著者
小玉 一徳 桑原 宏明
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

本稿は、2015年10月10日(土)-11月23日(月)に開催されたのせでんアートライン妙見の森2015において、設計制作した鉄道沿線を舞台にした移動型インスタレーション作品の実施報告であった。設計制作のねらいとしては、「沿線を移動する」「場面を作る」「人を呼ぶ &minus;駅スタンプ&minus;」という3つのキーワードがあった。実際に設計制作したのは、キャスターのついた箱型のもので、内部に駅スタンプを設置させた装置であった。実際の運用においては、安全面の配慮から、電車の乗車や駅構内の設置場所に制限があったが、仮設の装置が場を変容させ人々に何らかの働きかけを促すことが確認された。 今後も、小さな建築・家具による仮設装置によって、人と空間の関係がどう変化し何を生むのか、設置される場所の力をどう引き出すのか、などその効果ついて実施・検証していきたい。<br>
著者
テンク イドラ イリヤニ 山﨑 和彦
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

本研究は文化差を活用したデザインアプローチの研究である。二つの異なる文化の共通と差異ポイントを明らかにして、デザインコンセプトに活用し、デザインを提案する。作品の制作と評価を繰り返し行い、制作作品が両方の文化に合えるかどうかを見出す。作品評価は評価シートとユーザーエクスペリエンスマップを使って、評価した。
著者
石村 真一 平田 由紀子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.286-287, 1999

In the lumber processing industry, the first priority is to secure the lumber resources to be supplied uninterruptedly. This study aims at using satoyama-rin(countryside coppices) not utilized so far as materials for lumber processing. We have tried to develop wooden saving boxes modeling a barrel using konara (small Japanese oaks) and kunugi (a kind of oaks) most common in countryside coppices. As a result we found that satoyama-rin can be utilized if processed products are small by paying due attention to drying, cutting and painting of wood. It is necessary to protection of resources for the utilization of satoyama-rin simultaneously, for which we are preparing materials.
著者
栄久庵 祥二
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.51, 2006

道具は'動かせる''動かせない'の違いに対応し、対人コミュニケーションに関し二つの効果を持っていると考えられる。一つは'ソシオペタル'(人どうしを結びつける)な役割を果たす'動かない'、設備系の道具であり、他は'ソシオフューガル'(人どうしを引き離す)な効果を有する'動く'道具、即ち、動具である。前者の例として炬燵や火鉢など日本の伝統的な暖房道具は家庭内で'ソシオペタル'な役割を果たしていた。井戸はいわゆる井戸端会議の開催場所であった。一方、今日、設備としての'動かない'道具は、ポータブル化など動具へと変化し、しかも、個人使用化が顕著である。固定電話から携帯電話への大幅な移行はその代表例である。設備としての道具では共用されることが多く、そのことを通じ対人コミュニケーションを促したが、動具は豊かな社会の到来と共に一人に一台の個人所有或いは使用を促進し、結果的にソシオフューガルが効果を生んできた。本研究では、設備系の道具のソシオペタルな効果が生むコミュニケーションの二段の流れに注目すると同時に、拡大するソシオフューガル効果が一方でソシオペタルな人間同士の集合を促しているのではないか、それを可能にする設備と空間への社会的ニーズを生み出しているのではないか、との緩やかな仮説を想定した。
著者
小川 峻右 山崎 和彦
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

近年キャラクターはテレビや漫画から生まれたものだけでなく、企業で開発されたもの、地方自治体で作られたものも多く存在する。日本人の生活の中で様々な世代から支持されるキャラクターには共通要因、パターンがみられる。共通要因とパターンをキャラクターから抽出し、それらを取り入れた新しいキャラクターの発想法を考案することを研究とする。
著者
青木 宏展 植田 憲
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

