著者
渡辺 智子 朝井 保美 島田 郁代 鈴木 亜紀子 高橋 節子 高居 百合子 Tomoko Watanabe Yasumi Asai Ikuyo Shimada Akiko Suzuki Setsuko Takahashi Yuriko Takai 千葉県立衛生短期大学栄養学 食品学 ブリストルマイヤーズ研究所 千葉県立市川工業高校 石冨KK 旭硝子KK 千葉県立衛生短期大学栄養学 食品学 Chiba College of Health Science Chiba College of Health Science
雑誌
千葉県立衛生短期大学紀要 = Bulletin of Chiba College of Health Science (ISSN:02885034)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.45-50, 1984

著者らは,日本人の代表的な外食の一つであるかつ丼について千葉県における栄養的な実態を化学分析的に調べ既に報告した。その結果地域により重量,価格,味に差があるが,共通して言えることぱ,その栄養価はどの地域のかつ丼も,ビタミンA,ビタミンC,鉄,カルシウムが不足していることであった。そこで今回は,東京都のかつ丼取り上げその栄養的実態を把握し,更に千葉県のかつ丼と比較することにより,両者の栄養的,味覚的特質を知り,栄養的に好ましい昼食の方向を探ることを目的とし,栄養分析調査を行った。その結果いささかの知見を得たので報告する。
著者
平尾 和子 西岡 育 高橋 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.363-371, 1989

タピオカパールは, 調理に際して煮くずれしやすく, 芯が残りやすいなどの問題点があり, その加熱方法はむずかしい.透明感や歯ごたえがあり, 煮くずれが少なく, 芯のないタピオカパールを得るためのより簡便な加熱方法を知る目的で本実験を行った.<BR>加熱方法は, 湯煎による加熱の湯煎法と魔法瓶を用いるポット法について比較し, 顕微鏡観察, 物性測定および官能評価の結果から浸水効果や加熱方法を検討した.結果は次のとおりである.<BR>1) タピオカパールは, 加熱に際しての浸水効果は認められず, 浸水することなく, 直接ふりこんで加熱するほうが煮くずれしにくい結果となった.<BR>2) 加熱方法では, ポット法が湯煎法に比べて煮くずれせず, 弾力があり, 芯のない煮上がりとなるなど, 物性値においても, 官能評価においても最も好まれた. 魔法瓶を用いるポット法は, 加熱途中の攪拌や湯を補うなどの手間もかからず, しかも形状やテクスチャーのよいタピオカパールを得ることができるなど, 簡便かつ効果的な加熱方法と考えられる.<BR>3) 湯煎法のうち, 水にふり込んで加熱する水湯煎法は, 熱湯にふり込む熱湯湯煎法に比べて加熱時間が短縮され, とくに2時間加熱することにより, 透明で歯ごたえのある試料が得られた.
著者
高橋 節子 元岡 展久
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.20, no.44, pp.207-212, 2014-02-20 (Released:2014-02-20)
参考文献数
22

This study aims to investigate to what extent current Japanese Montessori nursery schools embody the physical elements of the environment suggested by Maria Montessori. Based on these elements, a questionnaire was constructed and mailed to a total of 701 Montessori and non-Montessori nursery schools all over Japan. Replies from 95 and 192 schools (Montessori, non-Montessori, respectively) were analyzed. It was indicated that: (a) Montessori schools embody significantly more elements than non-Montessori ones; (b) Montessori schools maintain their policy of providing various sizes of tables and a special room for afternoon nap that will support children’s self-directed activities.
著者
平尾 和子 武井 婦貴恵 米山 陽子 高橋 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.49-54, 2005

サゴ澱粉の物性に及ぼす卵黄粉末添加の影響についてとうもろこし澱粉, 馬鈴薯澱粉と比較し, 澱粉懸濁液の粘度特性, ゲルのテクスチャー, 保型性および離水率を検討しTable2に示した.実際の調理面からレモンパイフィリングを調製して官能評価を行い, サゴ澱粉の調理素材としての適性を検討した.<BR>1) サゴ澱粉懸濁液の粘度変化は卵黄粉末30w/v%添加により最高粘度, 冷却25℃の粘度が無添加より増加した.<BR>2) サゴ澱粉ゲルの硬さ, 凝集性は卵黄粉末30w/v%添加により低下し, 付着性は添加, 無添加にかかわらず認められなかった.<BR>3) サゴ澱粉は卵黄粉末添加により, 他の澱粉に比べて保型性の低下が最も少なく, 形状保持に役立つ.また冷蔵による離水率はわずかに低下を示した.<BR>4) レモンパイフィリングの官能評価の結果から, 「特性評価」ではサゴ澱粉は有意に光沢があると評価された.「嗜好」では味, 硬さ, べたつき, 弾力性, 総合評価の項目では小麦粉が最も好まれたが, サゴ澱粉は硬さ以外の項目で小麦粉に次いで好まれ, とうもろこし澱粉にも近い嗜好性が認められた.
著者
平尾 和子 西岡 育 高橋 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.363-371, 1989-05-05 (Released:2010-03-10)
参考文献数
14

