著者
Katsuyuki HANEDA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E98-B, no.5, pp.755-772, 2015-05-01

Millimeter-wave (mm-wave) radio is attracting attention as one of the key enabling physical layer technologies for the fifth-generation (5G) mobile access and backhaul. This paper aims at clarifying possible roles of mm-wave radio in the 5G development and performing a comprehensive literature survey on mm-wave radio channel modeling essential for the feasibility study. Emphasis in the literature survey is laid on grasping the typical behavior of mm-wave channels, identifying missing features in the presently available channel models for the design and evaluation of the mm-wave radio links within the 5G context, and exemplifying different channel modeling activities through analyses performed in the authors' group. As a key technological element of the mm-wave radios, reduced complexity beamforming is also addressed. Design criteria of the beamforming are developed based on the spatial multipath characteristics of measured indoor mm-wave channels.
著者
中西 惇也 桑村 海光 港 隆史 西尾 修一 石黒 浩
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J99-A, no.1, pp.36-44, 2016-01-01

本研究は人型対話メディアを用いた身体的相互作用が,使用者の対話相手に対する感情に与える影響を検証した.身体的相互作用として抱擁に着目し,人型対話メディアの抱擁が対話者が感じる対話相手への関心や好意を向上させるという仮説を立てた.身体的相互作用を促す仕様の対話メディアを提案し,従来の対話メディアと違い,親密な人間関係を築くサポートメディアとしての可能性を示した.
著者
Marie KATSURAI Ikki OHMUKAI Hideaki TAKEDA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E99-D, no.4, pp.1010-1018, 2016-04-01

It is crucial to promote interdisciplinary research and recommend collaborators from different research fields via academic database analysis. This paper addresses a problem to characterize researchers' interests with a set of diverse research topics found in a large-scale academic database. Specifically, we first use latent Dirichlet allocation to extract topics as distributions over words from a training dataset. Then, we convert the textual features of a researcher's publications to topic vectors, and calculate the centroid of these vectors to summarize the researcher's interest as a single vector. In experiments conducted on CiNii Articles, which is the largest academic database in Japan, we show that the extracted topics reflect the diversity of the research fields in the database. The experiment results also indicate the applicability of the proposed topic representation to the author disambiguation problem.
著者
白井 匡人 三浦 孝夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.4, pp.392-402, 2016-04-01

本研究では文書ストリームを対象としたマルチラベル分類手法を提案する.特徴の変化が起こる文書ストリームでは新たな文書が逐次発生し文書集合が動的に変化することから,あらかじめ決まった定常な確率分布によって分類を行うことは困難である.このため,ラベルに対応する文書集合の特徴を動的に学習して分類を行う必要があり,マルチラベルでの特徴の変化も考慮することが求められる.提案手法では,ラベルの定常的な特徴とストリーム中に発生する局所的な変動を考慮したトピックモデルを用いる.各文書集合の特徴を学習し,ラベル間の共起関係をラベリングに利用することで文書ストリームのマルチラベル分類を行う.
著者
鴨志田 亮太 坂本 一憲
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.4, pp.428-438, 2016-04-01

収集・蓄積可能なデータ量の増大に伴い,ビッグデータを分析するデータサイエンティストという職種に注目が集まっている一方で,その人材不足が指摘されている.近年,オープンソースの機械学習ツールが充実してきたことで,機械学習を利用したデータ分析が容易となり,需要増という背景から,未習熟者がデータ分析に従事するケースが増えている.しかし,経験・知識が不足している分析者が分析を行った場合,分析手順の誤りなどにより適切な分析を行うことができないことがある.本論文では,未習熟者のデータ分析を支援することを目的として,自動化による分析支援,及び分析レポート作成による知識習得支援を行う機械学習支援ツールMALSSを提案する.MALSSの有効性を確認するため,模擬データ分析実験,及び知識確認テストを実施した.その結果,MALSSを利用することで,既存の機械学習ツールを利用した場合よりも質の高いデータ分析を行いながら,機械学習によるデータ分析に必要な知識を習得することが可能であることを確認した.
著者
興梠 紗和 木村 昭悟 藤代 裕之 西川 仁
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.4, pp.403-414, 2016-04-01

