著者
佐々木 隆仁 垣渕 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.120, pp.17-23, 1999-06-17
参考文献数
7

「Truster」は、リアルタイムで信頼度の高い心理分析結果を表示する意思決定支援システムです。専門家が行うような高度な感情分析を容易に行う独特なアルゴリズムをべースに強カな音声心理分析を特徴としています。この「Truster」の音声心理分析アルゴリズムと実証データを検証します。
著者
西 祐希 野口 雄介 宮田 俊弘 南 内嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.110, pp.35-39, 2011-06-23
参考文献数
17

安価で資源的に問題が無く、かつ人体に対して無害な亜酸化銅(Cu_2O)を用いるAlドープZnO(AZO)薄膜/ノンドープZnO(ZO)薄膜/多結晶Cu_2O構造を採用した低コストn-pヘテロ接合太陽電池を作製し、高変換効率を達成した。高い変換効率はCuシートを熱酸化した高品質多結晶p形Cu_2Oシート上に、厚さ約30-50[mm]の多結晶n形ZO薄膜層を低ダメージ成膜することにより達成した。AM1.5G擬似太陽光照射下において、開放端電圧(Vbc);0.69[V]、短絡電流密度(Jsc):10.1[mA/cm]、因子曲線(FF);0.5、及び変換効率(η);3.83[%]を実現できた。
著者
山田 明 三宅 優 寺邊 正大 橋本 和夫 加藤 寧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.203, pp.11-16, 2008-09-11
参考文献数
14

メールやWebなど様々なプロトコルにおける名前解決の基盤としてDomain Name System (DNS)が利用されている.そこで,DNS監視によって,それらのプロトコルにおけるクライアントの振る舞いを監視できる可能性が示されている.これまで提案されてきた方式は,企業LAN規模のようなクライアント数の少ないネットワークを監視する方式であり,ISPのようなクライアント数の多いネットワークへの適用が困難である.本稿では,クライアント数が多いネットワークにおいても,異常なクライアントを検知する方式を提案する.提案方式は,障害の原因となりやすい流量の多いクライアントのみを選別して判定処理を行うことによって,対象クライアントを個別に監視するのに要する総計算量や総記憶量を削減できる.実DNSサーバの6ヶ月間の通信による評価から,スパムメール送受信などの異常を検知できることを示す.
著者
荒川 豊 山中 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.324, pp.61-64, 2005-10-06
参考文献数
12

OBSネットワークにおける大容量データの効率的な転送を目的とし, On-the-flyパス構築によるバースト・サーキット融合型ネットワークアーキテクチャを提案する.近年, ファイルサイズ等は増加の一途をたどっており, DVDデータなどの転送をOBSで行う場合, 複数バースト信号にまたがって転送が行われる可能性がある.このような場合, OBSではなく, パスを構築してからデータ伝送を行うサーキットスイッチの方が適していると一般的にいわれている.しかしながら, サーキットスイッチイングは, パス構築に時間を要するため波長利用効率が悪くなるという問題点がある.そこで, 複数のバースト信号から構成されるフローにおいて, 先頭バースト信号がパスの予約を行い, 最後尾のバースト信号がパスの開放を行うOn-the-flyパス構築方式を提案する.さらに提案方式では, 先頭バースト信号を高優先度とすることにより, パス構築成功率を向上させる.パス構築のトリガーとしては, フローサイズ, あて先までのホップ数, 優先クラスなどを考慮する.計算機シミュレーションにより, フロー棄却率及びバースト棄却率が大幅に改善することを示す.
著者
藤農 佑樹 瀬戸 大樹 武部 正英 為頭 美斗子 ポール ナラヤン チャンドラ 飯山 宏一 高宮 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.110, pp.7-12, 2005-06-03
参考文献数
5

化合物半導体MIS構造デバイスを実現するため、我々はこれまでにGaAsについては酸窒化が良好な絶縁膜/半導体界面形成の手段となることを明らかにした。しかし、従来のプロセスでは窒素プラズマによるレジストアッシングの問題からプラズマ処理時間が制限され、充分な窒化を行うことが困難であった。本研究では、レジストアッシング問題を回避するために、通常のレジストの代わりにAl膜を使用するプロセスを考案し、その新プロセスによりGaAs-MISFETを試作した。
著者
太田 健一郎 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.570, pp.73-80, 2001-01-16
参考文献数
7

デザインパターンに始まるソフトウェアパターンの流れはPLoPなどの活動と共に多種多様なパターンを生み出した。しかしながら、パターンの概念がほとんど知られておらず、パターンがほとんど存在しないと考えられている分野も存在する。それらの分野では標準、規則、マニュアルなどの既存の概念を組み合わせれば十分であると考え、パターンの発掘、共有の必要性を感じていない場合も多い。しかし、これら従来の概念では解決できない領域が存在し、そこで発生する問題を解決できる候補となるのがパターンなのである。本稿ではパターン一般に関し、パターンの持つ各種の特性を分析し、その特性を従来の概念のものと比較、検討し、パターンに最も適した領域とはどこなのかを探る。
著者
石井 理 馬場 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.143, pp.11-14, 2005-06-17
参考文献数
12

我々は2つの結合したマイクロディスクからなるフォトニック分子レーザの双安定特性を実証する.フォトニック分子を不均一励起すると, 可飽和吸収や利得飽和による双安定や2つの結合モード間のモードスイッチングが, 100μW以下の実効励起強度で観測される.これらの動作は可飽和吸収と利得スイッチングに基づくことがレート方程式により説明される.これらが起こる条件は, 不均一励起割合やディスク直径に依存するキャリアの各モードへの寄与率, および結合モードのQ値によって決まる.このようなモードスイッチングを示す双安定レーザは, 高速かつ微小な光メモリ, フリップフロップ等への応用が期待される.
著者
笠井昭範 原直 阿部匡伸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.6, pp.1-6, 2014-07-21

