著者
吉冨 徹
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:研究活動スタート支援 2010-2011
著者
宮下 一博
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.214-218, 1991-06-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
8
被引用文献数
2

The purposes of the present study were to explore the possibility of typing need for uniqueness proposed by Snyder and Fromkin, and to examine the characteristics of these types. New items measuring need for uniqueness, the Japanese version of the need for uniqueness scale developed by Snyder and Fromkin, and the mental set scale for creativity by Mishima et al. were administered to 224 university students. By means of various statistical analyses, a new reliable and valid scale for measuring need for uniqueness (Uniqueness Scale) was constructed. In accordance with this scale, need for uniqueness was divided into four types: (a) going my way (calm) type; (b) repressed type; (c) self-exhibited type, and (d) self-centered type. Among these types, going my way and self-exhibited types were seen showing higher scores in mental set scale for creativity.

2 0 0 0 OA 國民之友

出版者
民友社
巻号頁・発行日
vol.第3集, 1889
著者
多ゝ納 道子
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.127-137, 1995-12-25

本報では,現在小・中規模校が大部分を占め,将来においてはさらに学校規模の縮小が予測されている島根県の技術・家庭科担当教員の指導実態と意識を明らかにし,男女共学の技術・家庭科を推進するための課題を把握することを目的としている。調査結果として,つぎのようなことが明らかとなっている。技術・家庭科担当教員には,無免許者が多く,特にその傾向は,小規模校の教員に顕著である。小規模校の教員は,技術・家庭科のほかに,1〜2の教科を担当しているのが一般的である。技術・家庭科の免許所有者と無免許者では,男女共学による担当希望に差異が認められ,免許所有者の方がより強く希望している。また,男女共学による指導経験のない教員は,男女の生徒の学習能力により大きな差異があると理解している。その傾向は,技術系列担当教員に明確に認められる。伝統的な性別役割意識をもつ教員と民主的な考えをもつ教員では,家庭科観が異なっている。これらの結果からみて,島根県の教育環境の特徴としてあげられる小・中規模校においても免許所有者が技術・家庭科を担当することが重要であるといえる。
著者
若原 俊彦 松本 充司 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹 薗 郁雄 中辻 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.26, pp.19-24, 2001-04-19
被引用文献数
3

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成し、その伝送特性を測定した結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、その伝達特性は十分明らかにされていなかった。本キャンパスネットワークでは、新宿地区にある早稲田大学、学習院女子大学。工学院大学などの主要なビル間を100Mbps高速無線伝送方式で接続し、各ビル内のサブネットワークをIP接続し、遠隔講義や遠隔ゼミなどに使用するものである。60GHz帯は酸素吸収による距離減衰が大きいので、距離の変化によるレベル変動、雨などの特性に基づく特性、アンテナを屋内設量する場合の窓ガラスによる減衰特性および誤り特性を測定し、ほぼ満足すべき特性が得られた.
著者
加固 理一郎
出版者
田園調布学園大学
雑誌
調布日本文化 (ISSN:09171169)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.一五五-一七一, 1998-03-25
著者
Hashimoto Kenichiro Mizukami Yuta Katsumata Ryo Shishido Hiroaki Yamashita Minoru Ikeda Hiroaki Matsuda Yuji Schlueter John A. Fletcher Jonathan D. Carrington Antony Gnida Daniel Kaczorowski Dariusz Shibauchi Takasada
出版者
National Academy of Sciences
雑誌
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (ISSN:00278424)
巻号頁・発行日
2013-02-12
被引用文献数
26

絶対零度の量子ゆらぎにより重くなる超伝導電子 -電子が特定の方向で重くなる異常な現象を発見-. 京都大学プレスリリース. 2013-02-12.
著者
名和 小太郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.260-265, 1995-06-01
被引用文献数
3

著作権制度は情報の改変・断片化技術はありえないという前提のもとで構築されており,したがって,テジタル著作物を管理するためには不具合なルールを含んでいる。このために,既存の制度はアドホックな制度改正,デファクトな業界慣行による補完を行わないと機能しなくなった。
著者
徳舛 克幸
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.34-47, 2007-03-30
被引用文献数
2

