著者
谷口 忠大 中村 仁美 熊谷 歩 矢野 史朗
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.37-56, 2014-06

In this paper, we proposed a novel serious game for decentralized autonomous electric power network called i-Rene (inter intelligent renewable energy network). Renewable energy sources and micro energy-storages have been attracted in years past. We have proposed a concept which not only improves energy independence but also achieves an optimal allocation of renewables by introducing market mechanisms based on artificial learning multi-agent system. Although such decentralized network would play an important role to install further renewable energy, there is no similar system in this real world today. Many people are unfamiliar with such renewable energy network. It means that the many people are not ready to adopt such decentralized autonomous electric power network. This has been an invisible barrier to install the new electric power network. To solve this problem, we propose to use a serious game. We developed a handon game simulating i-Rene based on serious game concepts. We evaluate the performance of this platform through two experiments.
出版者
朝日麦酒
巻号頁・発行日
0000
著者
志田 泰世 野口 久美子 金子 潤子 金沢 宏 吉川 博子
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.184-187, 2005
被引用文献数
2

平成15年12月30日, 新潟市民病院の神経内科と整形外科の混合病棟の入院患者47名中13名に下痢, 嘔吐の症状が出現した. 準夜勤務者 (3名) にも同様の症状が認められた. 病棟発生調査とおよび脱水症状の患者への治療が開始された. 出勤していないスタッフにも同様の症状が多いことがわかった. 緊急対策会議を開催し, 患者隔離・スタンダードプリコーションの徹底及び厳重な接触感染予防策が実施された. 胃腸炎の原因はノロウイルスであることが判明した. 1月8日には有症状患者は0となり, 10日患者の隔離解除・平常業務体制となった. ノロウイルス感染の症状は, 嘔吐69%, 下痢66%といわれ, 成人では下痢, 小児では嘔吐が多いとされている. そのため, ノロウイルスの主要感染ルートは, 糞口感染で, 高齢者ではおむつ交換時, 汚染された水や貝 (二枚貝) で, 時に飛沫による感染が推定されることから, 注意が必要である.
出版者
日経BP社
雑誌
日経Windowsプロ (ISSN:13468308)
巻号頁・発行日
no.101, pp.54-59, 2005-08

この4月に情報システム部門に配属されたタカシ君は,作業手順書に沿ってルーチン・ワークをこなしていた。ユーザー・アカウントの登録と抹消,システムのバックアップなどである。しかし,仕事をしていても,どうも充実感がわかない。そこで同じ部署の先輩技術者アキコさんに,相談を持ちかけた。タカシ:先輩。
著者
佐谷 修 水越 正人 羽野 卓三 有田 幹雄 上野 雄二 西尾 一郎
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.110-113, 1997-02-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
20

永久ペースメーカーを植え込んだ連続297例について, 高齢者と非高齢者における臨床的特徴とペースメーカー管理上の問題点を検討した. 平均年齢は67±13歳で75歳以上が30.9%を占めていた.原因疾患は洞機能不全症候群36.7%, 房室ブロック58.9%, 徐脈性心房細動4.4%であった. 植え込み時の電圧閾値, 心内R波と年齢には明らかな相関を認めなかった. ペースメーカージェネレーター交換時には非高齢者において初回に比べ電圧閾値の上昇, リード抵抗値の低下を認めたが両者ともに心内R波には明らかな変動は認められなかった. 術後の長期経過中にはテレメトリーを行い慎重な対応が必要ではあるが, 高齢者においても永久ペースメーカーは安全に管理できると考えられた.
著者
桝井 幹生 MIKIO MASUI
巻号頁・発行日
vol.43, pp.31_a-23_a, 1991-11-19
著者
桝井 幹生 Mikio Masui 女子短期大学部
巻号頁・発行日
vol.37, pp.33_a-19_a, 1985-11-25
著者
Saito Shinsuke
出版者
日本プランクトン学会、日本ベントス学会
雑誌
Plankton & benthos research (ISSN:18808247)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.160-166, 2009-11-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

Density and adult ratio of the symbiotic harpacticoid copepod, Idomene purpurocincta, living in the colony of the compound ascidian host, Aplidium yamazii, were investigated on the specimens taken from a boulder shore of Tosa Bay, western Japan, to know how these ecological parameters of the symbiont were related to the host size. Field collection of the host ascidian was carried out during the low tide in every spring tide from December 2004 to August 2006. All of the copepods isolated from the hosts using menthol were enumerated according to ontogenetic stages. The ascidian host colonies appeared from January to June 2005 and from December 2005 to August 2006. The symbiotic copepod was found in all of the hosts with few exceptions even at the initial appearance of the hosts in each season. These facts suggest that the copepod entered the host immediately after the colony formation. The density of the copepod in a host was usually >103 individuals per gram of host in dry weight. An exponential negative correlation was seen between the copepod density and the host size, and the density varied less as the host size increased. The adult ratio of the copepod also greatly varied in small hosts and tended to converge to about 25% with increase of the host size, and was negatively correlated with the copepod density. The reason for these host size-related copepod density and adult ratio may be explained by recruitment of nauplii in a host and migration of adults among hosts.
著者
大阪鉱山監督局 編
出版者
鉱業社
巻号頁・発行日
vol.昭和8年7月1日現在, 1933
著者
木下 正弘
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.317-371, 2007-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
高崎 章裕
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.14-14, 2011

