著者
田路 賢太郎 瀬戸山 浩平 大川 泰弘 加藤 伸子 岡崎 彰夫 福井 和広
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.472, pp.7-12, 2012-03-02

指文字は,聴覚障害に関わる人々が用いるコミュニケーション手段の1つであり,平仮名などの文字を対応する手形状で表現する.指文字を習得することは外国語を学ぶことに近い面があり,自然に使えるようになるためには,実際の会話で指文字を利用する経験を重ねる必要がある.このため,個人による指文字の習得は容易と言えず,指文字の練習を支援するためのシステム構築が望まれる.これに関して本研究では,パターン認識の技術による手形状識別を中心とした支援システムの構築を検討する.ここで,高精度な手形状識別には一般的に大量の学習データを必要とするが,このような学習データの収集には多大な労力を要する.そこで,CG技術により指文字の手形状CGを学習データとして生成し,その中からアンサンブル学習で有効なデータを選択する方法を提案する.この提案法の有効性を評価実験により実証した.
著者
南谷 和範 半田 拓也 坂井 忠裕 伊藤 崇之 伊福部 達
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.285, pp.11-15, 2006-10-05
被引用文献数
2

現在、Windows上のアプリケーションでは十分な点字ディスプレイの活用が行われていない。筆者らは、このような状況を改善し、視覚障害者に汎用的な情報提示環境を提供するため、以下の観点より、汎用点字ディスプレイ管理サーバの設計・開発を行った。1.単一の仮想点字ディスプレイの仕様を決定し、アプリケーションのドライバ開発コストを最小化した。2.点字ディスプレイの利用要求のアービトレーション(調停)メカニズムを策定した。
著者
河野 純大 三好 茂樹 西岡 知之 加藤 伸子 村上 裕史 内藤 一郎 皆川 洋喜 白澤 麻弓 石原 保志 小林 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.751, pp.57-60, 2005-03-18
被引用文献数
24

筑波技術短期大学(以下本学)が開発した遠隔地リアルタイム字幕提示システムは、テレビ放送の字幕や学会や式典、講義での情報保障などに数多く用いられている。聴覚障害学生が学ぶ本学聴覚部においても、これまでに非常勤講師が担当する一般教養科目の情報保障に用いられてきた。本研究では専門性の高い講義への同システムによる支援を目指して、非常勤講師が担当する情報工学の専門科目の講義に試験的に情報保障を行った結果について、話速や音声から文節への変換率、一般教養科目の場合との対比などを報告し、専門性の高い講義への同システムによる遠隔地情報支援を円滑に行うために必要な条件などについて考察する。
著者
森下 諒一 松本 哲也 竹内 義則 工藤 博章 大西 昇 石崎 隆志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.467, pp.15-20, 2010-03-05
参考文献数
5
被引用文献数
2

本研究は,屋外で鳴らされる緊急自動車(救急車,消防車,パトカー)のサイレン音を検出し,その情報をドライバーに提示することによる安全運転支援,緊急自動車の円滑な走行支援を目的としている.また,従来研究での課題である,高雑音環境下での検出性能の向上を目指す.サイレン音の検出方法は,サイレン音のスペクトルが倍音構造をとるという特徴を用いた基本周波数推定処理,過去数フレームで推定した基本周波数からどのサイレン音が鳴っているか判定するサイレン音識別処理の2つからなる.ホワイトノイズと実際に録音した交通雑音を付加したサイレン音を用いた評価実験から,SN比0dBの雑音環境において,サイレン音の基本周波数を正しく推定し,サイレン音の識別が正しく行われることを示した.
著者
南谷 和範 工藤 智行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.174, pp.11-15, 2011-07-28

障害を持つ受験者に対しては冊子による試験方式のみでは公平な受験機会の保証が難しい。今回、視覚障害受験者への音声による出題に的を絞り、大問形式の長文問題を出題できる試験問題リーダー(文書ブラウザ)を開発した。試験問題を格納する文書フォーマットとしては、DAISY 2.02フォーマットを元にして、出題に不可欠な機能拡張を加えたフォーマットを用いた。DAISYフォーマットで定義される見出しを点字ディスプレイ上に点字シンボルとして提示することで、ユーザは試験問題のアウトライン、文書要素の論理的なツリー構造を理解できる。
著者
安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学
巻号頁・発行日
vol.102, no.419, pp.37-38, 2002-10-23

