著者
旗手 俊彦
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.149-210, 1987-03-27
著者
Ayumi FUJIMOTO Sakurako NEO Chinatsu ISHIZUKA Takashi KATO Kazuhito SEGAWA Shinpei KAWARAI Kikumi OGIHARA Masaharu HISASUE Ryo TSUCHIYA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.12-0549, (Released:2013-02-13)
被引用文献数
1 7

The characteristics of surface antigens in canine hepatocellular carcinoma (cHCC) have not been clarified. The objective of this study was to investigate surface antigens, which are considered as stem/progenitor or cancer cell markers, in cHCC cell lines. Expression of various antigens including CD29, CD34, CD44, CD90, CD133 and Dlk-1 was assessed in four cHCC cell lines by flow cytometry. CD44, CD133 and Dlk-1 expression was detectable in all cell lines, and three cell lines expressed CD29. These results indicate that CD29, CD44, CD133 and Dlk-1 have potential as suitable markers in cHCC identification, suggesting that these findings will contribute to the establishment of an early diagnostic tool for the identification of hepatocellular maturation processes.
著者
内田 勝也
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.810-818, 2013-02-01 (Released:2013-02-01)
参考文献数
15

情報システムの重要性は益々増大しているが,東日本大震災後の調査でも万一に備えた対応を考える事業継続計画の策定が必ずしも十分ではない。経営トップの無関心や最初から100%完璧な計画の策定を想定しているためとも思われる。本稿では,守るべき情報資産と事業継続を脅かすリスクについて考察した。主なリスクである大規模地震や台風・集中豪雨,テロ,その他(突発的大規模停電)について,事業継続を考える上で必要な事柄を過去の知見から得られた内容について考察した。事業継続計画の文書化に役立ち,机上や実践的訓練に役立てるものと考えている。文書化と訓練の相乗効果が,事業継続計画策定のキーポイントになる。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1919年11月27日, 1919-11-27

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1943年10月02日, 1943-10-02
著者
小田切 敬子 浜野 政章 吉川 泰弘
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.595-601, 1999-06-25

リスザルは神経研究や認知科学において最もよく利用されてきた実験用霊長類の1種である.従って,リスザルの習性や行動を詳細に知ることは,中枢神経系の退行や,機能障害を判定するのに有効である.本研究では,リスザルがウズラのゆで卵を取ってから食べるまでの一連の摂食行動(Eating series: ES)について観察し,連鎖の解析をした.実験1では72匹のリスザルの,のべ378回のESについて解析した結果,3通りの統計学的に有意な推移パターンが見られた.実験2では,8匹のリスザルを無作為に選びだし,各個体につき31〜36回のESについて解析した.その結果,リスザルはウズラの卵を押すまたはこするという動作を示すPr/Ruグループとそうでないno-Pr/Ruグループとに分けられた.また,Pr/Ruグループの中でも,常にこの動作を示す個体とそうでない個体とがいた.このことからリスザルは実験室内で各個体に特徴的なESを獲得し,発達させてきたことが推察された.
著者
挟本 佳代
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.192-207, 1997-09-30

スペンサーが「人口」に注目したのは偶然ではなかった。彼にとって人口は, 産業社会の理論的根幹である「社会契約」から発生した諸問題を受け継いでいることを明白に認識させる, 重要な要素であった。スペンサーのいう「産業型社会」は決して理想的な社会ではなく, むしろ人間社会が内包している問題を提示した社会であった。このことは, 『社会学原理』『人間対国家』という彼の労作の中で明示されている。そこで提示された問題は, 特にスペンサーに対するデュルケムの評価を考察することによって浮上してくる, 重大な問題であった。「人口」概念には統計的な数量概念のみならず, 「個人-全体」「自然-人為」「有機体説-契約説」という二律背反が内包されている。スペンサーは社会学に対し, これら前者の重要性を初めて提示した。<BR>社会学の形成期において, 人口および群相と個相という生物学的概念の重要性に着目したスペンサーは社会を一個の有機体であると見做す独自の理論を発展させていった。彼にとって, この社会有機体説は決してアナロジーではなく, 社会が有機体そのものである, との主張を示したものであった。スペンサーの社会有機体説の核心は, 人間社会も生物社会同様, 社会を群相として捉えるべきであるとの主張にあった。それゆえ, 彼は生物学から多くを学び, 議論を展開する必要があったのである。スペンサーのこの主張は, レヴィ=ストロースによる文化人類学的見地から考察すると一層明瞭になる。
著者
辺見 秀一
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.983-992, 2004-07-20
被引用文献数
2

