著者
有賀 治樹 西山 乘 橋本 学 長田 典子
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J98-D, no.2, pp.328-330, 2015-02-01

複数の指先の追跡を最適経路決定問題として扱い,解析的DPTにより得られた追跡経路から運指を認識する手法を提案する.複数物体の相対的な位置関係の連続性を評価することにより,特徴が似た物体を同時に追跡できる.実験により,運指認識成功率98%を確認した.
著者
林 勇吾 井上 智雄
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J98-A, no.1, pp.76-84, 2015-01-01

本研究では,学習者ペアが協同で行う説明構築活動においてPedagogical Conversational Agent (PCA)をアドバイザとして用いた際の効果的なインタラクションのデザインについて検討する.過去の研究では,学習者の認知的負荷の増大に伴ってPCAへの注意が低下するという点やPCAの存在感の欠如の問題点が指摘されている.そこで本研究では,PCAに対する社会的存在感を促進させる方法として,複数のPCAの利用が説明活動におけるインタラクションを活性化できるかを実験的に検討した.実験の結果,複数のPCAを用いた学習者は,単独のPCAを用いた学習者よりも概念に対する深い理解を構築することができていた.更に,複数のPCAを用いた場合,(1)ポジティブな励ましを行うエージェントと(2)具体的な説明の仕方を教示するエージェントに役割を分散させた場合において,インタラクションが活性化することが明らかになった.異なる役割を担う複数のPCAを利用した本研究の結果は,協同学習支援システムの設計におけるデザイン手法に重要な示唆を与える.
著者
塚本 祐一 石川 佳治 北川 博之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.J87-D1, no.2, pp.202-215, 2004-02-01

近年,地図情報の電子化や位置計測技術の発展,携帯端末などの普及を受けて,携帯端末をもって移動する利用者やナビゲーション機器を備えた自動車などの移動オブジェクトに対し,移動状況に即した周辺情報の提供を行う手法の開発が求められている.一般に,移動オブジェクトに周辺情報を提供する場合,移動体の現在位置を中心として決められた範囲を検索をすることが考えられる.しかし,これまで通ってきた経路やこれから通る予定経路が明らかであれば,それらの情報を利用してより適切な情報が提供できる余地がある.そこで我々の研究グループでは,移動経路や移動速度などを考慮して移動オブジェクトに対して情報を提供するための空間データベース検索モデルの開発を行い,提案した検索モデルに基づく移動オブジェクトに対する周辺情報提供モデルを,商用のGISソフトウェア上で実装した.本論文はこのシステムの設計について述べ,実験をもとにその有用性について評価する.
著者
千葉 直子 関 良明 橋元 良明
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.12, pp.1714-1718, 2014-12-01

Twitter上で企業の未発表情報や,有名人等の顧客情報が投稿され,問題となる事件が頻発している.本論文では,民間企業に勤務するTwitter投稿者を対象に調査を行い,企業のリスク管理策の有効性について考察・提言した.
著者
岡崎 亮介 毛利 公美 白石 善明
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.12, pp.1696-1700, 2014-12-01

使い慣れたGUIでシステムを利用してもらうための複数のSNSと連携する災害時支援システムのアプリケーションの開発では,SNSごとに異なるAPIを把握し,SNSに応じた実装をしなければならない.本論文では,複数のSNSの入出力を統合するフレームワークを提案し,再利用性と拡張性をもつことを示している.
著者
竹中 太一 槇 俊孝 若原 俊彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.12, pp.1693-1695, 2014-12-01

週刊サッカーマガジンなどの雑誌やSoFIFAのWebサイトでは,サッカーの各試合における選手の評価を行っている.本論文では,Webサイト上の試合後の監督や評論家などのコメントや寸評などから簡易にテキストマイニングして選手の評価を行う分析手法を提案し,実験を行ってその結果よりその有効性を示す.
著者
武川 直樹 佐々木 寛紀 木村 敦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J98-A, no.1, pp.93-102, 2015-01-01