本稿では、音声認識を利用した2つのリアルタイム字幕制作システムを紹介する。1つは、ニュース番組を対象とした字幕制作システムである。このシステムでは、番組中のアナウンサーの声をリアルタイムで認識し、認識結果中の認識誤りを即座に人手で修正して、字幕原稿を制作する。もう1つは、バラエティ番組やスポーツ中継を対象とした字幕制作システムである。こちらでは、番組中の音声を直接認識するのではなく、リスピークと呼ばれる方式をベースとしている。NHKでは、ニュース用字幕制作システムを利用して、2000年3月27日から、毎日ニュース番組の字幕放送を実施している。また、リスピークに基づくシステムを用いて、2001年12月31日の紅白歌合戦、2002年2月のソルトレークシティオリンピックなどの字幕放送を実施した。
著者
柴原 花奈 荒木 雅弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.260, pp.31-36, 2009-10-22

視覚を失った人が点字の学習をするためには,他者の補助を必要とする.単独では,点字表現と共にその点字と対応する音韻との関係を知ることができないからである.このことが,点字を学習することへの心理的ハードルとなる場合がある.そこで,文字コード-点字変換器である点字ディスプレイ・音声認識器・音声合成器を組み合わせる事によって点字とその読みの対応を学習するシステムの構築を試みた.本研究では,このようなシステムをマルチモーダルインタラクションシステムの一例としてとらえ,情報処理学会情報規格調査会の提案するMMI標準アーキテクチャ上で実装した.
著者
松田 理沙 渡辺 隆行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.368, pp.111-118, 2007-11-28

Rich Internet Applications, which interact with users dynamically and which content changes dynamically, are emerged with Ajax and JavaScript technologies. These dynamic Web pages, however, may cause accessibility problems. We carried out a case study with two Google applications, iGoogle and Google document, to examine 1) what kind of accessibility problems are came out, and 2) which problems are resolved by a code with good practice and which problems is inevitable.
著者
松本 忠博 加藤 三保子 池田 尚志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.170, pp.61-66, 2008-07-20

SignWritingは,音声言語における文字と同様に,日常の様々な用途で手話を読み書きするためにSuttonが考案した手話の書記法である.SignWritingでは手の形や動き,顔の表情などを表す図像的な記号を使って手話を表現するが,多くの記号の中から適切な記号を選び,単語を構成するのは,とくに初心者にとって時間を要する作業である.我々は計算機での入力・処理に適した手話表記法を提案している.本稿ではこの表記法で書かれた手話文を入力とし,そのSignWriting表現を自動生成することで,SignWritingによる手話記述を支援するシステムについて述べる.手話単語は手の形,位置,動き,顔の表情など複数の要素で構成されており,各要素の変化(語形変化)によって,語彙的・文法的な意味が付加される.それらの変化に対してもできる限り自動的に対応するようにしている.
著者
大高 崇 西田 昌史 堀内 靖雄 市川 熹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.747, pp.7-12, 2004-03-19

現状の手話CGアニメーションでは,手動作が不自然に見えてしまうという問題が指摘されている.その要因の一つに,手話を表現する時間長が文の構造や強調表現などによって変化するという点を考慮していないことが挙げられる.この問題の解決には手話の時間構造に関する詳細な検討が必要不可欠であるが,これを厳密に分析した研究はあまり行われていない.そこで本研究では,手話の時間構造に関する初期検討として,時間構造の基準となる単位(時間構造単位)について分析を行った.分析の結果,手話の時間構造は動作転換点を中心に構成され,時間構造の単位は単語以下の単位であるという点が示唆された.
著者
原 大介 前田 吉則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.67, pp.61-66, 2005-05-13
参考文献数
1
被引用文献数
1

