著者
金澤 健治
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6077号)
著者
金澤 俊之 奥谷 武則 仁佐瀬 剛美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.61, pp.31-36, 1999-05-20

低速度音声を複数チャネル多重して通信するAAL2(AALタイプ2)を用いた大規模網を構成するときにはAAL2SW(AALタイプ2スイッチ)を適用することが望ましい. 一方, AAL2SWの適用に依って生じる遅延, 特に遅延揺らぎが音声品質に悪影響を与える可能性が有る. 本稿では, 音声トラヒックを想定して, AAL2CLADとAAL2SWで生じる遅延揺らぎと, AAL2CLAD・AAL2SWを多段経由したときの遅延揺らぎを, シミュレーションに依り評価した. 想定した遅延揺らぎは, 各装置におけるセル化遅延と送出待ち遅延から成る. その結果, セル化遅延が遅延揺らぎの支配項となる領域での網設計をすれば, 安定した品質を得られるという結果を得た. その網設計のための, 許容廃棄率10^<-3>程度以上の領域に適用できる簡易な帯域設計法や, AAL2SW段数の上限評価法を提案する.
著者
門間 英毅 上野 精一 堤 正幸 金澤 孝文
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1000, pp.590-597, 1978-12-01
被引用文献数
16 19

α-Ca<sub>3</sub>(PO<sub>4</sub>)<sub>2</sub> 粉末-H<sub>2</sub>O系分散液を種々のpHに調製し, これをそのままあるいは反応中のpHを一定保持しながら, 80℃で主に2時間の加温処理を行った. 得られた固相分の結晶相とpH条件との関係を明らかにし, 更にアパタイト生成物に関しては, 反応pH条件とCa/P比, 構成イオン種, 加熱変化及び粒子形態などとの関連を検討した.<br>反応中のpHを一定に保持してもしなくても, pHが約4.6以上であればアパタイト単一相になり, これ以下pH 4.3までは短冊状結晶のアパタイトとオクタカルシウムホスフェートとの混合相になり, pH 4.2-3.0では角板状のCaHPO<sub>4</sub>を主体としていた. アパタイト単一相の場合の結晶は, 保持pH値を変えることによって板状あるいは花片状及び柱状のおのおのの形態に成長した. pHを一定保持しない場合にはすべて花片状であった. 反応中のpHが高いほど, アパタイトへの転化は遅くなるけれども, アパタイトのCa/P比は増大しやすくなった. 高Ca/P比のアパタイトになるほど, 含水量やHPO<sub>4</sub><sup>2-</sup>含量の減少と, OH<sup>-</sup>含量及び結晶性の増大が認められた. アパタイトの含水状態, 含有HPO<sub>4</sub><sup>2-</sup>の脱水縮合温度はオクタカルシウムホスフェートのそれらと類似していた。
著者
金澤 雄一郎 S.J. Turnbull 明城 聡
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

差別化された製品の需要推定は、ブランド価値の評価や価格設定などマーケティングにとって重要な問題の研究に必要不可欠である。しかしながら製品の市場シェアとその特性のみが入手可能な場合も少なくない。このような場合に製品から得られる効用最大化を目指す個人の消費行動と利益最大化を目指す寡占企業の供給行動から市場価格と市場シェアを説明する頻度・ベイズ理論に基づくモデルを提案し、多期間への拡張の準備を行った。
著者
門間 英毅 金澤 孝文
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.84, no.968, pp.53-57, 1976-04-01
被引用文献数
50 102

α-燐酸カルシウムの水和反応が塩基性液中, 100℃以下で生じることを見出した. 反応は温度およびpH低下とともに遅くなり, 室温およびpH約5以下ではほとんど進行しなかった. 水和反応生成物は硬化体として得られた. 十分に水和させた生成物は, Ca/Pモル比=1.5のカルシウム欠損水酸アパタイトであると同定された. このアパタイト中には水分子, OH<sup>-</sup>およびHPO<sub>4</sub><sup>2-</sup>のHとして約4.7%の水成分が含まれていた. アパタイト構造は700℃までの加熱によって全含有水分の約75%を揮発させても安定であった. このときHPO<sub>4</sub><sup>2-</sup>の消滅とP<sub>2</sub>O<sub>7</sub><sup>4-</sup>の生成とが確認された. 残りの水分は, OH<sup>-</sup>の除去とβ-燐酸カルシウムの生成とを伴って, 755℃で急激に放出された. アパタイト-燐酸カルシウム分解反応の見掛け活性化エネルギーは65kcal/molであった.
著者
金澤 貴俊 間 博人 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.399, pp.123-128, 2009-01-15

近年,無線センサネットワークに関する研究が盛んである.この中で,無線センサネットワークを用いたアプリケーション構築におけるセンサノードの更新,及びメンテナンスに要するコストの高さが大きな問題となっている.このような課題に対する解決として,ノードのアプリケーションを動的に変更可能なセンサノードの動的更新機構が注目されている.一方,無線センサネットワークにおいて,ルーティングプロトコルはセンサネットワークのアプリケーションの多様な要求と密接に関係する.しかし,既存のセンサノードの動的更新機構は複数のアプリケーションをネットワーク上で動作させることによるネットワークの拡張性を目的としていたため,無線センサネットワークのアプリケーション以外の要素を変更することは想定されていない.本論文では,センサノードの動的更新機構上でのアプリケーションの変更に応じて最適なルーティングプロトコルを提供する機構,AFRo(An Adaptive Framework for WSN Routing)を提供する.AFRoを用いることにより,センサノードのアプリケーションの更新に際して最適なルーティングプロトコルが選択され,アプリケーション性能の最適化,またネットワーク資源の効率的な利用が達成される.
著者
金澤 一郎
出版者
岩波書店
雑誌
科学 (ISSN:00227625)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.597-601, 2010-06
著者
金澤 靖 金谷健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.23, pp.1-8, 2001-03-08
被引用文献数
6

