著者
小松 隆 岩間 徹 齊藤 隆弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.1912-1919, 1998-08-25
被引用文献数
14

古い映像フィルムの画質劣化の要因の一つであるブロッチの検出とその修復を行う方式を提案する.ブロッチにより損傷を受けた画像に対しても適用可能な動き解析法を提案する.更に, 動き解析の結果得られた動き量で動き補正画像を複数作成し, 着目画像とこれらの画像との最小差分からブロッチの検出と修復とを行う方式を提案する.人工的にブロッチを付加した画像を用いたシミュレーションにより, 提案する動き解析法がブロッチに対してロバストであることを示す.また, 提案する修復方式の性能評価実験の結果を示す.
著者
前嶋 和弘
出版者
敬和学園大学
雑誌
敬和学園大学研究紀要 (ISSN:09178511)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.51-71, 2006-02-28

本研究は、日米の比較政治コミュニケーションのケーススタディーであり、イラク戦争の開戦直前期(2002年10月1日から2003年3月19日)の約6カ月間について、日米双方の代表的なメディアである『朝日新聞』と『ニューヨーク・タイムズ』のイラク情勢や開戦の可能性に関する記事の内容分析を行うものである。具体的には、両紙掲載の記事のうち、イラク戦争を扱った、あるいは関連した記事の全て(『朝日新聞』990記事、『ニューヨーク・タイムズ』1242記事)について、量的な内容分析を行った上で、イラク情勢をめぐる両国のニュース報道の内容が、特定の筋書きを持っていることに着眼し、質的な内容分析を行い、その相違点を包括的に分析した。内容分析の結果、次の5点において、両紙の違いが明確となった。5点とは、(1)アメリカのイラク政策、(2)戦争に対する切迫感、(3)イラク情勢における国連の役割、(4)一般市民の犠牲とその可能性、(5)ニュース・ソースーである。この中でも両紙の間で、大きく差が出たのが、「アメリカのイラク政策」についてであり、『ニューヨーク・タイムズ』の場合、『朝日新聞』に比べて、「アメリカのイラク政策」の記述が量的にも多かったほか、質的に分析しても、政府の対応や、今後の戦略や戦争への準備など、内容も非常に具体的であり、国連核査察に対するフセイン政権の対応の遅れのため、「戦争やむなし」という論調や記述が目立っていた。これに対し、『朝日新聞』の場合は戦争を急ぐブッシュ政権に批判的な論調や記述が主流だった。また、戦争に対する切迫感は、『朝日新聞』が「戦争は選択肢の一つでしかない」といった内容の論調や記述が目立つ一方で、『ニューヨーク・タイムズ』の場合、戦争は「"あるかないが"ではなく、"いつか"」といった切迫した視点からの報道が主であった。さらに、イラク情勢における国連の役割については、『朝日新聞』の方が国連に言及した記事が占める割合が多かったほか、国連の役割自身についても肯定的であり、「世界の運命を決める」国連の有効性が強調されていた。これに対して、『ニューヨーク・タイムズ』の場合、国連の役割に懐疑的であり、イラク査察は効果的でなく、フセイン政権の大量破壊兵器開発をとめるのに十分でないことを指摘した記事が目立っていた。また、一般市民の犠牲とその可能性についても、両紙の扱いは異なっており、『朝日新聞』より、『ニューヨーク・タイムズ』の方が記述そのものの割合が少なかった。ニュース・ソースについても、大きく異なっており、『朝日新聞』は、公式の記者会見をソースにした報道が中心だったが、『ニューヨーク・タイムズ』の場合、政権担当者、議会関係者などからの直接取材が多かった。このように、両紙の「メディア・フレーム」は大きく異なっており、同じイラク情勢を取り扱っていても、記事上では大きく異なった内容が報じられていた。
著者
竹久 洋子 前田 環 中田 裕二
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.17-22, 2007

一般的な医療現場における有効な手洗い方法を明らかにするために,看護学生を対象とした示指細菌数の測定と手洗い効果判定を行った。手洗いの方法は,通常石鹸,0.1%塩化ベンザルコニウム液,通常石鹸+0.1%塩化ベンザルコニウム液,70%エタノール,ウエルパス,市販薬用石鹸の6通りを比較した。手洗い前後の菌数の比較では,0.1%塩化ベンザルコニウム液,通常石鹸+0.1%塩化ベンザルコニウム液,70%エタノール,ウエルパスについてはそれぞれ手洗いの後に有意に細菌数が減少していたが,通常石鹸・市販薬用石鹸では有意な減少が見られなかった。また,示指に存在する抗生物質(アンピシリン,カナマイシン)耐性菌の構成率を測定し,耐性菌の存在が確認された。以上より,各段階における結果を踏まえた上でより有効な手洗い方法を確立していくことが重要と考える。
著者
豊田 尚子
出版者
鳥羽商船高等専門学校
雑誌
鳥羽商船高等専門学校紀要 (ISSN:03879283)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.64-57, 2005-02-28

