著者
内山 美保 藤原 百合 小島 千枝子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.382-390, 2016 (Released:2016-11-29)
参考文献数
20

発話速度の調整に伴う構音運動の変化について明らかにするために,エレクトロパラトグラフィ(EPG)を用いて舌と口蓋の接触動態を分析した.対象は健常者9名.発話課題は「北風と太陽」冒頭の1文とし,語頭に位置する歯茎破裂音/t/について分析した.発話速度の調整には,口頭指示と強制的な発話速度の調整法を用いた計8条件を設定した.その結果,通常の発話に比べ,「ゆっくりと」「口を大きく開けて」と指示した場合と,モーラ指折り法・ペーシングボードを用いた場合に発話速度の低下を認めた.その際,/t/構音時の舌の接触時間の延長と接触範囲の拡大を認めた.ペーシングボードで文節単位に区切った際には,直前の音からわずかに舌の接触のない時間が生じており,時間的なゆとりをもって構音運動が行われたと考えられた.EPGを用いた分析により,発話速度の低下によって構音運動が変わることを客観的に捉えることができた.
著者
谷 尚樹 後藤 多可志 宇野 彰 内山 俊朗 山中 敏正
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.238-245, 2016

本研究では,発達性ディスレクシア児童23名と典型発達児童36名を対象に,2種類の書体を用いた速読課題を実施し,書体が速読所要時間,誤読数,自己修正数に与える影響を検討した.刺激は,表記(漢字仮名混じりの文章,ひらがなとカタカナで構成された無意味文字列)と書体(丸ゴシック体,明朝体)の2×2の合計4種類である.実験参加者には,4種類の刺激を速読してもらった後,どちらの書体を主観的に読みやすいと感じたか口頭で答えてもらった.その結果,発達性ディスレクシア児童群と典型発達児童群の双方において,書体間の速読所要時間,誤読数,自己修正数に有意差は認められなかった.主観的には,発達性ディスレクシア児童群では丸ゴシック体を読みやすいと感じる児童が多かった.本研究の結果からは,客観的評価と主観的評価は異なり,丸ゴシック体と明朝体の書体の違いによる正確性と流暢性に関する「読みやすさ」の指標は見出せなかった.
著者
藤本 憲正 中村 光 福永 真哉 京林 由季子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.201-207, 2016

比喩文の理解課題を作成し,健常高齢者(統制群),コミュニケーション障害を認めない右半球損傷者(右なし群),それを認める右半球損傷者(右あり群),左半球損傷の失語症者(失語群),それぞれ15名に実施した.比喩文は一般的になじみの低い直喩文30題とし(例:道は,血管のようだ),検者がそれを読み上げた後,その意味に最も合う文を4つの選択肢から選ぶよう求めた.さらに同じ比喩の口頭説明課題とトークンテスト(TT)を実施した.結果は,統制群と比較し,右なし群では比喩理解課題,TTともに同等の得点であり,右あり群では特に比喩理解課題で有意な低下を示し,失語群では比喩理解課題,TTともに有意な低下を示した.比喩理解課題と比喩説明課題の得点には有意な相関関係が認められた.右半球損傷における比喩理解障害を議論する際は,コミュニケーション障害の有無を考慮する必要があると考えた.

1 0 0 0 OA 声変り

著者
澤島 政行
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.299-300, 1988-07-25 (Released:2010-06-22)
著者
城本 修 池永 絵里
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.254-262, 2011 (Released:2011-10-06)
参考文献数
33
被引用文献数
5 5 10

【目的】音声障害の自覚的評価尺度VHI 日本語改訂版とV-RQOLの日本語版を作成し, その信頼性と妥当性を検討した. 【方法】協力者:中・四国と関西に位置する4病院の耳鼻咽喉科外来を受診した患者のうち同意の得られた音声障害患者112名と音声障害のないそれ以外の耳鼻咽喉科通院患者163名. 信頼性の検討: Cronbachのα係数を求め, 内的整合性を検討. 妥当性の検討:音声障害群と非音声障害群との得点差から基準連関的妥当性を検討. 【結果と考察】VHIとV-RQOL日本語改定版のCronbachのα係数は, それぞれ0.97, 0.93となり, 高い内的整合性が示された. また, 各尺度について音声障害群と非音声障害群の間に, 有意な差 (p<.001) が認められ, 基準連関的妥当性が示された. 【結論】VHI日本語改訂版とV-RQOL日本語版は, ともに諸外国語翻訳版の先行研究と同等かそれ以上の信頼性・妥当性を示し, 有用性が認められた.
著者
羽石 英里
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.177-182, 2012 (Released:2012-10-09)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

