著者
加藤 誠巳 古屋 素衛
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.387-388, 1996-03-06

種々の分野でパレットを用いて物資を輸送することが行われている。この場合特定の場所にパレットが集積し逆に特定の場所でパレットが不足することが生じる。このような事態が生じたとき、輸送コストや輸送所要時間等を考えないで単に過不足を補正するような回送を行うと輸送コストの面で不利益が生じる。ここでは効率よくパレットを回送するために、定期便として運ばれるものや輸送所要時間を考慮した輸送計画問題について検討を行った。即ち定期輸送便の運行状況から予測して、時間の流れと共に変化するパレットの在庫状況の時間変化を把握し、輸送所要時間を考慮して時間的に無駄のない回送計画を立てることを目的とした。
著者
加藤 誠巳 増田 卓也 古屋 素衛
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.383-384, 1995-03-15

種々の分野でパレットを用いて物資を輸送することが行なわれているが、特定の場所にパレットが集積し逆に特定の場所でパレットが不足することが生じる。このような事態が生じたとき、輸送コストを考えないで単に過不足を補正するような回送を行なうと総輸送コストの面で不利益が生じる。ここでは効率良くパレットを回送する輸送計画問題について検討した結果について述べる。
著者
小川 知也 斉藤 孝広 松井 くにお
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.291-292, 1996-03-06

既存印刷文書を電子ファイリングして活用するために,OCRは有力な手段である.しかし日本語文書を対象とする場合,日本語は文字種が多いことなどから認識誤りを完全に無くすことは困難である.文字認識結果中の候補文字列から最適な単語のパスを探索することによる誤り訂正・指摘方式を開発したので,その概要について述べる.また,文字認識における切り出し誤りへの対応も考慮した拡張形態素解析について論じる.
著者
杉山 高弘 伊藤 博司 宮内 幸司 宮下 洋一 太田原 剛 惣門 雅彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.99-100, 1992-09-28
被引用文献数
2

アプリケーションシステムのインタフェースに,近年,マルチウィンドウやアイコンを駆使した操作性と見栄えが優れたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)が求められてきている.しかし,そのようなGUIを開発するには複雑なウィンドウシステムの理解と膨大な開発期間を必要とする.鼎インタフェースビルダ「ゆず」は,グラフィカルユーザインタフェース構築環境「鼎(かなえ)」を利用してアプリケーションシステムのGUIを開発するプログラマに換わって,C言語のGUIプログラムを自動生成する.本稿では,1)部品クラス定義,2)鼎エディタを用いたレイアウト機能,3)リハーサル機能を中心に「ゆず」の機能概要とその実現方式の優位性を説明する.
著者
横田 浩 中里 茂美 大黒 和夫 堤 義直
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.775-776, 1989-10-16
被引用文献数
1

最近の日本語ワードプロセッサ等で用いられているかな漢字変換技術は向上し、変換率も高くなり、操作性も良くなっている。操作性の向上については、全文まるごと変換方式によるところが大きいが、全文まるごと変換方式の問題点としては、機械が判断した文節が誤っている場合に正しく変換されず、オペレータが思い通りの文章に変換するためには、変換結果を正しい文節に区切り直さなければならない。この正しい文節に区切り直す機能が文節切り直し機能である。このため、最終変換率の向上をはかる上で文節切り直し機能は欠かすことの出来ない機能となっている。ただし、現行の文節切り直し機能ではいくつかの問題点がある。本報告では、これらの問題を取り上げ、その対策を述べ、より有効な文節切り直し学習機能について報告する。
著者
中挟 知延子 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.41-42, 1995-09-20