我々は従来より画像の特徴点の位置の不確定性を共分散行列によって表現し,それに基づいた最適化推定の手法を開発してきた.本稿では,まず従来から提案されている画像の濃淡値から共分散行列を計算する方法を統一的に定式化し,それが本当に特徴点の位置の精度を反映しているのかどうかを可変テンプレートマッチングによるサブ画素補正を行うことにより,実験的に検証する.そして,このような共分散行列を用いた場合に射影変換行列および基礎行列の最適計算の精度が向上するかどうかを調べる.これらの結果を画像間の対応づけのための半自動的システムへ応用する.We have explored various statistical optimization techniques based on covariance matrices that characterize the uncertainty of the positions of feature points in the images. We first describe how to compute the covariance matrix of a feature point from the gray levels by integrating existing methods. Then, we experimentally examine if thus computed covarinace matrices really reflect the accuracy of the feature positions. For this purpose, we observe the correlation between the feature covariance and the amount of subpixel correction resulting from variable template matching, using real images. We also test if the accuracy of computing the homography and the fundamental matrices from two images can be really improved by statistical optimization based on the covariance matrices. Finally, we apply our results to semi-automatic systems for matching two images.
著者
近藤 信太郎 金澤 英作 中山 光子
出版者
一般社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.114, no.1, pp.63-73, 2006 (Released:2006-06-23)
参考文献数
78

ヒトの上顎大臼歯と第二乳臼歯に見られるカラベリー結節は最もよく知られた歯冠形質のひとつである。この形質に関しては様々な観点から多数の研究が行われてきた。本稿では最近の研究を紹介するとともに,この形質が歯の人類学に与えた多くの課題を3つのキーワード「分布」,「遺伝」,「系統と発生」にしたがって検証した。「分布」の項では形質の基準,集団間の違い,ヨーロッパ人にカラベリー結節が多く見られる理由を検討した。「遺伝」の項ではカラベリー結節の遺伝,左右側の非対称性,性染色体とカラベリー結節,性差について考察した。「系統と発生」の項ではカラベリー結節の系統発生と個体発生,カラベリー結節は大きい歯にみられるのか,に関して検討した。歯の内部構造の研究方法の開発や分子生物学的な研究によりカラベリー結節は多方面からより詳細に研究され,未解決の課題が解明されることであろう。
著者
近藤 信太郎 金澤 英作 中山 光子
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
Anthropological science. Japanese series : journal of the Anthropological Society of Nippon : 人類學雜誌 (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.114, no.1, pp.63-73, 2006-06-01
被引用文献数
2

ヒトの上顎大臼歯と第二乳臼歯に見られるカラベリー結節は最もよく知られた歯冠形質のひとつである。この形質に関しては様々な観点から多数の研究が行われてきた。本稿では最近の研究を紹介するとともに,この形質が歯の人類学に与えた多くの課題を3つのキーワード「分布」,「遺伝」,「系統と発生」にしたがって検証した。「分布」の項では形質の基準,集団間の違い,ヨーロッパ人にカラベリー結節が多く見られる理由を検討した。「遺伝」の項ではカラベリー結節の遺伝,左右側の非対称性,性染色体とカラベリー結節,性差について考察した。「系統と発生」の項ではカラベリー結節の系統発生と個体発生,カラベリー結節は大きい歯にみられるのか,に関して検討した。歯の内部構造の研究方法の開発や分子生物学的な研究によりカラベリー結節は多方面からより詳細に研究され,未解決の課題が解明されることであろう。<br>
著者
金澤 磐夫
出版者
学士会
雑誌
学士会会報
巻号頁・発行日
vol.2006, no.5, pp.107-115, 2006-09
著者
小金澤 孝昭 奥塚 恵美
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.1-10, 2008
被引用文献数
1

本研究では、非農家が農業に参入する上でどのような課題があるのか、それらの課題を解決し、地域に定着していくためには何が必要なのかを明らかにし、その条件を整理していきたい。その際、特に受け入れ地域の住民の対応と新規参入者の農業のかかわりについて注目していく。調査地域は、新規参入者が多くみられる宮城県丸森町を事例として取りあげた。丸森町における新規参入者の定着過程には、大きく3つの段階がみられた。初期の段階は、新規参入者が地域住民の協力のみで参入する段階。次に、先行参入者が新規参入者と地域との橋渡しとなって参入する段階。最後に、新規参入者が町行政の受け入れ体制を利用し、参入する段階である。丸森町では地域住民、先行参入者、町行政と相互のネットワークが徐々に築かれ、次の者が参入しやすい環境を作り出してきた。現在は、新規参入者による見学ツアーなど、積極的な受け入れも行われてきている。このようなことから、新規参入者の地域定着条件とは、個々人の問題ではなく、地域住民、参入者、行政など、地域全体のつながりによってつくられていくものだといえる。