著者
高橋 裕樹 滑川 崇
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.107-110, 2015

近年,防犯用の機器が普及するとともに,人々の「万引き」という不審行動に関する防犯の意識も高まりつつある.しかし万引きの被害を受けた際,防犯カメラの映像のみでは犯人の特定が困難であることが課題として挙げられる.したがって,カメラの映像から万引き動作を不審動作として検出し,動画中のどの位置にいる人が動作主であるかを特定する手法の検討が必要である.本稿では,商品を持った際の手の動きに着目し,不審動作として万引き動作を検出対象として商品保持時の手の動きの特徴量に基づく不審動作検出の手法を検討する.
著者
小和板 仁 平沼 淳史 浅海 祐介 井口 暁洋 高橋 裕司 齊藤 哲也 大久保 圭子
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.275, 2011

【目的】<BR>片麻痺患者の中には非麻痺側への重心移動に抵抗を示し、立位や歩行、トランスファーが困難な症例を経験することがある。本症例も非麻痺側への重心移動時に抵抗を示した。Pusher現象とは症状が違い、視覚アプローチにより非麻痺側への重心移動に抵抗が軽減した一症例を経験したので報告する。<BR>【方法】<BR>79歳男性。意識レベルE4V5M6/GCS。左視床・頭頂葉など多発脳出血により右片麻痺を呈した。Brunnstrom Stage:V-V-V。表在・深部覚ともに軽度鈍麻。高次脳機能障害として空間認知障害などが見られた。坐位での非麻痺側への重心移動は抵抗がなかったが、立位では抵抗が見られた。本症例は坐位・立位において正中位にても左に傾いていると自覚症状があった。視覚・空間認知の評価に対して指鼻指試験及び閉眼立位保持(以下閉眼)、開眼立位は2つの方法(以下開眼鏡なし、開眼鏡あり)にて各条件において体重計を用い左に荷重してくださいと促した時の左下肢荷重量を測定した。また立位にて恐怖感があることから、上記の各条件下での恐怖感をNumerical Rating Scale(以下NRS)にて10段階で評価した。さらに網本らの使うPusher重症度分類を参考にした。<BR>【結果】<BR>Pusher重症度分類0点。指鼻指試験陰性。体重55kg、静止立位での左下肢荷重量30kg、閉眼での荷重量35kg、開眼鏡なしでの荷重量38kg、開眼鏡ありでの荷重量42kg。NRSにて閉眼7/10、開眼鏡なし6/10、開眼鏡あり5/10であった。<BR>【考察】<BR>本症例は左視床・頭頂葉出血により右片麻痺、高次脳機能障害を呈しADL能力の低下を認めた。視床・頭頂葉は上下肢からの情報や前庭からの情報などを統合して空間的に姿勢を保持するための機能があると言われている。結果より本症例は視覚認知は保たれていると思われる。坐位・立位にて正中位でも左に傾いているとのことから、姿勢空間認知に障害があり、非麻痺側への重心移動で抵抗を示したと思われる。諸家の報告ではPusher現象は同部位の障害で出現することがあると報告があるが、本症例ではPusher現象は見られない。Pusher現象を有する症例のアプローチとして視覚アプローチがあるが、症例の中には視覚により症状を増強させるという報告がある。本症例に鏡を使用したところ、結果から視覚アプローチが有効であったと思われる。これは鏡を使うことで姿勢を視覚的に捉えやすくなり、フィードバック機構が働いたためではないかと考え、本症例には視覚アプローチが有効であったと思われる。
著者
高橋 裕史 梶 光一 吉田 光男 釣賀 一二三 車田 利夫 鈴木 正嗣 大沼 学
出版者
The Mammal Society of Japan
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.45-51, 2002-06-30
被引用文献数
6

