1 0 0 0 OA 龍の原型

著者
王 震中 西山 尚志
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学漢学会誌 (ISSN:04149572)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1-15, 2008-03-10
著者
ゲプハルト ヒールシャー
出版者
大東文化大学
雑誌
国際比較政治研究 (ISSN:09189092)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.54-67, 124-127, 2007-03

日本は、明治維新以来、欧米諸国を参考に近代化を進め、政治、経済、社会、文化などあらゆる分野で影響を受けている。これらの影響の一部は意図的に取り込まれ、又、その他は、そのものの力により、自然に入ってきた。第2次世界大戦の後、米国の占領政策によって、日本は改めて大きく変わった。多くの変革は、サンフランシスコ条約により、日本が主権を取り戻してからも続いている。アメリカの原案による、今まで一度も改正されたことのない現在の憲法は、その一例である。日本の現状は、日本本来のものと、アメリカ、ヨーロッパの要素の混合である。安倍晋三率いる新政府は、改憲と教育基本法の改革により、日本に固有のアイデンティティを与えようとしている。又、新政府は、最近問題になっている貧富の格差を是正しようとしている。この問題の解答を求めて、多くの日本人が、再び欧米に目を向けている。デーゼ1: 「アメリカ式」憲法以外の法律制度の多くが、大陸ヨーロッパやスカンジナヴィアに準じている。社会保障制度についても同じである。国や公共のシステムも、どちらかというと、ヨーロッパ型が期待されている。テーゼ2: 1945年以降の6・3・3の学校制度は、国民に、表面的には本家のアメリカを凌ぐ一般教養の標準化をもたらした。そのことでは昔ながらの出生による(階級的な)教育制度の分離に悩むヨーロッパの国々も日本をうらやんでいる。対するに、日本の大学は、例外はあるにしろ、その高い授業料に見合う水準にはなく、アメリカやヨーロッパの良い(といわれる)大学に及ばない。これは、日本人がエリートを作ることを嫌う風土にも関係があろう。テーゼ3: 政治分野では、大統領制をとるアメリカは、議会制民主主義による内閣制度を持つ日本には参考にならない。ヨーロッパの国々の政治制度も、それぞれ大きく違っているので、一つのヨーロッパ式のモデルも存在しない。フランスは日本と同じ中央集権国家ではあるが、日本と異なり、強大な力を持つ大統領が存在する。ドイツは連邦制をとっているが、日本の首相と比較しうる、強力な首相が居り、大統領の力は、それほど大きくない。
著者
中林 史朗
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学漢学会誌 (ISSN:04149572)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.17-23, 2004-03-10

1 0 0 0 OA 作品制作論

著者
末本 寛宜
出版者
大東文化大学
雑誌
卒業研究集録. 書道学科
巻号頁・発行日
vol.19, pp.90-91, 2008-03
著者
大島 圭子
出版者
大東文化大学
雑誌
大東アジア学論集 (ISSN:21859760)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.27-42, 2002-03-31
被引用文献数
1

Tafilalet is a region which extends in the southeastern part of Morocco. In this area, where the utilization of surface-water is hardly practiced, people who live in oasis have relied their life on khattaras. Khattara is a traditional water-taking tunnel system leading underground water to the surface by gravity. The inhabitants constructed khattaras by themselves, and the amount of work practiced by them during the construction determined the quantity of water they could get. In fact, the amount of work is converted into water. The management of water from the khattara for irrigation is regulated by the customary law of distribution, known as water rights. Each unit of water rights corresponds to 24 hours of irrigation, during which the owner or owners of the water rights make use of the totality of the flow of the khattara. This law also regulates the maintenance of the khattara, therefore the owners of water rights have to participate in the maintenance work in proportion to the amount of water rights, under the control of khattara reader and its representatives who are selected among the water-rights owners. The knattaras belong to the people who have water rights. This characteristic plays an important role in connecting the owners of water rights.

