著者
細井 由彦 村上 仁士 上月 康則
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.456, pp.83-92, 1992-11-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
8
被引用文献数
5 8

流速の変動する感潮部において堆積した底泥による酸素消費を, 定量的かつ一般的に評価する方法について検討した. 浮遊させた底泥による酸素消費特性について検討した後, その結果を用いて, 河床に堆積した底泥による酸素消費を, 浮遊時の酸素消費特性, 堆積状態, 底泥上の流水の特性により評価する方法を, 実験とモデルにより考察した.
著者
間瀬 肇 宮平 彰 桜井 秀忠 井上 雅夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.726, pp.99-107, 2003
被引用文献数
6

本研究は, 人工リーフが設置された場合とない場合について, 汀線近傍に設置された護岸への不規則波の打上げ実験を行ってその特性を調べるとともに, 現行算定法による打上げ高算定値が実験結果をどの程度表せるのか, すなわち不規則波のどのような代表打上げ高に対応するかを検討した. その結果1) 不規則波の打上げ高分布は Rayleigh 分布で表されること, 2) 人工リーフが設置された場合に, リーフ通過後も有義波周期は変化しないとして求めた打上げ高算定値の方が実験値との対応が良くなること, 3) 打上げ高算定値は1/3最大打上げ高の下限および平均打上げ高の上限に対応する値であることが明らかになった.
著者
西川 和廣
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.501, pp.1-10, 1994-10-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
5
被引用文献数
7 8
著者
中村 良夫 北村 眞一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.399, pp.13-26, 1988-11-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1
著者
藤波 潔 MAINA James 松井 邦人
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.781, pp.171-179, 2005

トラックやトレイラーのような大型車が左折するとき, 舗装表面では鉛直方向の荷重だけでなくすえ切り荷重のようなトルクが作用することが知られている. しかし, トルクによる多層構造物の応答解析の類例は皆無に近い. 本研究では, 多層弾性構造の表面にトルクが生じるような円形分布のせん断応力の作用に対する理論解を誘導している. すでに求めた鉛直方向の分布荷重作用時の理論解とこの理論解を組み合わせることにより, すえ切り荷重作用時の舗装に発生する応力, ひずみ等を予測することが可能となる.
著者
大町 達夫 紺野 克昭 遠藤 達哉 年縄 巧
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.489, pp.251-260, 1994
被引用文献数
20

常時微動にレイリー波が多く含まれていることを前提に, 微動の水平動と上下動の振幅比を用いて地盤の卓越周期を推定する上で障害となっていた幾つかの問題点を理論的に解明するとともに, 常時微動と表面波との関連性を明らかにした. それに基づいて多層地盤の卓越周期の簡便な推定手順を具体的に提案した. 最後に, 東京都区内の全中学校を測定点とする常時微動を実測した結果を用いて東京都区部の周期マッピングを行い, 既往のマップと比較して提案の実用性を実証した.
著者
山崎 浩之 森川 嘉之 小池 二三勝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.708, pp.199-210, 2002-06-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12
被引用文献数
4

サンドコンパクションパイル工法は, 密度増加による代表的な液状化対策工法である. 同工法の設計, すなわち圧入率あるいは置換率 (以下本論文では圧入率とする) とよばれる砂杭面積の原地盤に対する占有率の設定は, 原地盤N値, 細粒分含有率, 改良目標N値を用いる設計法で行われることが多い. 本論文では, 港湾・空港において行われた同工法の液状化対策としての実績を集め, 圧入率と改良後の杭間N値を調べ, 既存の設計法の妥当性を検討した. その結果, 実測値は圧入率が同一であれば改良前の原地盤N値が小さい方がN値の増加が大きくなっていたが, 既存の設計法はこの傾向を逆に評価することがわかった. そこで, 同工法の改良メカニズムについて繰返しせん断効果を考慮した方法を導入し, 圧入率設定のための新しい方法を提案した.
著者
木下 雅敬 コッボス マイケル パブロビッチ ミリヤ
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.502, pp.131-142, 1994
被引用文献数
2

コンクリートが側方より拘束を受ける時, その軸方向の強度及びダクティリティーが大幅に改善される. この様なコンクリートの挙動は一般に三軸圧縮試験等で能動的に拘束を与えることにより調べられているが, 実際の構造物では, 拘束力は受働的に作用する. 本文では, 受働的な拘束を受けるコンクリートの挙動を基礎的な実験により調査し, この様な条件下での強度特性, 弾性定数及び塑性歪み等について検討を加えた.
著者
木下 雅敬 パブロビッチ ミリヤ コツボス マイケル
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.502, pp.143-154, 1994

