著者
山村 紀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.p138-143, 1984-02-15
著者
本間 義孝 小山 明夫 バロリ・レオナルド
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.87, pp.109-116, 2003-08-28
参考文献数
8

近年,無線通信端末のみで一時的に構成されるアドホックネットワークへの注目が高まっている.これまでにアドホックネットワークのルーティングプロトコルとして様々なものが提案されているが,その性能はネットワークの規模や移動度に左右される.既存プロトコルの一つであるZRP(Zone Routing Protocol)は他のプロトコルに比べて高い柔軟性を持ち,多くの状況に対応できるプロトコルであるが,無駄な制御パケットの送信によりネットワークへの負荷が増加し,その結果ネットワークの性能を低下させてしまう.本稿では,過去に探索したノードへのルート再探索の際に探索方向を限定してネットワークへの負荷を減らす事ができるSBZRP(Selective-Bordercasting Zone Routing Protocol)を提案し,ZRPと比較してネットワークの性能を向上させる事ができる事を示す.Recently, a lot of research is going on in ad-hoc networks and many routing protocols for ad-hoc networks are proposed. But, the performance of these protocols depends on the scale and the frequency of network movement. One of known routing protocols for ad-hoc networks is ZRP (Zone Routing Protocol). The performance of ZRP is better than other protocols. However in ZRP, many useless control packets are sent in the network, thus the load of network is increased resulting in a decrease of network performance. In this paper, we propose a SBZRP (Selective Bordercasting Zone Routing Protocol) in order to reduce the network load by limiting the number of sending control packets when searching for a new route. The performance evaluation via simulations shows that the proposed SBZRP has a good behavior and a better performance compared with ZRP.
著者
藤澤 誠 三浦憲二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 = IPSJ journal (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.1480-1488, 2008-03-15

この論文では,熱力学・流体力学に基づいて氷解現象のアニメーションを生成する手法を提案する.提案手法は,熱伝導・対流熱伝達・熱輻射を考慮し,融解後の液体の挙動も計算する.対流熱伝達を考慮する場合,融解する氷(固体)と融解後の水(液体)だけでなく,周囲の空気(気体)の振舞いも考慮しなくてはならず,この気液固三相を流体力学で計算することは非常に難しい問題である.我々は,VOF(Volume-of-Fluid)と呼ばれる単純なカラー関数を液体自由曲面追跡に用い,RCIP(Rational-Constrained Interpolation Profile)法と改良した界面数値拡散の制御手法(STAA 法)を用いることで,レンダリング時に現れる液体表面のエイリアスの問題を解決する.また,気液固の三相を同じ計算空間内でシミュレーションし,各相間の質量の変化量を明示的に扱える簡潔で分かりやすい相変化シミュレーション法を提案する.さらに,熱輻射現象は,フォトンマッピング法を用いて効率的に計算し,レーザによる融解現象などもアニメーション化する.This paper proposes a fast and efficient method for producing physically-based animations of the ice melting phenomenon, including thermal radiation as well as thermal diffusion and convective thermal transfer. Our method adopts a simple color function called VOF (Volumeof-Fluid) with advection to track the free surface, which enables straightforward simulation of the phase changes, such as ice melting. Although advection of functions that vary abruptly, such as the step function, causes numerical problems, we have solved these by the RCIP (Rational-Constrained Interpolation Profile) method. We present an improvement to control numerical diffusion and to render anti-aliased surfaces. The method also employs a technique analogous to photon mapping for calculating thermal radiation. By the photon mapping method tuned for heat calculation, the thermal radiation phenomenon in a scene is solved efficiently by storing thermal energy in each photon. Here, we report the results of several ice melting simulations produced by our method.
著者
市村 哲 間下 直晃 伊藤 雅仁 宇田 隆哉 田胡 和哉 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.70-79, 2005-01-15
被引用文献数
1