タピオカパールは, 調理に際して煮くずれしやすく, 芯が残りやすいなどの問題点があり, その加熱方法はむずかしい.透明感や歯ごたえがあり, 煮くずれが少なく, 芯のないタピオカパールを得るためのより簡便な加熱方法を知る目的で本実験を行った.加熱方法は, 湯煎による加熱の湯煎法と魔法瓶を用いるポット法について比較し, 顕微鏡観察, 物性測定および官能評価の結果から浸水効果や加熱方法を検討した.結果は次のとおりである.1) タピオカパールは, 加熱に際しての浸水効果は認められず, 浸水することなく, 直接ふりこんで加熱するほうが煮くずれしにくい結果となった.2) 加熱方法では, ポット法が湯煎法に比べて煮くずれせず, 弾力があり, 芯のない煮上がりとなるなど, 物性値においても, 官能評価においても最も好まれた. 魔法瓶を用いるポット法は, 加熱途中の攪拌や湯を補うなどの手間もかからず, しかも形状やテクスチャーのよいタピオカパールを得ることができるなど, 簡便かつ効果的な加熱方法と考えられる.3) 湯煎法のうち, 水にふり込んで加熱する水湯煎法は, 熱湯にふり込む熱湯湯煎法に比べて加熱時間が短縮され, とくに2時間加熱することにより, 透明で歯ごたえのある試料が得られた.
著者
高橋 節子 海老原 昌絵 貝沼 圭二
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.235-241, 1998-03-15
参考文献数
14
被引用文献数
3

新形質米の米紛および澱粉の性質を知る目的で, バスマテー型香り米のサリークイーン, 低アミロース米の道北43号, 多収米のオオチカラ, 巨大粒米のハバタキ, インディカ系高アミロース米のホシュタカの5種を日本晴と比較した.測定は膨潤力・溶解度, フォトペーストグラフィー, ビスコグラフィー, ゲルのテクスチャーを求め, ゲルの離水率, ハンター白度の測定からは低温貯蔵安定性を検討した.90℃における米澱粉の膨潤力は17〜26を示し, 高アミロースのホシユタカが低く巨大粒のオオチカラは大であり低アミロースの道北43号・日本晴は膨潤しにくい.米澱粉の透光度上昇温度は58〜64℃を示し, ホシユタカは低く日本晴は高く, 添加物の影響では食塩・ショ糖が顕著であった.粘度測定から香り米のサリークイーンは粘度が高く, ホシユタカはコーンスターチに近似に曲線を描き, 米粉は米澱粉に比べて糊化温度が高く粘度は低い.澱粉ゲルはホシユタカ, 香り米のサリークイーンは硬さがあり日本晴は軟らかく低アミロース米の道北43号はこれらの中間であった.ビスコグラフィーで冷却25℃まで撹拌を継続したゲルは, ゲル化が阻害され硬さが低下し付着性が増大した.低アミロース米の道北43号は離水・白度が低く, ホシユタカは老化しやすく不透明なゲルであった.本報告で用いた新形質米各種は幅広い性質を示し、いろいろな調理や加工に利用できることが明らかとなったことから, 今後は北アフリカ料理のクスクス, 団子やういろうなど伝統的な和菓子や蒸し菓子などの調製について検討を行う予定である.
著者
高橋 節子 内藤 文子 佐藤 之紀 内藤 博 田中 直義 野口 駿
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.123-130, 1994-02-15
被引用文献数
4

