著者
上瀧 弘晃 高橋 悟 高橋 大志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

投資判断における重要な情報源のひとつであるヘッドラインニュースに焦点を当て,テキスト情報がクレジット市場に与える影響について分析を行った.分析の結果,(1) 自動分類アルゴリズムにより分類精度が約80%のヘッドラインニュースのアルゴリズムを構築可能であること,(2)ヘッドラインニュースから抽出した情報は有効であること,(3)ニュース発信前後で市場間に違いが見られたことなどの興味深い結論を見出した.
著者
高橋 智宏
出版者
一般社団法人 日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
vol.156, pp.1-9, 1996

Two methods are well known to drive an EL lamp for a watch. One is a self-oscillation circuit using a transformer, the other is a driver IC equipped with a charge-up coil. The merits of a self-oscillation circuit are to be simple and easy to get brightness. However, the mounting area is larger and the cost is higher. The purpose of development of the EL Driver IC is to make smaller the mounting area and the lower cost. In practice, a charge-up coil both for EL and for buzzer is used in the EL Driver IC. (This Driver IC also includes buzzer driver.) Wrist watch bilt-in this driver IC has been produced on the commercial basis. Hereafter we will promote the EL technology as a regular function of digital quartz watch.
著者
鄭 強 荒木 修 瀧川 敏算 高橋 雅興 升田 利史郎
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.1284-1289, 1996-12-15
参考文献数
23
被引用文献数
2

Mixtures of Poly (metyl methacrylate) (PMMA) and poly (α-methylstyrene-co-acrilonitrile) (αMSAN) exhibit a LCST type of phase behavior. Dynamic rheological properties of PMMA / αMSAN blends of various compositions were measured at temperatures below, near, and above the phase-separation temperature. The time-temperature superposition was tried to obtain the master curves of G′ and G″ at 160℃. The time-temperature superposition principle failed above a certain temperature due to a phase separation. The "breakdown" temperature is close to the cloud temperature T_c of the blend samples. Comparison of log G′ vs. log G″ relation between the two components and the blends was made. The results show that the slopes of log G′ vs. log G″ plots in the terminal region are dependent on the composition of the blends. The rheological measurements have been found to be useful for characterizing the phase-separation of PMMA / αMSAN blends.
著者
高橋 康史
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.100-114, 2015

本稿の目的は,犯罪者を家族にもつ人びとが,いかにして自己の体験を語るようになるのかを描き出し,彼/彼女らが実践するスティグマ対処の手段の1つとしての役割距離とそのメカニズムを明らかにすることである.したがって,犯罪者を家族にもつ人びとへの支援に関する研究と異なる視点から,彼/彼女らの経験に接近する.具体的には,これまでの研究で議論されていない犯罪者を家族にもつ人びとの体験の語り得なさを乗り越える過程を捉えることを目指し,彼/彼女らの語りを事例として役割距離の観点から検討した.その結果,彼/彼女らは,加害者の家族として自己を振る舞えるようになるというスティグマの受容を経ることで,沈黙の状態から脱却していたことが明らかになった.彼/彼女らは,異質な他者や同じ属性をもたない他者との同質性の発見や,同じ属性をもたない他者との関係性を通じた自己の内にある普通さの想起によって,加害者の家族としての自己との距離化を実践し,スティグマが自己の役割の一部でしかないことを自覚していた.以上のことから,彼/彼女らの「回復」において,同じ属性をもたない他者との出会いや相互作用が重要な意味をもつことがわかる.
著者
長谷場 大輝 中井 一希 梅澤 一成 大條 開作 池田 智大 高橋 徹 川合 康央
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.207, 2015 (Released:2015-06-11)

本研究の目的は,日本語を母語としない英語圏在住者を対象とした日本語学習初学者を支援するものである.ここでは,平仮名片仮名に焦点を絞り,楽しみながら学習する為にゲーム要素を取り入れたアプリケーションを開発し,実際に配信を行ってその効果を検証するものである.本コンテンツの目的は,ユーザが日本語の基本である平仮名片仮名を正しく書くことが出来るようになることである.コンテンツ自体はフリーで手軽に入手可能なものとし,ゲーム感覚で平仮名片仮名についての知識を得られることが,本コンテンツの大きな利点である.アプリケーション名「AN ENCOURAGEMENT OF KANA(日本語版:KANAのすすめ)」として開発を行い,アプリケーションの配信を行った.結果,いくつかの有効なレビューを受け,これに基づくアップデートを行った.
著者
高橋 方子 菅谷 しづ子 鈴木 康宏 石津 みゑ子 布施 淳子 高橋 和子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.5_771-5_782, 2017-12-20 (Released:2017-12-27)
参考文献数
31

目的:本研究はわが国の事情に即したバリューズヒストリーの開発を目的とした。バリューズヒストリーは終末期医療の意思決定の根拠となる価値観を示す価値観歴である。方法:訪問看護師に対する面接調査および米国のバリューズヒストリーから作成した項目について,デルファイ法による質問紙調査を実施した。対象は訪問看護認定看護師397人・在宅看護専門看護師21人の合計418人とした。結果:「健康上の問題と向き合う姿勢」「健康上の問題に対する医師からの説明内容」「余命についてどう思っているかとその理由」「自分の意思決定の特徴」「自分のコミュニケーションの特徴」など35項目が日本版バリューズヒストリーとして選択された。考察;日本版バリューズヒストリーは,病名や病気の見通しなどについて本人に事実を伝えるとは限らないわが国の状況や,周囲の人の状況や調和を優先するといった日本人の意思決定の特徴が反映されていると推察された。
著者
塩山 実章 三井 良之 木原 幹洋 高橋 光雄 中尾 雄三
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学医学雑誌 (ISSN:03858367)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.101-104, 2001-10-25

症例は38歳女性.23歳で出産後左眼瞼下垂が出現し, 重症筋無力症(MG)と診断された.以後経過良好であったが, 36歳時重篤な呼吸困難を呈し(クリーゼ), 人工呼吸管理の上ステロイドパルス, 血漿交換療法が行われた.翌年感冒の後, 再度クリーゼとなり, 胸腺摘出術施行(胸腺組織は過形成像を呈していた).38歳時右眼視神経炎, 約半年後左眼視神経炎を発症.多発性硬化症(MS)の合併と診断した.MGとMSの合併率は各疾患ごとの統計学的な推定値より高いことが知られている.この理由として共通の免疫異常の他に, MGに対する胸腺摘出術, その他の治療がMSの発症経過に何らかの関与の可能性があるとする指摘もある.本例はMGとMSの発症の原因や治療方針を考える意味で示唆に富む症例と考えられた.
著者
高橋 志津 鈴木 勝治 市村 一雄
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.87-92, 2016 (Released:2016-03-31)
参考文献数
20
被引用文献数
3

糖質とイソチアゾリン系抗菌剤を用いた後処理がダリア切り花の品質保持期間に及ぼす影響を調査した.ダリア‘黒蝶’切り花の品質保持期間に及ぼす影響は,抗菌剤を含む2.5%と5%のグルコースの後処理が有効で,相対新鮮重は5%で最も増加した.そこで,糖質濃度が5%となるように,抗菌剤を含むグルコース,スクロース,フルクトースおよびスクロース + フルクトースを用いた後処理を行ったところ,どの処理も品質保持期間をほぼ同様に延長し,相対新鮮重も増加した.その際,スクロース + フルクトースでは花弁の裏返る症状が少なかった.ダリア切り花8品種にこの処理を行ったところ,すべての品種において切り花の相対新鮮重が増加し,切り花の品質保持期間が延長された.