洞爺湖中島において移動式シカ用囲いワナの一種であるアルパインキャプチャーシステム(Alpine Deer Group Ltd., Dunedin, New Zealand)を用いたエゾシカ Cervus nippon yesoensis の生体捕獲を行った.1992年3月から2000年2月までに,59日間,49回の捕獲試行において143頭を捕獲した.この間,アルパインキャプチャーの作動を,1ヶ所のトリガーに直接結びつけたワイヤーを操作者が引く方法から,電動式のトリガーを2ヶ所に増設して遠隔操作する方法に改造した.その結果,シカの警戒心の低減およびワナの作動時間の短縮によってシカの逃走を防止し,捕獲効率(捕獲数/試行数)を約1.1頭/回から3.5頭/回に向上させることができた.
著者
高橋 裕子 芳賀 しおり 石坂 幸人 三森 明夫
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会総会抄録集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.46, 2011

アンジオテンシン阻害酵素 2(ACE2:ACEホモログ)は、ACE作用に拮抗して血管保護に働く。我々は、膠原病の収縮性血管病変に、ACE2阻害が関与する仮説を立て、患者血清中にACE2阻害自己抗体を証明した。すなわち、精製ヒトリコンビナントACE2によるELISAで、肺動脈性肺高血圧症(PAH)、四肢末端壊死の患者(SLE, SSc, MCTD)で抗体の高値陽性17人/18、対照患者24人で低値(p<0.0005)、健常者28人で陰性であった。血清ACE2活性は、抗ACE2抗体価と逆相関し(R2 = 0.55)、患者血清IgG分画は、in vitro ACE2活性を抑制した。末端壊死が進行中のSLE 1例では、ステロイド治療+血漿浄化/DFPPにより抗ACE2抗体消失、血清ACE2活性欠損の回復をみた(Takahashi, et al: Arthritis Res Ther, 2010)。その後、新たなPAH 3人で抗体高値を確認した一方、非血管病にも高値例(7/54)を認めたが、それら血清IgG分画にはin vitro ACE2阻害作用がなかった。さらにランダムペプチドライブラリー法で得た抗体の反応部位候補2ヶ所の合成ペプチドで血清を吸収し、4患者で抗ACE2抗体価低下、in vitro ACE2阻害活性の低下をみた(p<0.05)。現在、抗ACE2-MAbによる動物モデルを作成中である。
著者
沖 一匡 笹原 孝太郎 岸本 浩史 吉福 清二郎 高橋 裕輔
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.135-139, 2012
被引用文献数
1

84歳,女性.近医にてS状結腸軸捻転の疑いにて当院へ救急搬送となった.大腸内視鏡にて軸捻転解除を試みたが,解除困難で,緊急手術となった.手術所見ではS状結腸軸捻転は存在せず.大網が横行結腸に癒着し,横行結腸の狭窄と穿孔を認めた.悪性疾患による結腸狭窄,穿孔と判断.結腸切除施行し,盲腸と下行結腸に人工肛門を造設した.免疫染色の結果,Calretinin(+),HBME-1(+),EMA(+),CEA(-)であり,悪性中皮腫と診断された.病歴聴取でアスベストの暴露歴はなく,術後の胸部CTにて明らかな胸膜壁肥厚は認めなかった.悪性中皮腫の頻度は全悪性腫瘍の約0.2%程度で,約20%が腹膜に生じる.特異的症状に乏しく,多くの症例で腹水貯留を来すが細胞診による正診率は低く,最終的には組織生検を施行し,診断する.今回われわれは,腹部膨満,急性腹症に対する緊急手術で発見された腹膜悪性中皮腫を経験したので若干の文献的考察を加えここに報告する.
著者
高橋 裕子
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.50-71, 1996-10
著者
高橋 裕介
出版者
北海道大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
巻号頁・発行日
2018