本論文では、我々の作成した電子化日本語動詞辞書の構成内容を述べ、その辞書を利用して行った字面のみによる、日本語文章からの動詞の抽出実験の結果を示す。日本語文章において動詞を代表とする用言は文章を理解する上で重要な役割を担っている。そのため、文章中から動詞を正確に抽出できれば、文章の要点をつかむことができ、機械翻訳をする場合にも役に立つ。我々のねらいは、日本語文章から動詞を抽出して、そのまま機械翻訳処理にかけるのではなく、むしろ機械翻訳処理が効率良く行われるように、オリジナルの日本語文章を前もって校正しておくことにある。日本語動詞には複合動詞や語尾に「する」の付いたものがあり、これらに対応する訳語は、英語だと1つの単語ではなく2語以上の動詞句の形である場合が多く、対応する訳語として前置詞も登録しなければならない。また、「書く」・「書ける」・「書かせる」のように同じ語幹でも、語尾の活用が違っていると、対応する訳語は異なる。いずれの場合にも翻訳のための辞書はかなり大きくなってしまう。そこで、前もって日本語文章を校正して、同義のものや冗長な言い回しを簡潔な表現に統一しておけば、機械翻訳の際に辞書を参照する回数が減り、処理効率が増すと考えられる。たとえば「書き留める」の英訳は,"write down"であるが、「記録する」にも同じ英訳があてはまる。もしも文中にこれら2つの動詞が出てきたら、どちらかの動詞に統一しておけば適切であろう。しかも、そのために必要な動詞の抽出を、形態素解析をせずに字面のみでできれば、抽出のための処理の時間や処理システムの規模も少なくて済み、機械翻訳処理の前処理としてシステム全体に対して占める負荷の割合は大きくならないであろう。我々は、自家製の動詞辞書を利用するために、「動詞抽出ツール」を作成し、文章中から複合動詞・「する」動詞を含めた動詞の抽出を試みた。抽出は字面のみで行い、辞書を含めたツールの大きさも、フロッピーディスク1枚に収まる程度にしてパソコン上で実現している。今回述べる動詞辞書は漢字で始まる動詞を中心に作成し、抽出も漢字を用いる動詞にしぼっている。動詞辞書には、ひらがなで始まる動詞も含まれているが、ひらがなのものについては次回の発表で行う。以下、2章で動詞辞書の構成について述べ、3章で「動詞抽出ツール」について述べたあと、実際にツールを用いて文中から動詞を抽出した結果を示す。4章では、3章の抽出結果を考察し、5章にまとめを述べる。
著者
横川 完治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.325-326, 1992-02-24

改良四分木符号とは、四分木符号(quadtree)にブロック符号の概念を導入して複雑な2値画像の処理を効果的にしたものである。この符号が圧縮率や符号化速度について優れている点は既に報告されている。ここでは、2値画像のビット操作の適用を最小限にし、四分木の特徴を生かした処理をなるべく多くするようにして、論理操作の高速化を計ることを述べる。
著者
小林 偉昭 高橋 修 新田 哲二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.779-780, 1988-09-12

INTAP(財団法人情報処理相互運用技術協会)の試験検証センターは,通産省の指導のもとに1987年9月に設立され,多くの会社の協力を得て次のような活動を行なっている。(1)情報処理システムのOSI(Open Systems Interconnection)規約準拠性を確認する。(2)情報処理システムの相互接続性を促進する。ここでは,その活動の一つであるコンフォーマンス試験方法の検討状況及びODA/ODIFに対する考察を紹介する。
著者
南方 博視 杉本 和敏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.281-282, 1990-09-04

紙上に描かれた図面をオペレータにより会話型入力するには、入力に時間がかかりオペレータの人件費も高く熟練度も要し、またその作業も苦痛を伴うものである。そこで、図面自動入力システムが種々開発されてきており、輪郭線抽出後芯線化するものや、細線化後折れ線近似するものなどが考えられている。ところが、特殊なハードウエアを用いているシステムが多く、そのため価格も高価になり、ユーザーも限られていた。ここでは、ハードウエアに依存しない折れ線近似によるラスターベクター変換の高遠アルゴリズムについて述べる。
著者
谷川 智秀 堀 修
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.215-216, 1993-03-01