本論文では,会話の順番交替時の沈黙場面において見られる音声フィラー(「えーと」,「うーん」など)と動作フィラー(髪にさわる,顎に触るなど)に着目し,これらのフィラーが沈黙の状況を修復するための役割を調べる.人同士の会話の観察結果に基づきCGキャラクタの会話シーンを作成し,作成した動画シーンを刺激として沈黙中のフィラーが伝える意味を第三者が主観評価し,沈黙におけるフィラーの役割を明らかにする.評価の結果,フィラーの表出は会話の継続に向けての誠意を示すとともに,次の話者が誰になるかを予測させることが示唆された.この成果は会話エージェント・ロボットが人と会話を行うときにより適切で丁寧な応対をするための動作デザインの第一段階として寄与するものである.
著者
杉山 弘晃 南 泰浩
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J95-A, no.1, pp.74-84, 2012-01-01

本研究では,ユーザへ情報を提示するシステムのための,ユーザの潜在的な情報要求の推定に基づく新たな情報提示タイミング決定方策を提案する.この方策により,システムは早過ぎる情報提示を抑制し,ユーザへ煩わしさを感じさせることなく主体的に情報提示することが可能になる.本研究ではこの方策におけるマルチモーダル情報の寄与を検証するため,最初に人と人のインタラクション実験を行い,利用可能なモダリティが変化したときの人が行う情報要求推定精度の変化について分析する.分析を通して,人はマルチモーダル情報を利用できないときは対話の流れを利用し,利用可能なときはマルチモーダル情報を利用することが示された.この結果をもとに,人の情報要求推定を実現するためのモデルを提案し,ユーザの潜在的な情報要求を表出させるよう設計した連想クイズ対話実験を通してその有効性を示す.
著者
Masaki ONUKI Yuichi TANAKA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.E97-A, no.9, pp.1907-1917, 2014-09-01

Decimation and interpolation methods are utilized in image coding for low bit rate image coding. However, the decimation filter (prefilter) and the interpolation filter (postfilter) are irreversible with each other since the prefilter is a wide matrix (a matrix whose number of columns are larger than that of rows) and the postfilter is a tall one (a matrix whose number of rows are larger than that of columns). There will be some distortions in the reconstructed image even without any compression. The method of interpolation-dependent image downsampling (IDID) was used to tackle the problem of producing optimized downsampling images, which led to the optimized prefilter of a given postfilter. We propose integrating the IDID with time-domain lapped transforms (TDLTs) to improve image coding performance.
著者
井上 仁 橋本 敦史 中村 和晃 舩冨 卓哉 山肩 洋子 上田 真由美 美濃 導彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.9, pp.1490-1502, 2014-09-01

本論文では,調理中に起きる食材切断行動を利用した食材認識手法を提案する.一般的な物体認識手法の多くは,画像だけを用いている.しかし食材は異種であっても色が似通っていたり,同一種でも形状が大きく異なるために,画像のみでは認識が困難である.本論文では,食材を切断する際に観測できる荷重と切断音を新たな特徴として統合的に利用する.食材切断時にまな板にかかる荷重は,食材の硬さを反映した特徴であり,切断時に発生する振動音は食材内部の構造を反映している.ゆえに,これらの特徴は画像と併せて用いることで,食材の認識精度を向上させることが期待される.三つの特徴を統合した際の認識精度について,23種の食材を用いて検証し,大幅な認識精度の向上を確認した.
著者
清水 俊幸 安島 雄一郎 吉田 利雄 安里 彰 志田 直之 三浦 健一 住元 真司 長屋 忠男 三吉 郁夫 青木 正樹 原口 正寿 山中 栄次 宮崎 博行 草野 義博 新庄 直樹 追永 勇次 宇野 篤也 黒川 原佳 塚本 俊之 村井 均 庄司 文由 井上 俊介 黒田 明義 寺井 優晃 長谷川 幸弘 南 一生 横川 三津夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.10, pp.2118-2129, 2013-10-01

スーパーコンピュータ「京」の構成と評価について述べる.「京」はスパコンの広範な分野での利活用を目指した10PFLOPS級のスパコンである.我々は,デザインコンセプトとして,汎用的なCPUアーキテクチャの採用と高いCPU単体性能の実現,高いスケーラビリティのインターコネクトの専用開発,並列度の爆発に抗する技術の導入,高い信頼性,柔軟な運用性,省電力性の実現を掲げ,2011年にそのシステムを完成させた.HPC向けCPU,SPARC64 VIIIfxと,スケーラビリティの高いTofuインターコネクトを専用に開発し,並列度の爆発に抗する技術としてVISIMPACTを実装した.冷却やジョブマネージャ等により,高い信頼性,柔軟な運用性,省電力性を実現した.「京」は2011年6月と11月にTOP500で世界一となった.また,複数のアプリケーションで高い実行効率と性能を確認し,スパコンとしての高い実用性を示した.
著者
後藤 忠広 ホビガー トーマス 雨谷 純 李 還幇
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J97-B, no.4, pp.363-370, 2014-04-01

