著者
小野寺 民也 上村 務
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.52-53, 1990-09-04

The popularity of C-based object-oriented programming(OOP) has grown in recent years. In particular, C++ is rapidly gaining acceptance by a large number of users.As these users accumulate experience, they have found certain common problems, which can be summarized as follows:・Iniracieble run-time errors. Major sources are type misinterpretation, illegal pointer dereferencing, and failure of storage management. The errors usually result in a segmentation fault, and disable even a debugger.・Long recompilalion time. More often, a slight mod ification to a source code causes a massive recompilation.・Limiled modularily and reusabilily.COB (C with OBjects) is a new object-oriented language, upward compatible with C, that is being devel oped at IBM's Tokyo Research Laboratory. The lan guage attempts to address the above problems by putting as much emphasis on facilitating programming activities as on the quality of the final object code. In particular,the following design goals have been set up.・Decreasing the number of error sources by providing safe language constructs and garbage collection.・Increasing the modularity of program components.・Maintaining compatibility with C.・Recovering good run-time performance by extesive optimizations in a completed program.
著者
佐野木 茂 近藤 篤史
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.241-242, 1995-03-15
被引用文献数
1

ソフトウェアを製作する過程において、その品質を向上させる手段としては、従来よりレビューや単体試験というものがある。しかし、実際のソフトウェア開発においては、種々の制約により、これらが満足には行われていない。そのため、組み合わせ試験・システム試験といった、開発の後期の段階で抽出される障害の中に、本来であれば単体試験段階で抽出されなければならないもの(コーディングミスなどの"うっかりミス"等)も多く含まれているのが現状である。今回、某システム開発プロジェクトにおける品質向上施策の一環として、単体試験前のソースプログラムの机上での充分なチェックを徹底させることで、ソフトウェア製作の早期の段階での品質向上を図った。本報告では、その「机上デバッグ」施策について述べる。
著者
松野 年宏 市川 眞一 井田 哲雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.966-967, 1990-03-14

本稿では,われわれの開発したLisp-Prolog融合処理系MC(Meta Computing environment)の概要を述べるとともに,MCによるアプリケーションプログラム開発を通じて得た,融合の効果についての評価を行う.計算機によって処理される問題が拡大し,またそれらの複合問題の解決が要求されるにつれ,それを記述するためのプログラミング言語に要求される機能は多様化してきている.この要請に対する解決には,強力な新言語を開発する,あるいは,既存のプログラミング言語に適切なインターフェイスを設ける,という2つのアプローチが考えられる.MCでは,既存ソフトウェア資産,およびプログラミングノウハウの継承という現実的な配慮から後者のアプローチをとり,記号処理分野で広く利用されているLispとPrologの融合を図った.Lisp-Prolog融合処理系自体は決して新しいものではないが,その効果についての評価は未だに定まっていない.われわれは,MCによる実際的アプリケーションの開発により,Lisp-Prolog融合処理系が単なる研究的興味の対象ではなく,プログラム開発の効率化に有効であるとの評価を得た.
著者
浅田 啓 菅沼 明 牛島 和夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.585-586, 1990-03-14

日本語文章椎敲支援ツール『推敲』とは,MS-DOS上の日本語文章ファイルを解析して推敲に役立つ情報を書き手に提供することを目的としたツールである。『推敲』は、1987年度にパーソナルコンピュータ上で『推敲1.5』として実用化された。その後、このツールに関心を持つ一部大学関係者(京都大学、静岡大学、筑波大学、東京工業大学、東京農工大学、名古屋工業大学、日本大学(順不同))に『推敲1.5』を試用してもらい,評価をしてもらった。今回、それらの評価結果を検討し機能を拡張し『推敲2.0』とした。2節では試用者アンケートの結果とそれについての検討内容を述べ、3節、4節では機能拡張の詳細について述べる。
著者
荒木 哲郎 池原 悟 塚原 信幸
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.109-110, 1993-09-27

漢字OCRやWP(ワードプロセッサー)さらには音声認識装置などの入力装置を用いて計算機入力を行った日本語文には、一般に誤字、脱落及び挿入誤りが含まれるために、これらの誤りを自動的に検出し正しい日本語文に訂正する技術が必要となる。これまでに、日本語の誤字を対象に単語解析プログラムを用いた誤字検出法並びに1重マルコフモデルによる訂正方法がありまた、日本語文節内の連続した脱落、挿入誤りに対して、m重マルコフ連鎖確率を用いて誤り位置の検出並びに正しい日本語文に訂正するアルゴリズムが提案されている。本論文では、更に、誤字に対しても誤り位置の検出並びに訂正が行えるように、そのアルゴリズムを拡張する方法を示す。さらにその有効性を確認するために、1文字並びに2文字の置換誤りを埋め込んだ新聞記事400文節を用いて、文節内の誤り位置を検出し、訂正する実験を行う。
著者
今城 哲二 高見沢 正己 森 陽子 加藤 豊
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.399-400, 1986-10-01

