著者
藤澤 功 Erick Chandra 出口 利憲 田島 孝治
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1285-1290, 2017-06-21

本稿では,環境モニタリングシステムをRaspberry Piと呼ばれるシングルボードコンピュータを用いて実現した結果について述べる.この方法により,測定対象のセンサデータだけではなく画像も取得可能である.しかし,電力の供給が困難な場所では,測定を行うデバイスはバッテリー駆動が必要である.そのような場合は消費電力の問題で長期運用は困難である.そこで,本稿ではデバイスを間欠動作させるハードウェアを試作し解決を図った.結果,一日16回モニタリングを行う場合,モバイルバッテリーで3ヶ月以上動作可能であることが明らかになった.
著者
齊藤 鉄也
雑誌
じんもんこん2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.157-164, 2019-12-07

本論文では,写本に出現する全仮名字母の分布を比較し,大島本源氏物語の書写者の検討を試みる.調査対象とした写本は大島本源氏物語と,飛鳥井雅康筆とされる『辟案抄』,『伊勢物語』,書陵部蔵三条西家本『源氏物語』「早蕨」,高松宮家本『源氏物語』「朝顔」である.写本ごとの仮名字母の分布を,統計学手法を用いて比較した結果からは,飛鳥井雅康筆とされる写本間の距離は互いに近いこと,大島本53巻の中には,飛鳥井雅康筆写本と同程度に距離が近い写本は存在しないこと,を明らかにした.加えて,「宮河印」のある大島本源氏物語写本の一部は互いに距離が近いことを明らかにした.
著者
市丸 雄平 鳥居 美佳子 高山 覚 小宮 敏明 坂本 昭 Ichimaru Yuhei Torii Mikako Takayama Satoru Komiya Toshiaki Sakamoto Akira イチマル ユウヘイ
出版者
東京家政大学生活科学研究所
雑誌
東京家政大学生活科学研究所研究報告 (ISSN:09145192)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.33-36, 2013-07

東京家政大学生活科学研究所研究報告は、本研究所の本年度の活動成果を取りまとめたものです。本研究報告の内容の一部は、別途学会誌等に発表されることがありますのでご了承ください。
著者
小池 英樹
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.789-794, 2010-07-15

本稿ではテーブルトップインタフェースに利用されているマルチタッチの実現手法について解説し,また,テーブルトップインタフェースのアプリケーション例を紹介する.
著者
周 国龍
雑誌
鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要 人文科学・社会科学編 = Journal of Suzuka University and Suzuka Junior College Humanities and Social Sciences (ISSN:24339180)
巻号頁・発行日
no.1, pp.73-82, 2018-03-15

日本語の動詞の否定過去形は「~なかった」で、中国語の否定過去形は「没~」にあたると一般的に認識される。しかし、「知らなかった」は「没知道」にしたら、間違いになる。必ず「不知道」で対応しなければならない。このずれから誤用が生じている。双方とも瞬間動詞の性格と状態動詞的な性格を有する。本稿はその両面から分析した。その結果、瞬間動詞の性格を有する部分に双方が対応する文法形式が存在するが、状態動詞的な性格を有する部分にずれがあり、そこから誤用が生じていることを突き止め、その原因を明らかにした。
著者
呉 健朗 宇野 広伸 本岡 宏將 樋口 恭佑 宮田 章裕
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.43-44, 2019-02-28

従来のVR車椅子シミュレータは,視覚と動きのフィードバックの両方を同時に提示することが難しかった.この問題を解決するために,我々は,HMD上のVection誘発映像と,電動車椅子の低自由度動作を組み合わせたバリアシミュレータを提案してきたが,対応しているのは坂の上り・下りのシミュレーションのみであった.本稿では,シミュレータを新たに凹凸バリアに対応させたことと,実装したシミュレータにより,ユーザが平地を走行した場合でも,凹凸道を通過したかのような感覚を得ることができるかどうか検証したことについて報告する.
著者
有間 英志 三輪 忍 中田 尚 中村 宏
雑誌
研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.2015-ARC-214, no.7, pp.1-6, 2015-01-22

近年,不揮発性メモリや 3 次元積層技術等デバイス技術の進歩によって,これまで以上に大容量のメモリをオンチップに実装することが可能となりつつある.また,この様な大容量メモリをラスト・レベル・キャッシュ (LLC) として用いる利用法が提案され,大幅な性能向上が可能であることが示されてきた.しかし,これまでの大容量 LLC に関する先行研究では,TLB ミスペナルティの影響については,十分な考慮がなされてこなかった.LLC の大容量化に伴い,LLC 上に格納されたデータの内,当該ページアドレスが TLB 上に存在しないものの割合は増大する.その様なデータがアクセスされると TLB ミスが発生し,キャッシュもしくはメインメモリ上に存在する当該ページテーブルエントリへのアクセスが発生する.この TLB ミスペナルティの影響を削減することは,今後 LLC の大容量化がさらに進むにつれて極めて重要となる.そこで本研究では,大容量 LLC 上において,ページテーブルエントリを保持するラインの存在割合を最適化し,ページテーブルへのアクセスの殆どを LLC 上でヒットさせることによって,TLB ミスペナルティの削減を目指す.本稿では,これを行うためのキャッシュリプレイスメントアルゴリズムを検討し評価を行った.
著者
BAXTER James C.
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
アジア太平洋地域におけるグローバリゼイション、ローカリゼイションと日本文化 Volume 3
巻号頁・発行日
pp.v-xiii, 2010-03-30

Globalization, Localization, and Japanese Studies in the Asia-Pacific Region : Past, Present, Future, Chinese University of Hong Kong, 2005年9月30日-10月4日
著者
久保 喜計
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.411-434, 2013-03-01

[Synopsis] Leptocephali collected by the sirasu fishery called "Patti-Ami" from Kada, Wakayama-city to Gobo-city were examined taxonomically, and an annotated checklist of the species represented by these specimens is provided. As a result, a total of 16 species in 2 orders with 7 families were recorded, of which 6 species name, Elops hawaiensis, Albula vulpes, Conger myriaster, C. japonicus, Muraenesox cinereus and M. bagio, were identified in this research. We must investigate morphologically and genetically, or need make conduct a cultural experiment.