著者
近藤 余範 野口 昭治 近藤 孝之 直井 一也 高辻 利之 黒澤 富蔵
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.406, 2004

歯形測定機の精度を2個のマスタボールを用いてnmオーダで校正する研究開発を行っている。この場合、ボール中心間距離の測定不確かさは100nm以下であることが要求される。この目的には、三次元測定機が一般的に用いられるが、測定精度が十分でなく、測定点数には限りがあり、ボールの形状偏差が大きな不確かさ要因となる。そこで、ボールの形状を連続的に測定し、形状偏差の影響を受けにくいボール中心間距離測定装置を開発した。
著者
鶴田 隆祥 高橋 智一 鈴木 昌人 青柳 誠司 山本 晃久
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.109-110, 2014

注射針の細径化が求められているが,細径化は座屈を容易に招来する.鍼灸治療では刺手で針を側方から支え,押手で針を皮膚直上にて支えるとともに皮膚に張力を与えることで,座屈を防止している.本研究ではこれにヒントを得て,針を筒内に保持し,筒を皮膚に押し付け,針を少しずつ繰り出す機構を提案する.支えが無い皮膚から上の針の長さを実質ゼロにすることで座屈荷重を高め,座屈を防止する.
著者
松田 朝陽 青沼 仁志 浪花 啓右 金子 俊一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.646-647, 2018

<p>アギトアリはトラップ・ジョーと呼ばれる大顎を持ち,動物界最速で閉じることができる.近年,大顎を駆動させるための組織は分かってきているが,超高速運動生成のためのメカニズムについては未だ解明に至っていない.本研究ではアギトアリの大顎の機構解明を主目的とする.動画像計測を軸とし多角的アプローチにより目的達成を目指す.</p>
著者
中田 翔 石田 茜 佐藤 駿 田中 優貴 鈴木 聡 Pradeep Abeygunawardhana 西山 成 和田 健司 石丸 伊知郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.65-66, 2014

我々は,無限遠補正結像光学系の光学的フーリエ変換面に,直方体と傾斜プリズムによる透過型位相シフターを挿入した,波面分割型空間的位相シフト干渉法を提案している.これは,スマートフォンなどの結像光学系に,薄い傾斜ガラス板を挿入するだけで,ワンショット(1画像)で1ライン上のフーリエ分光イメージングが可能になる.近赤外領域の分光断層イメージングにより,皮膚などの生体膜表面や内部の成分計測を目指している.
著者
大倉 和博 野村 冬星 保田 俊行 松村 嘉之
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.1067-1068, 2014

スワームロボティックスシステム(SRS)は比較的均質な多数のエージェントを用いて局所的な知覚から群行動の創発を目的とする研究分野である.本稿では,分散AIの分野で古くから研究に用いられている追跡問題に対し進化型SRSを用い,トーラス状の連続空間をフィールドとして複数台のプレデターがプレイを取り囲んで捕捉する群れ行動の進化的獲得を試みる.
著者
谷 泰弘 澤山 翔 山口 幸男 佐藤 康治
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.503-504, 2008

研削砥石をユーザニーズに合わせて製造されているために多種少量生産となっている。これを効率よく生産するテイラーメイドマニュファクチャリングに関して検討を行っている。まずは結合度を最終工程で変化させることに関して試みた。
著者
栗田 恒雄 Arroyo Arriola Marco Polo 服部 光郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.828, 2005

多品種少量生産品である金型の粗~仕上げ加工自動化を目指し,放電加工後の梨地面及び加工影響層除去を電解ラッピングで行う放電·電解ラッピング複合加工法を提案した.加工用電極,加工液(水)を共有することで電極取付誤差のない高精度加工を短時間に行うことができる.新規加工技術である電解ラッピングによって焼き入れ鋼穴表面を鏡面加工することが可能となった.
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.831-832, 2009

本研究は工作機械の旋回軸加速度を陽に設定可能な知的工具姿勢計画法の実現を目的とする。本報では、M-Map上の各点における工具加工面間の相対姿勢の分布を可視化し、この情報をもとにM-Mapの透明度を設定してCAVE内部の視線透過に反映させる新しい旋回軸指令値候補の計画法について述べる。提案手法により良好な面性状をもたらす相対姿勢の維持と、干渉回避および旋回軸の急激な動作の回避が共に実現可能となった。
著者
山本 恵司 羽場 真一 磯部 晶
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.731-732, 2010

研磨レートは研磨パッドの使用に伴い低下する。硬質発泡ウレタンパッドの場合、表面と内部の構造が一様でありダイヤモンドドレスにより回復出来る。しかしナップパッドでは開口径等が変わるためこのような処理はなされない。したがってナップパッドには研磨レートが低下しにくい特性を付与しておくことが望ましい。そこでナップパッドにおける研磨レートの低下メカニズムの検討を行った。
著者
有野 雅規 福重 真一 梅田 靖
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.679-680, 2011

近年深刻化する大量廃棄問題の解決には,製品価値の低下に起因する価値寿命の長寿命化が可能なアップグレードが有効である.そのためには将来の技術や機能変化に伴い交換されるアップグレード部品に,複数世代にわたり対応するプ・.本研究では,アップグレード部品の将来における不確実性に対応したアップグレード可能な製品プラットフォーム構造を,幾何的な観点から導出する方法論を提案する.
著者
石田 央 渡邉 大智 竹田 英樹 清水 幸春 早乙女 康典 井上 明久
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.635, 2004