既存の図面を計算機で有効に利用するために、スキャナから光学的に読みとった二値画像データをCADシステム等で扱えるグラフィッタデータ(ベクトルデータ)に自動的に変換するラスタ・ベクタ変換手法が種々提案されてきた。高品位なラスタベクタ変換を行なうためには、直線、円・円弧等の基本図形の効率的な抽出が重要となる。従来、円を抽出する方法としてHough変換を利用した方法をはじめ、種々の方法が提案されている。しかし、これらの方法には抽出する円の大きさの範囲が限定されていたり、メモリ・計算量が非常に大きくなったりするものや円弧抽出には適さないものがある。図形の交点で実際は一つの図形要素であるはずの円や円弧が途切れて複数の図形に分割されるといった問題もあった。今回、次のような特徴を持った円・円弧抽出手法について報告する。・抽出する円・円弧の大きさに制限がない。・図形の交差部において途切れない。本手法では、線図形の連続性を保存する細線情報と線図形の形を保存する輪郭線情報の両方を用いている。これにより接触・交差部においても安定して円弧を抽出することが可能になった。
著者
青沼 裕美 神代 伸彦 今井 浩 上林 彌彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1056-1057, 1989-03-15

地理データベースはマルチメディア・データベースのなかでも特に応用範囲が広く,各方面で研究開発がすすめられつつある.しかし地図は文字と図形という異種メディアを一つの画面中に2次元的に表示するため,それらの相互作用から文字の"可読性"(読みやすさ)に問題が生じる.一般的に考えて字の読めない地図からは有用な情報が得られるとは言えない.本稿では,従来の地図システムにおける文字の処理方法を検討した上,われわれが現在構築中の可読性を重視したシステムについて述べる.
著者
伊藤 純 隈井 裕之 中島 晃 谷口 茂樹 柏 博文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.253-254, 1992-09-28

ワープロの普及に伴うユーザ層の拡大とともに誰でも簡単に入力できる文字入力方式の開発が重要なテーマとなっている。そこで我々は,「AIかな漢字変換」や「モードレス入力」等を提案・開発してきた。パーソナルワープロでは,「年賀状・はがき作成」のため,住所録機能の使用頻度が高い。ところが,従来のシステムでは,地名の変換率が低く,使いやすいとは言い難かった。原因は,一般文書のような文法構造を持たない地名の入力に,一般文章用の変換アルゴリズムや辞書を使用しているためである。そこで,今回,地名入力の変換率を大幅に高める専用辞書と変換アルゴリズムの開発を行なった。
著者
西澤 信一郎 中川 裕志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.41-42, 1996-03-06

一般に,談話には構造があるといわれている[Hob90].これは発話者の「思考の流れ」を示していると考えられ,発話者は,地図課題対話など目的の定まった会話の場合はもちろんのこと,雑談など特定の目的に左右されない自由会話の場合でも,この構造をある程度認識し,協調的な会話を進めているものと考えられる.そのため,会話の持つ文脈情報の獲得,さらには人間同士の会話への計算機システムの参加,などを考える際には,談話の持つ構造の獲得や理解が必要となると考えられる.本稿では.飲み会の席上での会話データを用いて,接続助詞「から」や接続詞「だから」「だって」などで表される因果関係のもつ発話間の構造について考察する.
著者
横田 誠 斉藤 浩徳 武子 政信
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.187-188, 1997-03-12

パタン化された問題空間を入出力系とする情報的感性対応の人工的システムの進化過程を考えている。一般化パタン系は, 絵画パタン系と考えている。絵画的パタンは, 画素パタンの連鎖パタン系である。又, 絵画パタン系には, 額縁のような, 境界条件の設定の有, 無の系がある。絵画パタン系の基礎系として, 矩形画素の連鎖系である, 抽象画系, モンドリアンパタン系が考えられてている。今回は, 矩形額縁ワク内の矩形画素連鎖系に対して, アルキメデスに由来する, アルベロス円列, すなわち円形額緑ワク内の円形画素の連鎖系の基礎的系について考える。感受や, 変形等の感性対応の人工的システムを考える前提として, その入出カパタン系を線路系と考え, 数理的接続特性を考える必要がある。その上で, 表情とか, 説明・案内効果等を考えることになる。
著者
長屋 隆之 山崎 知彦 原 昌宏 野尻 忠雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.253-254, 1996-03-06
被引用文献数
6