GPSやGlonassなどに代表される衛星測位システムは,国際原子時決定の手段としても重要な役割を担っている.しかし,市販の受信機の多くは測量目的のため,時刻比較に使用できる受信機の種類は限られており,価格も測量のみを目的としたものに比べると高価である.筆者らは,汎用のA/D変換器とソフトウェア無線技術を使用することで,時刻比較目的に使用できるGPS受信機の開発を行った.開発した受信機は,新しい測距信号であるL2C信号を受信することで電離層の影響を相殺した高精度な時刻比較を可能とする.ソフトウェア受信機と市販受信機の組合せによる,国内基線での時刻比較結果では10-13乗台の比較が行えることを実証した.また,衛星双方向方式との比較により2 ns以内の一致を得た.
著者
大出 訓史 安藤 彰男 谷口 高士
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J97-A, no.4, pp.323-331, 2014-04-01

近年,様々な音響再生方式が提案されており,評価手法の確立が求められている.著者らは,体験品質という観点から,体験の肯定的な評価に使われる“感動”という言葉に着目し,感動評価尺度を提案した.これまでに著者らが実施した音楽聴取実験の結果,感動の評価値が高い評価者群と低い評価者群の印象の差が,感動評価尺度では大きく,音楽の感情価では小さいことがわかった.これは,感動の要因となる印象が,音楽の感情価とは異なることを示唆する.そこで,本研究では,音楽聴取時の感動の要因を探るため,感動の度合いに応じて差が生じる音楽や音響の印象を調べた.まず,感動評価尺度の一般化を目的に,118名による評価実験に基づいて感動評価尺度の再構成を行い,次に,音楽や音色,音響機器の評価に用いられる評価語80語を用いた音楽聴取実験を行った.その結果,感動の度合いによる評価者間の印象の差は,「音色がよい」や「艶がある」などの音響の印象で大きいことがわかった.感動の種類によって相関の高い音楽や音響の印象が異なることから,音楽の印象と音響の印象の組み合わせによって感動が促進される可能性が示された.
著者
Kazuya SUZUKI Kentaro SONODA Nobuyuki TOMIZAWA Yutaka YAKUWA Terutaka UCHIDA Yuta HIGUCHI Toshio TONOUCHI Hideyuki SHIMONISHI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E97-B, no.2, pp.375-386, 2014-02-01

The paper presents a survey on OpenFlow related technologies that have been proposed as a means for researchers, network service creators, and others to easily design, test, and deploy their innovative ideas in experimental or production networks to accelerate research activities on network technologies. Rather than having programmability within each network node, separated OpenFlow controllers provide network control through pluggable software modules; thus, it is easy to develop new network control functions in executable form and test them in production networks. The emergence of OpenFlow has started various research activities. The paper surveys these activities and their results.
著者
岩佐 絵里子 入江 道生 金子 雅志 福元 健 上田 清志
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J97-B, no.1, pp.19-30, 2014-01-01

本論文では,大規模分散処理技術を適用したクラスタ構成の高可用システムにおける動的構成変更方式について示す.動的構成変更とは,サーバの動的な追加や削除によってシステム構成を変更することである.通信事業者の提供するネットワーク内の高可用システムでは,高い信頼性を確保すること,リアルタイム処理が保証されることが必要があり,動的構成変更時においても,これら2要件が満たされる必要がある.本論文では動的構成変更に伴う処理を通常処理に影響を与えない範囲に抑制することを目的に,新たに追加されるサーバがデータを引継ぐ処理による負荷を抑制する2方式及びデータの再配置・再冗長化を通常処理に影響のない範囲に抑制し実施する方式を提案し,それらの特性を実験環境にて評価する.評価結果から,提案方式により高可用システムに求められる要件を満たしながら,動的構成変更が実現できることを確認する.
著者
Junya NAKAMURA Tadashi ARARAGI Toshimitsu MASUZAWA Shigeru MASUYAMA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E97-D, no.1, pp.53-64, 2014-01-01
被引用文献数
2

