著者
藤崎 哲之助
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.290-291, 2004-03-15
著者
大嶋 一夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.264-267, 2018-02-15

千葉県高等学校長協会人事給与対策委員会が実施した教科「情報」担当者についてのアンケート調査の結果をまとめ,現状を報告したもの.調査内容は,情報を担当する職員の「職名」「免許の種類」「持ち時間数」「他教科の兼務」「年齢」「各学校長の意見」等で,これらを分析することで,次期学習指導要領を実施する上での課題が明らかになる.
著者
吉村 剛
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.7, pp.346-347, 2023-06-15

本稿はプログラマーのためのCPU入門を紹介する.本書では,CPUはプログラムの命令をどのように実行するか,内部アーキテクチャの動作原理について,性能がどのようにして改善・または劣化するのかという観点でまとめられている.基本的な命令処理のパイプラインや分岐予測から始まり,キャッシュ,I/O,メモリ順序,不可分操作など,OSカーネルなどの低レイヤプログラムに不可欠な動作原理まで幅広くカバーしている.
著者
鵜飼 直哉 宇田 理 喜多 千草 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1174-1180, 2011-08-15

本稿は,世界最初の鉄道向けオンライン座席予約システムMARSの開発やCAD理論の展開などに大きな貢献をされた穂坂衛氏にインタビューした内容をまとめたものである.
著者
北山 涼華
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.274-275, 2023-05-15

ツアーに参加し,有識者による解説を受けながら複数のセッションを聴講した.企業や大学の先生など幅広い人々と話をすることができ,多くの知見を得た.聴講した研究発表のほとんどは事前知識を持っていなかったが,有識者の解説や参加者の意見交流により,発表内容についてより深く理解できた.また,自分が意識の視野外とする分野のキーワードが現れ,有識者に質問し,勉強することで視野が広がった.
著者
柴田 彰
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.d96-d129, 2022-07-15

本稿は,QRコードの事業戦略(研究開発,知財,標準化)と当時の社会的背景(環境)を明らかにし,それらとの関連について考察したものである.特に,事業戦略の内,標準化戦略を詳細に述べ,日本発国際提案が成立した状況を明らかにする.また,競合他社の2次元シンボルに対して,どのようにして優位性を確保するための標準化を行ったかを明らかにし,今後の日本発国際提案に指針を与えるとともに,国際提案成功の要件について述べる.
著者
東条 敏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.510-512, 2016-05-15

音楽の起源は言語が未発達な時期でのコミュニケーション法であると言われ,その意味で音楽と言語は同一のルーツを持つ.したがって楽曲の解析においては,すでに研究資産のある言語理論を援用することが期待できる.楽譜は自然言語のテキストと同様なシンボル列と考えられ,自然言語同様の文法規則を想定することが可能になるはずである.本稿は,まず人間の言語の複雑さをチョムスキー階層から考え,和声進行の制約すなわちカデンツを規則化する試みには文脈自由文法が必要であることを概説する.さらにはより洗練された文法理論による音楽の解析例を述べ,確率的な手法との組み合わせの可能性などを考察する.
著者
中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.331-335, 2021-06-15

大学入試センターが,2020年11月に「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストの『情報』の試作問題(検討用イメージ)について」を発出した.プログラミングについては,Python風の擬似言語で出題されており,Pythonを知らなくても取り組める工夫がされている.「情報デザイン」や「データ活用」については,今後の提案が待たれるところである.試作問題全体を通して,特定領域の知識有無よりも,文章からその文脈を読み取り,論理的に思考して判断するような,広く総合的な問題解決力を問うものが多い.「情報I」や総合的な探究の時間だけでなく,発展的科目である「情報II」の開設も各高等学校において積極的に行われるべきである.
著者
稲葉 利江子 坂東 宏和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.342-346, 2022-06-15