大気再突入時に高温プラズマに包まれた宇宙機が、地上局やデータ中継衛星との通信途絶現象(通信ブラックアウト)に陥ることは大きな問題である。その一方で、再突入機近傍のプラズマ諸量分布や電磁波挙動の正確な予測が難しく、通信ブラックアウト低減に繋がる知見の探索が困難な状況である。したがって、この問題を回避・緩和するために通信ブラックアウト低減化技術は必要である。いま表面触媒性を用いた宇宙機後流プラズマ密度低下を利用することによる通信ブラックアウト低減が提案されている。本研究では表面効果による通信ブラックアウト低減化メカニズムおよび低減化技術の指針を見出すことを目的とする。本年度では、ドイツ航空宇宙センター(DLR)に滞在し通信ブラックアウト低減化の研究を実施した。DLR研究者との議論の中で、これまで取り組んできた表面触媒性とは別のメカニズムを利用した新しい通信ブラックアウト低減化手法を提案した。これは冷却ガスを再突入機表面から噴出して空力加熱低減する技術(フィルムクーリング)を応用したものである。とくにここではフィルムクーリングによる低減化の実現可能性を数値解析的手法によって調べた。本課題の基課題となる研究課題 (若手研究B17K14871)では表面触媒性による通信ブラックアウト低減化の実験的実証を行った。このメカニズムを本研究課題では数値解析的手法によって次の通り明らかにした:(1)表面触媒によって生じる分子が再突入機後流に流出する。(2)後流において分子の増加が原子種の不足を招く。(3)原子種を補う方向に電子の再結合反応が促進することで、電子が低減する。(4)電子の低減によって通信電波の伝播が緩和される。
著者
三島 鮎美 高橋 裕美 奥 尚枝 松野 純男 十万 佐知子 中林 利克 石黒 京子
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 47 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.541-546, 2005-09-15 (Released:2017-08-18)

The petal of Hibiscus mutabilis L. f. versicolor MAKINO shows a white color after the flowering, and it gradually changes in the red. Though it is reported that the color changes are due to the storage of the anthocyanin in the petal vacuole, the mechanism has not been clarified. Thus, the mechanism of the color change was elucidated by expression analysis of mRNA of anthocyanidin synthetase (ANS) in the petal. Extraction and purification of mRNA: petals of white, pink and red organization of freezed fresh H. mutabilis were crushed in the liquid nitrogen and total RNA was extracted using the CTAB method, followed by the refinement of each mRNA by Purification Kit (TaKaRa). The several kinds of primer of actin and ANS were designed from the homology with other plants respectively and then RT-PCR was done using these primers. On cDNA fragment amplified by RT-PCR, the base sequence was analyzed by the conventional mannner. Using the primer which efficiently amplified the cDNA fragment, the expression of mRNA of the ANS with the change of the flower color was examined by RT-PCR. The amplified fragment of about 600bps was assigned to that of actin and the amplified fragment of about 500bps expressed only in the deep red petal was assigned to that of the ANS of H. mutabilis, referring to the sequence of actin and the ANS respectively. The amino acid sequence of mRNA of actin of H. mutabilis showed a homology over 91% with those of the other type plant and that of the ANS showed a homology over 82%. The expression level of mRNA of the ANS was consistent with the increase in the deep red from the white color. Furthermore, the color change was dependent on temperature but not the light.
著者
鈴木 道子 安部 悦子 大泉 直子 會田 健 岩瀬 仁子 深瀬 有紀子 高橋 裕一 佐藤 佳奈江
出版者
山形県衛生研究所
雑誌
山形県衛生研究所報 (ISSN:05134706)
巻号頁・発行日
no.40, pp.22-33, 2007

平成18年度(平成18年4月〜19年3月)は10,498人について先天性代謝異常等6疾患の検査を実施した。スクリーニング検査陽性者38人が、山形大学附属病院等で精密検査を受診した結果、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)23人、ガラクトース血症3人、先天性副腎過形成症1人の合計27人の患者が発見された。
著者
高橋 裕
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