The physical properties and the sensory attributes of chicken white meat cooked under vacuum conditions were compared with those of chicken cooked by steaming and boiling. The most suitable heating temperature and time duration for the vacuum cooking were also established. The chicken white meat cooked by the vacuum process at 62℃ was softer and exhibited a much smaller weight-loss than when prepared by boiling and steaming. However, if the vacuum cooking process occurs at a higher temperature, an appreciable loss of weight and size, and an increase in firmness are caused : a correlation between higher temperatures and greater losses of weight, size and softness was observed. As regards sensory evaluation, temperatures of 90℃ and 60℃ were found to be less favorable. In this case the sensory evaluation of the cooked chicken white meat was concerned with the likeability of the appearance and texture, and also with the relative strengths of these physical properties. Seasoning also had a slight effect on the experiment. In conclusion, it was found that the most favorable conditions for the vacuum cooking of chicken white meat were a temperature of 70℃ and a cooking time of 30 minutes.
著者
濱西 知子 若松 尚美 貝沼 圭二 高橋 節子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.326-332, 2000-08-20
被引用文献数
1

サゴ澱粉の高濃度澱粉ゲルの老化特性を知る目的でサゴおよびとうもろこし、馬鈴薯、タビオカ、加工小麦澱粉を用いてゲルの凍結解凍安定性について比較した。ゲルの調製法は攪拌加熱法について静置加熱と比較し、加工小麦澱粉を添加した結果についても実験を行った。高濃度ゲル食品としてわらび餅を調製し、官能評価を行ない食味評価と物性との関係について検討した。1)調製直後の各種高濃度ゲルの硬さの差は僅少であった。2)高濃度ゲルの調製法としての攪拌加熱法は、静置加熱法に比べて、凍結・解凍を繰返した際の硬さ、離水量の増加が緩慢であり、老化が抑制された。また、加工小麦澱粉ゲルの老化は認められなかった。3)天然澱粉に加工小麦澱粉を20%添加することにより、凍結・解凍サイクルにおける硬さ、離水量の増加が抑えられ、特にサゴ澱粉において老化抑制効果が顕著であった。4)評価法による官能評価から硬さ、弾力性、べたつき、総合評価の項目でサゴ澱粉は嗜好性が高く、次いで馬鈴薯澱粉が好まれた。5)嗜好性の高かったサゴおよび馬鈴薯澱粉を用いて官能評価を行なった結果、サゴ澱粉は攪拌加熱法が馬鈴薯澱粉の場合は静置加熱法がより好まれ、澱粉の種類により攪拌が食味特性に及ぼす影響の異なることが明らかとなった。本研究を行なうにあたり平成7年度財団法人飯島記念食品科学振興財団より研究助成をいただきました。ここに深く感謝の意を表します。
著者
高橋 節子 近堂 知子 平尾 和子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.100-106, 2013 (Released:2013-10-18)
参考文献数
21
被引用文献数
5

生米粉および α化もち米粉の和菓子用米粉7種の特性は,ラピッドビスコアナライザーによる加熱・冷却時の粘度および糊液のテクスチャー測定より求め,ショ糖添加の場合と比較した。また練りきり,ういろう生地の調製法の違いが物性に及ぼす影響についても検討した。その結果,白玉粉ともち粉,上新粉と上用粉はそれぞれ近似の粘度および糊液のテクスチャーを示した。白玉粉の粘度は上新粉に比べて低いが,最高粘度を示す温度は75℃と上新粉よりも低く,低温で糊化しやすいことを示した。α化もち米粉の上南粉は白玉粉,もち粉に近似のテクスチャーを示し,寒梅粉は粘度が低く,軟らかい糊液であった。練りきりは練りあんにぎゅうひを加えることにより,硬さ,凝集性が大となり成形性を増し,保型性を高める効果を示した。ういろう生地は,熱いうちに混捏したものが,また副材料は小麦澱粉に比べてくず澱粉を使用したものが,破断応力,破断エネルギーはともに大きい値を示し,こしのある生地が得られた。
著者
高橋 節子 北原 久子 貝沼 圭二
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.151-159, 1981-06-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
27
被引用文献数
11 7

調理材料として各種の澱粉を使用する立場から緑豆およびサゴ澱粉の性質について,馬鈴薯およびトウモロコシ澱粉を対照として,顕微鏡観察,アミログラフィー,フォトペーストグラフィー,膨潤度・溶解度,アミロース含量,β-アミラーゼによる分解限度,白度,X線回折,澱粉ゲルの物性測定等の実験を行った.その結果,緑豆澱粉の性質から緑豆澱粉を原料とする豆麺の物性に及ぼす要因を考察した. 最後にX線回折を測定していただきました千葉大学渡邊幸雄博士に心より厚くお礼申しあげます.
著者
平尾 和子 米山 陽子 濱西 知子 高橋 節子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.16, pp.24, 2004