I はじめに 本研究では、沖縄県北部の名護市辺野古区への移設が計画されている普天間飛行場代替施設の建設問題と沖縄県国頭郡東村高江のヘリパッド移設問題をめぐる環境運動を取り上げる。これまでの沖縄における基地移設問題は、日本とアメリカが形成する安保体制に基づく、そして時には安保を越えた米国主導の世界国際システムを維持するための要としての米軍基地の存続が、沖縄に厳しくのしかかってきた。そのため、政治学や国際関係論の議論が必要不可欠であった。他方で、基地収入などによる外部依存経済体制の沖縄の地域構造を、沖縄の自治や内発的な発展の模索を目指した研究がおこなわれてきた。 しかしながら、基地問題を含めた沖縄の環境問題研究については、多くの場合、保護・保全という側面ばかりが強調されてきた。それは、沖縄の豊かな環境や生物多様性が乱開発や基地建設に脅かされることで、「現場」における緊急な保護・保全の対応が求められたからである。言い換えれば、市民が「現場」での対応に追われたことで、環境と地域住民のローカルな関係性が評価されることは少なく、グローバルで普遍的な価値を見出す視点が重要視されてきた。 そこで、本研究では、辺野古と高江の座り込み運動を事例とし、空間スケールの視点から分析を行うことで、運動の展開過程とそれらの環境運動がそれぞれの地域とどのような関係性を持っているかを明らかにすることを目的とする。II 辺野古をめぐる反対運動の展開 1996年の「沖縄に関する特別行動委員会」の最終報告で宜野湾市の普天間飛行場の全面返還が発表されたことで、辺野古沖への移設問題に対する反対運動が展開されることとなる。翌97年1月には、辺野古区民を中心に27名が参加して、「ヘリポート建設阻止協議会」が結成され、この協議会は後に、通称「命を守る会」としての役割を担うこととなる。それ以降、地元集落だけではなく、名護市民の動きが急速に活発化し、4月には「ヘリポート基地を許さないみんなの会」、5月には「ヘリポートはいらない名護市民の会」が結成され、市民投票推進協議会結成への足がかりとなる。 1997年12月21日の市民投票結果は、条件付き反対を含めて過半数が反対、無条件反対のみで過半数を占めた。反対派の市民グループとしては、「命を守る会」の他に、旧久志村北部の「二見以北十区の会」、名護市西部とくに市街地女性を中心とした「ヤルキーズ」(命どう宝ウーマンパワーズ)、名護市東部を中心に活動した「ジャンヌの会」などが中心となって活動を行った。中でも「ジャンヌの会」の呼びかけで沖縄をつなぐ全国的なネットワークが形成され、5月8日から10日に、東京大行動を行った。県内20団体、124人の沖縄女性が参加した。市民投票の1年後には、「新たな基地はいらないやんばる女性ネット」が形成された。 2000年以降になると、ジュゴン保護関係団体や世界自然保護基金日本委員会(WWFジャパン)などによる自然保護運動が沖縄の反基地運動・平和運動において無視できない大きなうねりを生み出した。III 高江をめぐる反対運動の展開 沖縄本島北部の山や森林など自然が多く残っている地域は、やんばると呼ばれ、東村高江はそのやんばるの中に存在する。人口は150名、そのうち中学生以下が約2割を占めている。先述の1997年のSACO合意により、北部訓練場の約半分を返還する条件として、返還される国頭村に存在するヘリパッドを、東村高江へ移設することが計画されている。現在でも東村には15か所のヘリパッドが存在しており、そこへ新たに6か所のヘリパッドの建設が予定されている。 高江の住民は2006年にヘリパッド反対の決議を行い、計画の見直しを要請してきた。2007年7月2日、防衛局は工事を着工したことで、その日から高江住民は座り込みによる工事阻止行動を続けている。2007年8月24日に、「ヘリパッドはいらない住民の会」が設立されているが、高江集落の規模から考えてみても、その中心となっている住民はわずか数世帯である。しかも、2008年11月、国は座り込みが工事の妨げになっているとして、住民ら15名に対し、通行妨害禁止の仮処分を那覇地裁に申し立てるなど、座り込みを維持するためには、支援団体によるサポートが不可欠である。その中心を担っているのは、奥間川流域保護基金のメンバーを中心とした沖縄・生物多様性市民ネットワーク、沖縄平和運動センターなどが、現地での座り込みのサポートを行ったり、防衛局への異議申し立てなどを行っている。 報告では、辺野古・高江をめぐる座り込み運動の空間スケールおよび、運動主体の関係性について比較をおこなうことで、現在運動の置かれている状況の分析をおこない、運動が抱えている課題について検討していく。
著者
小若女 優介 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.296, pp.37-42, 2011-11-10

近年のインターネットの普及にともない不正侵入やウイルスなどが社会問題となり,ユーザのセキュリティへの意識が高まり,様々な技術的な対策がとられてきた.しかし,そのような対策を活かすためにはユーザ認証に用いるパスワードに高い強度のものを設定し,運用する必要がある.1人の人間が扱うIDとパスワードの組み合わせはWebサービスの発展と共に増加しており,その全てにこれらの条件を満たすパスワードを設定,運用していくのは非常に難しい.そのためについ強度が低いパスワードを設定しがちである,この問題を解決するため,本論文では携帯電話に内蔵されている非接触ICの"FeliCa"を用いて,ユーザがパスワードを投入しなくても自動的にランダムな認証キーを発生させることで個人認証を行える方式を改良し,その効果を実験的に検討する.具体的な改良点としてはRSA暗号を導入することによる通信内容の保護,電子署名の導入による改竄防止の2点である.これにより改良された認証方式が有効であるか検証するためにプロトタイプを試作し生成される認証キーに偏りがないか,またネットワーク上を流れるパケットを盗聴して悪用できないようになっているか実験により確認を行った.以上の実験結果から本システムの安全性を検証することが出来た.