著者
辻本 拓也 高橋 泰岳 竹内 昇平 前田 陽一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.648-651, 2015 (Released:2016-02-26)

人とロボットのインタラクティブ情動コミュニケーション(IEC)と呼ばれる概念が提案され,研究されてきた.IECは,人の動作から情動を認識する情動認識,認識した情動に対するロボットの情動生成,さらにその情動に応じたロボットの情動表現動作生成の3つで構成されているが,これらはそれぞれ別々に人の手で設計されてきた.本報告では情動認識と情動表現を同時に学習する統一したシステムを提案する.具体的には,リカレントニューラルネットワークに情動表現のためのラッセルの円環モデルを導入し,人の情動とそれに対応する身体動作の時系列パターンを与えて学習する.実験を通して提案するシステムを評価する.

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著者
〔伊能忠敬//原図〕,〔高橋景保//編〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.西日本, 1827
著者
高橋 若生
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.10503, (Released:2017-02-16)
参考文献数
16
被引用文献数
1

感染性心内膜炎(infective endocarditis: IE)は多彩な合併症を伴うが,脳血管障害は代表的な合併症である.虚血性脳卒中はIE における神経合併症の半数以上を占め,出血性脳卒中は6~18%に相当する.IE に伴った脳卒中はIE の病初期に発症することが多く,しばしばIE の初発症状となる.脳梗塞の大半は皮質枝領域に認められ,脳内出血は皮質下の多発性の血腫として認められる.また,神経症候を有さない症例においても,無症候性脳梗塞やmicrobleeds を含む無症候性出血性病変を伴うことが少なくない.IE に伴った脳卒中は,Staphylococcus aureus を起炎菌としたIE で発症頻度が高く,心エコーで検出される疣贅のサイズが発症リスクと関連する.
著者
神作 愛 今井 崇雄 高橋 一郎 澤田 茂樹 山内 美智子 長谷川 英美 五十川 光俊 米重 成人
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.37-41, 1997-06-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
12

Antinociceptive effects of the traditional Chinese (Kampo) medicines, Hochu-ekki-to, Yoku-kan-san and Saiko-ka-ryukotsu-borei-to, were studied on acetic acid-induced writhing in mice. The number of writhings observed was counted in consecutive 5 min periods for 60 min after intraperitoneal injection of 0.6% acetic acid. Kampo medicines were administered for 14 consecutive days, prior to testing, in the drinking water. Oral administration of Hochu-ekki-to (60, 150 and 300 mg/kg/day) dose-dependently reduced the number of acetic acid-induced writhings. Yoku-kan-san (60, 150 and 300mg/kg/day) tended to inhibit the writhing response to acetic acid in a dose-related manner. Saiko-ka-ryukotsu-borei-to (60, 150 and 300 mg/kg/day) markedly reduced the number of acetic acid-induced writhings but its effects were not dose-dependent. These results suggest that these Kampo medicines may have antinociceptive properties.
著者
渡邊 美香 熊野 史一 高橋 晋 伊藤 幸雄
出版者
日本ソノケミストリー学会
雑誌
ソノケミストリー討論会講演論文集 18 (ISSN:24241512)
巻号頁・発行日
pp.95-96, 2009-10-23 (Released:2017-07-18)

The hot spots that high pressures and temperatures generate during the bubble collapse process, especially in acoustic cavitation, directly related to the physical and chemical reactions, hi this study, to investigate the possibility of realization for the sake production process, we investigate the MB effects on the composition of sake. The fragrance ingredient in sake is affected by the activities of the hot spot and/or shock waves, resulting in the decompositions and the synthsis of the fragrance ingredient. The ethyl acetate and the ethyl caproate activated to are decreasing by hydrolysis, while the isoamyl acetate is activated by increasing in the dehydration. There are many point which must be clarified, i.e., the oxidation of isoamyl alcohol by affecting the dissolved gas in the solutions.
著者
高橋 正雄
出版者
医学書院
雑誌
看護学雑誌 (ISSN:03869830)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.446-449, 1994-05-01