Ⅰ はじめに<br> 2000年代以降,ネットカフェやビデオ・DVD試写室,サウナ,ファストフード店を代表とする24時間営業店舗などでの,ホームレス状態にある人の寝泊まりや住み込みがみられる.何かしらの要因によって貧困状態にあるなどの,このようなホームレス状態にある人の近年の特徴として,「見えにくさ」が挙げられる.彼らの姿や実態,そして彼らが多くみられる地域との関係性はよく分かっていない.そこで本研究では,東京都大田区蒲田を事例として,24時間営業店舗などに寝泊まりせざるをえない新たな不安定居住者層が集中する地域の特性について,東京都大田区蒲田の事例を中心として,不安定居住者・ネットカフェ利用者の立場と,地域性・場所性の両面からアプローチして分析・考察を試みた.なお,本研究では,特定の住居を持たず,ネットカフェやビデオ・DVD試写室,サウナ,ファストフード店を代表とする民間セクターの商業スペースなどで寝泊まりする人を不安定居住者とよんでいる.<br><br>Ⅱ 研究対象地域<br> 本研究では,近年みられる不安定居住者層が集中する代表的な地域として東京都大田区蒲田を選定した.大田区は東京都の南東部にあり,東は東京湾に面し,北は品川・目黒区に,北西は世田谷区に,さらに西と南は多摩川をはさんで神奈川県川崎市にそれぞれ隣接している.面積は東京都23区内で最も広く,人口は2015年の国勢調査では世田谷区・練馬区に次いで3番目の多さである.<br><br>Ⅲ 研究方法<br> 総務省統計局やネットカフェを運営する企業のホームページなどから抽出したデータ,各種文献などをもとに,不安定居住者層が蒲田に集中する要因を分析した.そして,蒲田のネットカフェ利用者への聞き取り調査などにより,蒲田の不安定居住者の実態や,彼らと蒲田との関係性・結びつきを分析した.考察においては,適宜,有識者・専門家・社会活動家・NPO関係者などへの聞き取り調査の結果を用いた.<br><br>Ⅳ 結果と考察<br> 蒲田には,交通の要衝や繁華街としての要素があり,ネットカフェやDVD鑑賞店の数も多く,城南地区の中心地となっていることや,他地域には見られない非常に安価で不安定居住者を客層としているような特異なネットカフェ店舗が存在すること,高度経済成長期に地方からの集団就職者層の歓楽街として発展したという歴史的経緯などの特性があることによって,蒲田は近年みられる不安定居住者層を集中させていたことがわかった.そのうち,交通の要衝であり繁華街的性格をもち,ネットカフェ・DVD鑑賞店など安価な24時間営業店舗を多く集積していることが,近年みられる不安定居住者層集中地域の普遍的要素であることが挙げられる.不安定居住者と同様のネットカフェ寝泊まり常連者も含めた蒲田のネットカフェ利用者が,蒲田のネットカフェを利用している理由としては,蒲田に居住しているためであること以外に,仕事場所への行き来のためであることが多く,彼らは蒲田を中心に東は京浜急行線に沿うように羽田まで,西は東急線に沿うように多摩川駅や五反田駅・目黒駅に至るように移動し,南は横浜市,北はJR田端駅付近までJR京浜東北線に沿うように移動していることがわかった.<br> それらをもとに,東京都内において,蒲田以外にも不安定居住者層集中地域を見出すことができ,近年みられる不安定居住者層の東京都内での「漂流パターン」も一定程度,想定できる.
著者
高橋 裕
出版者
日本メディカルセンター
巻号頁・発行日
pp.89-94, 2019-04-01

成長ホルモン/インスリン様成長因子Ⅰ(GH/IGF-Ⅰ)は骨の成長だけではなく,生涯にわたって骨密度,骨質の維持,骨折予防に重要な働きをしている.GH/IGF-Ⅰは分泌低下だけではなく,過剰でも悪影響が生じる.分泌過少の成人GH 分泌不全症,過剰の先端巨大症を早期に診断評価し,合併症も含めた適切な治療が重要である.
著者
中嶋 正之 水谷 政美 高橋 裕樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1272-1279, 1995-10-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