職業歌手における音声障害の意味を知るために,オペラ,ミュージカル,ジャズ,ポピュラーを含むさまざまなジャンルの職業歌手9名を対象にインタビューを行った.インタビューでは,まず望ましい歌唱時の状態・身体感覚・筋感覚を言語化してもらい,次に望ましくない状態,すなわち音声障害の様子と,耳鼻咽喉科の受診等について語ってもらった.望ましい歌唱時には,呼吸の適切なコントロールにより,発声・共鳴も含めた歌うことのシステム全体が調整されていること,喉頭がリラックスした状態にあることなどが,歌手たちの言語表現から推察された.職業歌手は歌うためにさまざまな筋肉を使う「アスリート」であり,音声障害には,身体全体の調整不良が背景にある場合が考えられる.コンサートをキャンセルできない等の職業歌手に特有な「労働環境」,歌うことを職業とするがゆえの不安・ストレスへの理解も,職業歌手の音声障害への対処にあたって重要と思われる.
著者
山田 実
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.200-202, 1988-04-25 (Released:2010-06-22)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

One of the causes of voice disorder, especially among professional singers or voice students, is overstraining of vocal folds due to improper vocalization, especially breathing. Natural breathing, i.e. inhalation and exhalation, is caused by contraction and relaxation of the diaphragm. For speech or singing, this exhalation has to be done slowly, and in normal speech this is controlled by closing the glottis autmatically and unconsciously. The air pressure and the glottis closure should be well balanced at all times. When a person trys to increase the volume of his voice by stopping the air at the glottis by contracting the vocal folds, the disorder arises. Therefore, the decreasing of the air flow speed must be done solely by the breathing organs themselves. In singing the exhalation can be controlled by the intervention of the muscles used in inhalation, not by closure of the vocal folds alone.The best abdominal exhalation control may be achieved by using the air from the neutral position towards the exhalating direction rather than from the inhalating position to the neutral, and this practice requires special exercise.The exercises should cover three different fields, namely breathing, phonation and articulation. Each exercise should have two parts, recognition and training. The training may be further classfied as partial, co-operative and comprehensive. For example, the contractions and relaxations of both costal and abdominal muscles should first be felt individually and then be trained one after the other separately and co-operatively. Singing /a/ is already considered a comprehensive exercise involving the mustles of costal inhalation, abdominal inhalation and exhalation, laryngeal control muscles, and closing and expanding of the vocal folds.The age and the singing experience of the trained should also be considered.
著者
春原 則子 宇野 彰 朝日 美奈子 金子 真人 粟屋 徳子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.263-270, 2011 (Released:2011-10-06)
参考文献数
21
被引用文献数
11 3

近年発達性dyslexiaにおいて注目されている音読の流暢性に関して, 音読所要時間を評価尺度として, 872名の小学1年から6年生の典型発達児を対象に, その発達と背景にある認知機能を検討した. 刺激として, ひらがな, カタカナの単語と非語, および文章を使用した. 単語の音読速度は小学3年生までに急速に発達し, その後も緩やかに発達すること, 非語と文章の音読速度は高学年になっても発達する可能性のあることが示された. 日常生活上の必要性を鑑みて, 音読速度も文章での評価が重要と考えられた. 重回帰分析の結果, 音読速度に影響する要因として自動化能力と音韻認識力が示されたが, それぞれの寄与率は学年によって変化し, 単語の音読速度に対する音韻情報処理能力の影響は学年が上がるにつれて小さくなり, 自動化能力の影響が大きくなった. また, 単語と文章については語彙力の寄与も示唆された.
著者
明石 法子 宇野 彰 春原 則子 金子 真人 Taeko N. Wydell 粟屋 徳子 狐塚 順子 後藤 多可志
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-7, 2013 (Released:2013-04-03)
参考文献数
10
被引用文献数
2