本研究は、潜在化の進む千葉県の歴史的造形物の3Dデータを優良な状態で取得・保存するための技術面での重要な要素を抽出し、地域造形の顕在化・共有化に資する3Dスキャンデータの利活用方法について考察を行い、当該地域でのデザイン支援の活動モデルを導出することを目的としたものである。結果、VIUScan使用時での優良データ取得の重要な要素として以下を抽出した。(a)マーカを貼付けた板の上に像を載せ、その上にシール台からはがさない状態のマーカを載せて撮影する、(b)データの取得領域拡張には透明梱包材が有効である、(c)テクスチャ取得にはレーザー照射量、シャッター速度調整が重要であり、取得対象に合わせての手動調整が重要である。また、歴史的造形物の3Dスキャンデータの利活用方法の可能性として以下が導出された。(a)彫刻復元と後代へ伝える造形資料、(b)仏像のミニチュアと地産材を利用したお守り、(c)彫金による製品展開、(d)地域資源としての歴史的造形物の顕在化と共有化に資する展示。最後に、本研究を通して得た知見から、デザイン支援のための歴史的地域造形物の3Dデータを用いた活動モデルを導出した。 <br>
著者
UEDA Akira MIYAZAKI Kiyoshi
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.59-66, 2006-09-30

Nowadays, in Japan, circumstances of "mono-dukuri (making objects)" are in a turning point, because of diversifying of life, advancing and enlarging the scale of "mono-dukuri (making objects)" itself, transfer of production base to foreign countries and an economic depression, etc.. Especially, in recent years, "disinterest in the technology" "disinterest in the science" of the younger generation are tend to grow, it is evermore necessary to engage them in the science & technology with nurture their inquisitiveness towards natures and expand their logical thinking and creative abilities. At the same time, the fact above-mentioned brings the necessity to consider design education fundamentally. In this paper, the authors discuss the significance of design in science education, through practice of "Design workshops -Mono-dukuri (Making objects) workshops" for elementary schoolchildren and junior high school students by the staff of the faculty of engineering of Chiba University. Through an investigation and a questionnaire survey, following assertion can be made: It was possible to cultivate elementary schoolchildren and junior high school students following important points: (1) there is a science in the background of "mono-dukuri (making objects)," (2) there is the pleasure with the creation can be learnt by accomplishing "mono-dukuri (making objects)," (3) there are various solutions in "mono-dukuri (making objects)."
著者
深谷 崇史 鈴木 聡 飯野 滋 藤本 直明 譜久原 尚樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1_98-1_101, 2015

本作品は、「月」の超高精細な3次元CG(以後、3DCGと記す)の鑑賞システムである。鑑賞者は月球儀を改造した月型コントローラーを手にとり、見たい場所を自分の方へ向けることで月の3DCGを連動させ、目の前の大型ディスプレイに表示することができる。この実物を手がかりとしたユーザーインターフェイスと、4KリアルタイムCGを組み合わせ、超高精細な月の3DCGを鑑賞する作品「月面旅行」を、2013年11月に「NHK文化祭2013」で展示した。また、2014年6月7日から8月31日にかけて、東京都現代美術館で開催された「ミッション[宇宙×芸術]展」でハイビジョン版の「月面旅行」の展示を行った。
著者
三宅 宏明 松尾 武信 木下 武志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.76, 2011

本研究では,PCと液晶ディスプレイを用いて,ディスプレイに表示される色に関する色記憶についての実験を行った.実験参加者は,画面に呈示された色を15秒間記憶し,15秒後にその色をPCで実現したカラーパレットを用いて自らが再現した.50色の呈示した色と再現した色の測色値より,色差を求めた.分析の結果,明度の高い色は低彩度に再現され,明度の低い色は高彩度に再現されるなどの知見が得られた.
著者
笹井 五月 木下 武志 山本 紀輝 長 篤志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

デッサン教育は美術・デザイン教育において重要視されており、デザイン分野では主に静物デッサンが制作課題とされている。本研究では、アイマークレコーダを用いたデッサン制作時の視覚探索を行い、学習経験の長い場合と短い場合の視線行動にどのような差や特徴があるのか調べることを目的とする。これまでのデッサン教育は教育者の主観や経験則に頼って行われてきたが、視線行動の差や特徴を明らかにすることにより、科学的根拠に基づいた教育を可能にすることが期待できる。デッサンの学習経験の長さが異なる計5名を実験参加者とし、3時間の視線行動を記録した。その結果、学習経験の差によって視線の範囲や、視線の行き来の頻度に違いが見られた。
著者
廖 莎 蓮見 孝
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.P24, 2010