SNSの隆盛によりニュースを取り巻く環境は大きく変化している.新聞やテレビから一方的に配信される記事を受け取るのではなく,膨大な情報で溢れるSNS上から関心のある記事を選択して購読する新たなニュースの読まれ方が生まれている.この変化により,ニュースメディアはSNS上で記事を読者に対して効果的にアピールする必要に迫られている.その一方で,刺激的な言葉を用いてむやみに拡散させるのではなく,記事を正確に説明し,その内容に興味をもつ読者に記事を届ける必要がある.本研究では,ニュース配信者がニュース消費者に適切なニュース記事を提供するための一手段として,ニュース記事を的確に説明する説明文が,SNS上でより多くの読者に読まれるために備えるべき性質を特定することを目指す.この目標に向け,本論文ではまず記者と編集者を対象としたヒアリング調査と,ニュースサイトがSNSに投稿している説明文の調査を行った.これらの調査を分析することで明らかになった,説明文がもつべき性質を利用することで,与えられたニュース記事をSNS上で紹介する説明文を幾つかの候補の中から自動的に選択する手法を提案する.
著者
志賀 優毅 内海 ゆづ子 岩村 雅一 カイ クンツェ 黄瀬 浩一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.12, pp.1733-1736, 2014-12-01

読書活動を把握することは,人の知識の質と量の把握につながるため,重要であると考えられている.とりわけ,多くの人の読書活動を長期間に渡って詳細に把握することができれば,これまでにない知見が得られる可能性がある.しかし,読書活動を記録する現在利用可能な方法は手動記録に限られ,現実的に掛けられる手間を考えると,詳細な読書活動の記録には適していない.そこで本論文では,読書活動を自動的に記録,分析するために,ユーザが読んでいる文書を推定する問題を考え,その意義と課題を議論する.
著者
酒井 紗希 関 洋平
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J97-D, no.1, pp.173-176, 2014-01-01

読者どうしの交流の促進を目的として,「レビューを読者が抱いた感性で集約する」という特徴をもつソーシャル付箋を提案する.また,従来の掲示板型インタフェースとの比較実験を行い,本提案により,読者がコメントを通じて盛んに交流することを明らかにした.
著者
Sho ENDO Jun SONODA Motoyuki SATO Takafumi AOKI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E94-D, no.12, pp.2338-2344, 2011-12-01

Finite difference time domain (FDTD) method has been accelerated on the Cell Broadband Engine (Cell B.E.). However the problem has arisen that speedup is limited by the bandwidth of the main memory on large-scale analysis. As described in this paper, we propose a novel algorithm and implement FDTD using it. We compared the novel algorithm with results obtained using region segmentation, thereby demonstrating that the proposed algorithm has shorter calculation time than that provided by region segmentation.
著者
Akio DOI Akio KOIDE
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E74-D, no.1, pp.214-224, 1991-01-25

A rapid, stable, and simple triangulation method is presented for approximating equi-valued surfaces by polyhedra. It is applicable to various scientific and engineering fields, because equi-valued surfaces can be closed or open, and because spatial functions can be given by a parameter set of defining functions or by the numerical values of functions at grid points. The method is tested numerically to compare its accuracy, computation time, and data volume with those of other methods.
著者
光本 浩士 濱崎 敏幸 大多和 寛 田村 進一 柳田 益造
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J84-D2, no.5, pp.851-853, 2001-05-01

本論文は,話者の意図によって賞賛にも皮肉にもなり得る文の発話について,最終モーラである終助詞「ね」の韻律を用いて,賞賛発話か皮肉発話かの識別を試みている.3文,10人の138発話に対して,約76%の識別率が得られている.
著者
呂 建軍 時永 祥三
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J88-A, no.7, pp.803-813, 2005-07-01

本論文では,遺伝的プログラミング(Genetic Programming:GP)の方法を用いて時系列の特徴(生成モデル)を集合として近似・記述する方法を提案し,これを時系列データの分類(クラスタリング)に応用する.具体的には,時系列データを用いて,GP手法により時系列が生成される関数の形(非線形モデル)を近似する方法であり,クラスタリングの方法が簡略化できる可能性がある.GPにより近似度が改善された時系列モデルを用いてクラスタリングを実施する場合において,適合度が相対的に高い個体がプールに残されていることを積極的に利用する.すなわち,時系列に含まれるノイズや,時間軸の伸長縮小の影響により,同じクラスタに属する時系列集合に対しても一つの非線形モデルでは認識できない可能性があるので,複数の近似度の良好な個体による推定を同時に実施し,最終的な分類確定に用いている.応用例として,人工的に生成された時系列に対して時間軸の伸長縮小及びノイズの重畳を実施した時系列のクラスタリング,及び実際の株価セグメントの分類を示す.
著者
Kunihiro OGATA Tomoki MITA Takeshi SHIMIZU Nobuya YAMASAKI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E98-D, no.11, pp.1916-1922, 2015-11-01