1 0 0 0 IR 富概念の推移

著者
馬場 宏二
出版者
大東文化大学
雑誌
経済研究研究報告 (ISSN:09164987)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.91-109, 2007-03

経済学における富の概念が、重商主義学説から古典派経済学に至るにつれて、貨幣素材としての貴金属から各種使用価値の堆積へと移ってゆく過程を追う。むろんさほど斬新な試みではない。しかも、富概念の発展と唱えたくとも本質的には変遷であり、学説の系譜と控えようとしても継承関係を明示できない場合が多い。作業としては、諸説の時間的順序に従った羅列だと自称するしかない。それでもこれは、ペティからスミスやリカードに至る古典派経済学形成過程、未だに明確な図式化をできない過程の一側面である。そして、富概念と価値概念がいわば表裏の関係にあるところから、古典派における価値論成立史を、裏面から照射する手がかりにもなる。その程度の意味は持つであろう。
著者
柿沼 隆志
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学紀要. 人文科学 (ISSN:03861082)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.A237-A253, 2008-03

図書館とは何かを問い直すために初めにその意味世界を考察する。一般的なイメージで喚起される像は,<公開されている多数の図書>である。一方,日本語の辞書では<図書その他の資料が収集・蓄積・提供される施設>であり,英語ではそれよりも広義であり,「叢書」などが含まれる。専門用語辞典では,それを情報拠点とするものと辞書と同じ位置づけをするものがあり,見解が分かれる。図書館学者の定義も多様である。それらの定義に一般的なイメージによる像に欠けている点を整理して検討すると,それらは図書館の本義に属するものにはならなかった。そこで,<公開されている多数の図書>の当否を検討した結果,議論の出発点としての定義,"図書館とは,ある意図で集められ,公開される一群の図書である"を得た。
著者
植野 一芳
出版者
大東文化大学
雑誌
環境創造 (ISSN:13468758)
巻号頁・発行日
vol.1, no.9, pp.1-16, 2006-07

1997年、児童福祉法は制定以来50年ぶりに改正された。以降、保育所にかかわる主な改正は、2001年、2003年と続いた。これら-連の改正の中に、現在、そして今後の保育所のあり方を規定する大きな「うねり」の起点があるのでは、という問題意識が膨らむ。その「うねり」とは、保育分野の規制緩和であり 、さらには、それを具現化した公立保育所の民営化などを含むいわゆる「保育改革」である。本稿の目的は、97年以降の保育所にかかわる児童福祉法改正の動きを追い、その中に保育改革につながる起点を確認していくことにある。
著者
和田 守 小倉 い ずみ 加藤 普章 千葉 眞 大西 直樹 佐々木 弘通 五味 俊樹
出版者
大東文化大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

5年間にわたる共同研究の取りまとめとして『日米における政教分離と「良心の自由」』を公刊した(ミネルヴァ書房、全328頁、2014年3月)。第I部「宗教と政治のあいだ」、第II部「政教分離の展開」、第III部「宗教と政治の現在」の三部構成で、10本の論考を収録している。同書では、政教分離と信教の自由という観点から、日本とアメリカにおける宗教と政治をめぐる諸問題の錯綜した広がりと深みについて、多面的かつ歴史的・構造的に論究しており、現代民主主義の活性化に関する提言としての意義を有している。個々人の尊厳と人格および多様な価値の共生を目指す市民的公共性と國際連帯の方向性を示しえたと思われる。
著者
青木 幹喜 水谷 正大 山田 敏之 石井 昌宏 松崎 友世
出版者
大東文化大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、チーム・エンパワーメントの概念を明らかにするとともに、チーム・エンパワーメントの先行要因やその諸効果を明らかにした。チーム・エンパワーメントは、チームに有意味感や自己決定感、効力感、到達感のある状態のことである。そして、こうした状態に至るには、外部チームリーダーの行動等が関係していることが明らかになった。さらに、チーム・エンパワーメントにより、チームの創造性発揮も促進されることが予測されている。
著者
青木 重明
出版者
大東文化大学
雑誌
環境創造 (ISSN:13468758)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.45-65, 2002-10-27

現在、様々な危機を作り出している産業文明を乗り越えるべく新しい文明(エコソフィア文明と仮称)を構想する時、それはトランスパーソナルな経験を中核に考えられるべきである。トランスパーソナルな経験を、新しい文明の経験様式としてみるならば、相互連関性の形式を取り出すことができる。相互連関性には、科学・日常意識に経験される浅い(普通の意味での)相互連関性と、トランスパーソナルに経験される深い相互連関性とがある。ここで問題とする後者は、空間的には、存在者が相互浸透的である事態(とも存在およびポエティックな本質)として、時間的には、全時間がその中にふくまれる瞬間として経験される。時間性の変容によって、自己目的的な活動形式としての遊戯が、自己においても世界においても(世界遊戯)現れる。さらに、深い相互連関性の論理として、「同一性と差異性の相即的成立」を、自己のあり方として相互連関的自己(脱存)を考える。