1 0 0 0 女医界

著者
至誠会
巻号頁・発行日
1947

1 0 0 0 IR 詫磨派研究

著者
藤元 裕二
出版者
学習院大学
巻号頁・発行日
2010

Gakushuin University
著者
山中 美潮
出版者
同志社大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、20世紀初頭の西原清東によるアメリカ合衆国テキサス州稲作移民運動を中心に、日本人のアメリカ南部移住・人種経験から越境的なアメリカ史を検証する。日系アメリカ人史はこれまでアメリカ西海岸地域研究に偏りが見られ、またアメリカ南部史では、白人・黒人という二分的な人種関係を自明とし、移民や他地域との関係性を軽視してきた。そこで本研究は単なる地域・移民研究を超えた新しいアメリカ史像を提示するため、日本人の歴史的経験からアメリカ南部と環太平洋世界の相互作用を明らかにする。本研究により多様化の進む日米社会双方の人種関係の理解と促進に貢献したい。

1 0 0 0 OA 盲唖教育

著者
渡辺平之甫 著
出版者
松田尚友堂
巻号頁・発行日
1906
著者
黒﨑 佐仁子
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第34巻, no.第2号, pp.69-83, 2022-03-15

本稿は「な(さ)過ぎ」を含む複合語の使用実態調査を目的とする。過剰を表す「過ぎ」は,様々な品詞と接合する。助動詞「ない」と接合すると,「な過ぎ」や「なさ過ぎ」となり,「さ」の挿入が起こり得る。本研究では,以下の問いを課題とする。(1)「な過ぎ」と「なさ過ぎ」の出現割合は変化しているのか。(2)どのような動詞が「な過ぎ」または「なさ過ぎ」と接合するのか。(3)「な過ぎ」と「なさ過ぎ」の出現割合は,話者の出身地と関係があるのか。 国会会議録を資料として調査を行い,「さ」の有無は,年代によって割合は変化していないこと,動詞の活用型や話者の出身地が関係していることが明らかになった。
著者
本田 秀幸
雑誌
第95回日本医療機器学会大会
巻号頁・発行日
2020-09-04

