著者
大串 和雄 月村 太郎 本名 純 SHANI Giorgiandr 狐崎 知己 千葉 眞 武内 進一 元田 結花 SHANI Giorgiandrea 酒井 啓子 竹中 千春
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は、現代世界の武力紛争と犯罪について、グローバル化、アイデンティティ、デモクラシーという3つのテーマを軸にしてその実態を解明するとともに、実態に即した平和政策を検討した。武力紛争はアイデンティティとの絡みを中心に研究し、犯罪については東南アジアの人身取引をめぐる取り組みと、中央アメリカの暴力的犯罪を中心に取り上げた。平和政策では平和構築概念の軌跡、「多極共存型パワー・シェアリング」、移行期正義における加害者処罰の是非を中心に検討し、それぞれについて新たな知見を生み出した。
著者
岡本 仁宏 荒木 勝 菊池 理夫 木部 尚志 古賀 敬太 杉田 敦 千葉 眞 寺島 俊穂 富沢 克 的射場 敬一 丸山 正次 山崎 望 山田 竜作 大澤 真幸 岡部 一明 遠藤 比呂通 ありむら 潜 大竹 弘二 立岩 真也 石井 良規 天野 晴華
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

冷戦後の世界において、多くの人びとは我々の政治理論・社会理論が動揺する世界秩序を把握する言葉や構想を持ちえていないことを感じているという現状認識のもとに、近代政治理論における政治主体の基本用語の可能性と限界を追求した。「人間、国民、市民」(ヒューマニティ、ナショナリティ、シティズンシップ)という基幹的主体用語を中心に、「市民社会、ナショナリズム、グローバリズム」という三つの政治思想との関連において、その妥当性を検証し、既存概念の限界を指摘すると同時に、それらに代わる政治主体の可能性を検討した。
著者
土屋 善和 千葉 眞智子
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, 2018