現在,印刷媒体による情報システムへの,正確,迅速,安価な入力手段として,バーコードが広く利用されている.このバーコードの特徴を活かしながら,さらなる高密度化・大容量化のニーズに応えるために,縦横2方向に情報を保持する2次元コードがいくつか開発されている.2次元コードは,複数のバーコードを縦に積み重ねた形のスタックド・バーコードと,データの単位領域である白黒のセルがマトリクス状に配置されるマトリクスコードに大別される.前者は,読取り原理が従来のバーコードと同様であるため,読取り装置(コードリーダ)をバーコードと兼用にしやすい利点があるが,バーコード同様に高い印刷精度を必要とするため,一般に高密度化には適さない.後者は,セルの中心付近の画素値を読み取るため,セル境界線に印刷精度を要求されず高密度化に適しているが,コードシンボルの位置検出に時間がかかり,これまで高速読取りが期待できなかった.ここでは,高速読取りに適したレイアウト及び誤り訂正符号を導入することにより,2次元CCDカメラによる移動読取りを可能としたマトリクスコードについて報告する.
著者
村田 達彦 川下 満
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.149-150, 1995-03-15

データベース(DB)の設計の良否を判断するとき、これまで客観的な評価基準がないため、設計されたDBの性能や拡張の容易さ等の様々な要因について漠然とした判断がなされていた。筆者らは、DB設計方法の効果を客観的に判断することを目的に、DB設計の品質の評価方法を検討している。本報告ではDB設計の品質を決定する項目と、各項目について定量的に判断するための評価尺度を提案する。
著者
大西 修作 秦 翠琴 滝沢 誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.944-945, 1989-03-15

分散型データベースシステムでは、複数のデータベースシステムに対するトランザクションの原子性を保障するためのコミットメント制御が重要である。現在までに、二相コミットメント(2PC)プロトコル[GRA]が主に利用され、OSI通信体系の応用層のCCRプロトコルとしても採用されてきている。二相コミットメントプロトコルの問題点としては、指揮者のプロセスが障害を起こしたときに他の関連プロセスが指揮プロセスのcomit又はabortの決定を待ち続けてしまうというブロック問題がある。これに対しては、三相のコミットメントプロトコル[SKE]が提案され、非ブロックであることが示されている。しかし、三相の手順であることから通信の負荷が問題となり、現実的な方法ではない。本論文では、高信頼な放送通信サービスを用いることにより、一相の手順からなる非ブロックなコミットメント制御プロトコルを示す。
著者
小原 清弘 長坂 充 鍵政 豊彦 正井 一夫 宮崎 光夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.299-300, 1994-09-20
被引用文献数
1

近年、大規模なデータベースの高速検索や高信頼性の要求、ダウンサイジングや規模に応じたスケーラプルな構成が可能などの理由により、並列計算機上で動作する、並列RDBシステムが注目されている。このような並列RDBシステムの性能を決める最も重要な要素の一つに、プロセス(プロセッサ)間通信性能がある。プロセス間通信方式の中では、ソケットを用いたTCP/IPが最もポピュラーである。しかし、並列RDBシステム内の通信方式として採用するには一回の通信当りのプロセッサの負荷が重すぎ、システム全体の性能向上の阻害要因となってしまう。本稿では、メモリ間直接通信と呼ぶ、分散メモリ(疎結合)型並列計算機内の通信方式を用いた、並列RDBシステムの通信高速化方式を示す。最初に、分散メモリ型並列計算機内の高速なプロセス間通信方式である、メモリ間直接通信を示す。そして、メモリ間直接通信の並列RDBシステムヘの適用方法を示す。