はじめに 『リア王』1)(1605年)は,シェイクスピアの4大悲劇の頂点と目される2)など,今日なお高い評価を受けている作品だが,精神医学的には,リア王の言動が痴呆性老人に似ている点で興味深い作品である.もっともリア王痴呆説は別に目新しいものではなく,前世紀末のレールをはじめ,ワイガントやガイヤーも既に唱えている3).ただ,ここで面白いのは,『リア王』という悲劇そのものが,リア王の痴呆に周囲の人々が気づかなかった,あるいは気づいても適切な対策を取らなかったがために起きた悲劇のように見えることである.即ち,『リア王』という物語は,臨床的には周囲が痴呆に対する認識を欠き,その対応を誤った場合に生じる事態によく似ているのである. そこで本論では,リア王の痴呆老人的な言動とそれに対する周囲の対応を中心に,作品冒頭の財産分与の場面と,その後の長女・次女の対応,最後の場面でのコーディーリアの対応という順で,検討を加えてみたい.
著者
三徳 和子 高橋 俊彦 星 旦二
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-10, 2006

主観的健康感の関連研究から,主観的健康感は死亡率に対し独立した寄与因子であることが指摘されている.そうであるなら死亡率に与える効果の大きさには,死因や性別,年齢および観察期間によって差異はあるのかという疑問が生じる.この問題は主観的健康感の意義を解釈をしたり保健活動への応用を議論する上で重要と思われる.本研究の目的は,主観的健康感と生命予後との関連性について,これまでの研究成果を整理し,今後の研究の方向と課題を提示することである. 主要な結果は以下のとおりである. (1)主観的健康感の低い者のその後の生存妥当性が低いことは,大多数の研究で確認されたが,そのメカニズムに関する詳細な研究報告は見あたらなかった. (2)主観的健康感と死亡との関連性の強さは,男女間で差がないとする報告と男性により強い関連性がみられたとするとする報告とがあった. (3)年齢は多くの研究で潜在的交絡因子として調整され,死亡率との関連性を年齢別に観察した研究は少なかった.いくつかの報告では関連性は高齢者のみではなく中年や若年者年齢層にもみられること,85歳以上では関連が弱いことが示されている. (4)主観的健康感の良否と死因とに関する追跡研究は,主観的健康感の低い者は高い者に比べて心血管疾患やがんによる死亡危険度が有意に高いことを明らかにしている.また最近では,死亡率に与える効果には,死因によって強弱の差があることも示されている. 以上の結果から,主観的健康感はその後の生存とその予測等に関連していることが明らかとなったが,主観的健康感が生命予後に対する予測効果をなぜ持つのかを明らかにすることが今後の課題である.
著者
臼井 幸弘 高橋 寛幸 吉開 範章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.505, pp.19-24, 2002-12-06
参考文献数
5
被引用文献数
11

ネットワーク上でのコミュニティ活動を活性化する上で、信頼形成のための評判システムが重要であることを示す。そして、ネットコミュニティの中でも信頼形成が重要となるネットオークションについて、評判システムを組み込んだ実験結果を示す。まず、ネットコミュニティの形成・運用のための要件を挙げ、それに必要となる、コミュニティが持つべき機能をまとめ、信頼形成が重要であることを示す。そして、ネットオークションに、信頼形成の手段として評判システムを取り入れた実験で、評判システムがある場合とない場合での比較を行い、取引商品価値の変動等から、評判システムが市場の活性化に効果を持つことを示す。
著者
高橋 吉文
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 = Research Faculty of Media and Communication, Hokkaido University
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-53, 2009