<b>1.研究の背景及び本研究の目的</b><br> 現在の日本は、高齢化率27.3%と、約4人に1人が高齢者という超高齢社会をむかえている。そうした時代の中、中学校の新学習指導要領解説家庭編(2017)には、「A家族・家庭生活(3)家族・家庭や地域との関わり」の中で、「高齢者との関わり方について理解すること」、また内容の取扱いでは「高齢者の身体の特徴について触れること」と明記された。つまり、現行学習導要領では高校段階の学習内容であった高齢者について学ぶことが、学習指導要領の改訂に伴い中学校段階にも位置づけられたことで、系統性を持たせてより深く学ぶ必要があることが読みとれる。<br> そこで、高齢社会に関する内容の深い学びを促すために、アクティブ・ラーニングの視点を取り入れた授業が望ましいと考えた。アクティブ・ラーニングは主体的・協働的・対話的な学びであるため、学習者にとって身近に感じることが困難である高齢者及び高齢社会について深く学ぶ上で、有効な手立てと考えられたからである。<br> 以上を踏まえ、アクティブ・ラーニングの視点を取り入れた高齢社会を題材とした授業を考案し実践した。そして、今後の家庭科における高齢社会の学習の充実に向けた、深い学びにつながる新たな授業提案が、本研究の目的である。<br><b>2.研究方法</b><br> 神奈川県内の私立中高一貫女子校に通う高校2年生を対象に、2時間構成の授業を行った。実施時期は、2018年2月中旬である。本実践では、アクティブ・ラーニングの視点を取り入れた学習として、「知識構成型ジグソー法」及び「KP法」を取り入れた。そして、授業の効果を把握するために、「高齢社会を生きる上で,私たちは何をすべきでしょうか」という問いに対する学習前後の生徒の記述を分析・考察した。<br><b>3.授業概要</b><br>(1)知識構成型ジグソー法(1時間目)<br> 高齢社会及び高齢者に対する基礎的な理解を促すために、知識構成型ジグソー法を取り入れた。メインの問いは「高齢者はどのような暮らしを望んでいるだろうか」と設定し、問いに迫るために4種類のエキスパート資料を用意した。なお、エキスパート資料のテーマは以下に示す。<br>・エキスパート資料A:日本の高齢化の動向…高齢化率など<br>・エキスパート資料B:高齢者の暮らし…高齢者の世帯構成など<br>・エキスパート資料C:高齢者の身体的特徴…バリアフリーなど<br>・エキスパート資料D:活躍する高齢者…高齢者インタビューなど<br>(2)KP法(1時間目)<br> メインの問いに対する答えについて生徒同士が協働で考えるために、KP法を取り入れた。KP法(紙芝居プレゼンテーション)は、グループの意見を端的に用紙にまとめ、紙芝居形式で発表をする手段であり、グループの思考整理のツールとしての機能を持つ。本実践ではメインの問いに対する答えをグループで考え、A4用紙4~6枚にまとめ、3分程度で発表をするという方法をとった。<br><b>4.結果および考察</b><br>(1)発表内容の分析<br> 発表内容をみると、それぞれのエキスパート資料に記載されている用語が用いられており、ジグソー学習で得た知識や意見を取り入れて考えている様子がみられた。それだけではなく、若者と高齢者の共生や地域とのつながりなどエキスパート資料を統合した考えも表出されていた。さらに、高齢社会を生きる上で必要なことや課題・問題に対する解決方法にまで思考を巡らしていたこともうかがえた。<br>(2)生徒の記述の分析<br> 学習後の記述における抽出語をみると、「関わる(関わり)」、「コミュニケーション」、「交流」といった語が学習前に比べて頻出しており、人(地域の人、家族、若者と高齢者)との関わりに着目した意見が挙げられるようになった。また、「地域」、「身近」、「近所」といった単語も頻出するようになり、生徒が自身の身の回りの生活にも目を向けるようになったことがうかがえる。生徒が学習内で得た知識や意見を取り入れ、新たな考えを創出しており、本実践で取り入れたアクティブ・ラーニングが、生徒の深い学びにつながったものと推察される。
著者
千葉 眞
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.1_15-1_37, 2013 (Released:2016-07-01)

The present circumstance of religion is highly complex and diversified. In this diversified manifestation of religion what shall be the best possible relationship expected between religion and politics in the world today? This article tries to elucidate this normative question by taking up the cases of four theorists: Richard Rorty, John Rawls, José Casanova, and Shigeru Nanbara. In the author's view the four theorists assume four divergent positions vis-à-vis religion, and these divergences can help shed light on the above normative theoretical problem. Rorty takes “strong secularist” position. Rawls does “liberal secularist” one. Casanova assumes the approach of “deprivatization of religion.” Finally, Nanbara perceives “religion as the giver of invigorated life, spirit and ethos to society.”   I came to the conclusion that a continual dialogue, translation, and negotiation between religious discourse and public reason is significant and indispensable. This critical and constructive rapport should be made in terms of the normative values and ethos which religion can provide to politics for enhancing human rights, democracy, and peace in the midst of each and every concrete situation.
著者
三谷 孝子 橋本 浩司 千葉 眞彰 池淵 研二 関口 定美
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血学会雑誌 (ISSN:05461448)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.294-298, 1996-12-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
17
被引用文献数
2 1

Bacterial contamination was observed in a platelet concentrate obtained by apheresis using COBE SPECTRA and stored for 45 hours with agitation at 20 to 24°C. The platelet product was contaminated with 107 CFU/ml of Bacillus cereus. The contamination was likely attributable to bacteria on the skin at the phlebotomy site, because 1) apheresis was performed in a closed system and 2) Bacillus cereus are known to exist ubiquitously including the skin surface, and to be resistant to the chlorohexidine-ethanol that is routinely used for disinfection of phlebotomy site in our blood center. In a spike experiment with apheresis platelets, the growth of Bacillus cereus was vey rapid, with a doubling time of 6 hours to reach 107 CFU/ml in 2 days.Leukocyte depletion resulted in reduced phagocytic activity and allowed rapid growth of the contaminating bacteria in platelet products. There findings enpharize the importance of preventing as far as possible. In addition, platelet recipients, largely comprising leukemia patients, are vulnerable to infection.
著者
千葉 眞
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2_11-2_30, 2009 (Released:2013-02-07)

