著者
松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.325-326, 2002-03-15

産業が空洞化し,赤字の国家予算が常態化していた米国は独占禁止法による管理を弱め,プロパテント主義をかがげて特許政策を矢継ぎばやに変更して(バイオの特許を認める(1980年),コンピュータのソフトの特許化の承認(1981年),ビジネスモデルの特許化の承認(1998))空洞化した産業を情報産業にシフトすることに成功し,さらには,インターネット利用法で世界で君臨することを狙っている.日本の若者は,彼らの父親たちが等しく持っていた情熱や意欲に乏しく,楽しさと豊かさのみを求めているように思える.中国や韓国の若者は,昔の日本の父親たちが持っていたたぎるような意欲を持っている.日本の凋落は明々白々であるように思う.どうすればよいのであろう.
著者
横田 隆史 松岡 浩司 岡本 一晃 廣野 英雄 坂井 修一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.1600-1609, 1995-07-15
参考文献数
12
被引用文献数
4

超並列計算機の実現,特に,通信レイテンシンの隠蔽や並列性の自然な抽出において優位性を持つマルチスレッド・アーキテクチャでの超並列計算機を考える場合,細粒度・高頻度で非整列なパターンの通信に対する耐性や,通信レイテンシンの短縮について相互結合方式を検討しなければならない.また一方でOSなどの運用面での検討も必要である.本論文では,まずこのような超並列向けの相互結合網の要件を整理し,次に,間接多段網のスイッチを演算ノードに置き換えて得られるサーキュラ・オメガ網の特質に着目し,その定義を一般化することにより直接網のクラスDCE(Directed Cycles Ensemble)を定義する.そして,任意のDCE網の直積を考えることで多次元に拡張できることを示し,これによって得られる結合網のクラスMDCE(Multidimensional DCE extension)を提案する.代表的なDCE網,MDCE網について直径ならびに平均距離の解析を行い,さらに,シュミレーションにより5種類の通信パターンについて動的な転送特性の測定を行った結果,本稿で想定している超並列計算機に適用する場合のMDCE網の優位性が示される.
著者
中村 滋延
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.24, pp.23-28, 2004-03-04

筆者は、1970年代半ばにミュージック・シアターと出会い、視覚的要素を持つ音楽に興味を持った。視覚的要素は音楽構造にも変化を与え、あらたな表現の可能性をもたらすように思われた。しかし、ミュージック・シアターの実践を通して、演奏動作の視覚的要素としての制約を問題として感じ始めた。その問題を解決するためにコンピュータを用いたインタラクティブ・システムを利用するようになった。このことによって演奏動作が視覚的要素として表現力を増すようになった。しかし、視覚的な表現力としては映像に勝るものはない。そこでインタラクティブ・システムが音響に対してだけでなく、映像に対しても及ぶような作品を制作するようになった。そのような作品を「音楽系メディアアート」と命名した。そうした中で、映像と音響の関係を緻密なままにメディアに固定した作品を「映像音響詩」という名で制作するようになった。視覚的要素は聴覚的要素に影響を及ぼして、音だけでは次への予測が困難な無調性の音楽にも次への予測を可能にし、集中して音の推移を鑑賞者が追いかけていくことを可能にする。
著者
野池 賢二 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.16, pp.25-29, 2003-02-21
参考文献数
7
被引用文献数
3

二つの演奏の表情パラメータ値をモーフィングするツールMortonのWeb版を実装した.Web版MortonであるWebMortonは,演奏表情パラメータ値をモーフィングする機能に加えて,二つの演奏に対するユーザの識別境界を示す機能が組み込まれている.この機能とWeb版になったことにより,誰でも自分の識別境界を知ることができる.演奏表情パラメータ値のモーフィングという新しい考えによるこれまでにない演奏の生成は,単に実験ツールというだけではなく,音楽教育の現場,エンターテイメントの分野での活用が期待できる.
著者
丹羽 芳樹 新田 義彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告
巻号頁・発行日
vol.94, no.63, pp.49-56, 1994-07-21
被引用文献数
3