In the field of visualization and CG (Computer Graphics), it is necessary to propose new methods to present objects precisely and to display images in real time. However, these methods need a great deal of computing time and memory. Recently, many methods, using a massive parallel computer, have been reported to satisfy these conditions. The purpose of our research is to develop practical visualization algorithms for massive parallel computers. In this paper, a parallel ray tracing algorithm is proposed, because the ray tracing algorithm has a great deal of parallelism and is able to take advantage of the high performance of massive parallel computers. The ray tracing algorithm has some parallel approaches, i.e. pixels parallel, objects parallel, rays parallel and so on. We propose a hybrid parallel ray tracing algorithm to include these parallel approaches and allowing experiments to compare processing time between each parallel approach. In conclusion, we point out problems with hybrid algorithms on massive parallel computers.
著者
池田 敬 松浦 友紀子 伊吾田 宏正 東谷 宗光 高橋 裕史
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.45-52, 2017 (Released:2017-07-11)
参考文献数
26
被引用文献数
3

ニホンジカCervus nipponの個体数管理において夜間銃猟を含めた様々な捕獲手法を効率的に実施するために,誘引地点でのニホンジカの出没状況を明らかにした.調査は北海道洞爺湖中島で2016年2月11日から3月19日の間に実施し,誘引期間と捕獲期間に区分した.捕獲は装薬銃を用いて日中に実施した.給餌地点7地点に自動撮影カメラを設置し,ニホンジカの撮影頻度を各地点で比較した.日の出・日の入り時刻と正午を基準として午前・午後・夜間に区分し,各地点の単位時間あたりの撮影頭数を算出して撮影頻度とした.出没状況についてみると,誘引期間には7地点のうち4地点で夜行型を示したが,捕獲期間には全地点で夜行型を示した.撮影頻度についてみると,誘引期間の午前と午後ではそれぞれ5地点と2地点で夜間よりも有意に少なかったが,捕獲期間の午前と午後ではそれぞれ6地点と5地点で夜間よりも有意に少なかった.捕獲期間の全撮影頭数と4地点での撮影頭数は誘引期間よりも大きく減少し,残りの3地点のうち2地点では夜間の撮影頻度が有意に増加したことから,捕獲がニホンジカの出没状況に与える明確な影響を発見した.以上の結果,日中の短期的な捕獲により,シカは誘引地点への出没を誘引期間と比べてより夜行型に変化させることが示唆された.したがって,捕獲従事者は継続的なモニタリングによって誘引地点への出没状況を十分に把握し,最適な捕獲手法を選択する必要がある.
著者
高橋 裕介 小池 太輝 大島 伸行
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

<p>Aerodynamic heating of an inflatable reentry vehicle, TITANS, which is one of the innovative reentry technologies, was investigated using a tightly coupled approach involving computational fluid dynamics and structure analysis. A strong shock wave at the front and a wake structure behind the TITANS vehicle were clarified. It was indicated that thermochemically nonequilibrium flow appears for a case of the peak heating altitude in the trajectory of mission. A heat flux distribution due to high temperature gradient near deformed surface was uncovered. The heat flux at the capsule part of the TITANS vehicle increased, while that on the membrane decreases. This is because the shock wave formation changed by the membrane deformation. In addition, it was indicated that wrinkles on the membrane formed by the deformation causes increase in heat flux.</p>
著者
橋本 栄里子 東山 朋子 高橋 裕子
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.39-59, 2000-12-15 (Released:2012-11-27)
参考文献数
47
被引用文献数
3 1