1.はじめに 2020年7月に公衆音声サービスが終了することが発表され,PHSを院内のコミュニケーションツールとして使用している病院では,代替システムの検討が急務となっている.また,近年,スマートフォン(以下スマホ)を院内通信ツールとして活用した取り組みがみられるようになってきたが,Wi-Fiなどの通信方式では電波干渉やセキュリティの課題が指摘されており,これらの課題解決策として,次世代PHS通信方式である「sXGP(shared eXtended Global Platform)」がある.2.sXGPとは何か sXGPとは,従来PHSが利用していた1.9GHzの周波数帯に携帯電話で豊富な実績をもつTD-LTE方式を採用した,自営無線方式の簡便さとLTE方式の汎用性を併せもつ新技術である.1.9GHz帯はわが国や海外で広く使われているLTEの国際バンド「Band39」に包含されるため,この国際規格に準拠してBand39に対応したスマホやデータ通信端末を,手を加えることなくそのまま活用しようというコンセプトで,2017年10月に技術仕様が規格化された.さらに,sXGPで利用する1.9GHz帯はアンライセンスバンド(免許不要の周波数帯)であるため,対応したLTE無線基地局を設置すれば,Wi-Fiのような手軽さで自営LTEの環境を構築できることから,自営内線電話やIoT分野のワイヤレス接続に有効な通信方式とされている.3.医療分野におけるsXGPの有効性 sXGPは,病院の通信環境や電波環境の課題を解決できる特徴をもっている.ここでは,医療現場に導入する主な4つのメリットについて述べる.3-1 医療機器に与える影響が少ない 病院内のスマホ利用で最も懸念されることは,電波が医療機器へ与える影響であり,PHSが広く医療機関に普及したのは,送信出力が低く医療機器への影響が少ないためである.実際の送信出力を比較すると,PHSの基地局が最大80 mW,PHS端末が最大80 mWであるのに対し,一般的なスマホの最大出力は200 mWとなっている. sXGPの最大出力は,基地局が100 mW,スマホが100 mWと,一般のスマホより低出力となっているが,医療機器に与える影響をより客観的に評価するため,弊社では,埼玉医科大学と共同でsXGPによる医療機器への影響調査を実施し,PHSと同等の安全性を確認した(後述).調査概要については,後に詳細にレポートしているので,導入に当たっての参考にしていただきたい.3-2 カスタマイズ可能な自営LTE1)災害に強いシステムの構築が可能 医療機関で要望の多い自社運用(オンプレミス)が可能であるため,停電や災害時に公衆回線を利用できなくなった場合でも,院内の装置自体に故障や停電がない限りは通信に影響を受けない.また,病院内では電波が弱く携帯電話がつながらない場所が存在することがあるが,sXGPでは自ら基地局を設置することで,院内どこでも通話が可能な環境を構築することができる.2)収容効率と通信速度の向上 弊社が採用しているアクセスポイントは,PHSとの比較で,次のように収容効率や通信速度が格段に上がっていることから,通話だけではなく,幅広いデータ利用が可能である. ・アンテナ毎の同時接続数:3台→16台 ・速度(上り)32 kbps→4 Mbps ・速度(下り)32 kbps→12 Mbps3)情報システム連携 TD-LTE(Band39)に対応したスマホを利用できその特徴を活かして,ナースコールなどの既存システムと高度な連携が可能である.3-3 通信の安全性 Wi-Fi通信では,傍受の危険性やセキュリティの脆弱性に常に対策とメンテナンスが必要となるが,sXGPの場合はキャリアグレードの強固な認証方式を採用しているため,高セキュリティなネットワークを構築することが可能である.またPHSと同じ周波数帯のため院内で乱立するWi-Fi干渉対策および代替手段として効果的である.3-4 データ/IoT利用への拡張性 無線ネットワーク方式として世界で標準であるLTE方式を採用しており,PHSの置き換えで構築したsXGPネットワーク上で,医療機関固有の情報システムとの連携に必要なデータ通信やIoT利用,さらには遠隔医療,在宅医療などへの拡張が可能である.4.医療機器との影響概要 本調査では,sXGP規格に対応したスマホで専用アプリケーションを用い,常時,100 mwの電波を放射させ,医療機器の各面に可能な限り近距離で,最低30秒以上電波を放射し続け影響を調査した.調査中はスペクトラムアナライザを用い,上記状態を確認した.結果として対象とした37機種の医療機器のうち4機種(10.8%)で影響が確認された. 医用電気機器の電波による影響状況のカテゴリー分類を表1に,確認された影響状況を表2に示す.本調査では,表2に示した通りカテゴリ2と4に該当する影響が確認された.具体的には,カテゴリ2はスピーカからの異音が出る影響であり,電波発射源を遠ざけることで異音が消失し,カテゴリ4は,動作は停止するがアラームの発生により停止を認知可能であり,電波発射源を遠ざけ輸液開始ボタンを押すことで正常状態に復帰可能であった. また,影響が発生した医療機器2機種における影響発生距離の最大値は7cm(注射筒輸液ポンプ1)であったが,医療機器と通信端末がこのような近距離となる状況は想定されないと考える. 本調査結果に基づき,sXGP端末を利用する際には,「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」2)のPHSの使用に関するルールを適用することで医療機器へ与える影響のリスクを軽減させることが可能で,医療機関内で使用されるPHS端末の代わりとなり得ると考えられる.5.普及にむけて 本稿では,医療機関へのsXGP導入のメリットについて述べた.弊社としては,sXGPの普及促進を通じて,医療の質向上はもちろん,医療現場における働き方改革にも寄与したいと考えている.参考文献 1)総務省:「電波の医療機器等への影響に関する調査」報告書, 平成29年3月 https://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/ele/medical/h28.pdf(2019年10月15日現在) 2)電波環境協議会:医療機関における携帯電話等の使用に関する指針─医療機関でのより安心・安全な無線通信機器の活用のために─, 平成26年8月19日
著者
松本 直也 廣津 信義 井口 祐貴 吉村 雅文
出版者
日本コーチング学会
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.113-121, 2018-10-20 (Released:2019-09-02)
参考文献数
27

