著者
内村 公大 大木 公彦 古澤 明
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, no.3, pp.95-112, 2007-03-15
被引用文献数
1 2

鹿児島県八重山地域の地質層序を明らかにするために詳細な地質調査を行い,点在する鮮新統湖成層(郡山層)の対比を試みた.その結果,この地域に12の地層単元が識別され,郡山層は下位より厚地泥岩部層,峠砂岩部層,湯屋泥岩部層,花尾凝灰角礫岩部層に分けられた.また,郡山層堆積時に貫入した安山岩類(茄子田安山岩類)が識別され,湯屋泥岩部層中に2枚の火砕流(草木段火砕流・宮脇火砕流)が認められた.宮脇火砕流からは2.5Ma前後のK-Ar年代測定値が得られた.一方,八重山地域に分布する郡山層の珪藻化石群集として,湯屋泥岩部層最下部からStephanodiscus astraea群集,湯屋泥岩部層下部ではCyclotella michiganiana群集,宮脇火砕流を挟在する湯屋泥岩部層上部ではAulacoseira ambigua群集が認められた.火砕流と珪藻化石群集の対比から八重山地域に点在する郡山層はほぼ同時代に堆積した湖成層であることが明らかになった.

2 0 0 0 高原日記

著者
河上 徹太郎
出版者
文藝春秋
雑誌
文學界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, 1957-03
著者
坂東 慶太
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.638-646, 2012
被引用文献数
3

近年,論文レベルの客観的評価指標を求める要請が高まっている。その背景には,ソーシャルメディアが研究目的に利用され始めたことと,オープンアクセス推進により,Webに学術情報が流通し始めたことがある。研究者は学術コミュニケーションと研究ワークフローの場をWebへとシフトしてきた。このWeb時代の要請に応えて提唱されたのが,新たな研究評価指標「altmetrics」である。altmetricsは,ソーシャルメディアを活用して,被引用数以外の研究インパクトを「論文レベル」でリアルタイムに計量化する。altmetricsツールの開発,Twitterによる引用予測といった研究を通じて,伝統的な評価指標を補完する新たな指標として発展の可能性をもつaltmetricsは,一方でまだ初期の段階にある。altmetricsが定着するには「オープンアクセスとの共存共栄」がキーポイントになると考える。altmetricsをめぐる経緯と現状,ソーシャルメディアとの関係性,オープンアクセスとの関係性,といった動向を通じて,altmetricsの可能性を概観する。
著者
西谷弥兵衛 著
出版者
新興亜社
巻号頁・発行日
1942
著者
白山清太郎 編
出版者
ハヤマ楽器店
巻号頁・発行日
1913
著者
参謀本部 編
出版者
東京偕行社
巻号頁・発行日
1912
著者
内田茂文 編
出版者
欧亜通信社
巻号頁・発行日
1919
著者
今岡純一郎 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1916
著者
池田 啓子 川上 潔 佐竹 伸一郎
出版者
兵庫医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

Naポンプα2サブユニットは脳(アストロサイトと海馬の錐体細胞)に高発現し,家族性片麻痺性偏頭痛2型(FHM2)の原因遺伝子である。常染色体優性遺伝形式のFMH2は痙攣や小脳症状を合併する。研究代表者はその病態解明と新しい治療法・治療薬の開発を目指し,α2サブユニット遺伝子ノックアウトマウスを用いて解剖・組織学的解析,電気生理学的解析を行った。ノックアウトマウスでは皮質拡延性抑制 (CSD)の誘発閾値が低い傾向が観察された。また,ヒトで見つかる遺伝子変異をマウス相同部位に導入したトランスジェニックマウス3種類の作成と,疾患モデルマウスとしてのスクリーニングを行い,今後の研究の基盤作りを試みた。
著者
山崎 浩 倉持 利明
出版者
国立感染症研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