実用的な自然言語処理に求められる頑健性を確保するためには,ルールに基づく解析を補う数値計算的手段が有効である.単語ベクトルとは単語の意味を反映した座標表現であり,文脈の類似度計算や単語例からの学習など幅広い応用が期待される.本研究では2種類の単語ベクトルを用い,多義語の意味推定問題での効果を比較した.一つは大規模テキストから共起統計により得られる共起ベクトル,もう一つは辞書の語義から計算される単語間距離を用いる定義距離ベクトルである.9種類の多義語に関する実験結果では共起ベクトルの方が高い正解率が得られた.従って文脈の類似度に基づく多義性解消問題に関しては共起ベクトルを用いた方が有利である.
著者
濱田 敏弘 清水 昭伸 長谷川 純一 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.1937-1947, 2000-07-15
参考文献数
23
被引用文献数
8

本論文では, 画像内に特定の図形が含まれているかどうかを判定する画像処理手順を, ユーザの与えた誤判定率に関する条件を満たすように自動構成する一方法と, それを用いた新しい画像処理エキスパートシステムIMPRESS-Proを提案する.このシステムは, あらかじめ具体的なアルゴリズムやパラメータが未定の処理系列を用意し, それを構成する各局所処理を誤判定率の条件から推定された要求精度に基づいて逐次的に決定する.本論文では, このシステムをLSIパッケージ表面上の欠陥抽出手順の自動構成問題に適用した結果を示し, システムの可能性と限界について考察する.
著者
湊耕平 中尾和夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.677-679, 2012-03-06

人身事故のような長時間の運休が生じる障害が発生した場合、その影響は障害の発生した路線だけではなく、直通運転を行っている他の路線にまで波及していく。また、十数分間の遅れが列車に生じた場合、列車の連絡関係によって前後の列車にも遅れが発生する。本研究では、ダイヤ・列車接続情報と障害情報をもとに、障害による影響や影響範囲をシミュレートし、運転再開時刻・遅延時間・正常なダイヤに回復するまでの時間といった障害特性を鉄道利用者に提供する。また、全ての駅に同じ情報を送るのではなく、路線を複数の区間に区切ってそれぞれの区間に最適な障害特性を配信することで、その駅に適した振替輸送や遅延時間の案内を行う。
著者
中村海 本庄勝 橋本真幸 三島浩路 黒川雅幸 吉田俊和 長谷川亨
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.27-29, 2013-03-06

近年、中高生の間で発生するソーシャルメディアを使ったネットいじめが問題となっている。ソーシャルメディア上でのネットいじめは、旧来のいじめ対策同様、教師が中高生の間で発生したトラブルに介入し、人間関係改善のための指導をすることが有効であることから、対面での友人関係に加え、ソーシャルメディア上での人間関係やその変化を知り、ネットいじめの発生や予兆を検出することが必要となる。筆者らは中高生を対象としたソーシャルメディア上での人間関係を推定するフレームワークについて検討を進めてきた。本稿では、本フレームワークに基づいた「ネットいじめ防止ツール」の実装について報告する。
著者
甲斐 郷子 中村 順一 吉田 將
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告
巻号頁・発行日
vol.95, no.27, pp.79-84, 1995-03-09
参考文献数
10
被引用文献数
4

科学技術論文などの論理的文章にとって,論旨展開が明確であること,事実,主張,根拠などがバランスよく述べられていることは重要である.しかし初心者にとってこれらの適切さを認識することは容易ではない.本稿では,このような論文作成の初心者に論文改訂作業を支援するシステムの試作と改訂実験によるシステムの評価について述べる.本プロトタイプシステムでは,表層的な情報を基に改訂対象の文章構造を解析し,その結果を筆者に提示することにより支援を行う.改訂実験により明かになった本プロトタイプシステムの有効性と限界についても論じる.
著者
竹林 康太 上原 哲太郎 佐々木 良一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.38, pp.1-6, 2015-02-26