本研究では、入浴時の安全を高め、バスルームの機能向上に貢献するデザインの可能性について研究するとともに、新たな入浴スタイルについて考察を行う。特に、入浴のプロセス(脱衣、脱衣場からバスルームヘの移動、バスタブにつかる、バスタブから出る、バスルームから脱衣場までの移動、着衣)に着目し、入浴の問題点や危険性を調べ分析する。 安全な入浴のためには、入浴者の体温や血圧の急激な変化を避ける必要がある。そのために、体温や血圧を安定状態に保つ装置の開発が求められる。その装置の可能性の一つとして身につける入浴スタイルについて研究する。
著者
井上 勝雄 安斎 利典 土屋 雅人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.19-26, 1995
参考文献数
13
被引用文献数
3

アイデアスケッチやモックアップモデルの選別に代表されるデザイン評価に言語表現を用いたデザイン評価方法を提案する。実際に企業内でのデザイン評価はほとんどが言語による方法でありその有効性が高い。しかし,言語というあいまいなものを取り扱うことの難しさから研究事例は極めて少なかったが,言語を扱えるファジィ理論の登場によりその可能性が生まれてきた。そこで本研究では,ファジィ測度を用いた携帯電話機の事例研究と,また,ファジィグラフ(ファジィアウトランキング法)を用いたAV機器用リモコンの事例研究を通じて,ファジィ理論を用いた言語表現を用いたデザイン評価の妥当性を検証した。ファジィ測度による方法は精度の高い評価ができ,また,ファジィグラフによる方法は柔軟性の高い評価が可能であることが分かった。本結果は,言語表現を用いたデザイン評価方法を提案すると共に,デザイン評価においてファジィ測度とファジィグラフによる方法が有効であることを示した。
著者
高山 翔矢 向井 志緒子 Norasakkunkit Vinai 小山 慎一 日比野 治雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

&nbsp;2020年の東京オリンピックに向けて、政府目標としてインバウンド(訪日外国人)数を2000万人と打ち立てる日本であるが、近年の観光事業の発展により目標達成はほぼ確実と言える。それに伴うインバウンド消費の増加のためにも、おみやげ事業は力を入れていくべき分野であり、更なる発展が望まれる。先行研究によると、アメリカ人は「同僚」へおみやげを買わない傾向にあることも示されており、ここに未開拓の市場が存在する。<br>本研究では、どのように日本人とアメリカ人の学生が同僚・クラスメート(以下 同僚)におみやげを選ぶのか検証した。9種のおみやげ(菓子類、雑貨類、食品類がそれぞれ3種)のうち1種をディスプレイ上で選ぶ実験を行った。その際、眼球運動測定も行った。結果として、日本人学生はどの試行においても同僚に対し菓子類を選択する傾向があり、またその選択に迷いは少なかった。アメリカ人学生は菓子類に加え雑貨類も選択する傾向が見られた。また日本人は選択肢を絞っているにもかかわらず菓子類の決定にアメリカ人よりも長い時間をかけることがわかった。
著者
橋田 規子 垣花 創 長尾 徹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

欧米人は週に1回以上浴槽入浴をする人は3割以下に対し,日本人は週平均5回浴槽入浴を行っている[注1].そして、日本人の9割以上が浴槽入浴の目的を「心身をリラックスさせるため」と考えており,浴槽入浴が日本人にとって大切な行為であることがわかる.また,広い空間が使われ掃除されることも考慮すると,水の使用量は多大であり,贅沢な入浴習慣である.しかし省エネルギーが重視される社会でこの入浴スタイルは今後も維持できるのだろうか.本研究は日本の入浴習慣及び空間を海外と比較し,節水性の優劣を探ることである.本研究は今後の日本の入浴方法を省エネルギー社会の中で維持していくために貢献できると考えられる. 本研究は日本の入浴習慣の実態を把握し,海外との比較を行うことによって,違いを明確にすることである.以下の点について研究を行った.<br>・日本の入浴の成り立ちについて,文献により調査する.また 海外(欧州)との比較により,入浴に対する考え方の違いを 把握する.<br>・現在の入浴スタイルについて,アンケート調査を行う.同様 に外国人にもアンケート調査を行い,日本と海外を比較する.<br><br>
著者
井上 順子 平野 北斗 豊嶋 哲志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

