著者
北村 勝朗 キタムラ カツロウ Kitamura Katsuro
出版者
東北大学大学院教育情報学研究部
雑誌
教育情報学研究 (ISSN:13481983)
巻号頁・発行日
no.1, pp.77-87, 2003-03

ひとの学びに関わる教育情報は、明示的なシグナルとして扱われる情報とは異なり、情報のもつ意味性、作用力を含めた解釈が必要となる。本稿では、教育情報を「教え学ぶ過程で作用する、意味を帯びた知」と定義づけ、スポーツ・音楽・芸術領域における熟達化過程で教育情報がどのように作用しているのかについて定性的分析によるモデル化を試みた。調査はエキスパート指導者9名を対象とし、半構造的・自由回答的調査面接により実施した。その分析枠組みとして、生田(1987)による「わざ」の概念を用いた。考察の結果、スポーツ・音楽・芸術領域における熟達化に及ぼす教育情報の作用は、「スキル」、「意味形成」、「志向性」、及び「身体性」の4つのproperty(特性)によって構成されることが明らかにされ、それぞれのpropertyに注目した教育情報の位置づけが検討された。
著者
佐藤 昭宏
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.73-89, 2011-06-30

本研究では,職員室が一体如何なる環境であるのか,つまり職員室風土とは如何なるものであるのかを,8名の現役教員に対する聞き取り調査を行うことから検討した。その結果これまで指摘されてきた5つの機能の他に,「様々な問題に対応するための組織の柔軟性の提供」,「子ども達の駆け込み場所となる」,「教員の孤立を防ぐ」,「学校としての組織風土や雰囲気を醸成する場を提供する」という4つの機能が職員室にあることが新たに見出された。また個別の教員のインタビューを比較検討した結果,職員室という環境が,「教員集団」,「職員室の構造」,「学校の構造・教育内容」,その教員の「個人要素」という4つの要素が複雑に絡み合った結果成立しているものであることが示唆された。
著者
尾崎 雄一 山本 裕明 光来 健一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム]
巻号頁・発行日
vol.2019-OS-145, no.12, pp.1-10, 2019-02-21

情報システムに障害が発生すると大きな損失となるため,システム障害はできるだけ早く検知して復旧を行う必要がある.システム障害の検知を行うには,監視対象システムの外部から監視を行う方法と内部から監視を行う方法が挙げられる.しかし,外部から監視を行う場合はネットワーク障害などで監視を継続できなくなることがあり,内部から検知を行う場合はシステム障害の影響を受けて障害検知ができなくなる可能性がある.そこで,本稿ではシステム内部で監視でき,システム障害の影響を受けにくいGPUを用いて障害検知を行うGPUSentinelを提案する.GPUSentinelでは,GPU上の検知プログラムがメインメモリを参照することによってシステムの状態を取得する.OSのソースコードを最大限に利用して検知プログラムを記述可能にするために,LLVMを用いてプログラム変換を行う.Linux,GPUドライバ,CUDAを用いてGPUSentinelを実装し,意図的に発生させた障害が検知できることを確認した.
著者
梅田 千尋
出版者
学習院大学人文科学研究所
雑誌
近世の天皇・朝廷研究 (ISSN:18834302)
巻号頁・発行日
no.3, pp.3-15, 2010-03-01

平成21年度 学習院大学人文科学研究所共同研究プロジェクト 近世朝幕研究の基盤形成(近世の天皇・朝廷研究 第3回大会成果報告集)
著者
福田 耕佑
出版者
東方キリスト教圏研究会
雑誌
東方キリスト教世界研究 = Journal for area studies on Eastern Christianity (ISSN:24321338)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.3-34, 2019-05-01

本稿はニコス・カザンザキス (1883-1957) がロシア期 (1925-1930) に執筆した諸作品を分析し,該当期に見られる彼の「東方」に関する思想を明らかにする。この「東方」に関する分析の中で,カザンザキスがロシアの起源を同じく「東方」に属しているギリシア・ビザンツと密接に関係づけながら描いたこと,そしてカザンザキスの理解におけるロシアの「東方性」として哲学的な側面と政治的な側面の二つが挙げられることを指摘する。加えて,カザンザキスはこのロシア期においても,思想的な主著『禁欲』の思想を根底として執筆活動を行っており,またロシア文学史の探求から彼の「ギリシア性」における重要な役割を果たすことになる「民衆」 (ο λαός) と「大地」 (η γη) の主要な概念を得たことを明らかにする。
著者
中島 徹
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.379-416, 2019-09-23
出版者
東北大学学友会新聞部
巻号頁・発行日
no.122, 1980-11-15

1 0 0 0 OA 人生の夕べに

著者
ミュラー マックス 津城 寛文 Müller Friedrich Max TSUSHIRO Hirofumi
雑誌
人生の夕べに
巻号頁・発行日
2003-11-30

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