著者
吉田 幸雄
出版者
大阪成蹊大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13489208)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.81-93, 2003

電子自治体構築の最重要基幹システムはGIS(地理情報システム)であるといってよい。GIS構築で重要なのは自然言語で表現された位置情報(住所や地番等)を空間言語で表現された位置情報(座標)に変換するジオコーディングの導入である。なかでも最も頻度高く利用される住所を座標変換するアドレスジオコーディングの効率化・精度向上のためには「住居表示」制度の普及が重要である。京都市では中心4区において伝統的な住所表示方法(交差点方式と町名地番方式の二重構造)が今も利用されているため、市域全体に住居表示が実施されていない特異な都市である。ところが、京都市の住所表示方法にふさわしい住居表示メニューが「住居表示に関する法律」では実際には用意されていることを明らかにし、次いで若干の改良を行えば京都の伝統を残したままの住居表示が実施可能であることを明らかにする。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年12月21日, 1900-12-21
著者
曽我 朋義
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.67-69, 2015 (Released:2015-10-15)
参考文献数
7
著者
柴田 文明 長沢 博
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.808-818, 1971-09-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
江島 泰子
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は複雑に交錯する19世紀の政治・社会さらに文学の様相に対して、聖職者像というテーマによって補助線を引くことで、個々の作家の特異性を浮かび上がらせるとともに、ひいては19世紀文学の多様性を新たな角度から検証することを企図した。19世紀のカトリック教会の状況を制度の面から考察するとともに、実在の司祭像をとおして当時の精神性を考究した。司祭像研究については、個々の作家に特化したもの、あるいはマイナーな作者までも含めての概説書は存在するが、本研究のようなかたちでの先行研究は未だない。本研究の構成は、以下のとおりである。第一部「政教条約下の教会と聖職者」では収集した宗教・社会関連資料を駆使してカトリシスムの組織・動向・精神性研究を行い、文学が描いた司祭像のより深い理解を意図した。第二部「反自然としての聖職者縁」では、ミシュレとゾラを結びつけて検討することで、19世紀反教権主義の一系譜を示し、二人の作家の共通性と差異を明確にした。第三部「『絶対』の人、過去の人」は、ユゴーとルナンの「司祭なるもの」をめぐる思索に関する考究である。第四部「信仰あるいは信仰の誘惑と聖職者像」では、サント=ブーヴとユイスマンスを取り上げ、肉欲の懊悩と信仰と関連して司祭像がどのように把握されているのかを調べた。複数の作家の司祭像をまとめて検討したことで、19世紀フランス文学のダイナミズムの一端を明らかにできた。なお、ルナンに関する論文は、『ルナン学会誌』(Bulletin de la Societe des etudes renaniennes)に掲載することができた。またその論文が認められ、2009年7月のフランス学国際協会(AIEF)のルナン分科会での発表を依頼された。
著者
Nobuyuki KANNO Yasutomo HORI Yuichi HIDAKA Seishiro CHIKAZAWA Kazutaka KANAI Fumio HOSHI Naoyuki ITOH
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.15-0435, (Released:2015-11-26)
被引用文献数
5

The clinical utility of plasma natriuretic peptide concentrations in dogs with right-sided congestive heart failure (CHF) remains unclear. We investigated whether plasma levels of atrial natriuretic peptide (ANP) and N-terminal pro B-type natriuretic peptide (NT-proBNP) are useful for assessing the congestive signs of right-sided heart failure in dogs. This retrospective study enrolled 16 healthy dogs and 51 untreated dogs with presence (n=28) or absence (n=23) of right-sided CHF. Medical records of physical examinations, thoracic radiography, and echocardiography were reviewed. The plasma concentration of canine ANP was measured with a chemiluminescent enzyme immunoassay. Plasma NT-proBNP concentrations were determined using an enzyme immunoassay. Plasma ANP and NT-proBNP concentrations in dogs with right-sided CHF were significantly higher than in healthy controls and those without right-sided CHF. The plasma NT-proBNP concentration >3,003 pmol/l used to identify right-sided CHF had a sensitivity of 88.5% and specificity of 90.3%. An area under the ROC curve (AUC) was 0.93. The AUC for NT-proBNP was significantly higher than the AUCs for the cardiothoracic ratio, vertebral heart score, ratio of right ventricular end-diastolic internal diameter to body surface area, tricuspid late diastolic flow, and ratio of the velocities of tricuspid early to late diastolic flow. These results suggest that plasma ANP and NT-proBNP concentrations increase markedly in dogs with right-sided CHF. Particularly, NT-proBNP is simple and helpful biomarkers to assess the right-sided CHF.
著者
河原 信之
出版者
丹波史談会
雑誌
丹波
巻号頁・発行日
no.17, pp.27-33, 2015
著者
和田 忍
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
no.81, pp.269-292, 2015

