著者
KLUS H. BEGUTTER H. NOWAK A. PINTERITS G. ULTSCH I. WIHLIDAL H.
出版者
東海大学
雑誌
Tokai journal of experimental and clinical medicine (ISSN:03850005)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.331-340, 1984-01-26

A short review exploring the generation and composition of tobacco smoke is given. Experimental arrangements used to record sidestream smoke are critically discussed. Data from own experiments in a tobacco smoke polluted office room were presented and discussed. These data include nicotine, ammonia, formaldehyde, acetaldehyde, hydrogen cyanide, CO, NO and NO_2. First results about the diameter of the particles in the smoke polluted room were also given. By the aid of the RINGOLD's equation the COHB content on basis of the CO-values of exhaled breath of active and passive smokers were determined. Data about the nitrosamine content in the air of the room during the smoke tests were also given and discussed.
著者
兵頭 昌雄 大岩 忠彦 岩澤 宏哲 清水 英寿 中山 一大 藤江 康光 堀越 哲郎
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 開発工学部 (ISSN:09177612)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.213-222, 2000-03-10
被引用文献数
1

真核生物のリボソーム遺伝子(rDNA)は,ゲノム内で反復配列として数百コピー存在し,核小体の中心を形成している。このDNA領域の塩基配列は分子進化学における研究対象となっている。我々の研究室で維持されている4系統の日本産メダカ(0ryzias latipes)における18S rDNA領域の構造について研究する目的で,このDNA配列をPCR法により増幅する条件について検討した。その結果得られた最適条件は,(1)鋳型DNA量;100ng,(2)プライマー濃度;0.2μM,(3)変性;94℃1分,アニーリング;60℃1.5分,伸張;72℃2分,(4)サイクル数;35,であった。この条件下で約1.8kbと比較的長いDNA鎖である18S rDNAが増幅でき,その反応液中の収量は19.5ng/μ1であった。18S rDNAの収量をさらに増加させるために,PCR産物を鋳型として再増幅することを試みた。しかし,再増幅では,1.8kb以外の長さの異なるバンドも増幅されており,有効ではないことが明らかになった。つぎに4系統のメダカ(近交系野生型クロメダカ〔HB-32C系統〕,沼津市浮島地区で採取された野生型クロメダカ〔BMT系統〕,体色に関する変異株であるヒメダカおよびアルビノ〔i/i系統〕)のゲノムDNAをもとにPCRにより18S rDNAを増幅した。その結果いづれの系統のDNAからもほぼ同量の18S rDNAが得られ,ゲノムあたりのコピー数は一定であることが示唆された。
著者
権藤 洋一 木村 穣 福村 龍太郎 牧野 茂
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

初年度の成果是正も含め、発生初期の高変異率や停止コドン抑制の新たな分子機構など学会などで発表した。2019年度はさらに大きな目的である遺伝的背景の異なる条件下での自然変異大規模WGSデータを得た。これまでマウスゲノム参照配列である世界標準系統C57BL/6Jを中心に解析してきた。今回ゲノム配列が1%以上も異なる日本産MSM/Ms系統の大規模解読を完了した。数世代の兄妹交配で変異を蓄積したMSM系統親の小規模解析から変異率の20%減少が示されていたので、今回、継代が進みさらに蓄積された同腹6個体のWGSを完了しビッグデータを得た。また6匹の雌雄両親ゲノムも解読し「拡張トリオ解析」を実現した。予備実験では兄妹交配蓄積のためマルコフ過程に基づく変異率推定値しか得られなかったが、親子間で直接大規模検出することも可能となったため高精度な変異解析が実現する。またマルコフ過程に依存した変異率推定の実験実証にも成る。MSM系統の極めて高い発がん抵抗性が、自然変異率20%減少がその一因となることを直接実験証明することにつながる。もう1つの大きな目的である構造変異structural variation (SV)の高精度検出においても、2つの全く新しい技法によって網羅的大規模解析が実現した。ひとつは、BioNano社の Saphyrシステムを用いた数Mbpの1分子長鎖全ゲノムマッピングwhole genome mappinng (WGM)データを得た。また、もうひとつはMGI社のsingle tube long fragment reads (stLFR)データである。いずれも、これまで解析してきたC57BL/6Jの同じマウスゲノムDNAを用いたデータであり、すでに得ているイルミナshortreadだけでなく、PacBioやNanoporeデータとも直接比較解析可能となり、単にSV検出に留まらず、すでに得ている参照配列の見直し6000候補箇所の実証にもつながる。
著者
鈴木 伸洋
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.25-30, 2004-07-31
被引用文献数
1