グリム童話は、ある特定の記号(コード)の反復から組み立てられていることが基本であるが、そこにおいてとりわけ際だつもののひとつが、〈切断〉コードの反復である(第1章)。しかし、記号という一見人工的にみえるものの基底には、古代や太古の昔に遡りうる民俗的・神話的な思惟がとぐろを巻いている。その〈切断〉コードとも深く関わる人頭・生首信仰もその一例である。本論第2章では、人頭崇拝の普遍的広がりの確認を導入として、西洋文化の二大源流地中海とケルト等に顕著な人頭崇拝例と、西洋世界におけるその強靱な呪縛系譜(西洋人=首狩り族)を示す。その後、口承世界における生首嗜好の世界的広がりをまずは示した上で、頭部に呪力を感じる神話的思考の存在、及び口承物語におけるその展開を継承した民衆昔話のひとつ『子どもと家庭のための昔話集(グリム童話集)』(KHM)において、〈斬首〉コードがどのように反復され、メルヘンを構成しているかを確認する。KHM47「ねずの木」では〈斬首〉コードの反復とシンメトリー構成を簡潔に示し、斬首され門壁に釘で打ち付けられた馬頭が王女と言葉をかわすKHM89「鵞鳥番のむすめ」では、その〈斬首〉コード反復が、古代ゲルマン人の馬頭信仰という歴史的事実や神話的思惟にいかに強く裏打ちされていたかを明らかにする。Die Grimmschen Märchen sind aufgrund der Wiederholungen halbsemiotisch zu analysieren. Im 1. Kapitel dieser Einführungsserie habe ich die symmetrische und halbsemiotische Erzählstruktur der Grimmschen Märchen, welche die Brüder Grimm in der tieferen Erzählschicht bewusst und insgeheim gestalteten, an dem KHM21 "Aschenputtel" auf die werkimmanente Weise klargemacht, indem ich mich an der Wiederholung eines "Fuß-Abschneidung"-Kodes orientierte. Im vorliegenden 2. Kapitel handelt es sich als Verstärkung der Analyse anhand vom "Abschneidung"-Kode um eine skizzierende Auflistung und Zitate aus den volkskundlichen Materialien, die den Kult des Kopfes und des Köpfens seit Alteuropa bezeugen, und ferner um die Feststellung der Europäer als Kopfjäger, an deren verborgenen Tradition sie immer noch unbewußt, aber stark festhalten. Solch eine Neigung findet sich auch in europäischen Überlieferungen wie Volksmärchen. Die Grimmschen Märchen machen dort keine Ausnahme. Bei KHM47 "Van den Machandelboom" lässt sich der "Haupt-Abhauen"-Kode, in verschiedenen Brechungen transformiert, vielmals und symmetrisch wiederfinden. Dasselbe trifft für KHM89 "Die Gänsemagd" zu, wobei man nicht nur den den Lesern sichtbaren Wiederholungen des abgehauenen Pferdekopfes, sondern auch den uns scheinbar unsichtbaren eines rollenden Huts (=Kopfes) wie der kriechenden Haltung (beim Köpfen)der Königstochter begegnet, die sich zunächst am Wasser zweimal, dann am Ende im Eisenofen bäuchlings legt. Hier im 2. Kapitel werden auch Belege in Bezug auf germanische Kulte und Sitten des abgehauenen Pferdekopfes zitiert. Die Auflistung, die die Notwendigkeit des "Kopf・Haupt-Abhauen"-Kodes historisch begründet,soll die halbsemiotische Analyse des Grimmschen Märchens KHM89 "Die Gänsemagd", die ich im 3. Kapitel auszuführen vorhabe, vorbereiten und für die Gültigkeit der Methode garantieren.
著者
高橋 良輔 芝崎 厚士 山崎 望 大庭 弘継 川名 晋史 今井 宏平 伊藤 丈人 佐藤 史郎 中内 政貴
出版者
青山学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

当初の研究計画では最終年度となる平成29年度は、総括的研究を実施した。そのため共同研究の焦点は、”政治的資源としての時間”の位相の解明/時政学の構築に置かれている。研究推進の具体的方法としては、基礎的研究段階で各研究者が提示した研究構想に沿って課題を追究する個別研究と、その研究の進捗状況について報告・討議を行う研究会という二つの側面から実施された。まず平成29年8月24日(木)13:00-18:00 青山学院大学で開催された第5回研究会では、前半で研究アプローチについて検討したうえで、個別の研究状況を報告・討議を行い、時政学研究の成果公開の方法について協議をしている。当日のプログラムは以下の通り。1.前回までの研究会の振り返り&時政学研究のアプローチについての確認、2.個別研究(事例班)からのご報告:大庭先生/今井先生/八木先生(各自20分程度で個別の時政学研究についてご報告いただき、20分程度の議論)、3.時政学研究の成果についての検討、4.共著書刊行の検討、5.今後のスケジュールについて、6.その他。また平成30年1月28日(日)13:00―18:00に青山学院大学で開催された第6回研究会では、個別研究の報告を踏まえて、共著書企画案の共有・執筆者アンケートの共有、研究アプローチの類型化を行っている。当日のプログラムは以下の通り。1.個別研究からのご報告と討論(佐藤先生、伊藤先生 各20分報告+質疑応答)、2.共著書企画案のご説明、3.執筆者アンケ―トの共有、4.共著書構成および研究アプローチの検討、5.その他(今後のスケジュール・研究会開催など)。上記2回の研究会の結果、共同研究の成果を4つの類型に整理したうえで、ミネルヴァ書房からの共著書刊行を目指すことが合意された。