ろう者, Coda, 聴者(通訳者および手話学習者)の各グループに対して, 日本ろうあ連盟発行の「新しい手話I」に掲載されている手話単語を提示し, 1から5までの5段階で容認度判定を実施した.ろう者と聴者(通訳者), ろう者と聴者(手話学習者)による容認度判定の結果には, 統計的に有意な差が認められた.ここでは, ろう者と通訳者の2者間の容認度判定結果に論点を絞りその詳細およびx2乗検定結果を詳しく論じる.
著者
塩野目 剛亮 加藤 伸子 若月 大輔 河野 純大 西岡 知之 村上 裕史 皆川 洋喜 内藤 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.164, pp.69-72, 2010-07

近年,エリア限定ワンセグ放送(エリアワンセグ)という特定の範囲に存在するユーザに対する新しい情報提供の手段が試行され始めており,複数の情報を組み合わせた情報保障への適用が期待できる.本稿では,ワンセグ放送の簡便で柔軟な情報提示の手段としての可能性を検討している.聴覚に障害がある大学生を対象としたアンケート調査の結果から,ワンセグ放送を用いた情報保障提供の有効性が明らかとなった.また,実際のシステム構築や運用上の課題を示している.Area One segment-Broadcasting(Area One-Seg) has been used for information service for the users who exist particular area. In this report, we constructed the remote sign language interpret / real-time caption providing system via Area One-Seg, and conducted hearing impaired students survey at actual lecture scene. The results show that about 80% of students presented positive response, and effectiveness of captioning history. Moreover, expected feature of One-Seg receiver to provide information assurance, and acquiring a broadcasting license are also discussed.
著者
荒田 龍朗 岸 和樹 山口 俊光 渡辺 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.58, pp.1-5, 2011-05-13
参考文献数
8

漢字の形を正確に知りたいという視覚障害者の要望を受けて,漢字を言葉で伝える「構成読み」を提案した.構成読みは,漢字を構成する複数の部品とその位置関係で漢字の形を表すものである.漢字の分解ルールを定め,これに従って,JIS第1水準・第2水準の6355字の漢字を作成した.構成読みによる漢字想起の精度を調べるため,構成読みで表した漢字を書かせる実験を晴眼者を対象に行った.その結果,熟語による説明では書けなかった漢字も約90%の正答率で書くことができた.これにより,構成読みの有効性が示された.一方で正答率の低い構成読みも一部あった.その要因について検証した.
著者
揚村 敬子 吉永 幸靖 藤村 直美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.437, pp.37-42, 2008-01-18
参考文献数
8
被引用文献数
3

視覚障害者は日常生活の中で目の見える人にほんの少し手助けしてもらえば済む問題に遭遇することがある.本研究では視覚障害者がそのような問題に遭遇したときに即座にかつ手軽に支援を受けることができるよう,インターネットの映像通信を利用した遠隔支援法を提案する.それと同時に多数のオンラインサポータを集い,巨大なボランティアネットワークで視覚障害者をサポートできる体制を考え,それを実現するためのシステムを構築する.本論文では先行研究や,独自に行った検証実験を通して視覚障害者にとって使いやすいシステムの考察を行う.
著者
前田 利之 丹羽 寿男 吉田 和美 萱嶋 一弘 前田 祐司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.420, pp.59-64, 2002-10-24
被引用文献数
1

本報告ではネットワーク機能をもつ高齢者福祉用ペット型ロボットシステムについて報告する.ペット型ロボットシステムはロボットと情報センターから成り立っており,ペット型ロボットは自律的にユーザと対話するとともに,インターネット常時接続をしており,他者との通信を直接あるいは情報センター経由で可能としている.モータ駆動の可動部により感情表現も可能であり,これは本研究にとって本質的なものとなっている.本報告では実証実験の結果を踏まえて,システムの有効性を検証する.
著者
森 英雄 安部 圭祐 竹谷 哲也 依田 一朗 小谷 信司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.591, pp.1-6, 2004-01-16
被引用文献数
5