本研究では,若手小学校教師(教師歴1年目〜3年副の教師の実践共同体への参加の過程を正統的周辺参加(Lave & Wenger,1991)概念を主な分析の視点として検討した。半構造化面接によって調査を実施し,トランスクリプションを作成した。そして,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(木下,1999,2003)を分析方法として用い,若手小学校教師の認知に基づく実践共同体への参加(学習)過程モデルを作成した。若手小学校教師は,教師として身につけるべきスキルや知識があると語る一方で,他の教師や児童,保護者,地域との相互交渉によって教師としての学習がなされると考えていることがわかった。そのため,「教師になる」とは,個人主義的に達成されるものではなく,社会的相互交渉によって社会的に達成されることが示唆された。さらに,学習の概念とは,従来の個人主義的な達成に加え,社会的達成物であることも示された。
著者
杉岡 直人 森本 佳樹
出版者
北星学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

1.現地調査の結果をまとめると、現状の公私協働の展開は、きわめて無原則的に取り組まれており、とくに行政職員にとまどいを与えながら、行政だけが公共を担ってきた時代から市民自身による公共の実践や市民と行政の協働としての公共へシフトするという合理的、歴史的過程において、検証を必要としながらも後戻りはできない現実を迎えている。2.ステイクホルダー理論からみた公私協働モデルは、行政と市民のパートナーシップを基調とする自治体経営のなかで、新たな公共を創造するものとして実践されているが、行政の相手となる市民は多様であり、代表性も担保されているわけではない。多くはNPOや市民活動として登場しているものをパートナーとしている。これはコミュニティを守る自覚を有する市民のエンパワメントが行政にとっての課題となる以上、ある程度は避けられない問題である。しかし、行政について市民=パートナーを具体的に特定化しようとしても取り上げるテーマが多様である以上、特定セクションのスタッフに裁量がゆだねられる。そこに議会の位置づけがあいまいになり、議会制度の逆機能がパートナーシップを生み出す一方で、パートナーシップの形成と展開および実施に対するモニタリングが不可欠のプロセスが必要となる。3.海外調査の結果(フィンランド)をみると行政は専門職としての市長(マネジャー)が議会によって招かれ、実務上の成果をあげることを求められている。議会メンバーも報酬を受けとる要素が少ないボランティアとしての性格が強いために、相互にチェック機能が働く構造となっている。この点からみると日本の公私協働モデルは、議会機能の形骸化と行政の硬直化を克服する妥協の産物といえる。
著者
松岡 昭善 鈴木 伸一 池田 周平
出版者
神奈川県農業総合研究所
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.35-41, 1988
被引用文献数
1

イノブタは同一月令であっても, 生体重に個体差があることが知られており, この生体重の差と肉質の関係を明らかにする目的で, 2腹のイノブタを同一月令肥育し, と殺時の生体重により, 重い区 (平均体重: 88.6kg) と軽い区 (平均体重: 74.9kg) に分け, 枝肉成績および理化学的性状の差異を検討し, 次の結果を得た。<br>枝肉歩留, 背腰長I, IIおよび中躯の割合は, 生体重の重い区が大であり, 後躯の割合は生体重の軽い区が大きい値を示した。後躯の脂肪, 骨, 筋肉の構成割合は, 生体重の重い区で脂肪の割合が高く, 骨と筋肉の割合は低かった。胸最長筋の断面積および脂肪の厚さは, ともに生体重の重い区で大きい値を示した。<br>筋肉の理化学的性状は, 生体重の差による影響は顕著に認あられなかったが, 生体重の重い区は軽い区よりもわずかではあるが, 粗脂肪が高い値を示した。<br>体脂肪の特性は, 生体重の重い区において融点が高く, ヨウ素価, 屈折率は低い値を示した。<br>胸最長筋の色調は, 生体重の相違による差は少ないようであった。<br>筋肉の脂肪酸組成は, 生体重の重い区においてオレイン酸含量が高く, リノール酸含量が低かった。背脂肪については, 生体重の軽い区はリノール酸含量が高く, 腎脂肪では生体重の軽い区はリノール酸含量が高くオレイン酸含量が低かった。<br>以上の結果から, と殺月令が同じであるイノブタにおいて, 生体重の軽い個体は, 体脂肪の特性と脂肪酸組成から判断して, 軟脂の要素を持っていることが示唆された。