- 著者
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宮崎 紀郎
玉垣 庸一
土谷 克志
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- デザイン学研究
- 巻号頁・発行日
- vol.1988, no.65, pp.21-28, 1988
- 被引用文献数
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本研究は,新聞紙面におけるレイアウト要素について,その与えるイメージはどのようなものか調査検討したものである。レイアウト要素としては,本文文字組み,写真,罫線を取りあげた。朝日新聞をベースとして,レイアウト要素を変えた新聞紙面8種類を作成し,調査した結果,つぎのことが判明した。1.既存の文字組みによる紙面は,比較的信頼感が高い。われわれがこれまでの研究で最適とした朝日新聞社・新N字108%拡大文字による文字組みを採用した紙面は,可読性が高く,派手であたたかく,新しい印象を与える。2.写真は,大きいほど派手であたたかく,親しめる印象を与える。3.罫線は信頼感に関係しており,罫線が存在することで力強くひきしまった印象を与える。上記の結果から,拡大文字による文字組みで,写真が大きく,罫線のある紙面レイアウトにより,より読みやすく,力強く,あたたかい,信頼できるイメージを与える紙面が実現できることが判明した。