【目的】みたらし団子用たれは、一般的に馬鈴薯澱粉などの天然澱粉が用いられており、その保存期間は短い。そこで本研究においては、耐老化性や低温保存安定性に優れた化工小麦澱粉を用いて団子用たれを調製し、馬鈴薯澱粉、天然小麦澱粉を用いたものと、物性ならびに官能評価による食味特性を比較し、保存方法および利用性についても検討した。<br>【方法】試料とした化工小麦澱粉はMidsol 4, Midsol 46の2種を用い、天然小麦澱粉Midsol 50 (ともに米国MGP社製) および馬鈴薯澱粉(ホクレン社製)と比較した。たれの調製は澱粉濃度9%とし、ショ糖は全液量の40%、醤油は10%とした。各澱粉の粘度はラピッドビスコアナライザー(RVA)により求め、糊の物性はテンシプレッサーを用いて測定した。凍結・解凍安定性は、RVAで調製した試料を室温に20分間放冷後、-20℃で22時間凍結、室温で2時間解凍を1サイクルとし、1から7サイクル繰り返した試料について物性測定を行い、調製直後と比較した。官能評価は評点法により検討した。<br>【結果】1)化工小麦澱粉2種は天然小麦澱粉に比べて、粘度上昇開始温度は低く、最高粘度、冷却50℃時の粘度がともに高く、糊の付着性は大きい値を示した。2)化工小麦澱粉は凍結・解凍後の糊の物性変化および離水は認められなかった。3)醤油の添加により、いずれの澱粉も最高粘度は低下した。4)ショ糖と醤油を加えたたれは凍結・解凍に伴い、馬鈴薯澱粉では硬さ、凝集性、付着性、ねばさの値の変化が大きいのに対し、化工小麦澱粉はこれらの変化が少なく凍結・解凍安定性が認められた。5)官能評価の結果から、化工小麦澱粉を用いたたれは、馬鈴薯澱粉および天然小麦澱粉に比べて高い嗜好を示した。
著者
高橋 節子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.2-14, 1988-06-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
60
被引用文献数
1
著者
米山 陽子 平尾 和子 濱西 知子 高橋 節子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成17年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.54, 2005 (Released:2005-09-13)

【目的】玄米飯ならびに玄米桜飯を家庭用炊飯器により、加水温度を変えて短時間で炊飯する方法を検討した。玄米は吸水率が低く浸漬が必要であるが、浸漬時間を短くする目的で玄米に熱湯を加えて炊飯する方法と水で1時間浸漬後炊飯する方法を比較した。また、玄米の種類ならびに加水温度の違いが物性および食味特性に及ぼす影響について検討した。【方法】試料玄米は低アミロース米「たきたて」と「あきたこまち」の2種を用いた。玄米450gを洗米水切り後、National IH炊飯器 SR-A10Fに入れ熱湯を加え直ちに炊飯する場合(熱湯法)および水に1時間浸漬した後炊飯する場合(水浸漬法)の2種について比較した。加水量は1.8倍とし、桜飯の調味料は塩、醤油および酒を炊飯直前に加えた。飯の物性は改良型テンシプレッサーによる低・高圧縮2バイト法を用いて、集団粒法にて測定を行った。官能評価は加水温度の異なる玄米2種の飯および桜飯について評点法を用いて行った。【結果】物性測定において、「あきたこまち」は熱湯法が水浸漬法に比べてこし・粘りがある飯となり、桜飯においては付着・粘りがある飯となった。「たきたて」は玄米飯、桜飯ともに加水温度による差は認められなかった。官能評価の結果から「たきたて」の玄米飯は光沢・色・粘り・のみこみやすさがあり、硬さがないと評価され、嗜好において光沢・色の項目で「あきたこまち」よりも好まれた。「たきたて」の桜飯では光沢・ねばり・のみこみやすさがあり、硬さがないと評価され、嗜好では光沢・味・硬さ・弾力・粘り・のみこみやすさおよび総合評価の7項目において好まれた。しかし、玄米飯、桜飯ともに熱湯法と水浸漬法の差は特性評価、嗜好ともに認められず、熱湯法による炊飯は時間短縮が可能と考えられた。
著者
平尾 和子 高橋 節子
雑誌
Sago palm (ISSN:13473972)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.14-20, 1996-10-30
参考文献数
8
被引用文献数
6
著者
高橋 節子
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.21-36, 2015 (Released:2015-06-30)

