著者
野村 俊之 岩垂 正宏 田中 直也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.424, pp.19-26, 1998-11-20
参考文献数
17
被引用文献数
8

本稿では、1999年2月に規格化予定のMPEG-4/CELPに関して、その概略と特徴、符号化アルゴリズムについて解説する。MPEG-4/CELPはMPEG-4オーディオ規格を構成する符号化方式の一部であり、音声信号向けの汎用符号化方式として採用されている。MPEG-4/CELPは、他の規格に比べ、ビットレート制御機能と階層符号化機能を有することを最大の特徴とする。ビットレート制御機能によりMPEG-4/CELPは、4〜24kbit/sのビットレートで高品質な符号化品質を達成する。階層符号化機能は、多地点テレビ会議、無線通信、インターネット通信・放送などにおいて高品質な通話を可能とする。
著者
重田 芙由子 山本 昌彦 吉田 友英 野村 俊之 高澤 玲緒 池宮城 慶寛
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.101, no.9, pp.679-683, 2008-09-01 (Released:2011-10-07)
参考文献数
17
被引用文献数
2

Otolaryngologists frequently encounter nasal foreign bodies, particularly among children. Button alkaline batteries are dangerous because they cause rapid tissue destruction on contact with moist tissue. We encountered a case in which a button alkaline battery was accidentally trapped in the nasal cavity, causing perforation of the nasal septum.
著者
徳本 勇人 野村 俊之 星 英之 新居 靖崇 大谷 俊晴 野本 健太
出版者
一般社団法人 粉体工学会
雑誌
粉体工学会誌 (ISSN:03866157)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.172-177, 2017-03-10 (Released:2017-04-22)
参考文献数
17

Particles of additives that are ingested along with food can either adhere to the intestinal microflora or be absorbed, and these may possibly lead to illnesses caused by changes in the microflora composition. Barely 1% of Fe2O3 particles dissolve in acids present in the stomach. In addition, the direct administration of Fe2O3 particles into the stomach with a probe showed no adverse health effects. However, mixing Fe2O3 particles of a smaller diameter into food and orally administering the dose over a period of more than 2 weeks encouraged the multiplication of the diarrhea-causing Clostridium family amongst intestinal flora, indicating the cause of the diarrhea outbreak. On the other hand, multiplication of the Clostridium species was suppressed by the multiplication of another family within the intestinal flora, namely Lactobacillus. It was confirmed that by analyzing the formation of fermentation products such as hydrogen, acetic acid, and lactic acid, symptoms of diarrhea caused by the alteration of intestinal microflora composition spontaneously recovered.
著者
野村 俊夫[作詞]
出版者
コロムビア
巻号頁・発行日
1952-04
著者
野村 俊之 杉岡 健一 徳本 勇人 木下 卓也
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、バイオフィルム形成メカニズムの解明と、磁場を利用したバイオフィルムの形成制御技術の開発を行った。その結果、バイオフィルムの形成パターンは、微生物が固体界面に付着するときの自由エネルギー変化の値により異なることを明らかにした。また、流れ場においてバイオフィルムが形成されやすい場所に、予め分解酵素を吸着させた磁性粒子を磁場により固定化しておくと、バイオフィルム形成を抑制できることを明らかにした。
著者
沼田宗敏 輿水 大和 秦野 やす世 神谷 和秀 野村 俊 二宮 市三
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.4051-4058, 2007-12-15

従来,直線,円,楕円などの幾何学図形の生成法が多数報告され,傾斜楕円についても若干の研究業績がある.本論文では,1 点あたり2 回の乗算で傾斜楕円を生成する画期的な三項漸化算法を提案する.三角関数の間に成り立つ一対の漸化式が同型であることが,その秘訣である.初期設定や楕円弧描画は従来法と比較して簡単であり,それを従来の高速生成法と同等以上の計算速度で実現する.また,実験によって新算法の有効性を検証する.
著者
樫村 正美 野村 俊明
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学医学会雑誌 (ISSN:13498975)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.57-60, 2016-04-15 (Released:2016-05-16)
参考文献数
12

Several psychological and behavioral treatments have been gaining attention recently for their effectiveness in improving common diseases, such as depression and anxiety. Cognitive behavioral therapy (CBT) is particularly notable in this context, as considerable evidence of its efficacy has been presented. In this paper, we introduce the basic concept of CBT and offer evidence of its effectiveness. We believe that CBT is an effective intervention and hope that it will become widely used to deal with patient distress.
著者
神谷 和秀 神谷 長幸 野村 俊 田代 発造
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.725, pp.10-15, 2007-01-25
被引用文献数
1