本論文では,PC の操作画面やアプリケーション画面をほぼリアルタイムに配信するWeb システムのための伝送量圧縮手法「Interframe Compression Method for HTML Push-out」(ICMHP)を提案する.著者らが実装したQuickBoard は,PC のデスクトップ画面をスナップショット画像として画像ファイルに保存し,これをHTTP でWeb サーバからWeb ブラウザに擬似プッシュ転送するWeb システムであるが,ICMHP はこのような情報プッシュ型Web システムに適した伝送量圧縮手法である.ICMHP は,プラグインやActiveX 等のプラットフォームに依存したコンポーネントを用いることなく実装できることが特徴である.このため,汎用的なWeb ブラウザや,PDA 等に搭載されている簡易Web ブラウザにPC 画面を配信する際に用いることが可能である.本論文では,実際の教育現場の要求を観察した結果について報告し,この観察結果に基づいて作成したプロトタイプシステムについて述べる.We developed "Interframe Compression Method for HTML Push-out" (ICMHP), a method integrating interframe compression mechanism used in video compression technology with web-server-side technology, delivering computer-screen images to standard web browsers, or even PDA portable web browsers. This paper describes a QuickBoard web-server system that implemented ICMHP scheme. The system allows users to deliver computer-screen images of any application to more than 100 web browsers running on various devices in quasi-real-time. That no client software except a standard web browser is needed for the user's PC is an important feature of the system. This paper describes the implementation and evaluation of the prototype we developed.
著者
清原 良三 栗原 まり子 古宮 章裕 高橋 清 橘高 大造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.1492-1500, 2005-06-15
被引用文献数
10

近年のi-modeをはじめとする携帯電話のネットワーク接続サービスの開始により,携帯電話上に搭載するソフトウェアの規模は急激に拡大している.そのため障害のない状態で携帯電話を市場に出すことが困難な状態になりつつある.そこで,ソフトウェア更新を短時間で実施するための方式を提案する.携帯電話のソフトウェアの更新時間は,無線網を転送するデータ量に依存する転送時間とフラッシュメモリを更新する書き換え時間とからなる.データ転送量を小さくするために,新版と旧版の差分データの転送量を小さくする必要がある.またフラッシュメモリの該当部分だけを書き換えればよい仕組みにする一方で,開発環境の複雑化を防止する必要がある.本論文ではソフトウェアの更新を前提とした携帯電話ソフトウェアの構造に関してメモリ上に空き領域を設けることとベクターテーブルを利用することを提案する.携帯電話のバージョン間の差分データを小さくするとともに,バージョン間でのフラッシュメモリの書き換えを小さくするにあたり,最適な分割方法を理論上で検証したうえで,実際の携帯電話のソフトウェアを利用して評価した.Due to increasing services installed in cellular phones (e. g. i-mode), it is difficult to release bug-free cellular phones. We have proposed a technology for updating cellular phones' software in a shorter period. The time required for software update consists of time for data transmission and time for rewriting data in Flash ROM. Data size should be small. In order to reduce the data size, differences between old version and new one should be as few as possible. It is required to update only the needed area as well as to keep the development environment simple. In this paper, we investigated module fragment method to minimize the updating time and evaluated our updating software in optimized method.
著者
徳田恵一 峯松信明 戸田智基 額賀信尾 平井啓之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.7, pp.1-6, 2014-01-24

情報処理研究会音声言語情報処理研究会 (SIG-SLP) 第 100 回記念シンポジウムにおいて,音声合成研究の流れを俯瞰し,今後の目標・応用や方法論を探ることを目的としたテーマセッションを実施する.本稿は,そこでの発表内容の概要を,登壇者がそれぞれ執筆したものである.
著者
高木 信二 山岸 順一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-6, 2015-02-20

近年,Deep Neural Network (DNN) を用いた手法が様々な分野で高い性能を示しており,統計的音声合成においても DNN を用いた手法が注目を集め,盛んに研究されている.従来,統計的音声合成システムでは音声特徴量の 1 つであるスペクトルは,低次元のスペクトルパラメータ (例えば,メルケプストラムや LSP) によって表現され,隠れマルコフモデル (Hidden Markov Model; HMM) や DNN によってモデル化される.本論文では,振幅スペクトルの微細な特徴を捉えるため,DNN の枠組みを用いて振幅スペクトルを直接モデル化することを検討する.本モデル化手法では,スペクトルパラメータ抽出器である Deep Auto-encoder と音響モデルのための DNN を連結し,テキストから得られた言語特徴量から振幅スペクトルを直接合成する巨大な DNN を構築する.分析再合成実験による Deep Auto-encoder を用いて抽出された低次元特徴量の評価,及び,テキスト音声合成実験による提案スペクトルモデリングの評価を行った.
著者
安井 一民 中川 覃夫 沢 嘉也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.53-59, 1980-01-15
被引用文献数
2