近年注目されているライブフォレンジックに関連する研究として,メモリダンプを用いる方法について考案する.ここでは,暗号化ツールの一つである TrueCrypt がランサムウェアにより悪用されたという前提のもと,暗号を掛けられたファイルの解読方法について紹介する.また,本提案手法に基づいた実験を行い,本提案手法による解読が正しく行えることを示した.さらに,本提案手法を実装したプログラム上ではおよそ一分半で解読が完了するとの予測を立てた.本提案方式を活用することにより,ユーザの重要なファイルを暗号化するランサムウェアに対向するための一手段として用いられることが期待される.As a related research in recent years attention that has been live forensics, to devise how to use a memory dump. Here, under the assumption that TrueCrypt is one of the encryption tool was being exploited by ransomware, I will introduce decipher how the file that has been multiplied by the cipher. Also conducted experiments based on the proposed method, it was shown that can be performed correctly decrypted according to the proposed method. In addition, on a program that implements the proposed method was made a prediction of the decoding is completed in about one and a half minutes. By utilizing the proposed method, it is expected to be used as a means for opposing the ransomware to encrypt the key file of the user.
著者
竹森 敬祐 三宅 優 田中 俊昭 笹瀬 巌
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.54, pp.31-36, 2004-05-21
参考文献数
11
被引用文献数
3

昨今,急速にインターネット全域に拡大する攻撃が深刻な問題になっている.ネットワークサービスに影響を与える大規模攻撃やワーム感染ホストが与える局所的な攻撃の確実な検出と迅速な対応,被害規模の把握は重要な課題である.本研究では,侵入検知システム(IDS: Intrusion Detection System)のイベント出力に関する情報理論的な曖昧度を情報エントロピーによって算出し,その長期間の統計分布の平均と標準偏差を用いて,短期間の異常性を評価する手法を提案する.実際のIDSログを用いて局所的攻撃の検出率に関する評価を行い,本手法が未検出率ならびに誤検出率を低減できること,従来からのイベント頻度を用いた異常検出手法と組み合わせることで確実に検出できることを示す.本手法をインターネットの攻撃概況指標へ適用することで,セキュリティ監視者の迅速な対応と情報交換に寄与する.Recently, rapid increasing attacks that influence network services have become critical issues on the Internet. A detection technique for large scale attacks and worm infected hosts needs to estimate degree of its propagation. In this research, we propose an anomaly detection technique for IDS (Intrusion Detection System) events using the information entropy. And the information entropy is adapted to a profiling approach which compares the current information entropy with mean and standard deviations of the past information entropies. Experimental evaluations with real IDS events show that the detection ratio of false positives nd false negatives for the large scale attacks or the worm attacks on our approach is better than that using event counts on previous approach. Furthermore, the combination system of our approach and previous approach is able to detect potential issues perfectly. We also adapt the techniques to a thereat indicator, and its objective alarms effect with quick and reliable response for security operators.
著者
荒木 シゲル
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.12, pp.159-164, 2009-02-09

CGキャラクターアニメーション製作のスキルアップのために行われているフィジカルシアター (パントマイム) ワークショップについて紹介する。参加者は実際に体を動かし、演技を習得することで生き生きとしたキャラクター作りについて意識を深める。This Seminar introduces the Physical Theater acting Workshops for CG animators and directers. The participants of the workshop learn about acting and mime technique to improve their animation skills.
著者
渡邊 隆 神殿 健 田村 晋治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.18, pp.55-58, 2001-03-02
参考文献数
1
被引用文献数
3

サイバーレールでは、乗客、車、列車、荷物などの位置情報を取得して、提供するサービスをより正確でタイムリーなものにする。現在、位置情報を把握するためのいくつかの方法が考えられ一部実用化されているが、精度、機能とも不充分である。特に駅構内での位置検知は難しく、これまで適切な手段が無かったが、最近市場に現れた短距離無線通信規格Bluetooth^<TM>は、ブレークスルーになる可能性を秘めていると思われる。今回Bluetooth^<TM>を使って乗客の位置を取得し、これを基にして乗客に案内情報を提供する実験システム「サイバーナビ」を開発した。On the basic of the concept of Cyber Rail, we developed called Cyber Navi System. Cyber Navi uses Bluetooth^<TM> specified modem for positioning of passengers and can give passengers the navigation information according to their position
著者
玉置 彰宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.34, pp.37-41, 1995-03-22