南米チリは世界有数の養殖サケ・マスの生産国であり、わが国はそのサケ・マスの主要な消費国である。チリに分布するサケ・マスにはヒトに寄生する裂頭条虫の感染が知られており、これらのサケ・マスを感染源とする裂頭条虫症の発生が懸念されている。本研究では、チリ南部のプエルト・モンのジャンキウエ湖、ならびにパンギプジ湖に生息するサケ属や在来魚における裂頭条虫幼虫の寄生状況等を調査した。その結果、ギンザケやニジマスに多数の裂頭条虫幼虫の感染が確認され、筋肉内からも幼虫が検出されたことから、チリでは広節裂頭条虫による感染源がサケ類と推定された。
著者
下条 誠 牧野 了太 小川 博教 鈴木 隆文 並木 明夫 斎藤 敬 石川 正俊 満渕 邦彦
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2002, 2002
被引用文献数
3

神経系を介して生体系と機械系を一体化しようとする試みは, 医用生体工学の中でも最も注目を浴びている領域の一つである。しかしながら, いまだ世界において実際に遠隔地にある外部機器と生体の感覚神経を接続し, 人工感覚を生成するシステムを作成した報告は全く見あたらない。本研究では, 遠隔地にあるロボットハンドを被験者がネットワーク経由で操作を行い, ハンドと対象物との接触情報を, 再度ネットワーク経由で被験者の触感覚神経を刺激することで, ハンドに加えられた感覚刺激を自分の手に感覚が加えられたものとして感じる事を可能とするシステムを開発し, 実験に成功した。本報告ではこの実験システムに関して報告する
著者
栗原 昌子
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡国際大学紀要 (ISSN:13446916)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.55-62, 2000-02-02

チリが1980年代に経験した対外債務危機は民間債務比率の高さ, 危機発生に繋がる経済政策の失敗など, 1997年のアジア通貨危機との類似点が多い。また, チリは対アジア貿易依存度が高いにもかかわらず危機の影響が軽微であった。これにはチリが独自に採用している短資流入規制が有効に機能したとの評価があり, 新興市場の通貨危機予防策としてこの規制が注目を集めている。しかし, 危機の伝染を回避できたのはこの規制導入の効果だけによるものではない。チリが80年代の危機を教訓に金融システムを再建し, 競争力のある為替相場を導入, 節度あるマクロ経済運営に努めたからに他ならない。短資流入規制はそうした文脈のなかで採られた政策手段のひとつである。チリの経験は, 金融のグローバル化が一層進展するなかで新興市場国が通貨投機の標的になることを回避する上で示唆に富むものである。
著者
高野 敦 松林 三和子 松田 淑男 高野 千尋 小畑 貴稔 森川 洋
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集A編 (ISSN:18848338)
巻号頁・発行日
vol.79, no.801, pp.682-690, 2013 (Released:2013-05-25)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

A high strength bolt fastening system for satellite structures has been developed. This fastening system enables high frictional strength by adopting titanium bolts with high strength and low torque-coefficient, as well as shims with high friction coefficient. Low torque-coefficient of the titanium bolts is achieved by PTFE (Polytetrafluoroethylene) solid-film lubricant, which is coated on the bolts. High friction coefficient of the shim is achieved by surface roughening by etching. To verify the design of the fastening system, long-term preload test, torque-coefficient test and vibration loosening test (Junker's test) were conducted and successfully completed. In addition, the fastening system was applied to a development model of satellite structure and was verified by mechanical environmental tests (static load test, system vibration test and thermal vacuum test). The observation showed no evidence of slip or alignment deviation. Thus, a conventional reamer-bolted-fastening system can be replaced with the developed high strength bolt fastening system that saves manufacturing period of satellites and furthermore enables the satellites to be competitive in terms of cost, delivery and performance.
著者
水崎 博明
出版者
福岡大学
雑誌
福岡大學人文論叢 (ISSN:02852764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.553-606, 2009-06
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1698, pp.32-35, 2013-07-08

半円柱の天窓からは陽光が注ぎ込み、曲線を描いて備えつけられたスクリーンは、コンピューターグラフィックスによる紺青の海を映し出す。かつては結婚式で使われていた空間を改装した建物にいるのは、100人を超える起業家たちだ。 ここはシリコンバレーでは…