本研究では、インフォメーショングラフィックス表現の拡張性として、情報の立体化、立体表現の可能性について報告する。 インフォメーショングラフィックスは、情報を効果的・魅力的に伝える手法として注目が高まっている。見る人に印象強さや関心を与える力を持つことから、簡素で明快かつ魅力的な表現が模索されている。モーショングラフィックスに加え、最近では情報を立体的に表現しようとする傾向も見られる。 オマーンの新聞社「Times of Oman」が制作した「ON THE BALL, An in-depth look at the 32 national teams」では、情報を立体模型に再構成するアイデアを適用している。この事例は、インフォグラフィックスにおける立体的表現の可能性を確認できる好例である。インフォメーショングラフィックスの新たな視覚体験を提供できるアプローチとして、情報の立体化に着目し「情報に触れる体験」が理解とコミュニケーションを向上させる可能性について探求した。その結果、情報を立体化することで見る人の意欲的・知的欲求を引き出す特性を指摘することができた。
著者
石崎 友紀 札幌市環境事業公社 札幌市環境事業公社
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.2-5, 2004

本作品は使用済みアルミ缶を材料として製作されたリサイクル啓蒙のためのノベルティグッズである。一個は500mlのアルミ缶、約8本から作られている。使用済みアルミ缶を溶かして作った未精錬リサイクルアルミは不純物を多く含むため一般的な工業製品の材料として使用するには再精錬が必要である。本作品の特徴は未精錬リサイクルアルミの特性に合わせた形状をデザインして、再精錬せずに簡便な複数生産を実現した事と、再リサイクルを前提として、解体と素材別の分別が容易な構造にした事である。製作は札幌市環境事業公社の資源化センター・アルミ工房で行い地域循環型のモノ作りを実践した。完成後リサイクル啓蒙の解説パネルと共に市民に供覧した。
著者
駒込 大輔 小野 哲雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.P23, 2007

本研究では,人間に対して模倣と創造を促すコミュニケーションロボットのインタラクションデザインについて考える.ロボットは物理的な身体を持ち,ネットワークやアーカイブ機構を持っているため,人間の創造活動を支援する為に適したメディアであると考えられる.しかし,ロボットが実世界の文脈情報を的確に読み,能動的に情報支援・創造支援することは非常に困難である.そこで,我々は人間の模倣能力に注目する.模倣は単なるコピーではなく,過去の優れた事例を組み合わせて,新たな創造へと導く行為である.そのため,我々はロボットを社会的なメディアととらえ,人間がロボット独自の行動を模倣するかどうかを検証する予備実験を行った.その結果,人間は非生物であるロボットを無意識的に模倣する能力を持っていることが分かった.
著者
坂本 久子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

本報告は、1876年前後の主としてフランスとイギリスにおける日本趣味を感じさせる美術と工芸の作品5点、すなわち、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」、ファリックス・ブラックモンの「セルヴィス・パリジャンの皿」、エミール・ガレの「壺・日本の怪獣の頭」、ジェームス・A・M・ホイッスラーの「孔雀の間」、ミントン社の「日本風俗図扁壺」を事例的に取り上げ、その作品が生み出された経緯、日本の美術と工芸品との関わり、作者の簡単な略歴などを紹介して、この時代のヨーロッパ、主にフランスとイギリスにおけるジャパネスク・スタイルの状況を考察するものである。僅か5点の作品から状況をみるのは困難であるが、これらの作品に関った人々は、19世紀後半の新しい芸術と工芸の胎動に寄与した人々であり、日本の美術と工芸がいかに多くの示唆を与えたかを知ることが出来る。
著者
治部 晶子 村田 侑紀奈 木谷 庸二
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

近年、地域再生のために地域ブランドが注目を集めている。ブランド総合研究所の都道府県の魅力度ランキングやテレビ番組等を通して、都道府県に対する関心が高まりつつある。しかし、県は地域性が希薄という問題点がある。また、観光地ブランドは、地域が活性化しやすいという特徴がある。 そこで本研究では、県の観光協会のホームページに着目し、ステークホルダーがホームページを見ることによって形成されるイメージが地域のブランドイメージにどのような影響を与えるのか、地域のブランドイメージを形成する一助になることを目的とした。 県の観光協会のホームページを用いてアンケート調査を行い、ブランドイメージに影響を与えるホームページのイメージとデザイン要素を抽出した。嗜好度に関連のある評価項目を抽出し、「イメージ」「影響度」「県らしさ」に関係しているデザイン要素を示した。また、ホームページの提案例を作成し観光協会の方に評価して頂き、どのような場面で使える知識であるかを考察した。