Leonardo da Vinci is not only famous as the artist who painted master pieces such as "The Last Supper" and "Mona Lisa", he is also a great scientist and engineer. He left records of many original scientific investions and explorations in books now known as Leonardo's Codices. These codices include anatomical charts, mechanical equipment, civil engineering concepts, and drawings related to architecture, astronomy, botany, and so on. The contents of these Codices are interesting for beginners who are studying mechanical engineering, although beginners are not used to recognizing a solid from a drawing. Therefore, models were reconstructed from the drawings in these codices, to be used as teaching materials for the study of mechanical engineering. In a lecture as part of a mechanics course, it was possible to generate an interest in mechanical engineering among beginners who studied the mechanics by using the reconstructed models. Similarly, an opportunity to consider the field of mechanical engineering was given to students of primary schools, junior high schools, senior high schools, and their parents, by the reconstructed models presented in the DA VINCI Festival at Toyama Prefectural University.
著者
野村 俊明
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.751-767, 1998-11-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
196
被引用文献数
4 4

水晶発振子は大気中での微量てんびんとして開発され利用されてきた.この原理は,水晶発振子上で生じた質量変化を振動数変化として検出するものである.水晶発振子の振動数変化は,質量のみに依存し,どんな物質による質量変化かには関係しない.従って,水晶発振子を化学分析の検出器として用いる際には,特定の物質のみが付着するようにする必要があり,定量法の重要な課題となる.又,この水晶発振子を液体中での検出器として用いるためには,大気中での振動数特性のほかに,密度,粘度,電気伝導度,誘電率などの液性も考慮する必要があり,より複雑になる.ここでは,水晶発振子を液体中の微量成分分析の検出器として用いるために,これらの振動数を変化させる要因をいかに考慮するか.いかにしたら特定の物質だけが付着するようになるか.又,より簡単に定量するにはどのようにすれば良いか,などについて,読者の研究の参考になればと,液体中における化学分析に関係した論文をまとめてみた.
著者
小松 寿美雄 野村 俊明 伊藤 利恵
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.171-174, 1969-02-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
22
被引用文献数
1

N,N-ジエチルジチオカルバミン酸銀とイオウイオンとの交換反応の結果,遊離するN,N-ジエチルジチオカルバミン酸イオンに銅(II)を加えてN,N-ジエチルジチオカルバミン酸銅を生成させ,これの四塩化炭素抽出溶液の吸光度を測定してイオウイオンの間接定量を行なった。PH7.5~8.21こ調製したアンモニア水一20%クエン酸アンモニウム系緩衝溶液1.O mlを分液漏斗にとり,N,N一ジエチルジチオヵルバミン酸銀20mgおよびイオウイオン試料溶液を加えて水で30 mlにする。これを約10分ふりまぜたのち,5×10-4mol/1硫酸銅溶液10mlおよび四塩化炭素14mlを加えて約10分ふりまぜて分離した四塩化炭素溶液の吸光度を波長435mμ で測定する。イオウイオン3.3~30μg/IOml(溶媒)の濃度範囲でeerの法則が成立する。見かけのモル吸光係数は1.1×104である。ヨウ素,シアン,チオ硫酸などの陰イオンおよび金(III),白金(IV),パラジウム(II)などの共存は妨害する。
著者
野村 俊明
出版者
信州大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

1 銅(11)などと錯体を形成するジフェニルカルバゾンやジフェニルカルバジドを水晶発振子上に塗布した場合、pH緩衝液によりわずかずつ溶出し、繰返し実験に耐えない。銅(11)錯体としての塗布は、溶出がほとんどなく、EDTA溶液などの溶離剤を用いれば、銅(11)と反応して重量を変化させるが、付着した銅(11)が次第に溶出するので、感度が悪い上に再現性も悪い。サリチリデンジアミノベンゾフランをアセトン溶液にして水晶発振子上に塗布した場合、pH緩衝液による溶出は認められず、亜鉛(11)と反応して非常に大きな振動数変化を与えるる。しかし、付着した亜鉛(11)に対する適当な溶離剤がないので、定量には用いられない。酢酸セルロースとの等量混合溶液として塗布し、溶離剤として0.01M硝酸溶液を用いれば、試薬のみの時よりも感度は悪くなるが再現性よく亜鉛(11)を定量できる。2 サリチリデンジアミノベンゾフラン-酢酸セルロースを塗布した水晶発振子をフローセル装着し、0.01Mベロナールナトリウム-塩酸緩衝液(pH8.4、試薬ブランク液)を流速4.4ml.【min^(-1)】で流し、振動数を一定(【F_1】)にする。つぎに亜鉛(11)試料溶液(pH8.4)を5分間流したのち、再び試薬ブランク液を流して振動数を一定(【F_2】)にする。亜鉛(11)による振動数変化量(【F_1】-【F_2】)と、あらかじめ求めた検量線とから亜鉛(11)量を求める。付着した亜鉛(11)は0.01M硝酸溶液を約10分間流して除去し、つぎの実験に備える。3 この定量法によりμΜ濃度の亜鉛(11)が簡単迅速にしかも再現性よく定量できる。本法の確立により、水に不溶でしかも金属イオンと特異的に反応する有機試薬は、酢酸セルロースなどの樹脂との混合物として塗布することにより、水中の微量金属イオンを特異的に定量するための塗布剤として利用できることがわかった。