アルフリッチによる『聖人伝』(Ælfric Lives of Saints)には,「呪術について」という説話が収録されている。この説話の中にはhæðen 'heathen' の語が5 度出現し,聖書的な文脈での「異教徒」の意味で使用されている。本論では,アルフリッチがhæðen という語彙に上述の意味に加えて,ヴァイキングの存在も含めていると考えられることを示す。アルフリッチは,この「呪術について」の説話において,ヴァイキングを示す「デーン人」(ða Denisca 'the Danes')という語を使用していない。それ故,彼は直接的にヴァイキングを言及していない。しかし,このテキストにおいて,hæðenとともにscucca(sceocca)といった語彙を取り上げて分析すると,アルフリッチはこれらの語彙を通じて,ヴァイキングを意識していることがわかる。そして,アルフリッチは,キリスト教の教理を浸透させるという説教集の目的とは別に,この呪術についての説話を通じて,ヴァイキングがイングランド人に対して脅威となる異教徒であると示唆している。
著者
飯野 勝則
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.102, pp.11-21, 2015

<p>ウェブスケールディスカバリー(WSD)は多層的なスケール概念を包摂したシステムである。そのスケールには,「実体」と「見かけ」の2種類が存在している。WSDの誕生には,それ以前のブロードキャストサーチや横断検索,ディスカバリーサービスの存在が影響を与えている。WSDにはファセットナビゲーションの主題項目など,利便性を高めることのできる機能が存在するが,一方で「見かけ」のスケールに起因するような課題も存在する。図書館はWSDのスケーラビリティを正しく理解し,利用者にとって適切な提供環境を構築していく必要があるだろう。</p>
著者
久保田 肇
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
Discussion Paper, Series B
巻号頁・発行日
vol.108, pp.1-34, 2012-12

Gale(1955) とNikaido(1956a) は独立にゲール・二階堂の補題を証明し、それを利用してn 次元ユークリッド空間Rn を財空間とする経済における競争均衡の存在証明を行った。そして、ドブリュー(1959、第5 章) では、ゲール・二階堂の補題を用いるGale(1955) とNikaido(1956a) の議論に沿って、Rn を財空間とす る経済における競争均衡の存在証明を行い、一般均衡理論の文献においてゲール・二階堂の補題を著名にした。Nikaido(1956b,57b,59) では、更に、Rn におけるゲール・二階堂の補題をノルム空間や局所凸線形位相空間にまで一般化した。この、有限次元空間におけるゲール・二階堂の補題を証明した直後に無限次元空間までゲール・二階堂の補題を一般化したという事実は、驚くべき事である。無限個の財がある経済における競争均衡の存在問題はPeleg-Yarri(1970)とBewley(1972) から開始されたのであるが、Debreu(1954) 同様に、これらよりも10 年以上先に既に無限個の財がある経済を取り上げていたのである。そこで本稿の目的はNikaido(1956b,57b,59) による無限次元空間のゲール・二階堂の補題を再考して、1 つの一般化の方向を議論する事である。
著者
高嶋 孝倫
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2003-03

制度:新 ; 文部省報告番号:甲1794号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2003/3/24 ; 早大学位記番号:新3572
著者
部谷 修平 久住 憲嗣 石原 亨 神山 剛 中西 恒夫 福田 晃
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2011-SLDM-149, no.2, pp.1-6, 2011-03-11

本論文では AndroidOS 上で動作するアプリケーションの省電力化のためのプロファイリング手法を提案する.従来の消費電力分析技術は分析のために対象システムを稼働させなければならなかったり,計算負荷が大きく手軽ではなかった.またシステム全体の電力しか分析できず,ソフトウェアのクラスやメソッドレベルでのボトルネックの発見には役に立たなかった.本手法はリソース消費ログから消費エネルギーを見積もる軽量な線形モデル式をもとにしているためシミュレーションで手軽にできる.またメソッド単位で電力を分析できるという特徴を持つ.本手法の中で電力分析のための侵襲性の異なる 2 種類のログの取り方を示す.本論文の最後で提案手法についてログの取得方法,誤差と侵襲性について評価した結果,それぞれのログの取得方法について精度と侵襲性の関係を明確化できた.