近年、高級言語によるオンラインプログラム作成が増加すると共に、DB/DC(Data Base/Data Communication)の需要も高まり、DB/DC環境を使用したテストも増加してきた。このDB/DC環境がテストの段階で完成されていない場合は、テスト用データベース(以降、DBと記述する)や端末シミュレータの作成が必要となり、これに費やす労力は多大なものとなる。ここで、DB/DC環境がなく、テスト用DBや端末シミュレータもない状態で、テストを可能とする機能が求められるようになった。今回、日立のCOBOLデバッガ(COBOL言語のテスト支援ツール)で、これらのDB/DCの環境がなくてもDB入出力やメッセージ送受信が可能なDB/DC単体テスト機能を開発した。本稿では、DB/DC単体テスト機能の特長と実現方法を中心に述べる。
著者
糸魚川 幸宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.165-166, 1995-09-20

文字を用いたマン・マシン・コミュニケーションにおけるレアと思われるケースを識別し分析しようとした理由を上げる。 (1)心理学の実験においてレアな反応を示す被験者がある。知覚理論などを検証する場合、統計処理により棄却される。調査者は心理学科を卒業しているが、大学1年の時、催眠実験の視覚心象の性質の研究において実験者よりレアな反応データといわれたことがある。何色という反応をする場合に人の着ているシャツの色を言ったのである。心理学者のなかに他者を分析する場合、自己を分析することが大事ということを言う人もいる。本研究において当初50人の被調査者を識別した。ID(アイディンティフィケーション)も一つの識別基準にした。レアなIDの被調査者aを識別したのはテーマに対して無視できない重要な事柄を「レアと思われるケース」が提供するからである。 (2)マン・マシン・コミュニケーションの作業分析を行った。コンピュータの制御卓での作業において各端末と文字によるコミュニケーションを行ったことがある。グループウェアの研究会(平成4年6月26日、於、慶応義塾大学)で確認したのは、制御卓と各端末とのコミュニケーションは会議と似ている面がある,マルチメディアによるコミュニケーション精度を向上させる場合、文字、画像、音声を一緒にした実験をするか、文字、画像、音声の各々の実験により精度向上をはかるか、どちらがよいかという問題であった。グループウェアにおいてコミュニケーションの特徴が分類されているが、本論文に参考にしたのはフォーマル、インフォーマルのそれぞれの特徴である。インフォーマルなコミュニケーションの特徴は、「偶発的、ランダムな参加者、議題はその場で決まる、双方向、豊富な内容、インフォーマルな言語と記録」などが上げられている。 (3)被調査者は面識のある人から識別した。趣味によるIDの設定も入れている。被調査者50人のうち1人が推理小説ゆえに識別された。データ源7,329人中18人(0.25%)が推理小説を趣味と申告している。レアな報告と考えられる。推理小説を選んだ理由は、マン・マシン・コミュニケーションにおいて、識別した被調査者bの制御卓へのメッセージにインテリジェンスを感じさせるものがあった。レアなものであり、蓋然性コミュニケーションがあったのは、推理小説、エスピオナージ愛好の共有部分が調査者とあったからと考えた。出会い後、その人への接近、回避ということを考えると、どの文学作品を被調査者が話題に出したかも影響している。「日本沈没」が記憶に残り、「芽むしり仔撃ち」を回避したケースもある。趣味にSF愛読があるが、文字を用いたマン・マシン・コミュニケーションの場面での出会いがなかったので今回は被調査者に識別しなかった。
著者
桑田 喜隆 牛田 修司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.240-241, 1991-02-25

エキスパートシステムにおいて、専門家から得たルールを効率良く実行する方法としてRETEマッチアルゴリズムが有望であり、OPS5を初め多くのAIツールで応用されてきている。RETEマッチアルゴリズムでは予めルールの構造を解析し実行時の効率が最高になるような条件木(RETEネットワーク)を生成しておき、RETEネットワークを基にインタプリトしやすい中間形式を生成する。近年、RETE、マッチアルゴリズムに代わるTREATも提案されているが、否定ノードでの処理が増大してしまうことを考えると実際のエキスパートシステムでは必ずしも有効ではない。我々は実際に使われるエキスパートシステムでルールを効率良く実行するという観点で、RETEマッチアルゴリズムに注目して最適化の検討を行なっている。RETEマッチアルゴリズムでは、データ(ワーキングメモリエレメント,WME)の分布が実行時にしか分からないため、静的な解析だけでは最適な条件木を生成することは困難である。本稿では実行時のWMEの分布状況から最適なRETEネットワークを生成する方法について論じる。
著者
長沢 伸也 石塚 隆男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.67-68, 1995-03-15