This study aims to specify the essential nature of a child-friendly educational environment through an analysis of the Children's Houses for 3- to 6-year-old children planned by Maria Montessori whose philosophy and method have spread all over the world. Based on her theory of how children grow and develop, Montessori designed an educational method along with a unique physical environment in which to put it into practice. In the present study, an intensive content analysis of 12 Montessori's books, consisting of her own writings and dictations of her own lectures, was conducted and revealed: (1) Montessori's grand theory of child development governed her educational method and its physical environment which was essentially planned to evoke and support children's competence and autonomy, (2) The 8 properties of the physical environment, which were indispensable to the education of young children, were identified, e.g., the environment must (a) be attuned to children's body size and their physical and cognitive abilities; (b) be responsive to children's behavior; and (c) activate children's spontaneous activities, (3) These properties were surely embodied in the physical environment in all of the Montessori Children's Houses. What we can learn from Montessori, now and for the future, is discussed.
著者
小野 かお里 Paul A. SEIB 高橋 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.813-820, 1999-08-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
16
被引用文献数
3

ヒドロキシプロピル化の置換度の異なる小麦澱粉2種を試料として小麦粉に10%添加して麺を調製し, 麺への添加効果を明らかにすることを目的として実験を行った.測定はファリノグラフィーによるドウの混捏特性, 麺の理化学的性質は溶出固形物量, 糊化度, 麺のテクスチャー・圧縮および引っ張り試験による凍結・解凍安定性などから実験を行い, 官能評価により食味特性を明らかにした.結果は以下に示すとおりである.(1) ファリノグラフィーから, 小麦粉にヒドロキシプロピル小麦澱粉を添加すると吸水率は増加し, 対照の小麦粉ドウに近似の図形を画き, こしの強いドウが得られた.(2) ヒドロキシプロピル小麦澱粉を添加した麺の茄で汁中への溶出固形物量は低下し, 溶出抑制効果が認められた.(3) β-アミラーゼ・プルラナーゼ法による糊化度の測定から, ヒドロキシプロピル小麦澱粉を30%添加した麺の糊化度は対照の小麦粉麺に比べて高く, 茄で時間の短縮効果が認められた.(4) 茹で麺の圧縮ならびに引っ張り試験から, ヒドロキシプロピル小麦澱粉を添加した麺は対照の小麦粉麺に比べて軟らかく凝集性が大で伸びのよい麺となり, 引っ張り強度・伸び弾性率がともに大きく, こしのある麺となった.(5) 茹で麺は凍結・解凍を繰り返すことにより, 硬さおよび伸びは低下, 伸び弾性率は増加し, 糊化度は低下するが, ヒドロキシプロピル小麦澱粉LLを添加した麺の変化は小さく, 老化しにくく凍結・解凍安定性の高い麺が得られた.(6) 官能評価によりヒドロキシプロピル小麦澱粉LLを10%添加した麺は白く, べたつきのない嗜好性の高い麺と評価された.
著者
菅原 啓 高橋 節子
出版者
THE TOHOKU GEOGRAPHICAL ASSOCIATION
雑誌
東北地理 (ISSN:03872777)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.11-21, 1974 (Released:2010-04-30)
参考文献数
24
被引用文献数
1

Geomorphic surfaces in Tôno Basin are composed of Tôno gentle slope-I (Tg-I), Tôno gentle-slope-II (Tg-II), Tôno terrace (Tt) and alluvial plain.The highest surface, Tg-I, is the oldest and erosional one shaved the deep-weathered granitic rocks, which is covered with thin fragmentary deposits red-weathered in their lower part. Denudation of base rocks have brought talus-like or fan-like deposits consist of gravel and sand at the foot of Tg-I. Perhaps it occurred in a stage of slope-instability before the Würm maximum, and then chemical weathering of gravel bed, or red-weathering of slope deposits on Tg-I, followed under the warmer climatic condition.The terrace (Tt), the lowest surface, was continually formed under periglacial condition through the Würm maximum to the next warmer period (the Alleröd Stage?). The terrace deposits consist of solifluction products along the Sarugaishi River in the west, of fluvial products like fan deposits on the right of the Hayase River in the south, and of intermingled deposits of solifluction and fluvial products along the Ogarase River in the north, as well as on the left of the Hayase and the Rainai in the south-west.Thereafter, Tg-II was formed under the cold climate probably of the last substage in the Würm, as depositional gentle slope with solifluction products, overlying the Tt surface.Alluvial plain has been developed since the Holocene, resulted from the swinging and shifting of river channels.There are some regional patterns in distribution and materials of these geomorphic surfaces, especially of Tg-II and Tt. The area along the Sarugaishi River is colluvial in character, the area on the right of the Hayase River is fluvial, and the area along the Ogarase River, on the left of the Hayase and the Rainai River, is colluvio-fluvial.