インターネットの普及に伴い,コンピュータを介したコミュニケーション・コミュニティ(CMCC)が急速に人々の生活に浸透している。本研究は,コミュニケーション論の立場からインターネット上で実施された禁煙プログラムの事例を取り上げる。期間中にメーリングリストを介してやり取りされた電子メールのログを定量的に分析した結果,禁煙指導における電子メディアコミュニティの活用は,禁煙開始後の継続的・個別対応的なフォローアップの実施に有効であることが明らかになった。また,先輩禁煙成功者ボランティアが大きな役割を担っており,医師等の負担を軽減するばかりでなく,後輩を継続的に支援することで自らの禁煙を維持するうえでも貢献していることが示唆された。
著者
長島 朗子 高橋 裕公 浅沼 宏幸 鈴木 孝之 大橋 一樹 森 史江
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.60-65, 2018 (Released:2018-01-25)
参考文献数
6

歩行者保護において,これまで歩行者の体格差が傷害値に与える影響については研究がおこなわれてきたが,体型差についての研究はおこなわれていない.そこで,肥満体型モデルを作成し,同一身長の標準体型モデルとの比較により傷害値への影響を調べた.また,車体形状や歩行者の体重の影響についても検討した.
著者
平澤 諒一 高橋 裕樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 38.16 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.101-102, 2014-03-10 (Released:2017-09-21)

顔の一部が隠れる状態,特にマスクをして口と鼻が隠れている状態を想定し,不完全な顔情報を用いた表情識別を行った.目の周辺の8個の特徴点をActive Appearance Modelsを用いて抽出し,各特徴点同士の距離の二乗や角度といった特徴量を求め,特徴量をもとにSupport Vector Machineによる機械学習を行った結果,37.58%の適合率および37.12%の再現率を得た.
著者
豊島 泰子 鷲尾 昌一 高橋 裕明 井手 三郎 荒井 由美子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.390-398, 2012 (Released:2014-04-24)
参考文献数
15

目的 新型インフルンザ(A/H1N1)流行シーズンにおける小中学校の児童•生徒のインフルエンザ罹患状況,インフルエンザワクチン接種状況,保護者のワクチン接種行動について検討する。方法 三重県の一学校法人学園に通学する小学生(440人),中学生(493人)の保護者に対し,2010年 9 月,無記名の調査用紙を学級担任より,児童•生徒に配布し,自宅で,保護者に児童•生徒に関する情報を記入,担任に提出してもらった。2010/2011シーズンにワクチン接種予定の児童•生徒と非接種予定の児童•生徒の保護者の回答を比較した。結果 2009/2010シーズンでは小学生の70.8%,中学生の55.2%の児童•生徒が,季節性•新型ワクチンのいずれかまたは両方を接種していた。2010/2011シーズンでは小学生の72.4%,中学生の55.8%が,ワクチン接種をする予定であった。2009/2010シーズンでは55.0%の児童•生徒がインフルエンザに罹患し,その97.2%が抗インフルエンザ薬の投与を受けていた。2010/2011シーズンに子どもにワクチン接種をする予定の保護者は非接種予定の保護者に比べ,2009/2010シーズンに子どもがワクチン接種をした割合,子どもが風邪をひきやすい体質である割合,子どもに兄弟姉妹がいる割合,2009/2010シーズンに保護者自身がワクチン接種をした割合が多かった。一方,2009/2010シーズンの子どものインフルエンザ罹患や同居家族のインフルエンザ罹患,高齢者の同居はワクチン接種意向とは関連を認めず,保護者の意識や保健行動が児童•生徒のワクチン接種と関係していた。保護者の64.9%が学校で,児童•生徒へのインフルエンザワクチン接種が行われることを希望していた。結論 新型インフルエンザの流行は,翌シーズンである2010/2011シーズンにおける児童のインフルエンザワクチン接種予定者率の上昇につながっていた。小学生の保護者は,子どもが風邪を引きやすい体質がある場合はワクチン接種を行うと考えていた。  また,保護者の64.9%が学校でワクチン接種が行われることを希望していた。子どものワクチン接種意向は2009/2010シーズンの罹患とは関係なく,保護者自身のワクチン接種と関係しており,接種率の向上には保護者の意識を変えるか,保護者自身が子どもを医療機関に連れて行かなくてもインフルエンザワクチン接種ができるようにすべきと考えられた。