It is well known that bitterlings deposit eggs in the gill cavity of freshwater bivalves. After hatching the larvae stay and develop in the bivalve, until well-developed swim out from the bivalve. The development of the bitterling Rhodeus spinalis is surprisingly few. This study attempts to clarify the early bitterling ontogeny of R. spinalis collected from Hainan Island, southern China. The development of egg and larvae of R. spinalis was observed under controlled water temperature of 22℃. The ripe unfertilized egg is nearly elliptical shaped, like the egg of R. ocellatus which is elliptical, and the yolk remains a opaque yellow rather than a pale yellow color, measuring about 3.0mm in length, 1.8mm in breadth. R. spinalis is shared a pair of wing-like processes which the yolk is anteroventrally convex with other Rhodeus larvae during the advanced stages (i.e. 12day-old). The anterior part of the yolk sac found in hatched larva of R. spinalis has plumped up, unlike other Rhodeus larvae shaped like an arrow. The larvae began to feed, when larvae reached the free swimming stage, so that larvae emerge from freshwater bivalve in the wild and the dorsal and anal fin rays are formed completely from 26 to 28 days after hatching. The time of the formations is later than other Rhodeus larvae (i.e.18-22day-old). Melanophores on the dorsal fin aggregated at its anterior region become a black spot in juvenile stage (i.e.44day-old), and the spot is true round-shaped unlike spots of other Rhodeus larvae which are ellipse-shaped in R. atremius atremius, R. atremius suigensis, R. notatus, new moon-shaped in R. ocellatus ocelllatus and nearly rectangle-shaped in R. sinensis.人工授精による22℃の飼育下でのRhodeus spinalisの完熟卵形および発育形態について報告した. 本種の完熟卵形は, 紡錘形をしていた. Rhodeus spinalisの孵化直後仔魚は, Rhodeus属の他の種と同様に翼状突起がよく発達していた.しかし, 卵黄囊の前端部は比較的卵黄量が多く存在し, 太丸く突き出る点で既往のRhodeus 属の孵化直後仔魚の形態と識別できると考えられた. 本種は26~28日齢で二枚貝から浮出して自由遊泳期になるものと推定され, この日数はRhodeus 属のどの種よりも遅かった. 背鰭の稚魚斑を形成する黒色色素胞叢の分布は第3不分岐軟条から第5,6分岐軟条で, その分布の後端は鰭基底に達しない. また, 背鰭稚魚斑の形態が楕円というよりは真円に近い円形である点でいずれのRhodeus属の種のものとも識別できるものと考えられた.
著者
鈴木 大
出版者
東海大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

ニホンイシガメとクサガメは日本に広く生息する.前者は日本固有種であり,後者は外来種である.マイクロサテライトマーカーを用いて,これらの2種と交雑個体の遺伝的構造を調べた.ニホンイシガメにおいては先行研究により2つの遺伝的に異なる系統が存在するとされていた.本研究の結果,先行研究結果を支持し,両系統が遺伝的交流を生じていることがわかった.クサガメ日本列島集団は同じく先行研究より3系統の存在が知られている.本研究では2系統が存在し,さらに一部の個体においては両系統のDNAを保持していることが示された.交雑個体88個体について同様に調べた結果,30個体が雑種1代目,33個体が戻し交雑個体とみられた.
著者
鳥井 正志 関田 欣治 関 和市
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 海洋学部 (ISSN:13487620)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-10, 2008-03-31

海流・潮流は、地球全海域に広く賦存しているが、その平均的エネルギー密度は風と同様に低い。しかし、海流は恒常性が高く、潮流は規則性があり、また流れの集中する海域では高いエネルギー密度を持つ。地球温暖化ガスの排出削減と、化石燃料からのエネルギー源の転換は、現在人類共通の課題である。このため、日本の排他的経済水域(EEZ)内の海洋資源の利活用として、海流・潮流エネルギーの回収の実用化を図る。本研究は、まず日本のEEZ内の海流・潮流エネルギー賦存量を明らかにする。つぎに、水流エネルギーの変換装置として直線翼垂直軸型タービンを選択し、海洋環境である水流や波浪中で使用するための課題を解決して適用可能性について検討する。そのうえで、この水流タービンを用いてEEZから回収可能なエネルギー量を試算する。
著者
曲 寧 伊藤 正裕 善本 隆之
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

化学療法や放射線療法などの抗癌治療の副作用として精子形成障害が起こることがある。近年、抗癌治療副作用の軽減に漢方薬が注目されているが、抗癌治療後の精子形成障害の改善効果に関する報告は未だ少ない。申請者らは、抗癌剤投与或いは放射線照射後のマウス精子形成障害に対する牛車腎気丸の治療効果を調べた。抗癌剤投与や放射線照射後のマウス精子形成障害に牛車腎気丸が共に有効な治療効果をもつことが明らかとなった。また液性因子や細胞因子への影響について明らかにし、牛車腎気丸による精子形成障害の改善作用機序を明らかにした。補中益気湯および八味地黄丸による精子形成障害の改善効果も比較検討した。
著者
水落 次男 小島 直也
出版者
東海大学
雑誌
特定領域研究(C)
巻号頁・発行日
2001