視覚障害者は通い慣れた駅のプラットホーム等でもしばしば勘違いから事故に遭う.本システムは帽子に着けたビデオカメラ・傾斜計,画像処理装置,位置検出装置,スピーカ,バイブレータ,バッテリから構成する.このシステムは駅プラットホームを認識し,視覚障害者にバイブレータでどの方向に歩けば良いかを伝え,スピーカから音声でランドマークや分岐点等のより複雑な情報を伝える.本システムは単なる道案内システムではなく,利用者を交通事故などから守るシステムである.本稿では4つのサブシステム,すなわち画像処理システム,位置推測システム,経路ベース誘導システム,ヒューマンインタフェースを開発し,駅プラットホームで実験した.
著者
中島 宏樹 鎌田 一雄 今井 達二己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.437, pp.65-70, 2008-01-18
被引用文献数
3

視覚に障害がある人(全盲者2名)を対象として、JR東日本(株)宇都宮駅で歩行実験を行った。被験者の1名は、通勤で宇都宮駅を利用しており場所を熟知しており、メンタルマップもできている.他の1人は、実験場所のメンタルマップは十分にできていない.2名とも歩行には白杖をしており、その歩行状況の記録とインタビューの分析から、改札口・プラットフォームなどの経路の歩行行動における共通的なもの、異なるものについて説明する.また、歩行支援の考え方についても、実験参加者の意見とともに説明する。
著者
岩谷 智一 中泉 文孝 大須賀 美恵子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.65, pp.45-48, 2012-05-18

高齢者のグループレクリエーションにおいて,多人数で遊びながら無理なく体を動かすための遊びリテーションシステムを開発した.加速度センサと圧力センサを用い,腿上げ運動と手を握る運動を検出し,運動を入力とし,高齢者にもなじみのある大縄跳びや綱引きといったゲームを用意した.3か所の高齢者施設で試用してもらい,受容性を確認した.簡便性を高めるため,加速度センサを無線化する改良を施し,高齢者施設で評価実験を行った.心の活性化を観察による笑顔評価で,身体活動の活性化を腿上げ角度で評価した.ゲーム中は真剣に取り組むため笑顔の表出が少なかったが,勝敗結果の発表のときに笑顔が増えた.腿上げ角度のゲームによる増加は見られなかった.大縄跳びでは腿上げのタイミングをとる必要があり迷いが生じたためと考えられる.継続的な実施による効果検証が今後の課題である.
著者
中山 剛 中井 徹志 横田 恒一 外山 滋 加藤 誠志 岡谷 和典 上田 典之 植松 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.638, pp.19-24, 2005-01-20
被引用文献数
4

高次脳機能障害などの認知障害者の中には, 馴染んでいる道でも迷って道順がたどれない, あるいは地図が読めない方がいる.そのような地誌的障害のある認知障害者の屋内移動を支援するPDA用ソフトウェアを開発した.PDA画面上で現在地と目的地を選択すると自動的に経路を表示し, 次に進むべき部屋名などの場所をスクロールして順次表示する方式でナビゲーションを行うソフトウェアである.認知障害のある高次脳機能障害者5名を被験者として, 国立職業リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)の1階と3階の部屋をそれぞれ出発地, 目的地とした評価実験を行った.その結果, 特に行ったことがない建物内で有用との主観評価結果を得た.
著者
安本 匡佑 坂井 理笑 桐山 孝司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.368, pp.51-55, 2007-11-28

We are developing a user interface device for better health and creative thinking that allows movements of the waist while maintaining seating posture. Our interface encourages the user to use his/her body while operating a computer. We thought about the improvement of the body as a target of a new interface. Though our interface can be used even in the working environment to operate a computer, we valued the application to the game operation especially. To overcome the current limitations of the gaming interface, we designed a new interface device by focusing on the movement of the pelvis and the waist. We began by modeling the relation between the position of the pelvis and the center of gravity of the upper-body. Posture is calculated by using this model. Then, based on the model we developed a new interface system. We developed the Balance Ball1 as hardware to maintain the seating posture, while allowing the movement of pelvis and the center of gravity. The device also allows bouncing and tapping movements.