We propose a new method that accelerates asynchronous Byzantine Fault Tolerant (BFT) protocols designed on the principle of state machine replication. State machine replication protocols ensure consistency among replicas by applying operations in the same order to all of them. A naive way to determine the application order of the operations is to repeatedly execute the BFT consensus to determine the next executed operation, but this may introduce inefficiency caused by waiting for the completion of the previous execution of the consensus protocol. To reduce this inefficiency, our method allows parallel execution of the consensuses while keeping consistency of the consensus results at the replicas. In this paper, we also prove the correctness of our method and experimentally compare it with the existing method in terms of latency and throughput. The evaluation results show that our method makes a BFT protocol three or four times faster than the existing one when some machines or message transmissions are delayed.
著者
田中 秀磨 王 立華 市川 隆一 岩間 司 小山 泰弘
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.8, pp.1913-1924, 2013-08-01

情報の発信源の特定や物流の経由地点など,位置情報の利用が普及拡大している.またクラウド環境においては,ユーザ認証やアクセス制御にこれまで以上の安全性が要求され,位置情報や時刻など物理的な情報を組み合わせる手法も検討されている.このように位置情報を利用する場面が多々出現している状況であるが,位置情報とは座標であり不変的な情報のため,発信者の主張を信用するのみで信頼性が乏しいという問題がある.更に位置を詐称していることをネットワークプロトコルで見破ることは難しい,という欠点もある.そこで位置情報そのものの正当性を示す認証方式が必要である.本論文では準天頂衛星及び地上放送の電磁波を利用して,準同型暗号による位置情報を認証するプロトコルを2種類提案する.
著者
名生 貴昭 松井 智紀 榎堀 優 西尾 信彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.5, pp.1267-1278, 2013-05-01

スマートフォンなどに搭載されたセンサの観測値を収集・蓄積し,解析する研究がなされている.我々は,この一連の活動をいわゆるライフログになぞらえてライフログセンシングと呼んでいる.本論文は,蓄積されたその観測値を効率的に解析するためのフレームワークであるDwarfstarを提案する.我々は30か月間にわたってライフログを蓄積してきた経験から,(1)センサごとの観測周期の違いをアプリケーション側で吸収する手間と,(2)分散環境において時系列性を維持しつつ断続的に観測値の増分を処理することを課題とした.本論文では,それぞれの課題について(1)ウィンドウスキャンと呼ぶスキャン操作の拡張と,(2)分割インクリメンタル処理と呼ぶ処理モデルとその分散環境における処理系によって解決した.HBase上に実装したプロトタイプを用いた実験から,ウィンドウスキャンその他の拡張による性能低下が15%程度であり,分割インクリメンタル処理は単一ホストでのみ処理する手法に比べて平均4.1倍高速であることを確かめた.更に,サンプルアプリケーションを用いた開発実験では,開発工数を約三分の一に削減でき,Dwarfstarの有効性を確認した.
著者
Masayuki HIRATA Kojiro MATSUSHITA Takafumi SUZUKI Takeshi YOSHIDA Fumihiro SATO Shayne MORRIS Takufumi YANAGISAWA Tetsu GOTO Mitsuo KAWATO Toshiki YOSHIMINE
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E94-B, no.9, pp.2448-2453, 2011-09-01

The brain-machine interface (BMI) is a new method for man-machine interface, which enables us to control machines and to communicate with others, without input devices but directly using brain signals. Previously, we successfully developed a real time control system for operating a robot arm using brain-machine interfaces based on the brain surface electrodes, with the purpose of restoring motor and communication functions in severely disabled people such as amyotrophic lateral sclerosis patients. A fully-implantable wireless system is indispensable for the clinical application of invasive BMI in order to reduce the risk of infection. This system includes many new technologies such as two 64-channel integrated analog amplifier chips, a Bluetooth wireless data transfer circuit, a wirelessly rechargeable battery, 3 dimensional tissue-fitting high density electrodes, a titanium head casing, and a fluorine polymer body casing. This paper describes key features of the first prototype of the BMI system for clinical application.
著者
Davar PISHVA Atsuo KAWAI Kouji HIRAKAWA Kazunori YAMAMORI Tsutomu SHIINO
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E84-D, no.12, pp.1651-1659, 2001-12-01

We propose a new field of application for machine vision, a machine-vision-based cash-register system. We show that the overall system of color analysis for such an application should include the method of color distribution analysis which we propose, and that the analysis of shape and size is important. We present our test results and identify a few technical issues which may have to be considered for its practical utilization.