GPS による位置情報を用いたアプリケーションやサービスが広く普及している.本研究では,GPS から取得した位置情報をもとに,様々なライフログを集約するシステム FLAG を開発した.FLAG では位置情報を滞在地と移動経路に分類して管理を行う.分類した位置情報は地図とタイムテーブル上に可視化され,滞在地にはユーザごとに個別の名称を登録する機能を設けた.また,様々なライフログを集約する例として Twitter における投稿時間から FLAG の持つ位置情報と結びつけを行う.これにより,位置情報を持たないライフログの地図上への可視化が可能となる.システムの評価では,6 名の被験者により滞在地の正解データを作成し,FLAG の滞在地検出精度について 2 種類の検出法を用いて比較を行った.結果, FLAG では元データに比べて高い精度による滞在地の検出が確認された.Recently, the application and the service which utilize location information from GPS have highly prevailed. In this paper, we developed the system called FLAG which aggregates the variety of Lifelog under location information. FLAG manages location information discriminate between moving and staying. With using FLAG, we visualize categorized location information on the map and the time table. And implement set the function which registers individual name according to users in the staying state. We also link the location information from FLAG to Twitter using the posting time for an example of aggregating various kinds of Lifelog, This function enables Lifelog to show on the map even if the Lifelog has no positional information. For an evaluation of the FLAG system, we created correct data of staying by six users. And we compared accuracies of staying by using two detection methods. As a result, we confirmed that FLAG can be detected high accuracy staying than the original data.
著者
猿渡 俊介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.334, pp.57-62, 2008-11-27

スマートダストのコンセプトが1999年のMobiComで発表されてから10年が経とうとしている.当初,スマートダストのコンセプトを基盤としたシミュレーションによるMACプロトコルやルーティングプロトコルの研究が主であった.しかしながらTinyOSとMICA moteの登場を機に,具体的なアプリケーションを実機で評価し,そこから技術課題を抽出するというアプリケーション指向の研究が盛んになった.アプリケーション指向のアプローチは無線センサネットワークの応用を広げただけでなく,無線環境における高精度な時刻同期プロトコルやイベントデータを効率よく集めるための信号処理技術など,新しい技術の創成を促した.本稿ではこれまでの無線センサネットワークの研究の流れを踏まえ,今後の課題に関して議論を行なう.
著者
西山 潤平 木下 伸一 和田 佳朗 桑田 成雄 平田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.479, pp.143-146, 2009-03-04
参考文献数
7

有人宇宙活動が進められる一方で,宇宙環境下における生命活動維持の中核を担う自律神経系機能に関しては未知な部分が多く残されている.本研究では,過重力負荷に伴う自律神経系反応を,その他覚的指標として有効性が確認されている瞳孔フラッシュ応答を指標として評価した.実験には,遠心加速度付加装置を用い,座位姿勢で体軸下方向に最大3Gを定常的に負荷し,過重力負荷中の交感,副交感神経系活動の変化を評価した.自律神経系活動を2名の被験者で評価した結果,1名の被験者では1Gと過重力負荷との間に有意な差が認められ,交感・副交感神経活動ともに亢進していたことを示す結果を得た.
著者
関根 理敏 竹内 彰次郎 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.87, pp.7-10, 2005-05-19
参考文献数
9

センサネットワークでは, ノードが大部分の期間パケットの送受信を行わずにスリープ状態になり, クエリの配信やイベント検知などにより一時的にアクティブ状態となりパケットの送受信を行うというように, トラフィックが変動する場合が想定される.筆者らは以前, センサネットワークにおいて, 送信スロットの予約をランダムアクセス期間に行うスケジューリングベースの低消費電力MACプロトコルを提案した.しかしながら, 提案手法では低トラフィック時に, スロット予約期間が冗長になることがあるという課題があった.そこで本稿では, 送信要求期間とスロット割り当て期間の長さをトラフィックに応じて, 自律分散的かつ動的に変更することで, 消費電力を抑制する手法を示す.シミュレーションによる評価の結果, 適応的制御を行わない場合と比較して, データパケット受信数を減らすことなく, 特に低トラフィック時の消費電力の改善がみられた.
著者
関根 敏和 小林 邦勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.372, pp.85-90, 2003-10-14
参考文献数
8

基板上およびチップ内の配線における波形伝送は,シグナルインテグリティの重要な問題であり,配線上の信号の動作を高精度高速に求める方法が必要になってきている.本文では,配線を不均一線路でモデル化して周波数特性を求め,その後に時間特性を求める方法として,多項式補間を用いる有限差分周波数領域法(FDFD-DQ法)を述べる.本方法の特長は,多項式補間を用いて大域的近似を可能とするとともに,電圧と電流の補間点を線路上に交互に配置することにより,その数が少なくて済むようにしているところにある.
著者
佐々木 巌 畑中 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.103, pp.23-26, 2013-06-21

当研究室では,頭部MRA (Magnetic Resonance Angiography)データの観察を目的としたノート PC上で動作する携帯型MRA画像データ観察端末の研究・開発を行っている.この端末では, MPR (Multi Planar Reconstruction:多断面再構成)像やMIP (Maximum Intensity Projection:最大値投影法)像を得るための位置決めが,血管網構造(血管の解剖学上の位置)を位置参照とすることにより,容易にできるように考えている.本ツールをスマートフォン上で動作させることにより,時間的・地理的な制約を受けずにMRA画像データの観察を行うことが可能となる.本報告では,Apple社製のスマートフォンiPhone 3Gへの携帯型MRA画像データ観察端末の試作とその結果について報告する.