情報処理の分野では、時間の経過とともに発展する製品などを、あるタイム・スパンで切って、それぞれの時期に作られた製品の特徴などをもとに"世代分け"することがよく行われている。それを見習って、私はここでコンピュータ技術者の世代分けを試みてみたい。先ず、コンピュータ技術者の世代間での仕事の取り組み方の違いを明らかにしてみたい。次に、今ユーザー企業で起きている問題のいくつかについて述べる。そして最後に、これらの問題を解決するために、第三世代のコンピュータ技術者諸君が第一世代的スタンスで仕事に取り組んで頂くことが必要であることを述べる。これは去り行く第一世代からの、第三世代の技術者への強烈なエールである。In the field of Information Processing, we often divide products or software progressing along with the lapse of time into some generations in terms of their characteristics. Here I divide computer engineers into generations in the way described above. First, I prove each generation proceeds its jobs in a different way from others. Next I mention some problems occurring in user companies. And for solving them, I insist the third generation should work in the way the first one have done. This paper is a shout of encouragement from the first one.
著者
遠藤 敏夫 松岡 聡 橋爪 信明 長坂 真路 後藤 和茂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.87, pp.43-48, 2006-07-31
参考文献数
8
被引用文献数
5

TSUBAMEスーパーコンピュータは,655ノード10480 Opteron coreと360枚の ClearSpeed SIMDアクセラレータボードを備えるヘテロ型の大規模クラスタシステムである.TSUBAMEはLinpackベンチマークで38.18TFlopsを記録し,この結果により2006年6月のTop500ランキングに7位としてランクされた.しかしその測定にはOpteronのみが使われ,アクセラレータは用いられていない.本論文は汎用CPUとアクセラレータによる不均一な環境においてLinpack 性能を得る上での課題について論じ,解決法を述べる.16ノード256 CPU coreを用いた予備実験では,アクセラレータ8枚を加えたときに8.2 %,16枚を加えたときに19%の性能向上が観測された.The TSUBAME supercomputer is a heterogeneous large-scale cluster system, which is equipped with 10480 Opteron CPU cores on 655 nodes and 360 ClearSpeed SIMD accelerator boards. The TSUBAME system has achieved 38.18TFlops with Linpack benchmark and is ranked 7th in the Top500 supercomputer ranking in June 2006, even though the measurement is done without any accelerator boards. This paper discusses issues to obtain high Linpack performance on heterogeneous systems with general purpose processors and accelerators, and describes solutions. Through preliminary experiments with 256 CPU cores on sixteen nodes, we observed +8.2% speed-up when eight accelerators are added, and +19% with sixteen accelerators.
著者
マルタ ルーカス 宮島 千代美 伊藤 克亘 武田 一哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.73, pp.19-24, 2006-07-07

運転者のブレーキ操作や発話内容から,運転中の危険な状況を検出する手法について検討した.ブレーキに基づく検出では,ペダル踏力とその時間変化の2次元ヒストグラムを用いて,通常と分布が異なる箇所を検出した.発話に基づく検出では,危険な状況で発すると考えられる単語を音声の書き起こしテキストから検出した.CIAIR対話音声・運転行動信号コーパスのうち,人間と対話中のテータ438名分に対して,人手でビデオ映像と運転行動信号を確認しながら危険なシーンのラベル付けを行った結果,計25箇所の危険なシーンが見つかった.これらのうち,ブレーキ信号,あるいは発話内容に何らかの異常を伴うシーンがそれぞれ17箇所,11箇所存在した.ブレーキ,発話それぞれに基づいて検出を行った結果,80%の正解シーンを検出するために必要な誤検出数はブレーキで473シーン,発話で33シーンであった.また,Wozシステム,音声対話システムの対話中のデータについても同様の実験を行った.We introduce a method for automatically detecting potentially dangerous situations in motor vehicle traffic using driving behavior signals. Our proposed approach focuses on changes in a driver`s behavior, which we detect through brake pedal operation as well as driver speech. Experiments were performed using a large multimedia driving database obtained from the CIAIR project at Nagoya University. We analyzed data from 438 drivers who interacted verbally with a human operator. In eleven of the 25 situations we hand labeled as potentially hazardous, drivers uttered expletive words to express nagative feelings. In 17, sudden and intense compression of the brake pedal was observed. For the detection of 80% of these 17 scenes, the proposed method based on 2D-histograms of brake pressure and its dynamics also detected 473 false positives. As for the other eleven scenes, using our lexicographical speech feature-based method, a detection rate of 80% was achieved for 33 false alarms. We also present an analysis of data recorded while drivers interacted with a machine and a Wizard of Oz system.
著者
塩治 龍三朗 川村 秀憲 鈴木 恵二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-8, 2015-02-23