今日、情報技術はデジタル化が可能な多くのメディアを創出しつつある。いわゆるマルチメディアにより、従来のメディア上の情報をコンピュータにより統合的に扱うことが可能となり、日常生活においてもお仕着せの受け身的な情報利用からメディアを超えて主体的、能動的に必要な情報を編集し、活用できる能力が必要となってきている。さて、文字放送は国際的にはテレテキストと呼ばれ、わが国ではニューメディアのひとつとして1985年にハイブリッド伝送方式による文字放送が開始された。文字放送は文字や図形で構成されるカラー静止画像情報を通常のテレビ信号に多重伝送することにより、受信側で復号してテレビ受像器に表示する放送システムである。文字放送は、ヒデオテックスやパソコン通信のように双方向性はないが、テレビ受信料以外には通信料が不要であるという大きなメリットがある。さらに、パソコン用文字放送受信デコーダー・ボードが発売されており、デジタル情報として記録・利用が可能になったことから、マルチメディアのひとつとして利用が拡大していくことが期待できる。亜細亜大学経営学部では、文字放送情報を活用した情報教育を試行的に開始し、特に情報検索教育について有効性を確認したので報告する。
著者
河井 良浩 石山 豊 植芝 俊夫 高橋 裕信 富田 文明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.291-292, 1994-03-07

これまでのビジョンシステムは受動的で、与えられた環境のみを観測・認識していたが、ロボットの眼として考えた場合、システムが能動的・計画的に注視点を変えたり、ズームアップすることの必要性と有効性が認識され始めている。例えば、複雑な形状をもつ物体を扱う場合、全体像だけでは得られない細かな部分の情報は、その部分をズームアップして得る必要がある。またハンドアイロボットでは、視覚によって操作する物体の位置・姿勢の認識、ハンド操作のビジュアルフィードバックと操作ミスの発見が重要な課題となるが、ハンドの作業内容によって注視点を計画的に変えなければならない。そこで、3次元情報を能動的に測定できるステレオカメラシステム-パタパタ-を開発した(図1)。本システムには、3台のテレビカメラに電動ズームレンズが取り付けられ、ズーム, フォーカス, アイリスの制御がコンピュータで制御可能となっている。各カメラはそれを支持する雲台にのり、輻輳制御が可能である。またこれら3台の雲台を支える支持台は別の雲台の上に掲載され、首振り(パン、チルト)制御が可能となっている。これらもコンピュータ制御される。この機能により、対象の形状、位置、移動に応じた柔軟性のあるステレオビジョンが可能となっている。基本的には2台のカメラで行なうが、3眼ステレオに対応できるように、3台をカメラ有している。[figure]
著者
今村 賢治 堀井 統之 大山 芳史
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.109-110, 1993-03-01

電報等のメッセージの中には、我々が読んだとき、送り手の性別を感じさせるものがある。例えば、「おまえもがんばれよ」という句が入ったメッセージの送り手の性別には男情、「あなたもがんばってね」という句なら女性と感じることができる。このように、同じ意味であるにも関わらず、送り手の性別の違いを感じるということは、メッセージに何らかの言語的特徴があることを示している。本塙では、言語表現という特徴を用いて、メッセージの送り手の性別を判定する方式について検討した結果を報告する。
著者
堀 浩一 戸田 誠之助 安永 尚志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1209-1210, 1986-10-01

従来、論文検索システムをはじめとする情報検索システムのために、所望の情報にたどりつくためのキーワードの抽出法と使用法について、さまざまな研究がなされてきた。キーワードの構造化、キーワードの種類のコントロール、シソーラスの作成法と利用法などが考えられてきたが、結局のところ、大規模なシステムにおいては、単純な、構造のない、また、コントロールされないフリーキーワードが使われることが多かった。その理由は、システム製作者がどんなにがんばっても、構造や、キーワードの種類を把握しきれないためであると考えられる。これは、自然言語の意味処理全般に通じる問題であって、どんなに工夫しても、意味のあらゆる側面をカバーする表現体系をあらかじめ与えることは不可能である。そこで、筆者らは、ユーザ1人1人に合わせて、単語の意味を学習するシステムを考えた。単語の意味は、単語と概念からなる空間の構造として表現される。意味を空間的に表現しようというアイディアそのものは新しいものではないが、ユーザに合わせて空間を変形していくというメカニズムを与えることにより、あらかじめ把握できない意味も学習されるようになり、単純なキーワードでは検索不可能だった情報を、意味の空間的表現を介して、見付けることが論文検索システムにおいて可能になった。文学の論文検索システムに応用した例を以下に示す。
著者
森大 二郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.5-6, 1993-09-27