高強度金属ガラス材料によりマイクロマシン部品を創成することを目的として、Ni基金属ガラス製超精密歯車の作製を行った。新たに開発した高圧射出成形装置により、従来では5点の部品を組み立てて作製していた太陽キャリアと呼ばれる超精密歯車を一体成形で作製することに成功した。太陽キャリアの歯車部直径は0.65mm、モジュールは0.04である。さらに、作製した太陽キャリアをギヤドモーターへ組み込み、初期特性を評価した結果を報告する。
著者
工藤 謙一 高橋 真吾 伊藤 寿美夫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.471-472, 2014

近年,魚の完全畜養や雌雄産み分け生産を目的とした,魚類の生命工学的研究が行われており,実験装置の自動化,高度化への期待がある.本研究は,日齢10日以内のフグ,カレイなどの稚魚を対象とし,圧電素子などを用いて発生させた衝撃力や打撃力を使用して,稚魚腹腔内へ始原生殖細胞やDNAを注入するためのピペットを容易に挿入可能としたシステムを開発したので報告する.
著者
青山 有紀子 荒木 真 谷口 淳 向後 保雄 宮本 岩男
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.570, 2003

FIB-CVD法を用いたDLC3次元ナノ構造物を高精度に制御でき、さらに高速にさせることが望まれている。そこで、イオンビームの走査速度を自由に制御できる方法を設計し、流量一定のガス雰囲気中で堆積率の変化を観察した。
著者
安達 正明
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.31-32, 2016

光軸方向に激しい光路差変動の残る状況で使える,波長シフト干渉計を用いる粗面物体の3次元形状計測法を開発している.これまで高温のドライヤー風を吹き付ける状況での形状計測結果を報告してきた.今回は,通電し高温になったハンダごての形状をドライヤーの冷風をあてて測定した.干渉像の位相抽出のための位相シフト量計算を行う空間サイズの効果を,こての温度別に評価した.
著者
樫村 幸辰 富田 博紀
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.821-822, 2008

サイコロは乱数の抽出に使われるが,形状と寸法の誤差によって抽出が不均一になる.本研究ではフライス加工によって誤差のないサイコロを製作し,幾何学的方法と統計的方法で評価した.幾何学的方法では球面三角法で確率を求めた.統計的方法では製作物と市販品の実験結果をもとにカイ二乗検定を行い,確率分布が理論値とよく一致することを確かめた.比較結果から,製作したサイコロは市販品よりも均一であることを確かめた.
著者
谷 季恵 松村 嘉之
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.3-4, 2016

消費者の多くがSNSを利用するようになった現在,商品の情報がSNS上で広く拡散するようになった.これにより,企業の予測を大幅に上回る売上を記録し,商品の安定供給設備が整うまでの期間,商品が販売停止になる事例が度々発生している.そこで本研究では,SNSの代表格であるTwitter上の情報拡散に着目するとともに,アンケート調査やテキストマイニングを用いて,商品の販売効果を推定するモデルの提案を行う.
著者
田中 智之 木倉 丈 竹本 啓輝 垣内 弘章 安武 潔 大参 宏昌 阿部 淳子 酒井 伊都子 林 久貴 福原 成太
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.469-470, 2017

PPFC(Plasma Polymerization Fluorocarbon)膜は、絶縁性・耐薬品性を有する撥水膜として様々な応用が期待されている。しかし、その原料ガスには、C<sub>4</sub>F<sub>8</sub>など高次の炭素を含有するフルオロカーボンガスが用いられることがもっぱらであり、PPFC膜の形成を廉価なCF<sub>4</sub>で実現できれば、コストメリットは大きい。そこで本研究ではCF<sub>4</sub>原料ガスからのPPFC膜の高速形成を目指し、高圧プラズマを用いたCVDの適用を試みた。PPFC膜の形成に寄与するパラメータを調査した結果を報告する。
著者
佐藤 海二 前田 ギレルメ 橋詰 等 進士 忠彦
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.698-698, 2005

本論文は,コンパクトナノ加工機用に開発した超精密XY位置決めテーブルシステムの制御性能向上を目的に行ったコントローラの改良とその有効性について述べている.使用するアクチュエータは4個,目標値は位置,姿勢のみとし,外乱抑制特性の向上,行過ぎ量の抑制のためにXYθ3方向のコントローラを改良している.設計した制御系を用いて半径100nm,周期500Hz以下で円運動させたところ,軌跡誤差は11nm以下と良好な実験結果を示している.
著者
山信田 博紀 武田 秀俊 会田 英雄
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.293-294, 2014

局所的熱援用延性加工の実現を目指した本研究の第1報では、熱援用による延性加工量の増加について報告した。第2報では、高圧状態で存在するSiの高圧相にのみ吸収される波長のレーザーを熱源とした延性加工の検証を行った。工具直下にレーザーを集光可能な専用切削装置を開発し加工を行った結果、ヒーターでの熱援用加工と同様に延性加工量の増加が確認された。高圧相にレーザーが吸収され局所加熱が達成されたと考えられる。
著者
難波 義治 Beaucamp Anthony Charlton Phillip Grazianno Arthur
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.609-610, 2014

ガラスを熱軟化成形もしくは熱加圧成形によりX線望遠鏡用非球面基板を作成することを実現するには高精度で安価な非球面金型を必要とする。これを実現するためにダイヤモンドシートを弾性工具に張り付けて超精密に研削する方法(SAG)を発明した。この方法の研削現象および応用について述べる。この場合、炭化ケイ素を研削のみで表面粗さ1 nm Ra以下に仕上げることができ、しかも工具寿命が極めて長いことを示す。