発達性読み書き障害児における漢字単語音読の特徴を明らかにすることを目的とし,小学校2年生から6年生の発達性読み書き障害児37名と典型発達児991名を対象に,「小学生の読み書きスクリーニング検査(STRAW)」漢字単語音読課題における誤反応の分析および単語属性効果の検討を行った.誤反応分析の結果,発達性読み書き障害児は典型発達児に比べ,課題語を他の実在語に読み誤る語性錯読および無回答が多く,文字と音の対応は正しいが語単位では誤っている読み方である類音性錯読の出現率が低いという特徴が認められた.単語属性効果に関しては,親密度の高低にかかわらず,心像性の低い語,すなわちイメージが思い浮かべにくい語で誤りやすいことが明らかになった.こうした特徴には,音韻情報処理過程と視覚情報処理過程双方の障害という発達性読み書き障害児の認知能力が背景となっている可能性があり,診断の補助的指標や有効な学習法の開発に役立つと考えられた.
著者
三田地 (堀) 真実
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.435-442, 1996-10-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
15

人工呼吸器を装着しているために発声が困難で, かつ, 重度の四肢麻痺を呈している高位頸髄損傷患者に対して, (1) 患者の口唇の動きを読み取る, (2) 家族が考案した文字版, (3) 喉頭摘出患者用の電気喉頭, (4) 口唇・舌などを用いたサイン法, (5) 漢字Pワード, (6) ベンチ・ボイス, (7) 酸素を使用した方法, (8) 吸入器を使用した方法, (9) 人工呼吸器の呼気部を利用した方法の9種類のコミュニケーション方法を試みた.その結果, おのおのの方法にはそれぞれ利点・欠点があり, 最終的に患者は二っの方法を併用して使うに至った.つまり, ごく簡単な決まりきった内容であれば, (1) 口唇の動きを読み取る方法を, 多少複雑な内容であれば, (8) 吸入器を使用した方法を実用的に用いた.この経過から, 各コミュニケーション方法が実用的な使用に至る要因, その場合の患者の条件について検討した.
著者
北野 市子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.338-343, 1990-07-25 (Released:2010-06-22)
参考文献数
3
著者
後藤 多可志 宇野 彰 春原 則子 金子 真人 粟屋 徳子 狐塚 順子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.187-194, 2014 (Released:2014-09-05)
参考文献数
26

本研究では,日本語話者の発達性読み書き障害児群を対象に有色透明フィルム使用が音読速度に与える影響を,明るさを統制しない場合の色の要因に焦点を当てて検討した.対象は8~14歳の発達性読み書き障害児と典型発達児,各12名である.音読課題(ひらがな,カタカナの単語と非語および文章)をフィルム不使用条件,無色透明フィルム使用条件および有色透明フィルム使用条件の3条件で実施し,音読所要時間を計測した.実験手続きは後藤ら(2011)に従ったが,有色および無色透明フィルム使用時に低下した刺激の表面照度の補正は行わなかった.両群ともに,所要時間はすべての音読課題において3条件間で有意差は認められなかった.明るさを統制しない場合でも有色透明フィルムの使用は発達性読み書き障害児の音読速度に影響を及ぼさない可能性が考えられた.
著者
鈴木 重忠 能登谷 晶子 古川 仭 宮崎 為夫 梅田 良三
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.280-286, 1988-07-25 (Released:2010-06-22)
参考文献数
30
被引用文献数
1

文字言語も早期から指導する文字・音声法 (金沢方式) で言語治療を受けた難聴幼児の言語発達を客観的に知ることを目的に, 就学前に行った修正版絵画語い発達検査, 聴覚障害児用単語了解度検査, 音読明瞭度, 幼児・児童読書力テスト, 改訂版教研式全国標準新読書力診断検査成績を検討し, 以下の知見を得た.1) 音声言語の了解は従来の指導法による成績を上回る傾向を示した.2) 発音の明瞭度は従来の指導による成績を下まわることはないと推測された.3) 読書力は学齢前でも普通小学校2年相当を獲得できることがわかった.4) この読書力は先に行った幼児・児童読書力テスト成績と強い相関を示した.以上より, 文字・音声法は難聴幼児の言語発達促進に有用であることが示された.