ゴルフに関する研究は,ゴルフショットの飛距離や正確性に関係した研究が多くされている.しかし,ゴルフでのスコアアップを目指す際にゴルフショットの練習をするだけでなく,より高いスコアが出せていない原因を正確に把握し,それらの改善を行うことも重要であると考えられ,こういった研究はあまりされていない.そこで本稿は,ゴルフシミュレーションと 「稼いだ打数」 というゴルファーの 1 打 1 打のショットを評価することができる指標を用いてゴルファーのプレーデータを分析し,スキル向上の方法について検討した.There are many researches about golf shot relating with distance and accuracy concerning golf. However when aiming to have a better score at golf, it is important not only to practice golf shots but also to correctly know the cause of not being able to get a better score and improving them. Furthermore, there are not many researches about this theme. In this paper, we studied a method to analyze golfers play data to improve skill by using golf simulation and a index called Strokes Gained Stats which evaluate golfers every shot.
著者
青野 正宏 小嶋 徹也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.9, pp.209-215, 2006-01-27

文字情報と異なり,一般に映像や音声の記録は,真実を表わしており,証拠能力もあるとされている.監視カメラの記録も映されたものは真実と考えられる.しかし,実際は編集やその他の手段で,事実と異なる記録を作り出すことが可能である.そのため,本稿で,監視カメラ記録を例に挙げ,乱数放送を用いて,撮影された時刻が正しいものであるか否かを証明する方法を提案する.Video and/or sound records are assumed to display truth and to be evidence of the event in general, but letters don't. Records of the watching camera are assumed to be true, too. However, really, it is possible to create the record of false event by the watching camera. In this paper we propose a method to proof filming time by random numbers broadcasting.
著者
松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.15-18, 2014-12-15

コンピュータの能力が人間のそれを超えるシンギュラリティ(singularity: 技術的特異点)が近い未来に来ると言われている.シンギュラリティが来ると人工知能が人間の(全)知能よりも賢くなる(「超知能」とも呼ばれる).ここでは超知能がいつか実現することを前提として,人工知能の将来が人間社会とどうかかわりを持つかについて考える.
著者
小山 謙二 河野 泰人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.54, pp.43-55, 1993-06-23
被引用文献数
4

詰将棋データベースの統計解析結果について述べる。我々は実戦型問題を中心に12697問からなる詰将棋データベースを作った。データベースに格納された問題を、駒の個数、玉の位置、玉の回りの閉塞度 (静的側面)、着手の頻度、捨て駒と取り駒、着手選択率、評価関数の評価と先読みの有効性 (動的側面) の観点から分析する。これらの解析結果は詰将棋の感性評価に役立ち、またコンピュータプログラムが詰め将棋をより効率的に解くためにも有用である。This paper describes the results of analyzing the database of Tsume-shogi (mating problems of Japanese chess), which consists of 12697 Tsume-shogi problems with solutions. We analyze the problems from the viewpoint of static aspects (e.g. the number of pieces on the board, the position of Gyoku (King), and the closedness around Gyoku), and of dynamic aspects (e.g. the frequency of moves, sute-goma (sacrificed pieces for mating), the choice of moves, evaluations of scoring functions). These results are useful for evaluating of quantity of impression, and effective methods for solving Tsume-shogi problems are obtained.