Some unilateral lower-limb amputees, have through continued exertion, increase the foot reaction force of the sound leg. The asymmetric gait with a prosthetic leg may thus negatively affect the musculoskeletal health of the leg on the healthy side. Therefore, it is important for these amputees to learn how to adjust the balance of each foot load in training. The aim of this study is to develop a training support system visualizing floor-reaction forces using a color-depth sensor. The pose of the entire body of the amputee is measured by the depth sensor, and the floor reaction force is estimated based on Zero Moment Point (ZMP), which is calculated using the center of mass of the amputee. Evaluation experiments of the proposed method were performed and they confirmed the effectiveness of the estimation method and the training with the visualization of reaction force.
著者
渡辺 桂子 長嶋 祐二
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.1, pp.76-89, 2016-01-01

本論文では,医療用手話単語のデータベースの構築について述べる.手話通訳が必要とされる場面の一つに医療現場がある.医療用の手話単語は既に検討されているが,同じ意味の単語であっても書籍によって表現が異なっている,一般的に普及していない手話表現が多数存在している,手話単語の造語に統一性がないなどの問題点があり,手話表現が一般的に普及していない.著者らは,既存の手話単語の問題点を分析し,よりわかりやすい医療用手話表現を検討した.手話表現のわかりやすさを考慮し,動作の一貫性や表現の統一に注意して手話表現の検討を重ねた結果,1324単語の造語及び既存動作からの作成を行った.作成された手話表現は,全て3次元動作の収録を行い,アニメーション再生できるようになっている.3次元データで保存されているため,未登録単語があった場合,アニメーションの形態素合成で補えるようになっている.また,既存の手話表現とデータベースの手話表現の差異を形態素数を用いて検証した.その結果,手話表現の一致度は少なかった.これは,医療用の手話単語は既存の単語だけなく,部位や形状を用いて,わかりやすくしたためである.
著者
樋渡 勇太朗 松永 和輝 豊田 希 藪田 哲郎
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.4, pp.1085-1088, 2013-04-01

目隠しラバーハンド錯覚において,被験者の右手人差し指のタッチと左手へのタッチによる触刺激を同期して与えた方が,非同期で与えるよりも錯覚を誘発すると報告されているが,この刺激のずれは定量的に計測されてはいない.本論文では,ハプティックデバイスを用いて実験を行い,刺激の時間遅れを変化させ錯覚の感度を比較し,ずれによる影響を計測することができたので報告する.
著者
水科 晴樹 阪本 清美 金子 寛彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.10, pp.1640-1651, 2011-10-01

機器使用時のユーザの心理的ストレスを客観的に評価するために,心拍や皮膚導電率等の生体信号を用いる手法が提案されている.しかしそれらの手法には電極の装着等の煩わしさが伴うため,それ自体がストレスの原因となる可能性もある.その点において,眼球運動は非接触で計測可能であるため,ストレスの優れた指標になり得ると考えられる.本論文はそのための基礎的な知見を得ることを目的とし,多様な課題の遂行時における眼球運動を計測した.また,そのときの心理状態の主観評価も併せて行い,眼球運動の特性との対応を検討した.その結果,課題によって時間的な切迫感を与えた場合に,振幅の小さいサッカード眼球運動の分布における振幅の平均値と主観的な「焦り感」との間に正の相関が見られた.このことから,サッカード眼球運動の動特性が心理的ストレスの指標として利用できる可能性が示された.一方,課題の遂行に関連すると考えられる振幅の大きなサッカードの分布においては,眼球運動の動特性と心理状態との間に相関は見られなかった.このことから,心理状態は課題の遂行に関連しない振幅の小さい眼球運動により強く反映されると考えられる.
著者
水科 晴樹 村田 直史 阪本 清美 金子 寛彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J92-A, no.10, pp.677-689, 2009-10-01