1 0 0 0 OA 聴覚と音痴

著者
加我 君孝
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.266-271, 2000-07-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
7
著者
小田 侯朗
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.294-297, 2006-07-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
3
被引用文献数
1 2

わが国の聴覚障害教育における手話の活用とリテラシーの関係について, 近年の聾学校を対象としたコミュニケーション手段の比較研究等を基に概括した.聴覚障害児のリテラシーについては過去から現在に続く聴覚障害教育の主要なテーマであり, また手話や口話といったコミュニケーション手段がリテラシーの伸展に与える効果の比較についても関心がもたれてきた.本論では国立特殊教育総合研究所が行ったコミュニケーション手段とリテラシーの関連についての研究を紹介した.結果的には聴覚障害児のリテラシーに影響を与える要因はさまざまであり, 多様な手段を複合したアプローチが求められる.本論では最近わが国でも話題になってきた聴覚障害児のバイリンガル教育におけるリテラシーへのアプローチについても解説を行った.
著者
北川 洋子 北原 哲 田村 悦代 古川 太一 松村 優子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.213-219, 2001-07-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

発声時仮声帯も振動する仮声帯発声について, 自験例の音声治療経過を過去の文献と比較し報告した.症例は66歳の男性で, 嗄声を主訴とし来院した.軽度の声帯溝症を伴った仮声帯発声の診断で, 喉頭ファイバースコープを用いた視覚的フィードバック法および音声訓練を実施した.初診より90日後の最終評価では仮声帯の接近は解消され, 声帯による声門閉鎖が得られ, 音声も良好となった.GRBAS評価においては全般的嗄声度Gは2から0へと改善し, ソナグラムの分析でも倍音波形の振幅が大きくなり, 櫛型の明瞭な調波構造となった.本例の仮声帯発声の原因は声帯溝症による声門閉鎖不全を代償するものと考えられた.ファイバースコープでの発声運動の視覚的フィードバック, 音声治療手技が有効であった.当院の仮声帯発声の症例は発声障害患者400例に対して5例, 1.2%であり他の文献と一致していた.
著者
力丸 裕
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.455-461, 1996-10-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
15

本論文では音楽知覚に不可欠な音感覚を脳が創りだしているという基礎事実について述べた.目的としている音のどの物理的周波数成分 (スペクトル) にも関係のない音を, われわれがよく知覚することは, 聴覚心理学の分野では19世紀からよく知られた事実である.実は, これによってわれわれは音楽を楽しむことができるのである.たとえば, いくつかの連続した高次倍音を加えると, 「ミッシングファンダメンタル」と呼ばれる実在しない低周波の基本周波数に対応したピッチが聴こえる.この現象を容易に理解するために, これまでにみつかった心理学的事実を簡単に紹介し, さらに, 聴覚中枢におけるミッシングファンダメンタルのピッチ抽出機構と関連のある神経生理学的知見をいくつか提供した.ミッシングファンダメンタルとして知られる時間情報で創られるピッチ (時間ピッチ) が, 周波数成分に基づきスペクトルで創られるピッチ (場所ピッチ) を処理している考えられる一次聴覚野ニューロンと同じニューロンによって取り扱われているかどうかが調べられた.その結果, 一次聴覚野において時間ピッチは場所ピッチと同一のニューロンによって取り扱われているらしいことが判明している.紹介しているデータは心理学的知見とよく一致している.

1 0 0 0 OA 緘黙児症例

著者
板倉 秀 斎藤 きくゑ
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.43-47, 1976-07-25 (Released:2010-06-22)
参考文献数
6

A case of mutism with sudden onset was reported. A 5 year-old boy developed mutism while looking at TV screen. No definite cause was disclosed though psychogenic origin was strongly suggested. The patient became able to talk in whisper after speech training and play therapy for 2 years. A discussion on the course and training was made based on the clinical observation.