This study sought to clarify the impact of game format differences on goalkeeper play through a comparative examination of goalkeeper play in games of 8-a-side soccer in Japan and 7-a-side soccer in Catalonia, Spain, two formats used respectively in each region in competitions for players aged 12 years and under. At the same time, it offers a discussion of future approaches to goalkeeper coaching.     This led to clarification of the following:     1) Given that goalkeepers in both countries take the offensive more frequently in game formats with fewer players, such formats appear to be effective for promoting offensive plays by goalkeepers.     2) When the goalkeeper is in possession of the ball, whereas Japanese players have a strong tendency to choose long kicks such as side volleys, Spanish players have a strong tendency to elect to throw the ball to attempt a more reliable relay.     3) Spanish goalkeepers have a strong tendency to be involved in build-up play with passes and support.     4) On goal kicks, whereas Japanese players have a strong tendency to choose long kicks, Spanish goalkeepers have a strong tendency to make short passes to teammates who are in a position to advance the ball.     5) In terms of goalkeeper defense, whereas Japanese players stop fewer shots and make more plays to cover the space behind the defense line, Spanish players stop more shots and make fewer plays to cover the space behind the defense line.
著者
国際評論社
出版者
国際評論社
巻号頁・発行日
vol.37(12), no.499, 2000-09
著者
友野 勝幸 小島 淳美 香川 昭博 佐伯 健二 大亀 真一 白山 裕子 寺本 典弘 野河 孝充
出版者
公益社団法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.104-108, 2014 (Released:2014-05-26)
参考文献数
15

背景 : 子宮頸部 “胃型” 粘液性腺癌は内子宮口付近で内向性に発育するため細胞採取が難しく, 高分化型が多いこと, HPV が陰性であることから, 早期発見の難しい腫瘍として認識されつつある.症例 : 59 歳, 3 経妊 3 経産, 無症状. 集団検診を定期受診しており, 今回子宮頸部腺癌細胞が検出されたため紹介受診した. 液状化検体の導入に伴い, 細胞採取器具は, 綿棒からサーベックスブラシに変更されていた. 当院での細胞診も腺癌であったが, コルポスコピーは不適例, 頸管内掻爬では微量検体のみ採取可能で, 異型腺管は認めるも浸潤腺癌の確定診断は困難であった. 経腟超音波断層法では, 内子宮口付近に約 1 cm の結節影が不明瞭に描出され, MRI/PET-CT においても再現性を認めた. インフォームド・コンセントのうえ, 円錐切除術を省略し, 神経温存広汎子宮全摘術を施行した. 摘出組織では肉眼的に明らかな腫瘤や潰瘍の形成を認めず, 顕微鏡的に頸部内子宮口側を主座とする胃型腺癌が確認された (pT1b2pN0cM0). 術後化学療法を追加し, 24 ヵ月無病生存している.結論 : 本例の異型腺管は被蓋上皮下で浸潤性に進展し, 綿棒による異型細胞の採取は難しいと考えられた. 細胞採取器具の変更が, 異型細胞検出につながった可能性がある.
著者
佐野 孝昭 吉田 朋美
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

我々はHPVの癌遺伝子蛋白の発現に伴い、Rb蛋白機能調節にあたるp16蛋白がヒト子宮頚部異形成や子宮頚癌において過剰発現していることを報告した(Am J Pathol,1998)。今回、このp16抗体を細胞診液状化検体(モノレイヤー標本)にも応用し、p16の免疫染色が、細胞診標本上で腫瘍細胞の同定にきわめて有用であること報告した。(Cancercytopathol,2004)。この検討ではHSIL以上の病変を検出する手段として、PCR法によるHPV検出よりも、p16免疫染色法はより高感度かつ特異性の高い検査方法であることが明らかであると同時に、現在行われているPap法による形態学的な異型細胞同定法を補助する手法としても有用である。また、p16と同様に細胞周期調節蛋白の一つで、G2チェックポイントに働く蛋白である14-3-3sigma蛋白についても同様の検討を行ったところ、異形成から扁平上皮癌、および腺癌にいたるまで広く高発現していることが明らかになった(Pathol Int,2004)。これはp16とともに14-3-3sigmaが子宮頚癌・異形成のすぐれたマーカーになる可能性を示唆していた。同様に、頚部病変とともに採取される可能性の高い内膜病変での14-3-3sigmaの検討を行なったところ、14-3-3sigmaは進行内膜癌に過剰発現していることも明らかとなる一方、分泌期正常内膜腺にも14-3-3sigmaの発現が認められ、内膜腺細胞を含む頚部検体の14-3-3sigmaの評価には注意が必要であると考えられた(Pathol Int,2005)。