第84回全国大会において,情報処理教育にかかわる企画セッションが開催された.本稿では,3月5日に開催された情報入試委員会が主催した「情報入試 -共通テストと個別試験」と初等中等教育委員会が主催した「初等中等教育研究発表セッション」について報告する.
著者
高橋 茂
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1069-1077, 2003-10-15
著者
宮崎 修一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.1064-1071, 2013-09-15
著者
木下 修一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.15-21, 2009-01-15

多様な昆虫の世界で色情報がどのように生成され,利用されているか概説する.ここでは特に,微細構造が関係した発色現象に着目した.微細構造が生み出す「構造色」の例として,タマムシ,コガネムシ,モルフォチョウなどの多層膜構造,マエモンジャコウアゲハなどのフォトニック結晶,さらに,イトトンボに見られる乱雑な構造がつくる色について詳述する.また,色素による発色も単に色素だけではなく,ミクロな構造が深く関係していることをモンシロチョウの白,キチョウの黄色,アゲハチョウの黒などの例をあげて説明する.これらの色情報は,メスやオスに対するアピールであったり,捕食者に対する警戒や隠ぺいなどさまざまに利用されている.
著者
阿部 和広
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.349-353, 2016-03-15

大学と小学校の授業のそれぞれでプログラミング学習を行った結果を比較し,一般に小学生の方が大学生より柔軟性や創造性に富んでいることを示す.この差異は学習の目的が外発的か内発的であるかによって生じていると考え,遊びと学びが融合したプログラミングにより自発的な学習が生じている小学校の事例を紹介する.一方,近年注目されているパズル型プログラミング課題が,必ずしも創造的な問題の解決につながらない可能性を検討し,目的を達成するための最適化が,これから求められる人材の育成に与える影響について考察する.
著者
富井 規雄 佐藤 圭介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1254-1261, 2013-11-15

鉄道において,事故等によってダイヤに乱れが生じた時の対応(運転整理)について,現状と今後のあり方を述べる.運転整理は,複雑で大規模な組合せ問題であり,また,迅速な対応が求められること,さまざまな状況を加味した評価関数の確立が難しいこと,予期せぬ事態の発生にそなえなければならないことなどといった難しさがあり,そのために,現状においては,ほぼ人手によって行なわれている.本稿では,利用者の視点にたった運転整理が重要であることを指摘し,そのような観点からの研究開発事例を紹介するとともに,今後望まれる研究開発項目を述べる.
著者
西崎 真也 徳田 雄洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1088-1089, 2011-08-15

本記事では、福島第一原子力発電所の事故に伴いおこなわれてきた、空間放射線量や環境放射能の測定結果、放射性物質の拡散シミュレーション、そしてそれらの情報提供の状況について記述する。
著者
中山 泰一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.79-80, 2022-01-15

文部科学省は2021年7月30日,2025年の大学入学共通テストから「情報」を出題教科として,「情報I」をその科目とすることを決定した.現在,国立大学協会(国大協)で,2025年に実施する入学者選抜制度が議論されている.これまで,国立大学は一般選抜においては,第一次試験として大学入学共通テスト(原則5教科7科目)を課してきた.これに「情報」を加えた「6教科8科目」を原則とすることが検討されている.本稿では,その経緯と,国立大学の入試科目に「情報」が加わることの意義について述べる.
著者
保木 邦仁
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.928-932, 2013-08-15

The University of Electro-Communications アブストラクト:2005年に拙作のプログラムBonanzaをインターネットに公開,以降2006年からコンピュータ将棋協会が毎年5月に開催する選手権に出場し続けている.今年の5月で8回目の出場となり,戦績は優勝2回,2位1回,3位1回,4位1回,5位2回,9位(予選落ち)1回である.Bonanzaの戦績には実力だけでなく運の要素も強く反映されている.二度優勝してはいるが,それぞれ一局ずつ,将棋の内容では負けていながら相手プログラムの不合理な動作により勝っている.本稿では,選手権においてトップ争いを繰り広げてきたBonanzaに施された工夫の一部をハードウェア構成と評価関数の観点から簡単に紹介する.