"Koraifuteisho" is critical essay with written by Fujiwara Shunzei, and the "Koraifuteisho" found in Reizei-ke Shiguretei Library is his own handwriting. Accordingly this book is concidered to the best material as graphology and orthography reseach. In this report, the text translation is made regarding Reizei-ke Shiguretei Library's "Koraifuteisho" as a basis, and the form is made close to the basis as much as possible. Collation of respective Kana Roots are indicated on individual Kana characters.
著者
横浜 康継
出版者
Otsuchi Marine Research Center, Ocean Research Institute, the University of Tokyo
雑誌
Otsuchi Marine Science (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.57-58, 2002-03-29 (Released:2007-04-05)

平成12年度共同利用研究集会「北海道, 東北沿岸の海草藻場ワークショップ」(2001年3月7日~9日, 研究代表者:相澤啓子)講演要旨 Workshop of the studies on the seagrass beds in Hokkaido and Tohoku areas(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000)
著者
灘岡 和夫 NADAOKA KAZUO
雑誌
海岸工学論文集
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.1161-1165, 2002 (Released:2006-11-30)
著者
鈴木 健吾
出版者
Otsuchi Marine Research Center, Ocean Research Institute, the University of Tokyo
雑誌
Otsuchi marine science (ISSN:13448420)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.58-59, 2002-03-29 (Released:2007-04-05)

平成12年度共同利用研究集会「北海道, 東北沿岸の海草藻場ワークショップ」(2001年3月7日~9日, 研究代表者:相澤啓子)講演要旨 Workshop of the studies on the seagrass beds in Hokkaido and Tohoku areas(Abstracts of scientific symposia held at Otsuchi Marine Research Center in 2000)
著者
小村 昌弘 伊藤 貴康
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.287-288, 1994-03-07

公理的意味論や表示的意味論が様々な言語に対して与えちれているが、言語処理系の作成者にとって分り易く実用的な形式的意味論が求められている. そこで言語の操作的概念を直接表現し、英語で表記することで分り易さを実現したアクションセマンティクスがP.Mossesによって提案されている. 本稿ではアクションセマンティクスを用いてSchemeの形式的意味を与え、伝統的な表示的意味論と比較する. また、アクションセマンティクスによる記述が正しく動作することを確認するためにASI(Action Semantics Interpreter)を試作した.
著者
山田 俊雄
出版者
国語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
no.120, pp.p1-6, 1980-03
著者
池上 禎造
出版者
日本語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
no.23, 1955-12
著者
村上 知子 蛭田 眞一 下村 道子 畑江 敬子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.117-125, 2008-04-20
被引用文献数
1

加熱に長時間を要する煮豆が日常的に家庭調理へと受け入れられるための方策として,多量に煮豆を調製した後冷凍保存を行い,必要に応じて解凍することで利用しやすくなる可能性があると考えた。本研究では黒大豆を蒸留水および調味液に浸漬後煮熟調製した黒豆を用い,冷凍保存が煮熟大豆の軟化に及ぼす影響を物性測定,官能評価および子葉組織の観察から検討した。その結果,黒豆の破断強度は未冷凍の場合,調味液煮豆が水煮豆よりも大きかった。水煮豆・調味液煮豆のいずれにおいても冷凍保存により,破断強度が低下し,破断曲線から数値化したz値もわずかに高くなる傾向がみられた。光学顕微鏡およびSEM観察において2週間冷凍保存すると,水煮豆・調味液煮豆共に細胞間に間隙がみられ,細胞壁の分離が認められた。冷凍保存に伴う軟化現象は,細胞組織の状態の変化により生じることが推察された。官能評価の結果,水煮豆・調味液煮豆共に冷凍2週間後には有意に軟らかく,ねっとり感が強くなった。黒豆の冷凍保存は,家庭における調理の簡便化につながると考えられる。

2 0 0 0 OA 埼玉県統計書

著者
埼玉県 編
出版者
埼玉県
巻号頁・発行日
vol.大正10年 第1巻, 1926
著者
キー ソァポァン 石川 佳治 北川 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.143-148, 2005-07-06

本稿では, 時系列的な文書の新規性を考慮するインクリメンタルなクラスタリング手法について述べる.実験による評価により, インクリメンタルなクラスタリング手法が非インクリメンタル手法に比べ効率的であることを示す.加えて, 有効性に関する評価についても触れる.