最近 情報資源における安全性の確保 信頼性の向上 経済性の配慮などの各而から コンピュータ・ネットワークの必要性が強調されている.システムを構成するうえで いかに高信頼度を維持せしめるかは非常に重要な問題であり ここでは 4つの処理システムをもつループ・コンピュータ・ネットワークにおいて (1)単一ループシステム (2)バイパスのある単一ループシステム (3)双方向ループシステム (4)バイパスのある双方向ループシステム の4種類のモデルを考え それぞれのモデルに対して信頼性の考察を行い かつ 比較をするネットワークを構成する処理システムは フニイル・ソフト性を考慮して すべてマルチ・プロセッサ・システムとし ある処理システムが故障した場合 そのシステムを ネットワークに連接する他の処理システムがバック・アップするモデルを設定する.各々のシステムに対して マルコフ再生過程の手法を用いて 定常アベイラビリティ 平均システム故障回数 システム故障までの平均時間(MTTF)を求める.さらに 数値例として バック・アップ可能の確率が処理システムのアベイラビリティに等しいと仮定したとき 逐次近似法によって それぞれの信頼性の諸量を求める.
著者
武田 修平 蘇 紹華 濱田 康平 三末 和男 田中 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.20, pp.1-8, 2015-03-06

膨大なデータの活用のために,仮説を定めずに特徴的なパターンを探すような探索的分析が行われることが多い.時刻付きデータに関してもそのような分析作業ができれば,複数の商品の購買履歴から他の商品とは違う周期性を持つ商品や突発的に販売が伸びた商品など,予期しないパターンをもつ商品を探しだすことができる.さらには,その要因を探り新たな販売戦略につながる可能性もある.ただし,時刻付きデータの可視化手法の多くは,ある種の商品の販売のような一つの事象集合に対して,1 年周期のような定められたパターンを効果的に見せるよう設計されている.そのため,周期を指定せずに周期性の強い商品を抽出するとか,何らかの周期性はあるが他とは違う傾向のある商品を抽出するといった作業には向いていない.このような問題に対して,我々は時刻付きデータの分析に有益だと考えられる特徴の洗い出しを行うとともに,定式化を行なった.さらに,それらの特徴を視覚的に観察しながら,時刻付きデータの分析が行えるツールを開発した.
著者
原田 隆史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.51, pp.197-204, 2003-05-22
被引用文献数
2

文化的価値のある情報メディアのうち,Webページおよびテレビニュースを対象として,体系的保存のための組織的な取り組みを紹介する。近年,Webページは作成される数の増加にともなって情報源としての重要性が高まっている。Webページには短期間で消失するものや更新されるものが多く,重要性の高まりとともに,その保存の必要性が高まってきている。このようなWebページの保存は米国のThe Internet Archiveをはじめとして米国や北欧諸国の国立図書館で近年盛んに行われるようになってきている。また,テレビニュースアーカイブは映像と文字をあわせもつ貴重な情報メディアであるが,日本ではほとんどその保存活動が行われていない。ここでは,米国のVanderbilt UniversityのTV News ArchiveやCNN Television Archive BBC Television News Archiveなどを紹介し,日本における活動のための基礎的な資料を提供する。This paper describes the activities of systematic archiving projects of web pages and TV news among the information media which is culturally valuable. In recent years, web pages have been becoming more and more important as information resources as the growing numbers of them have been made. Many of them, however, are not existed so long or are updated soon, archiving them has become urgently necessary. The archiving projects of web pages, e.g., The Internet Archive, have been done lately in the national libraries in the United States and Scandinavian countries. TV news also is valuable information media containing both images and characters. This paper introduces Vanderbilt University Television News Archive, CNN Digital Archive, National Film and Television Archive etc.
著者
水野 友晶 金子 豊久 栗山 繁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.13, pp.43-48, 2005-02-07
被引用文献数
1