コンクリート充填鋼管等では, コンクリートが鋼材により拘束されることにより, その強度及びダクティリティーが大きく改善される. 本文では, このような受働的な拘束を受けるコンクリートの構成モデルを提案している. また, 提案された構成モデルを組み込んだFEM解析コードを開発し, 偏心圧縮を受けるコンクリート充填鋼管の挙動を解析した結果, 解析結果は実験結果をうまく再現している.
著者
メンサボンス アイザックF 加賀屋 誠一 山村 悦夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.506, pp.119-127, 1995

本件級は, 地方道路投資のための意思決定モデリングにおいて2つの顕著な問題を扱っている. すなわち, 公平性と効率性のトレードオフ問題と意思決定での受益者参加の問題である. このような, 問題を統合化するモデリング手法の開発と, その地方道路投資問題への適用がここでの目的で, それらの問題は, 多基準数理計画プログラミング問題としてモデル化された. そして, それは投資によるアクセスビリティの増加量を最大化する目的と, 分布するアクセスビリティ格差最小の目的を同時に満たすように表現, 定式化された.ε制約法が, 非劣解の集合を一般化するために用いられ, また選好解の決定は, 地方開発機関に対する各リンクの重要度の情報を集約し, その重要度を基にして非劣解から選好するプロセスを導入することでおこなわれた. その結果, 道路投資のための意思決定で, 各機関の参加が図られた. このような方法は, ガーナオフィンソ地区に適用され, 実証分析がおこなわれた. その結果, 開発途上国の道路投資決定法に有効であることが明らかにされた.
著者
三木 千壽 冨永 知徳 柳沼 安俊 下里 哲弘
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.759, pp.69-77, 2004
被引用文献数
1

鋼製橋脚の隅角部に発見された疲労き裂について溶接補修を行ったところ, 鋼材の内部に割れが発生した. この割れについて直接観察, 板厚方向引張試験および材質面からの調査を行うことによって, 古くて板厚方向特性の良くない鋼材に起因したラメラティアであると判定した. 同時に, 主に文献調査を行うことによって, 1973年以前に建設した鋼製橋脚についてはラメラティア発生の可能性を検討すべきと判断した. 特に鋼材成分中の硫黄 (S) の量が0.01%以上, 板厚方向引張試験での絞り値 (φz) が15%以下の場合は, 補修に溶接を用いる場合は特別な検討が必要である. その検討手法に関する案を示した.
著者
北沢 正彦 石崎 浩 江見 晋 西森 孝三
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.1990, no.422, pp.343-352, 1990
被引用文献数
2

This report deals with the seismic design of the Higashi-Kobe Bridge, which is a long-span cable-stayed bridge. In this bridge, the main girders are supported by all towers and piers in such a way that the girders are all movable (herein referred to as “all free”) in longitudinal direction. This supporting method was adopted with an aim to lengthen the fundamental bridge period to a reasonable long period. By using this supporting method, the effects of the inertial force of the superstructure on the bridge towers and the caisson foundations were greatly reduced, thereby resulting in a more rational and economical bridge design.
著者
大本 俊彦 小林 潔司 大西 正光
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.693, pp.231-243, 2001 (Released:2010-08-24)
参考文献数
32
被引用文献数
3 3

本研究では建設工事において発注者と請負者の間に生じる紛争解決のメカニズムに関してゲーム理論を用いた分析を試みる. 建設工事における紛争は当事者の間で建設工事契約に関する解釈が異なることにより生じる. 紛争解決の手段として和解もしくは仲裁が存在する. 本研究では工事契約に対する解釈の違いや紛争の程度が, 紛争解決の手段選択に及ぼす影響を分析するとともに, 第3者裁定が紛争解決の効率化に果たす役割を分析する. さらに, 日本型紛争解決方式と国際紛争解決方式の相違点について考察し, 日本型紛争解決方式に残された今後の課題をとりまとめる.
著者
庄野 豊 井上 義之 中園 眞人 中川 浩二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.528, pp.103-113, 1995-12-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
6
被引用文献数
2 5

本論文は, 高速道路の景観設計に関し, 設計方法・手順の異なる区間の主要構造物を対象とした, スライド写真による心理評価実験を行い, 設計方法・手順と構造物のデザイン評価との関係を統計的手法を用いて明らかにし, 建設の初期段階に景観設計を位置づけ, 区間全体の特色を基にしたトータルテーマを設定したうえで, このテーマを具体化するデザインを行う方法の有効性を論じたものである.
著者
軽部 大蔵 深川 義隆 本田 周二 河井 克之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.665, pp.1-18, 2000-12-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
15