クラスを持たず,委譲によって状態や振舞いの共有を行うプロトタイプベースのオブジェクトシステムに,オブジェクトの外部インタフェース(シグネチャ)としての型を付与し,個々のスロットに強い型付けを課した。これにより,オブジェクトの振舞いの把握が困難になりがちであるというプロトタイプシステムの問題点が緩和され,データ抽象に基づくプログラミングが行える.また,オブジェクトにアドホックにビユーを付与する際の指針を規定することができる.
著者
藤巻 遼平 中田 貴之 塚原 英徳 佐藤 彰典 山西 健司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.45-46, 2008-03-13

本稿は故障事象の検出問題に関し,A)各属性(時系列データ)の性質が異種多様,B)故障事象の学習事例が少数,C)故障事象とは無関係な属性が多く含まれる,という実応用でしばしば直面する状況で,高精度な診断を可能とするアルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムの特徴は,1)各属性の時系列を異常スコアの列へ変換し各属性の異常スコアベクトルによって各故障を特徴付ける,2)故障時および正常時の異常スコアベクトルを利用して適切な属性を選択する,という2点からなる.実験では自動車の実データに対して提案アルゴリズムを適用し,その有効性を確認した.
著者
古和田 孝之 吉川 隆敏 山本 英人 堀井 洋
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.271-272, 1994-03-07

近年、手書き文字認識の研究が進められ、商品化が盛んに行われている。しかし、不特定多数のユーザを対象にしたシステムの場合、文字データなどのパターン情報だけで高認識率を達成するのは困難である。それを解決する方策として、言語情報を用いた認識後処理技術が必要となる。現在の手書き入力システムの使用シーンを考えると、一般文書の入力よりも、住所、氏名、会社名、商品名など、記入すべき文字列の属性があらかじめ決まっているような形式の入力が主流で、また通常このような入力形式では、一般文書の入力よりも高い認識精度が要求される。このような状況を踏まえ、住所、氏名のように入力属性が限定されている場合の後処理手法の開発を行った。本報告では、その中から、名前に対する認識後処理として、姓名辞書と単漢字辞書を利用し、フリガナ連動処理と単漢字処理を行う手法について述べる。
著者
寺崎 正則 清野 和司 山城 さつき
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.208-209, 1990-09-04

光学的文字認識装置(OCR)における知識処理(後処理)の役割は文字認識により得られる候補文字の集合(以後、候補マトリクスと呼ぶ)を知識データベースを用いて照合し誤読やリジェクトを適応的に自動修正することである。文字認識が一文字毎を対象とし認識するのに対し、知識処理は候補マトリクスの各文字のつながりを対象とし、データベースを用いて探索し、記入された単語を裏付けるものであり、実用に耐える商用機の一役として必要不可欠な存在である。しかし、これまでの知識処理は一般に記入データに区切り(ブランクやスペース)を必要とすることや、姓名フィールドに記入される単語は姓名のみ(法人名不可)の制限事項などがあり、読み込まれた帳票の記入形式に適宜、対応した本格的な処理は未だ開発されていない状況である。本稿では、従来の記入制限をはるかに緩和したフリガナ付き手書き漢字姓名文字列(法人名含む)に対するフレキシブルかつ有効な知識処理の方法と、その評価実験結果を報告する。
著者
野村 尚央 青山 聡 高取 正史 柴田 義孝 白鳥 則郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.745-746, 1997-09-24

筆者らは, 計算機資源及びネットワーク資源の静的/動的な状況変化に柔軟に対応し, 利用者に安定したマルチメディア情報を提供するためのシステムとして, やわらかいマルチメディアシステム(FMS)の研究を行なっている。マルチメディア情報サービスは, マルチメディア会議システム等に代表されるように, 蓄積型, リアルタイム型のメディアを同時に利用することが多い。そこで, 本研究では, FMS上において, 蓄積型, リアルタイム型のメディアを簡単かつ統一的な方法により利用を可能とするために, エージェント及びオブジェクト指向モデルを用い, マルチメディア情報の複雑な制御/操作を隠蔽し, 容易かつ安定した, やわらかさを可能とするマルチメディア情報サービスの実現を目的とする。
著者
青木 圭子 松本 一則 橋本 和夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.208-209, 1997-09-24

近年, 電子化文書の流通が増大し, 大量の文書情報の中から必要なものを検索する必要性が増してきており, 類似性を基準に大量の文書をクラスタリングする技術が重要となってきた。既に, 文書中の語の出現確率を用い, 文書集合をベイジアンクラスタリングする手法が提案されているが, 同手法の場合, 生成中の全クラスタ対においてクラスタどうしを一旦マージする必要があるため, 大量の文書集合を処理することが困難になる。そこで筆者らは, 計算量を削減することを目的とした大量文書向けのクラスタリング手法を提案・実装して, 提案手法と従来手法によるマージ回数の比較を行った。本稿では, 提案手法のマージ回数の推定方法について考察し, 実測値との比較結果を報告する。