人物の頭髪に関するCGは数多く研究されている.頭髪の形状や毛髪の流れ等をデザイナが各種パラメータを制御することにより生成するものが多い.本研究では複数の角度から撮影した人物の頭部写真画像とハンドヘルドスキャナにより取得した頭髪の形状データを使用して,内部を含めて実物に近い頭髪の形状・流れを自動生成する方法を提案する.提案方法によりマネキンの頭部を用いて女性の髪の毛の生成を行った.実物に類似した結果が得られ,本方法の有効性を確認した.The topic of human hair modeling has been investigated in the CG community. Majorities are such that hair is made with adjusting some parameters manually set by a designer who sees the hair style of interest. This paper aims at reconstructing a 3D hair model based upon five high resolution photographs (top, front, sides, back), where hair is modeled piece by piece and distributed inside the measured hair region. This method was applied to mannequin hair. A good result was obtained.
著者
黒宮寧 礒田 佳徳 長沼 武史 稲村 浩 倉掛 正治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.14, pp.33-40, 2004-02-06
被引用文献数
3

ユーザとコンピュータがインタラクションを行う機会が増加している中,それらコンピュータと人間を結ぶインタフェースには,ユーザがより使いやすく,また,そのインタラクションを楽しめることが求められる.本研究では,ユーザがコミュニケーションを楽しむことができるインタフェースエージェントの実現を目指し,その要件としてライフライクさとユーザの心の理解に着目する.ユーザエージェントがライフライクであるためには,自律的に変化・成長し,自分とは異なる第三者的な存在である必要がある.そのために,ユーザエージェントに感情と欲求のモデルをもたせ,ユーザエージェント自身が自律的に変化する.また過去の履歴を踏まえることで,同一の入力に対して常に同じ応答を返すことはない.また,コミュニケーションを継続するためには,ユーザエージェントがユーザに対する協調性をもつ必要がある.そのため,ユーザ自身の感情を表現した感性語に対して,共感するエージェントの実現を目指し,ユーザエージェントに感情語を共有するための感情語彙マップをもたせる.今回,エージェントのプロトタイプシステムを構築し,ユーザエージェントの自律的変化と感情語の入力に対する感情変化の動作について検証した.A user interface is more preferable if it is to be easier to use and give more fun to user. In this paper, we propose a user agent based user interface where the user agent is "life-like" and "cooperative with users". To be life-like , the agent should change its behavior and grow up autonomously. For that purpose, the proposed agent has emotions and instincts as the agent's internal states and change its behavior based on the states which changes by internal mechanism. To be cooperative, the agent should understand what emotion the user feels. The proposed agent has an emotional state map that expresses the relation between user's emotion and the words. With the map, the proposed agent understands user's feeling by words the user give and can act like feeling sympathy for the user.
著者
秋山 隼太 小路 真史 三宅 洋平 大村 善治 中島 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.8, pp.1-11, 2010-02-15
参考文献数
6

本論文では,粒子・流体ハイブリッドプラズマシミュレーションの,負荷分散技法 OhHelp を用いた並列化について述べる.すでに OhHelp を適用して良好な結果が得られている全粒子シミュレーションに比べ,ハイブリッドシミュレーションは電磁場の計算負荷が相対的に大きいため,計算と通信のバランスを大幅に見直した実装を行った.特に Cyclic Leapfrog 法による電磁場計算に関する,通信回数削減と計算量増加のトレードオフポイントを見出すことが可能な設計とした.また実用的なシミュレーションに不可欠な,スナップショットやダンプファイルの出力方式も検討し,並列 I/O を用いて並列性能と利便性の両立を図る設計・実装を行った.性能評価の結果,256 プロセスでの実行で 241-456 倍の台数効果が得られること,電磁場計算では計算量増加を抑えることが効果的であること,およびスナップショットと Weak/Strong Scalability との関係が明らかになった.This paper describes a parallel implementation of particle-fluid hybrid plasma simulation with our load balancing method OhHelp. In hybrid simulation, the cost to simulate the progress of electromagnetic field is more significant than that in full-particle simulation whose OhHelp'ed parallelization has already been proved efficient. Thus in this work we revisited the issue of the cost balance between computation and communication, especially for Cyclic Leapfrog method and the trade-off between reducing the number of communications and increasing computational amount. We also designed and implemented parallel-I/O for snapshot and dump, being essential for practical use of our simulator, to reconcile parallel performance and convenience of users. Our evaluation exhibited that the speedup with 256 process is 241- to 456-fold and that suppressing computational cost is the first priority in Cyclic Leapfrog. We also obtained valuable insights about the relationship between weak/strong scalability and snapshot frequency.
著者
坂口 和彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.10-10, 2014-12-05