機器使用時におけるユーザの心理的ストレスを客観的に評価することは,人間に優しいヒューマンマシンインタフェースを設計する上で重要である.しかし,従来提案されている心拍・脳波・皮膚電位等の生体信号をストレスの指標とする場合,電極の装着等の煩わしさが生じる.その点において,非接触で計測可能な瞳孔径は優れた指標になり得ると考えられる.また指標の汎用性を考慮すると,幅広い年齢層のユーザに適用可能なことが重要である.本論文ではその基礎的な知見を得るために,若年者と高齢者を対象に,多様な課題の遂行時における瞳孔径を計測し,そのときの心理状態の主観評価との対応を検討した.その結果,本研究で用いた3種類の作業負荷条件下においては,いずれの場合も負荷量の増大とともに瞳孔径変動量が増大した.また,タイムプレッシャーを与えた場合と聴覚刺激の識別難易度を操作した場合においては,心理的ストレスの要因となり得る「不安感」の主観評価と瞳孔径変動量との間に相関が見られた.瞳孔径変動に関しては,定性的には若年者と高齢者でほぼ同様の挙動が観察されたため,心理的ストレス指標として幅広い年齢層に適用できる可能性が示された.
著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.1, pp.23-34, 2016-01-01

縦スクロール型の日本語電子リーダーにおいて,5〜40文字/行の行長変化がもたらす読み速度及び眼球運動への影響を検証した.読み速度は行長の伸長とともに増加し,最も短い5文字/行で最小,最も長い40文字/行で最大となったが,20文字/行付近で上限に至る傾向が認められた.読み速度の行長依存性は「停留時間」「順行サッカード長」「逆行による過剰停留数」「改行運動中の過剰停留数」のバランスで決定されることがわかった.また,行長が長いほど,停留時間は短く順行サッカード長は長くなって読み速度向上に寄与する一方で,逆行による過剰停留及び改行運動中の過剰停留は増えて読み速度の低下をもたらすというトレードオフの関係が見出された.トレードオフ関係の妥協点を最適行長とすると,本研究における文字サイズ4.4mm及び行高6.0mmの縦スクロール型日本語電子リーダーの最適行長は,20〜29文字/行と結論付けられた.
著者
高野 裕士 鈴木 健嗣
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.1, pp.67-75, 2016-01-01

本研究では,他者と表情を共有するための新しい装着型インタフェースを開発し,表情によるコミュニケーションが困難な方々への支援機器の実現を目指す.開発したインタフェースは顔面上を伝播する表面筋電位から得られる生体信号のパターンに基づき表情を識別し,LEDや振動デバイスを通じて実時間で表情識別結果を提示することで,自身や他者の表情を知覚することを支援し,共有することを可能にする.ここでは,表情の中でも特にコミュニケーションに重要だと考えられる笑顔に着目し,笑顔の識別及び共有が可能であるかを明らかにする.また,取得する表面筋電位は乾式電極により前頭部及び側頭部上の領域から複数チャネルを通じて計測する手法を提案する.これを頭部装着型インタフェースとして実装することで,使用者の自由な動作が可能な空間的制約の小さい計測を実現する.開発したインタフェースの性能を検証するため,複数の評価実験を行い,提案した表情識別手法が頭部の動きや発話,頭部姿勢に対して頑健であることを明らかにした.更に実証実験を行い,振動提示による表情の共有が視覚障害者の支援に有効であるという結果が示唆された.
著者
Naoki OYAMA Sho KANEKO Katsuaki MOMIYAMA Fumihiko HIROSE
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Electronics (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E94-C, no.12, pp.1838-1844, 2011-12-01

Current density-voltage (J-V) and capacitance-voltage (C-V) characteristics of P3HT/n--silicon heterojunction diodes were investigated to clarify the carrier conduction mechanism at the organic/inorganic heterojunction. The J-V characteristics of the P3HT/n--Si junctions can be explained by a Schottky diode model with an interfacial layer. Diode parameters such as Schottky barrier height and ideality factor were estimated to be 0.78 eV and 3.2, respectively. The C-V analysis suggests that the depletion layer appears in the n--Si layer with a thickness of 1.2 µm from the junction with zero bias and the diffusion potential was estimated at 0.40 eV at the open-circuit condition. The present heterojunction allows a photovoltaic operation with power conversion efficiencies up to 0.38% with a simulated solar light exposure of 100 mW/cm2. The forward bias current was enhanced by coating the Si surface with a SiC layer, where the ideality factor was improved to be the level of 1.451.50.