝突確率法(CCCP法)による方程式を用いた。これまでのCCCP法では時間依存性が考慮されていないため、新たに時間依存を扱えるCCCP法の開発を行った。2)ミクロ炉物理的検討により、中性子束の角度分布は周囲の幾何形状や組成により大きく異なることが示唆された。そのため原子炉内での中性子束角度分布の測定方法の開発を行い、実際にKUCAのC架台に構成した炉心に対して測定を試みた。原子炉内の中性子束角度分布の測定方法として、光ファイバー検出器とCdチューブを組み合わせた手法を考案した。この手法による測定実験を行い中性子束角度分布の測定結果を得ることによりこの手法の有効性を確認した。3)過渡時の燃料棒内温度分布を考慮する効果を正確に把握するため、制御棒を含む2次元軽水炉燃料集合体体系において、核と熱を結合した計算コードを開発した。この計算コードを用いて燃料棒内の温度分布等の非均質性を考慮し、冷温停止及び高温待機状態からの制御棒落下事故を模擬した過渡解析を行った。その結果、特に高温な炉心での格子内の非均質性を直接考慮した過渡解析において燃料棒内の径方向温度分布は無視できないこと、および燃料棒内の温度分布が複雑であるため燃料棒内で均一な温度を用いる実効温度モデルでは不十分であることが分かり、過渡時のような燃料棒内の複雑な温度分布を取り扱うにはミクロ炉物理に基づく考察が必要であることが明らかとなった。
著者
山地 一禎 中村 素典 西村 健 大谷 誠 曽根原 登
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-6, 2011-11-15

大学では,全学的な図書館だけなく,キャンパス,学部,研究室など様々なレベルで図書が購入され共有されている.こうした利用形態を電子ブックの利用においても実現することは,その利用促進に向けての重要な鍵となる.電子ブックの閲覧方式には,ウェブブラウザを利用するサーバサイド方式と,コンテンツをダウンロードして利用するクライアント方式に大別できる.本研究では,後者のクライアント方式において,電子ブックの閲覧を所属レベルで制御可能な方法を提案した.所属情報には,学認において,大学の認証システムから送信される属性と,メンバー属性プロバイダから送信させる属性を利用した.この属性情報に基づいたクライアント証明書を発行し,電子ブックの PDF ファイルを暗号化するプラットフォームを構築した.PDF の標準仕様活用した DRM 機能により,特殊なアプリケーションを用意することなく,普段利用している PDF ビューアを用いて,電子ブックのセキュアなグループ閲覧を実現することに成功した.In universities, books are purchased and shared by the variety of organizations such as individual labs or departments, or the broader campus, in addition to the main campus library. Students and researchers benefit when the e-book platform allows access to materials for the right campus members from the right organizations. In general, there are two ways to read an e-book. One, the server side method, utilizes a web browser. The other, the client method, requires specific e-book reader applications. This study focuses on the latter client method and proposes a way to control e-book access depending on the different affiliation levels. The system developed in this study is based on the academic access management federation, GakuNin. Attributes from university IdP's and other GakuNin member attribute providers are employed as trusted user data. The PDF file that contains the e-book is encrypted using a client certificate, for which the corresponding private key is available only to users with the proper membership in the right campus organization. The system is entirely standards-based, so there is no need for modification of the client or installation of a new application.
著者
中谷 誠 Jatowt Adam 大島 裕明 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.146, pp.253-258, 2008-09-14
参考文献数
13

検索語が属する分野における専門語は,ユーザが検索結果に含まれるウェブページの内容を理解する上で重要な役割を持っている.専門語が多く含まれるウェブページは,非専門家ユーザにとっては理解しづらいが,一方で専門家ユーザにとっては読みやすく詳細な情報を得る上で有用である.本研究では,Wikipediaのリンク構造とカテゴリ構造を用いて,ユーザの入力した検索語からその語に関する専門語を抽出する手法について述べる.Wikipedia中で検索語が含まれている記事のカテゴリ情報を集約することによって検索語の属する専門領域を検出し,その領域の内外でリンクの出現頻度を分析することによって専門語を抽出する.本研究の提案手法は幅広い分野を網羅しており多言語対応しているWikipediaを用いているので,検索語の分野や言語に関係なく専門語を取得することができる.
著者
松原 義継 大谷 誠 江藤 博文 渡辺 健次 只木 進一
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.1-6, 2011-07-08

電子メールサービスは,インターネット利用における基本的なサービスの 1 つである.その重要性から,電子メールサービスには,管理コストを削減しつつ安定性と十分な性能を要求される.このような要求に応えるための 1 つの方法としては,外注サービスを選択することがある.佐賀大学では,電子メールサービスを提供するためプライベートクラウドを使い始めた.本稿では,仕様の概要および外注化までの過程を議論する.併せて,外注化の評価および課題も報告する.Electronic mail (e-mail) services have been one of fundamental services in the Internet use. Their importance requires stability and sufficient performance with cost reduction. One of methods for responding such requirements is to select out-sourcing services. Saga university started to use a private-cloud service for providing e-mail service. This report discusses the outline of the specifications and the process of the out-sourcing. The evaluation and operational status are also reported.