本発表では,スタック指向プログラミング言語PS0と定理証明支援系Coq上に実装したPS0の対話的プログラミング環境を紹介する.この対話的プログラミング環境では,ユーザはまず目的のプログラムがスタックの状態をどう変化させるかを表す形でプログラムの仕様を与え,次にプログラムの断片や証明を順番に与えていくことでプログラムを完成させる.このとき,記述するべき残りのプログラムの仕様は今までに入力したプログラムでどのような状態のスタックに遷移するかを表しているため,一般化されたスタックの状態を見ながらプログラムを記述できる.また,PS0のプログラムをPostScriptのプログラムに変換し,GhostScript等のPostScriptインタプリタの上で実行できることを確認した.We introduce a stack-oriented programming language PS0 and its interactive programming environment implemented in the Coq proof assistant. In this programming environment, first, a user writes the specification of a program as to how the program mutates the stack. Next, the user interactively fills unspecified part of the program. Finally, the user obtains the complete program that proved satisfying the specification. At each step, the environment shows the specification of the program that we should fill. The specification describes the property of the initial and final state of the stacks. Therefore, we can write the program with the generalized state of the stack given. We also implemented a translator from PS0 programs to PostScript programs. It was confirmed that PostScript programs generated by the translator can be executed on PostScript interpreters (e.g., Ghostscript) properly.
著者
筧 捷彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.670-672, 2006-06-15

第68回全国大会の2日目の午後に開かれたシンポジウム「日本学術会議と「情報学」の新展開」について報告する.2005年に日本学術会議の第20期の会員が決まったが,全学問領域にわたる210名の会員の中に15名の「情報学」の研究者が選ばれた.それだけ「情報学」の広がりが認知されたといえる.これを期に日本学術会議会員を招いて,日本学術会議が何を目指すのか,その中で「情報学」にどんな展開が期待されるのかを語っていただいた.
著者
萩谷 昌己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.195-195, 2015-01-15

情報学分野の参照基準については,2014年7月号の「情報処理」で報告したが,本稿では,その記事に対する反応も含めて,参照基準策定の現状と問題点,今後の方向性などについて述べる.
著者
カジョキンニキタ 谷口 由紀 萩原 一郎 サブチェンコウラディミール
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.1202-1211, 2004-04-15
被引用文献数
3

画像上の傷の修復問題にCSRBF 法を適用する.ここでは,著者らが開発した高速アルゴリズムに基づくCSRBF 法を用いて,画像上についた傷を修復するための手法の新たな開発を行う.本報で開発した手法を用いると,従来の画像の傷修復アルゴリズムではできなかった広範囲に及ぶ傷や大きな傷の修復を,短時間に精度良く行うことができる.また,本報では,テクスチャ模様のような色の変化が大きい画像修復に適している新たなLCSRBF 法や,多角形的な傷の修復問題に対する新しい手法の開発も行い,実際の使用例を提示してこれらの有効性について述べる.We employ the method of compactly supported radial basis functions (CSRBF)for a problem of fulfillment of damaged surface areas.In this paper we propose a new technique based on the method of CSRBF for retouching surface of damaged areas.By using our method,we can retouch disconnected large areas.It is enough speed and accuracy for practical use.We also develop a new method of LCSRBF (local compactly supported radial basis functions) for image retouching of textured images which have a sharp change in the color and a new technique for surface retouching of polygonal objects with missing or damaged areas in this paper.We show these efficacy by giving experimental results.