感染症に対する生体防御において細胞性免疫反応の重要性が報告され、病原体に対する細胞性免疫を誘導するワクチンの開発が感染防御や発症の制御に重要であることが指摘されており、そのためには細胞性免疫を誘導できるアジュバントが必要である。しかし、ヒトに対して使用できる安全なアジュバントは見あたらない。そのため、細胞性免疫誘導能をもち、しかもヒトに対して毒性がなく安全なアジュバントの開発は、今後の感染症に対するワクチンの開発にとって非常に重要である。我々は、ヒトの生体内に広く存在する糖蛋白質の特定の糖鎖と脂質から成る人工糖脂質の作製に成功し、この人工糖脂質で被覆したリポソームに封入抗原に対する細胞性免疫を強く誘導するアジュバント作用があることを見いだした。そこで本研究では、この人工糖脂質被覆リポソームを様々な感染症に対する細胞性免疫誘導型ワクチンのアジュバントとして利用するために、感染モデルとしてHIVおよびリーシュマニア原虫を用いて、これら病原体に対する蛋白質・ペプチドワクチンやDNAワクチンを試作し、そのワクチン効果を評価し、抗原提示細胞を用いて人工糖脂質の作用機構を解析する。本年度は、リーシュマニア原虫を用いたワクチン効果の評価系の確立を試みた。マンノペンタオース(M5)とジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)を還元アミノ化反応で化学的に結合させM5-DPPEを合成した。また、リーシュマニア原虫から可溶性蛋白質を調製し、この可溶性蛋白質を抗原とし、この抗原を封入した人工糖脂質被覆リポソームを作製した。この抗原封入人工糖脂質被覆リポソームでBalb/cマウスを免疫後、リーシュマニア原虫をマウスのfoot padに経皮感染させ、感染によるfoot padの腫脹を経時的に測定し、人工糖脂質被覆リポソームワクチンのリーシュマニア原虫感染に対する有効性の評価を行った。その結果、抗原のみあるいは人工糖脂質で被覆していない抗原封入リポソームで免疫したマウス群は著しいfoot padの腫脹が認められたが、この抗原封入人工糖脂質被覆リポソームで免疫した群のマウスではfoot padの腫脹は対照群と比べて顕著に小さかった。この結果は、この抗原封入人工糖脂質被覆リポソームで免疫することによって、リーシュマニアの感染がある程度予防できたことを意味している。
著者
小松 真治
出版者
東海大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

ヨウシュヤマゴボウ色素を用いた色素増感型太陽電池の作製および評価した。さらに、光励起電子の増産化のために金属微粒子を固定化し、高い光起電力と対光溶解性を合わせ持つZn-Ti複合酸化物を用いた分光増感型太陽電池用負極材料を作製した。また、Au微粒子と天然植物色素を用いた色素増感型太陽電池の構築および最適化を行う一方で、ZnTiO3を使用した色素増感型太陽電池の作製および最適化を行なった。シイタケ抽出液への浸漬から作製した修飾電極における抽出液前処理および電解液pHによる条件検討を行なった。さらに、取り扱うキノコを毒キノコまで拡張し、同様な条件で作製した修飾電極における抽出液の条件検討を行なった。
著者
田代 秀徳
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 教養学部 (ISSN:03892018)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-21, 1972-09-30
著者
Fuller Lon L. 大塚 滋
出版者
東海大学
雑誌
東海法学 (ISSN:09134441)
巻号頁・発行日
no.18, pp.105-135, 1997-08
著者
工藤 美知尋
出版者
東海大学
巻号頁・発行日
1985

博士論文
著者
若林 広
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 教養学部 (ISSN:03892018)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.229-243, 2007

For the French-speaking population of Wallonia, the Belgian Constitutional Reform process culminated in 1993. However it was only a step toward further reform for the people in Flanders. Up until the middle of 1990's the political atmosphere had been relatively calm in Flanders, but 1996 saw a major change with the publication of a 'Proposal for a Constitution for Flanders' written by four jurists who were close collaborators of political leaders in Flanders. Since then various claims and slogans contained in this proposal have been discussed openly both in and outside of the Flemish Parliament. In 1999 that Parliament adopted a series of resolutions calling for a new State Reform. These resolutions related to (1) general principles for State Reform, (2) fiscal autonomy of Regions, (3) the Brussels problem, (4) competencies transfer and (5) other pending issues. In the same year as these resolutions were adopted, a coalition government led by Liberal Party leader Guy Verhofstadt was sworn in, which marked the beginning of the State Reform debate at the federal level. A series of political agreements was consequently reached during the first Verhofstadt Government, which resolved many of the fiscal autonomy and competencies transfer problems, but the Brussels problem remained unsolved. During the second coalition government, by establishing various parley institutions, Prime Minister Verhofstadt tried to solve this problem but the negotiation stalled with the general elections in view in 2007. Presently the Belgian State is under siege from both the Flemings and the Walloons. The centrifugal forces of the Flemings are far more marked than the centripetal forces of the Walloons. This balancing game will determine the future form of Belgium, be it a Federal State or a Confederation, or even a disintegration. But the Flemish need Brussels as their capital, which is situated at the heart of Flanders, even though the majority of its population are French-speaking. Therefore the resolution of the Brussels problem would be the decisive factor for how Belgium would evolve in the foreseeable future.

1 0 0 0 OA 教育研究年報

出版者
東海大学
巻号頁・発行日
vol.2008年度,