大水深の海域に大規模な埋立地を造成すると, 大きな荷重増加が海底地盤の深所にまで及ぶことになる. このことが造成地の沈下挙動の予測に幾多の問題を引き起こしている. 本論文は, 神戸ポートアイランドおよび六甲アイランドの多くの地点や構造物について続けられている長期沈下測定記録の一部を埋立経歴とともに整理したものである. それによれば, プレローディングは, その撤去後の地表面沈下の軽減に有効であり, このことは, 地震時沈下にも当てはまる. また, 双曲線法の長期沈下予測への適用性も詳しく検討され, その限界が示された.
著者
櫻井 春輔 清水 則一 皿海 章雄 古谷 茂也
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.475, pp.137-142, 1993-09-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
20
被引用文献数
1 8

長大斜面や大規模露天掘りピットなどのような, 広範囲な領域における地盤の変位測定にGPS測量を適用することを考えた. 本報告では, GPS測量による変位測定の精度をシミュレーション実験を行い調査し, さらに, 実際の長大切取斜面の変位測定にGPSを適用してその実用性を明らかにした.
著者
岩垣 雄一 浅野 敏之 近藤 浩右 山田 耕一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.381, pp.171-180, 1987-05-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
14

At the Edogawa moterboat racing stadium located at a tidal river channel in Tokyo, moterboat races have sometimes become difficult to open by wind waves during spring gales. A pneumatic breakwater has been planned to be adopted to protect the racing field from the wind waves because it has an advantage of no interruption of common boat navigations through the river channel. However, the breakwater performance of wave damping in the water field where the tidal current exists in addition to the river current is not clear yet.The present study shows the results of the field test and discusses the applicability of the pneumatic breakwater to tidal rivers. It is found from the data analysis that the pneumatic breakwater in the field with the tidal current maintains almost same performance of wave damping as that without the current.
著者
北野 倫生 上月 康則 倉田 健悟 村上 仁士 山崎 隆之 芳田 英朗 水谷 雅裕
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.741, pp.49-56, 2003-08-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
35
被引用文献数
1

沿岸域の環境修復の目標の一つとして, 懸濁物を起点とした物質循環が円滑に作用する生態系を再生することが挙げられる. 本研究では堆積物の生物撹拌について, 内湾の表在性の堆積物食生物マナマコを対象に, 活動が鈍化する夏季に実験を行なった. 得られた結果を次に示す. 1) 水温上昇に伴い不活性化して摂食行動は行われず, 堆積物中の有機物濃度に有意な差は見られなかった. 2) 葡匐行動によって還元型硫化物濃度は減少し, その影響は表層から深さ2cmにまで及んだ. 3) 生物撹拌は埋在性の懸濁物食性二枚貝の個体数を増加させるように作用し, その結果マナマコの餌環境が向上することが示唆された.
著者
大枝 良直 角 知憲 中西 啓造 椿 辰治
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.555, pp.83-90, 1997
被引用文献数
2

本研究では, 業務を目的とした航空旅客の出発時刻選択行動のモデルを提案する. 長距離業務交通では, 業務の開始時刻を規定されている. 旅客はこの時刻に合わせて旅行のスケジュールを決定することが多い. この行動が長距離交通の時間的変動を支配し, 高速交通機関の選択行動に影響を与えると考えられる. 提案するモデルは, 到着指定時刻に対し, 当日の航空便を選択するモデルとその前日の航空便を選択するモデルの2つからなる. これらのモデルは行動時刻に対して人が日常の生活パターンの中で感じる不都合の度合いを非効用の概念で与えている. モデルを千歳発東京着の航空路線に適用し再現性を確認した. このモデルにより, 交通所要時間の変化や空港の運用時間の変化に対する旅客の行動を予測することができる.
著者
貝沼 憲男 安田 登 神藤 健一 小熊 登
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.644, pp.149-159, 2000-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12

岩盤を対象とした止水工事の一種であるグラウチング工事の合理的かつ経済的な方法の確立が必要となっている. そこで, 我々はセメントにダム建設地点近傍に分布する自然発生材である土質材料 (細粒分の多いロームや粘土) を添加したグラウト (以下ソイルセメントグラウトと呼ぶ) を利用し, セメントの一部置換によるコスト削減と, 土質材料を使用することによるブリーディング防止や浸透性向上等のグラウトの品質向上とを目標に一連の研究を行った.そのうち本論文は, 室内実験から提案したソイルセメントグラウトの配合・計画方法を実際の岩盤を対象に適用し現場注入実験を行い, その有効性を検証したものである.