The burden of this article is twofold. First, it is aimed to elucidate the explosion of violence observable in various regions of the world during the post-Cold War era. In this connection the author has attested the diversification of the types of violence. Violence can be correctly divided into several types today. They are, for instance, (1) structural violence emanating from the capitalist globalization, (2) genocide stemming from the intensive conflicts among ethnic groups within a country, and (3) international terrorism and counter-terrorist wars.   Second, the article has wrestled with the fatal conflict between the two conceptions of politics, that is, political violence vs. nonviolent politics. The author has taken up the case of Thomas Hobbes and his political notion of “fear” and Hannah Arendt's ideas on politics as the mode of nonviolent solution for conflicts by means of speech and action. The author has elaborated on the difference between “fear” and “terror” or “terrorism.” He also has reflected on the tension, difference, and contrast between violent politics and nonviolent politics.   Finally, the author has suggested that a precious and noble mission of the theory and praxis of politics today consists in the rehabilitation of transformative politics and in the long, patient and untiring undertakings for conflict resolution and peace-building as well. The author hopes that these steady efforts shall serve to put an end to the on-going conflicts and explosion of violence.
著者
千葉 眞子 佐々木 勝則 水上 裕輔
出版者
医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

がんが発育・進展する過程において、原発巣が引き起こす全身的な撹乱刺激による間質細胞の活性化が見られることに着目し、非侵襲的に採取が可能な毛根細胞に備わっているであろう「がんセンサー機能」を利用したスクリーニング法を発案した。本研究課題では、大腸癌患者を対象に、毛根細胞の遺伝子発現を網羅解析し、癌患者特異的な発現変化の見られる遺伝子群を見いだした。このような発現プロファイルは革新的ながんスクリーニングの基盤情報となることが期待され、大規模な臨床研究への展開を行う必要がある。
著者
和田 守 小倉 い ずみ 加藤 普章 千葉 眞 大西 直樹 佐々木 弘通 五味 俊樹
出版者
大東文化大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

5年間にわたる共同研究の取りまとめとして『日米における政教分離と「良心の自由」』を公刊した(ミネルヴァ書房、全328頁、2014年3月)。第I部「宗教と政治のあいだ」、第II部「政教分離の展開」、第III部「宗教と政治の現在」の三部構成で、10本の論考を収録している。同書では、政教分離と信教の自由という観点から、日本とアメリカにおける宗教と政治をめぐる諸問題の錯綜した広がりと深みについて、多面的かつ歴史的・構造的に論究しており、現代民主主義の活性化に関する提言としての意義を有している。個々人の尊厳と人格および多様な価値の共生を目指す市民的公共性と國際連帯の方向性を示しえたと思われる。
著者
大串 和雄 千葉 眞 本名 純 月村 太郎 根本 敬 狐崎 知己 木村 正俊 武内 進一
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、複雑化を増す現代世界における政治的暴力の力学解明を試みた。取り上げた課題は主として以下の通りである。(1)グローバル化時代の暴力に関する政治理論的考察、(2)民族浄化の概念とメカニズム、(3)パレスチナ解放闘争におけるアラブ・ナショナリズムと個別国家利害の相克、(4)犯罪対策と治安セクター改革におけるインドネシア軍の利益の維持・拡大、(5)グアテマラにおける政治的暴力、(6)アフリカ諸国における民兵、(7)ビルマ難民の民主化闘争における非暴力の位置づけ、(8)ラテンアメリカの移行期正義。