胸部CT(computed tomography)画像のアキシャル(横断像)表示は,肺野,胸郭・縦隔,ならびに2種類の背景(スキャンエリア内,スキャンエリア外)で構成され,同一スライス像において(1)肺野優先表示,(2)胸郭・縦隔優先表示,(3)肺野,胸郭・縦隔同時表示の3種類の表示方法が考案されている.このなかで読影診断学的には,通常,(1),(2)の2種類の画像の提供が必要である.この3種類の表示方法を視覚心理学的に「図と地の分節」^<a),2〜4)>の観点から検証すると,(1)肺野優先表示の場合,観察対象である灰色の肺野を白い胸郭・縦隔で囲み,その周囲を灰色(スキャンエリア内)と黒(スキャンエリア外)の2種類の背景で囲んだ図柄を呈している.この場合,肺野と胸郭・縦隔との間で図と地の分節がおこり,肺野は図として認知されるのに対し,胸郭・縦隔は図というよりはむしろ地として認知されるので,その部分は面色に近づき,図である灰色の肺野のみが定位のはっきりした物体色として知覚される.画像表示条件を変える(ウインド値を上げウインド幅を広げる)と,それまで認識されていなかった白い胸郭・縦隔の部分がうっすらと描写されるが,このとき,徐々に地が図と認知されるようになるであろう.(2)胸郭・縦隔優先表示の場合,観察対象である胸郭・縦隔の内部に黒い肺野があり,胸郭の周囲を黒い1種類の背景で囲んだ図柄を呈している.(3)肺野,胸郭・縦隔同時表示の場合,灰色の肺野をオリジナル画像の胸郭・縦隔で囲み,その周囲を黒い1種類の背景で囲んだ図柄〔実用化されていないのでパーソナルコンピュータ(以下,パソコン)で作成した仮想画像を想定〕を呈している.この場合,肺野と胸郭・縦隔との間で図と地の分節がおこらず,その両者がともに図となり,定位のはっきりした物体色として認知される.このように,胸部CT画像は,肺野を観察する場合と胸郭・縦隔を観察する場合とでは,写真濃度を観察している条件が視覚心理学的に異なっているといえる.さて,頭部CT画像における脳実質写真濃度は物理的写真濃度と心理的写真濃度の二つの側面を持ち,頭蓋骨や背景,図柄の違い(疾患の違い)等の影響で,同化,対比,枠の効果といった錯視現象が生じる^<2〜13)>ために,物理的には同一写真濃度であっても心理的には異なった知覚がなされている^<14,15)>ことが知られている.そこで今回,胸部CT画像の明るさ知覚に関する視覚特性を解明するために,肺野および胸郭・縦隔の写真濃度の見え方(視覚的印象)をシェッフェの一対比較^<16)>の中屋変法^<17)>を用いた視覚的主観評価によって検証し,「枠の効果」^<10)>,「図と地の分節」^<2〜4)>,「グループ化の法則」^<b),8)>といった視覚特性を踏まえたうえで,錯視現象の一つである写真濃度の見え方(視覚的印象)について視覚心理学的見地より考察したので報告する.
著者
川原 繁人 篠原 和子
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.101-110, 2009-12-30

近年の音韻論・音声学研究において,音の対応は知覚的に近似するものの間で起こりやすいことが,洒落や韻などの分析をもとに指摘されている(Steriade 2003)。これは日本語のダジャレの音対応分析によっても確認され,特に子音の対応には知覚的近似性の知識が使われていることが示された(Kawahara and Shinohara 2009)。本稿はこれらの研究に基づき,新たに日本語のダジャレにおける母音の対応を分析する。ダジャレのコーパスデータにみられる母音の近似性行列の特徴を分析したところ,弁別素性(distinctive fatures)に基づく音韻的近似性ではこの特徴は説明しきれず,知覚的近似性を考慮して初めて説明可能となることが判明した。ゆえに本研究の結果からは,弁別素性に基づく音韻論的対応仮説よりも知覚的近似性にもとづく音声学的対応仮説の方が音の対応をより適切に説明できる,という結論が得られる。
著者
所 道彦
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、家族政策の国際比較研究におけるウェルビーイングのインデックスを設定するための基盤研究である。「チャイルドウェルビーイング」という概念に焦点を当てて国際比較研究を行うための手法に焦点を当てることとし、文献研究と海外におけるヒアリング調査を行った。その結果、「主観的ウェルビーイング」の尺度の用い方、各領域別のウエイトの置き方について依然として課題が残っていることが明らかになった。
著者
吉田 和之 磯本 淳貴 今井 秀秋 光田 恵 柏原 誠一 松田 克己
出版者
Japan Association on Odor Environment
雑誌
におい・かおり環境学会誌 = Journal of Japan Association on Odor Environment (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.126-134, 2008-03-25
被引用文献数
1

一般住宅の臭気対策の基礎データを取得することを目的として,調理で発生した焼肉臭の主成分の分析を行うとともに,カタログ等でにおい低減が表示されている各種市販内装材の臭気低減効果と持続性能の評価を行った研究である.<BR>最初に,GC-におい嗅ぎとGC-MSにより,焼肉臭の主成分がアルデヒド類や硫黄系化合物であることを明らかにした.次に,20Lのステンレス製容器中で市販の珪酸カルシウム系の内装材が焼肉臭気を低減することを明らかにした.<BR>実際の住環境に近い1m<SUP>3</SUP>のボックスを用いて,臭気低減効果を臭気濃度等で評価したところ,焼肉臭が珪酸カルシウムやアルミ珪酸塩系の内装材により低減されることが確認された.また,珪酸カルシウムとアルミ珪酸塩系内装材の効果持続性の相違がデシケーターを用いた促進試験で明らかにされた.